ダブルバインドとは

ダブルバインドとは

ダブルバインドとは、日本語訳で「二重拘束」という意味です。二つの矛盾した命令をすることで、相手の精神にストレスがかかるコミュニケーションの状態です。モラルハラスメントやパワーハラスメントを招きやすく、注意が必要です。

もともとは統合失調症の子供を調べたことに起因します。矛盾したふたつの命令を親から指示された子供が、矛盾を親に指摘できず親に服従せざるを得ない事例などがあります。

ダブルバインドの事例と対処方法

「こういうことをやってはいけない」といわれ、それならどういうことをやったらいいのかを聞くと「そんなこともわからないのか!」と怒ったり、「遊ぶな、勉強しろ!」という命令をしつつ「家事を手伝え」とも言われたりします。その二つの命令を同時にこなすことが不可能で、困難になります。

このような場合の対処方法としては、二つの矛盾する命令に隠されたメッセージを見つけることです。 相手がどのような選択肢をしてほしいのかを考えることです。この事例の場合は、勉強もするが母親の忙しさに気付いてお手伝いができる、そんな息子になってほしいということです。この、勉強しろ!手伝え!というダブルバインドには、理想の息子になってほしいという願望とともに、自分が楽をしたいという思いがあるのです。

親子関係のダブルバインドを対処するには

親にとって子供は理想を具現する存在だったり、命令をしやすい存在なので、ダブルバインドはよく起こりえます。親子間でのダブルバインドを解決するのはそのため困難で、精神疾患の原因ともなるほど深刻なことです。

親子間のダブルバインドを生じさせないようにするには、普段からよく親と子でコミュニケーションをとって、親の思いの傾向を子が知っておくことで隠されたメッセージをわかりやすくできます。

さらに、ダブルバインドが起こりうる、ということを知って、「あの人は言うことがころころ変わる」とレッテルを張ってしまうのもひとつの方法です。スクールカウンセラーなど信頼できる大人を見つけて、相談して心を気楽にしてみましょう。

ダブルバインド上司の対処方法は

ダブルバインド上司はよくある事例です。たとえば「命令に従わないと文句を言い、自分で判断できないと文句を言うような人」です。

逃げるという選択肢も与えてくれないため、ダブルバインド上司は部下の心身をむしばみます。そして、自分自身の正常な判断能力まで失ってしまいます。機嫌次第で言うことが変わるのも、ダブルバインド上司の特徴です。

そのようなダブルバインド上司から脱出するためには、まず冷静に周りを観察することです。うまくかわしている人の行動パターンを読み、それを真似したり、ダブルバインド上司が機嫌のよい時と悪い時を観察したりします。それでもうまくいかなければ、心身ともに壊れる前に異動を願い出たり、転職したりするのもひとつの方法です。

ダブルバインドの効果を恋愛に生かすには

このように、あまり良いものに思えないダブルバインドですが、恋愛においては最強のテクニックとして生かすこともできます。たとえば、「今度の水曜か日曜、ごはんに行きましょう」とか「洋食と和食、どちらがいいですか?」というお誘いだったら、デートに行くいかないの選択肢を飛ばすことができます。

前提を気づかれないように注意して相手を観察しながら、どちらを選択してもイエスと言わざるを得ない2つの選択肢を用意すること、これがダブルバインドを恋愛に生かすことができるテクニックです。

ただし、デートに誘う前段階で、親しいコミニュケーションの下地ができていない場合はうまくいきませんのでご注意ください。

まとめ|ダブルバインドはモラハラやパワハラに注意

ダブルバインドは人の深層心理に働きかけ、自分の思い通りに人を操ろうとするテクニックです。ものごとを自分の思うように勧めることができる反面、モラルハラスメントやパワーハラスメントを生みやすくなります。

モラルハラスメント加害者には、謝れと言ってすぐ謝るなんて誠意がない、などと矛盾した言動で人を支配するようなタイプが多いです。被害者の自尊心を傷つけ、相手が間違ってなくても間違った気にさせます。

ダブルバインドの被害にあわないためには、状況を冷静に分析し、通常の会話の中にあるダブルバインドを見抜けるようになることが大切です。

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