内発的動機付けとは

内発的動機付けとは

内発的動機付けとは、自分の内側から起こる動機付けのことです。

「動機付け」とは、目的に向かって進んでいこうとする意欲を起こさせ、維持していく過程や機能のことをいいます。英語に変換すると”モチベーション”いわゆる”原動力”となります。

内発的動機付けとは、金銭を得るためとか、誰かに褒められたいという外側からの動機付けではなく、自分の内部から起こる動機付けであり、好奇心や探究心が元になっていることが多いとされています。損得に関わらず行うもの、趣味の活動などが分かりやすいかもしれません。

内発的動機付けと外発的動機付けの違い

内発的動機付けとは別に、「外発的動機付け」があります。文字通り内発的動機付けと外発的動機付けは対称的な意味を持っています。

外発的動機付けは、外部から報酬や賞賛を得ることを目的とした動機付けのことをいいます。「お金が欲しいから働く」、「テストで赤点を取らないために勉強する」などといった行動がそれに該当します。

内発的動機付けは、行動そのものが目的であることが多く、外発的動機付けは”目的のために行動する”ことが多くなります。例外にはなりますが、内発的動機付けと外発的動機付けが両方成り立っているケースもまれにあります。強制されている状況と、自分の意志が合致している場合がそれにあたります。

内発的動機付けの具体例

子どものころのことを思い出してください。たとえばブロック遊びに夢中になっていたとして、”夢中になってブロックで遊ぶ行動”は、誰かから強制されたり、ご褒美がもらいたくてやっていたわけではないはずです。むしろ、「いつまで遊んでいるの!」と怒られたとしても続けませんでしたか? つまり、それが内発的動機付けなのです。

内発的動機付けは、「楽しい」という感情を得るためのもの、といっても過言ではありません。あなたが今、この文章を読んでいるのも、強制されたり仕事の一環でない限り、内発的動機付けに基づく行為だといえます。

内発的動機付けのメリットとデメリット

内発的動機付けのメリット、それは第一に「心の満足感を得られること」です。

”やらなければならない”ではなく、”やりたいからやる”。これが内発的動機付けの特徴であり原動力です。その気持ちは、人間が生きていくうえでの生きがいにもなり、幸福になるためのカギといえます。それゆえ、内発的動機付けは持続性を持つというメリットもあります。

逆に、デメリットもあります。内発的動機付けは意図的に持つことができません。とある事柄に対して、関心や興味を持かどうかは、「いつどこで関心を持つ」といった確証がありません。また、外発的動機付けに影響を受ける可能性もあります。「いつまで遊んでいるの!勉強しなさい!」と叱られた子供が、勉強を優先しなければならなくなり、結果的にその遊びに興味がなくなってしまうというケースもあります。

内発的動機付けを高めるには

内部的動機付けを高めるためには、どのようにしたらよいのでしょうか。

人間が生きていくうえで、内発的動機付けだけでは成り立たないのが現実です。誰もが外発的動機付けに基づいた行動を、日々なにかしら行っています。

内発的動機付けを高めるためには、内発的動機付けを「外発的動機付けから派生させる」ことが理想的です。

たとえば、仕事で全く興味のなかった分野を担当することになったとします。はじめは「プロジェクトを成功させるために」と、半ば強制的な心理から、ある分野を学んでいきます。しかし、途中から「意外と楽しいな」という感情が起こり始め、自発的にその分野に関する情報を集めるようになる。つまり、内発的動機付けから行動するようになります。そうすることで、内発的動機付けと外発的動機付けの相乗効果を望むことができるのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加