男性性と女性性とは

男性性と女性性とは

男性性と女性性とは、肉体的な性別とは別に、心理的・精神的な部分における「男性らしさ」や「女性らしさ」のことを指します。一般的には、男性のほうが男性性が強く、女性は女性性が強いとされていますが、どちらもひとりの人間の中に存在しており、男女問わず誰しもが持っている感情です。

男性性に分類されるのは、論理性や、リーダーシップ、攻撃性、積極性、決断力などが一般的です。逆に女性性とされるのは、感情、やさしさ、包容力、柔軟性、共感性などです。

男性性と女性性のチェックや診断方法

男性性は思考や行動力と密着しており、能動的で論理的、そして社会的成長を求めます。一方で女性性は感情や直観力というものに優れており、社会的な貢献のために行動することができる点に違いがあります。男性性と女性性のバランスが取れると、考えすぎて行動できなかったり、感情的にふるまったりすることはなくなります。

インターネット上では、自分が男性性と女性性のどちらかをチェックすることができます。いくつかのチェック項目で、自分が男性性が強いか女性性が強いかがわかります。チェック項目としては「流行に刺激されやすい」「他人をつい批評してしまう」などといった項目があげられます。

しかし、あくまでも「傾向」がチェックできるだけなので、診断結果を鵜呑みにしたり、決めつけることは止めましょう。

人間の性格は時と場合によって、変化することがあります。それは男性性と女性性についても同じです。

普段は男性性の強い男性であっても、目の前に捨てられた子猫がいれば、保護してあげるようなやさしさ(=女性性)を発揮する場合もあります。逆に、ビジネスの世界では男性性を発揮してバリバリのキャリアウーマンと言われる女性が、家に帰ればやさしいお母さんとして、子供の面倒をみるといったこともあります。

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ビジネス心理学とは?

男性性と女性性のバランスとは

身体上の性別に関係なく、人間だれしも男性性と女性性を持っていて、その二つの性質がバランス良く配置されています。しかしながら一般的に、男性のほうが男性性が強いという結果が見られます。女性性についてはその逆で、女性は女性性が強いです。

男性性70パーセント、女性性30パーセントの比率である男性が多く、そのような男性は論理的でかつ成長志向が強いです。しかしながら一方で、女性に比べて人としての温かみにかけているといった欠点もあります。

女性であっても男性性が強い人もいます。そのような人はしばしば、おてんば娘などと称されたりします。女性性が強い男性は、気分屋などと言われたりすることが多いでしょう。男性性と女性性のどちらが優れているのか、ということではなく自分の特性を知るうえで診断してみるのも面白いことです。男性性と女性性がバランスをとりながら私たちの行動を日々つかさどっているのです。

男性性と女性性の統合方法とは

男性性、女性性は誰しもが持っているものであり、女性に男性性が強く表れても、またその逆であっても、何かしら異常があるものではありません。しかしながら「女性なのに、なぜ男っぽいのだろう」「男性なのに、なぜ上昇志向がないのだろう」と、自分の身体的な性別と違う性が優位に立った人が悩んでしまうこともあるでしょう。

しかし、男性性と女性性は統合できますので、ひどく悩む必要はありません。自分の性格で悩んでいる人はもちろんのこと、パートナーである男性や女性とうまくいきたいと考えている人は、この男性性と女性性の統合について知っておくとよいでしょう。

男性性が強い人は、自分の感情に向けて理解をしてみることや時には直感に従って行動し、自分の感情や周りの感情に目を向けてみましょう。芸術に親しむのもよいでしょう。

一方で女性性が強い人は、だれかに依存してしまうことがありますので、小さなことからリーダーシップを発揮するなど、自分で何かを計画遂行することにより男性性を育むことができます。

まとめ|男性性と女性性はスピリチュアル

人間には、感情によって動かされることの多い女性性と、論理的で行動力のある男性性があり、それらがバランスよく配合されています。

どちらが優れているということはありません。男性性と女性性はとてもスピリチュアルなものであり、どんな人であっても尊重すべき素晴らしい特質です。

そのなかで男性性と女性性は統合可能であり、行動や思考を少し工夫するだけでその統合が可能です。自分自身の男性性や女性性を知ることで、より自己受容を進めることができます。

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