非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)とは 意味の紹介

非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)とは

非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)とは、言葉以外の手段を用いて行うコミュニケーションのことをいいます。英語では”non-verbal communication”、略号で「NVC」呼ばれることもあります。

非言語コミュニケーションは決して特別な手法ではなく、私たちが生活している日常の中に普通に存在しているコミュニケーション法です。むろん、この方法は意識したうえで行う場合もあれば、そうでない場合もあります。

では、言葉以外の手段とはなんでしょうか。まず、表情、しぐさ、行動、顔色、身振り手振り、視線などの視覚的要素が挙げられます。また、沈黙や悲鳴、うめき声など、言葉を用いない聴覚的要素も含まれます。

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非言語コミュニケーションの具体例と種類や表情・割合

非言語コミュニケーションは日常的に用いられていますが、具体的にどのような場面で用いられているのでしょうか。

たとえば親しい友人と街にショッピングに出かけたとしましょう。ある洋品店に入り、そこで友人が気になる洋服を見つけ、「試着してみる」と言います。試着を終えた友人は「この服、どう?」とあなたに尋ねますが、あなたは友人にその服は似合わないなと思いました。

そこであなたは、眉をひそめてみたり、考えるしぐさをしてみたり、「うーん……」と唸ってみたりするでしょう。それが非言語コミュニケーションです。

また、相手の印象を決定づけるうえで重要なのは、非言語コミュニケーションのほうが圧倒的で、一説によると、言語による部分は、印象全体の1%にも満たないともいわれています。非言語コミュニケーションには、視覚的要素や聴覚的要素のほかにも、嗅覚的要素、味覚的要素、身体的要素などがあり、五感に訴えかけるものである、といっても過言ではありません。

非言語コミュニケーションの効果と方法

非言語コミュニケーションは、言語を用いず相手の感情や心理状態、返答などを判断するのに役立ちます。また、非言語コミュニケーションを使って相手の考えていることを正確に読み取るためには、相手との親しさや距離感を深めることが重要です。

非言語コミュニケーションを意識的に多く用いることによって、読み取る能力は鍛えられていきますし、相手との親近感が自然と深まります。

あなたが自分自身を相手に理解してもらいやすくするために、非言語コミュニケーションを積極的に取り入れて、「このポーズをしている時は肯定的、あのポーズをしている時は否定的」などと、相手に学習させることも可能です。

非言語コミュニケーションを看護や恋愛で活かす方法

「目は口ほどにものをいう」――一度は耳にしたことがある言葉だと思います。この言葉が、まさに非言語コミュニケーションを象徴しています。

恋愛においてよく用いられるテクニックは、”見つめる””スキンシップ”などが挙げられます。これにより言葉に出さずとも、相手への好意をさりげなく伝えることが可能になります。

また、看護の場面でも非言語コミュニケーションは重要になります。非言語コミュニケーションに優れている人ほど、患者さんの気持ちを読み取れます。患者さんの「痛くないです」という一言であっても、本当に痛くないのか、それとも本当は痛いのか、非言語の部分から正確に判断できることが看護において非常に重要と言えます。

非言語コミュニケーションの重要性は高い

非言語コミュニケーションは、人間なら誰しもが用いているコミュニケーション方法。言語上では「YES」でも、実際は「NO」ということもあり、逆に言葉は「NO」でも本音は「YES」ということもあります。なので、言葉だけで物事を判断するのは、非常に危険だということです。

感情や気持ちが率直に表れるのは、むしろ非言語のほう。ですから、非言語コミュニケーションの分析力を鍛えることで、言葉の裏に隠れた本心や真実を読み解くことができるようになります。

なかなか思ったことを口に出せない日本人だからこそ、この非言語コミュニケーションの重要性は高いと言えます。

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