共依存とは 

共依存とは

共依存とは、依存者とサポートする者が互いに依存関係にある状態を指します。人間関係そのものに対する依存傾向で、相手に必要とされることに喜びを感じる状態です。過剰なまでに相手に尽くし、献身的になる行為をもって自分の価値を見出す傾向が見られます。

1.共依存の原因や特徴、種類

共依存は、相手に求められることでしか自分の存在意義を感じない性格が起因します。自尊心・自己愛が低い人に顕著に見られ、負の感情を打ち消すために依存者を利用します。具体的な性格の特徴として、以下のような内容があげられます。

・自分のことを後回しにしてでも相手を支援してしまう
・相手の行動やあり方をコントロールできると安心する
・思い通りにならないとひどく気が滅入り、ふさぎ込む
・相手と自分とは違う人間であるという感情が乏しい
・曖昧な内容を嫌い、白黒はっきりつけないとすっきりしない
・今すぐいい結果を出せないと気が済まない。時が解決するという気持ちはなく、何とかしようとあれこれ動き回る

あてはまる項目が多いほど、共依存になりやすい性格と判断できます。

2.共依存と親子・恋愛・夫婦・DV

共依存に陥りやすいのは、親子・夫婦・恋人など親しい間柄にある場合です。親子だと、産まれたばかりの保護関係が抜けきらず、子供の自立に支障をきたすことがあります。本来なら自我を形成していくべき年齢になっても、関係が変らないためです。親が問題に気付いていないケースはより深刻で、子供の精神的な成長が阻害されます。

恋愛関係や夫婦で共依存が起きた場合、DV問題へと発展することがあります。暴力をふるう相手に対して違和感を覚えなくなり、相手をコントロールできない自分に非があると考えはじめるためです。

この関係では、暴力をふるう者が依存者・暴力を受ける立場が共依存者ということになります。DVでなくともギャンブル依存・アルコール依存などを招きやすく、経済的に困難な状況に陥る状態も懸念されます。

3.共依存の克服方法や脱出方法

克服には、自分自身が「共依存にある」と気付く必要があります。客観的な価値判断を得意としない当事者は、事実を受け止めるにあたって苦しみます。周囲から指摘を受けたとしても「自分は相手のためにしているだけ」との想いが勝り、なかなか状況が好転しません。誰かのために何かをしてあげるという気持ち自体は大変重要で、好ましい心掛けと言えるでしょう。

ただ、行き過ぎると相手の成長や改善の妨げになることを意識する必要があります。メンタルヘルスを扱う病院のもとで服薬指導・カウンセリングなどを受けると、状況が好転することもあります。自分自身を共依存ではないかと疑い、ありのままの事実を認める気持ちを持ちましょう。

4.共依存のカウンセリングについて

共依存のカウンセリングは、2つの基軸のもとに進められます。まず、何に対して執着しているのかを考えることです。執着している対象が分かったら、どうして執着してしまうのか・どうして周囲の目が気になるのかを考えます。

次に、執着しているものを手放すことです。相手に対して何かしてあげる代わりに自分自身を大切にするよう変えていきます。自己評価をプラスに持っていくことができれば、自分の中で問題を解決できます。自己愛を自分自身で処理する方法を見出すまでをサポートするのが、共依存のカウンセリングと言えるでしょう。

5.まとめ|共依存は病気ではない

共依存自体は、病気とは言えません。ただ、症状の進行によって無気力・抑うつ傾向・社会的孤立・虐待・摂食障害などを招くリスクがあります。自分自身までもが依存症になってしまうとリカバーが難しくなります。

共依存状態に早期に気付き対処すれば、それ以上の悪化を回避できます。自分自身の心掛け次第でどのようにでも変われることを意識するといいでしょう。

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