マインドコントロールとは
マインドコントロールとは、人の心の中に入り込み、その意識や感情、情報などをコントロールし、相手が意思決定を下す前に結論までも思うがまま操ることのできるテクニックです。あなたもドラマや映画などで一度は耳にしたことのある単語ではないでしょうか?
1970年代にアメリカで生まれた「マインド・コントロール理論」が元となっており、日本でマインドコントロールが広まったきっかけは、ある事件でした。
1992年、統一教会の合同結婚式に参加した元新体操選手の山崎浩子氏が、翌年の1993年に婚約の解消と教会からの脱退を同時に発表。その記者会見で「マインドコンロトールされていた」と発言したことで、広く知られることとなりました。また、元統一教会員がその同日に「マインド・コントロールの恐怖」という本を発売しています。
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ビジネス心理学とは?マインドコントロールと洗脳の違い
マインドコントロールと聞くと、どうしても”洗脳”というイメージが付いてきます。しかし、マインドコントロールと洗脳はまったく違う方法で行われます。
洗脳は、もっと暴力的な方法で、従うことを強要する手段です。たとえば、殴る蹴るなどの身体的なダメージを与えたり、薬物を使用したり監禁するなどして、無理やり相手の意思を変えさせようとする方法です。
しかし、マインドコントロールでは、そういった暴力的な手段は一切使わず、あたかも操られている本人の意思で言動が左右されているかのように見せることができます。そのため、洗脳に比べて、マインドコントロールされている本人、そして周囲がその事実に気が付きにくいといった特徴があります。
マインドコントロールのやり方
マインドコントロールは、言い換えると「心理操作」に近いといえるでしょう。洗脳のように暴力的な手段を用いず、言葉、口調、視線などだけで相手を操作する、非常に巧みな技です。
たとえば感情の操作。いつも孤立している人間Aに対し、集団で行動することに喜びを見出させるようなアプローチの仕方をします。すると、Aはその集団に愛着が湧くとともに乖離されることに恐怖を抱き始めます。最終的には集団に固執してしまうというわけです。
また、情報を操作することもマインドコントロールの手段のひとつです。マインドコントロールを仕掛ける側だけが正しい、そう思いこませるために、その過程で不都合となる情報が仕掛けたい相手に伝わる前に遮断する必要があります。
マインドコントロールで恋愛をうまくいかせる方法
前述したように、マインドコントロールは、相手に”依存”させる力を持っているといえます。ですから、これを恋愛にも活用することができるかもしれません。
では、どのようにして相手を自分に依存させるのか。もちろん、「依存してください」などと直球に伝えるのでは意味がありません。普段のやり取りでうまく心理操作を行う必要があります。
そのためには、相手を褒めることが重要になります。それも、相手が望んでいる部分を褒めるようにします。時には反対に厳しい態度をとります。人はギャップに弱い生き物なので、褒められたり冷たく突き放されることを繰り返されることで、相手が気になり出します。
突き放した後で優しさを見せる、この手法は恋愛に有効だと言えるでしょう。
マインドコントロールの解き方
マインドコントロールを受けた側が自ら解くというのは非常に難しいとされています。なぜなら、洗脳と違い、マインドコントロールをされていること自体に本人が気が付いていない場合が多いからです。また、マインドコントロールを解くことによって失うものも多く、余計に依存性を高めているともいえます。
ですから、マインドコントロールを解くためには周囲の協力が不可欠です。まずはマインドコントロールを行っている側から隔離すること。依存していたならば、半ば強制的に引き離すしか方法はありません。これはかなり骨の折れる作業となりますが、根気強く行うことが大切です。
そして、引き離した後、その人を受け入れてあげられる安全な場所があるということを示してあげましょう。「あなたにとって本当に必要なのは私」だと理解してもらえるまで、愛情を持って辛抱強く説得してください。