見捨てられ不安とは 

見捨てられ不安とは

見捨てられ不安とは、文字通り、見捨てられたくないといった強い不安を持っているという心理的な問題です。見捨てられたくないと思っている相手は、友人だけでなく恋愛の相手、配偶者などパートナーである場合も多くみられます。

見捨てられ不安の診断(チェック)方法や対処法

見捨てられ不安の診断方法はさまざまありますが、まずは、以下のような状況をひきおこしていないかをチェックしてみてください。

・友達や恋人など、信頼できると思った相手にすがりつく
・孤独感が強く、些細なことで見捨てられたと感じる
・怒りが爆発すると制御できない
・うそをついて人間関係を混乱させる
・衝動的に家出などをする

見捨てられ不安の対処法としてはまず、不安を打ち消すことが大切です。カウンセリングなどで不安を吐き出したり、信頼できる人から大事にしてもらうことによって、少しずつ自己肯定感を育てることが有効です。

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見捨てられ不安の原因

見捨てられ不安の原因は、人間関係に関する慢性的な不安や喪失感です。具体的に多くみられるのは、幼いころの親子関係がうまくいかなかった場合です。乳幼児期に密着した関係を築くことができず、特に母親から愛情を受けられなかった場合など、「無条件に愛された」「安心感をもらえた」ような経験がほとんどなかったり、少なかったことで起こります。

両親の存在の有無、という物理的な面でなく、母親からいつも否定されてきた、父母の仲がとりわけ悪くてモラハラやDVなどがあった場合なども、原因になりえます。家庭内だけでなく、いじめや仲間不足の経験も原因になる場合があります。

見捨てられ不安の治し方と克服方法

見捨てられ不安の克服方法としてはいくつかありますが、見捨てられ不安の人はポジティブな感情をなかなか感じづらいので、幸せだった経験を紙に書いてみることで「自分は幸せだ」ということを自覚するという方法があります。

そのほか、カウンセラーや信頼できる人に自分の思いを聞いてもらい、自己肯定感を得ることが必要です。子供のころに感じた自分の窮屈さや憂鬱さについて話をすることによって、その束縛から自分自身を解き放つことができるからです。

見捨てられ不安の人は、大きな不安を抱えています。不安から他人に依存しがちになるので、その不安感を取り除きます。たとえば幼少期の親子関係など、不安の背景を自覚し、カウンセラーに打ち明けることで不安感がなくなることがあります。

見捨てられ不安の男性や彼氏について

見捨てられ不安を起こすのは、女性だけではありません。男性でも見捨てられ不安から、彼女やパートナーに対し、過度の束縛やモラルハラスメントなどといった行動をとってしまう人がいます。

ひどい場合には、自分から離れて行ってしまうのではないかという不安でストーカー化したり、DVを起こしたりしてしまうこともあります。人を自分のコントロール下に置くことで、見捨てられ不安を解消しようとするのです。

これらの行動を、自分ひとりで解決しようとすることは大変困難で、極端に相手を拒絶したり避けてしまうと、余計に束縛が悪化してしまう場合もあります。ですので、パートナーとカウンセリングを受け、ひどくならないうちに信頼できる人に相談することが必要です。

まとめ|見捨てられ不安は恋愛依存を引き起こす

見捨てられ不安に陥ると、恋愛依存を引き起こすことがあります。連絡がないと不安になって過度に相手に束縛をしてしまうほか、ひどい場合はうそをついて相手やそのまわりの人間を振り回すことになります。

過度に人をコントロールしたいと思って、束縛しすぎたり、モラルハラスメントを引き起こしたりする場合があります。一方で、捨てられるのではないかという不安が集積してしまい、うまく人間関係を構築することができず、一方的に別れを告げたりすることもあります。

原因としても幼少期の愛情不足など奥が深い場合があります。ですので、信頼できる人やカウンセラーのもとで自分を解き放つことが必要です。

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