ラベリングとは

ラベリングとは

ラベリングとは、ある人物や物事に対して、特定の出来事を判断基準とし、「この人は~だ」「あの会社は~だ」など、評価を固定する行為のことです。

ラベリング=labelingは、直訳すると「ラベルを貼ること」を意味します。商品についている名称や品質、内容量などが表示されたシールを“ラベル”と言ったりします。商品に価格シールを貼り付けるかのごとく、人や物事に勝手な思い込みで判断した基準を貼り付ける行為がラべリングです。

ラベリング理論とラベリング効果の違い

ラべリング理論は、1960年代に社会学者ハワード・ベッカーが提唱した理論です。犯罪心理学や刑罰学などで用いられることが多く、犯罪の常習性は、このラべリングが大きく関与しているといわれています。

犯罪を犯し出所してきた人物Aに対し、周囲は「悪者」というレッテル=ラベルを貼ります。すると、それを苦痛に感じたAは、再び犯罪を犯すことになるのです。つまり、「逸脱した行動というものは、周囲が形成していったものだ」という理論がラべリング理論なのです。

ラべリング効果は、ラベリング理論とは、意味合いが違います。

ラべリング効果は、ラベルを貼ることで、相手の心理を動かすテクニックのことを指します。ラべリングすることにより、相手に暗示を与えて、相手がそれに沿って動くように仕向けることができるようになります。

ラベリング(効果)の例

小さいころ、こんなことを言われた経験はないでしょうか?

「女の子なんだから、◯◯◯しなさい」
「男の子なんだから、◯◯◯でなければいけない」

この、性別で差を付ける(ジェンダー)も、実はラべリング効果の一種です。男の子に生まれたのだから、重い荷物を持てなければいけない、女の子に生まれたのだから殴り合いのケンカをしてはいけない……など、性別によって決めつける言動は、立派なラベルを貼る行為です。

私たちは、無意識のうちに“自分に貼られたラベル”に従って行動するようになります。しかし、貼られたラベルに本人が疑問を抱いたとき、葛藤したり悩んだりすることにもなります。

ラベリングを恋愛で活用する方法

ラべリングは恋愛のテクニックとしても知られています。

上手く応用すれば、恋人の嫌な部分を思いのまま変えてしまうことも可能です。たとえば、最近冷たい相手に対して、「あなたは優しいからね」と会話のたびに付け足してみてください。少しだけ、あなたに対しての態度が優しくなるかもしれません。

最近、連絡が疎かになっている相手に対して「あなたはマメな性格だよね」と会話のどこかに入れてみてください。以前のようにメールや電話が頻繁にくるようになるかもしれません。

ただ、相手があなたに対して愛想を尽かしていたり、すでに破局寸前にある場合は、ラべリング効果が効かないことがあります。つまり、このテクニックは、相手との心の距離感が鍵を握っています。手遅れになるまえに、ぜひ、ラべリングを活用してみてください。

ラベリングは使い方次第

ラべリングは使い方次第で相手の気分を良くすることもできますし、反対に不快にさせてしまうこともあります。相手が喜ぶようなラベルの貼り方をしなければ、言うまでもなく不快にさせるでしょう。

親が子供に「成績が悪いんだから勉強しなさい!」というのと、「あなたはやればできる子なんだから、勉強すればもっと成績がよくなるわよ」というのでは、子供に与える影響は大きく違ってきます。

前者で貼っているのは”成績が悪い”というラベル、後者で貼っているのは”やればできる子”というラベル。なるべくポジティブなラベルを貼ることが、相手にとっても自分にとっても、いい影響を与えるとともに、いい関係を作るといって間違いないでしょう。

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