起業家精神とは
「起業家精神」とは、自ら事業を興そうとする者が持っているべき精神のことです。 英語で「entrepreneurship」(アントレプレナーシップ)と訳せます。
では、具体的にはどういった精神のことをいうのでしょうか。起業家精神――それは新たな事業分野を開拓していくために必要な、発想力や想像力、リスクを恐れない勇敢さ、チャレンジしていく姿勢――のことをいいます。
また、物事に向かっていく精神のみならず、我慢強さ(忍耐力)や責任感、広い視野も起業家精神の重要な要素です。ただ後先見ずに突っ走るだけでは早々に潰れてしまいます。将来をみすえた考え方、言動、ものづくりができる人こそが真の意味で起業家精神を持った人といえるでしょう。
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ビジネス心理学とは?起業家精神はなぜ大切なのか
起業家精神は新しい分野を切り開こうとする者にとってはなくてはならないものです。
たとえ多くの支援者いたり、資本金があったりするなど基盤がしっかりしていても、起業家精神に欠けていては全て水の泡になってしまうかもしれないのです。
基盤となるものをいかに活用していくか、それを上手くコントロールする力が起業家には必要だからです。その”力”の原点となるのが起業家精神といえるでしょう。
新しくなにかを始めるためには、発想力やそれを実行していく「行動力」が求められます。そして、多少のリスクは承知の上で試練に飛び込んでいくことも時には必要になります。与えられた試練を乗り越えるためには「忍耐力」が不可欠です。
また、ただ耐え忍ぶだけでは先に進みませんから、自分が始めたことに対しての責任を持ち、あらゆる知恵を絞って問題を解決していかなくてはなりません。
これらを全てつなぎ合わせると、起業家精神に辿りつくのです。
起業家精神と企業家精神の違い
起業家精神と非常に混同しやすく、実際にその違いを理解するのはなかなか難しいとされているのが「企業家精神」です。この二つの違いを紐解くためには、まず「企業家」と「起業家」の違いを理解することから始めましょう。
まず、「企業家」は、新しく企業を立ち上げ、その経営を行っている人のことを指します。それに対し「起業家」は、全く新しい分野を、自ら生み出した新しい戦略を持って、ゼロから立ち上げる人のことです。
「企業家」に必要なのは安定性と統括性。リーダーシップをもって社員やメンバーを取りまとめ、会社の運営を安定させなければならないからです。
起業家精神で日本は変わる
日本人には起業家精神が不足しているといわれています。
起業家には、これまで述べたいくつかの要素の他に、”自信”、すなわち自己評価の高さも必要です。日本人は他国民に比べ、礼儀や古い作法などを気にしやすい人種といわれ、他人に対して遠慮してしまいがちで「自己評価を高くするのは恥ずかしいこと」という傾向にあります。
確かに謙遜することは悪いことではありません。しかし、時と場合によっては、ひそかに眠っている可能性を閉ざしてしまうかもしれないのです。まだ見ぬ可能性を信じ、誰も手をつけていない分野に目を付けてみてもいいと思います。
このままでは日本は世界から置いてきぼりにされてしまう危機にさらされていると言ってもおかしくない状況です。一人一人の起業家精神を養うことで、日本は大きく変わっていけるのではないでしょうか。