前世療法とは

前世療法とは

前世療法とは、心理療法の一種で催眠療法に含まれており、退行催眠療法とも呼ばれています。 

クライアントは催眠状態になり、そこでセラピストから誘導されて、過去へ記憶を遡っていくと、生まれる前、つまり前世の記憶まで思い出せるといい、その前世で生きた人物の人生を振り返ることで、今世の人生上のつまずきなどが解消されるというものです。

この療法の前提として、「人間の生まれ変わり」があるとしており、信憑性および信頼性の低い心理療法と言えます。

前世療法がおすすめの人・おすすめでない人

催眠療法のひとつとして使用される前世療法は、退行催眠の一種です。前世で自分が生きたと思われる人物の人生を思い出しながら、様々な心理的トラブルやトラウマを解消して、良い方向に状態を持っていくことを期待して行うものです。

前世療法によって引き起こされる前世の記憶は、決してすべてが正しいものであるとは限りません。過去に前世療法を行った人が思い出した記憶には、時代背景や史実、立地などを考えると、どうしてもあり得ないことがたくさんあるというパターンも珍しくありませんでした。

そのため、前世療法がおすすめの人とは、これらの現実的な差異と、前世療法という治療法の一種を分けて受け止めることができる人だと言えます。あるいは、それを切り離して整理し、本人への伝達や治療を計画的に行ってくれる専門家がいる場合です。

逆に言うと、過去の記憶をたどって、新しい気づきによる治療を進めるという受け止め方ができず、なにがなんでも前世の自分を正しく知りたいと思う人には、おすすめできません。ある種の軽い開き直りができないと、過去に生きた人物の人生に共感できず、混乱を招く結果になります。

前世療法の体験談ややり方

前世療法は、まずリラックスしてゆっくり眠れる状態を整えるところから始めます。記憶を徐々に退行させていき前世まで戻っていくため、自分のルーツについて、段階を踏んで明確にしていく必要があります。

真っ白な階段をイメージし、少しずつ下に降りていく想像をします、深いところまで下りていくイメージで、一番下につくとドアがあるので、それを開きます。そこは自分自身の小学生時代です。当時住んでいた場所にいって、仲の良かった友達に会って、通っていた学校に行きます。

そこからは時空をワープする想像に入ります。幼稚園時代にワープしたら、通っていた幼稚園に行って、当時の先生とお話をします。一緒に遊んでいた友達や、近所に住んでいた知り合いと会います。

更に赤ん坊時代にワープしたら、あなたが眠っていた部屋の内装や、部屋の雰囲気、若いころの両親の様子などをイメージします。思い出せるものだけで構いません。なんとなくのイメージを抱きます。

そして、胎児時代にワープします。お母さんのお腹の中で、心臓の音を聞いています。じっくりと音に耳を傾けたら、今度は天に帰ります。赤ちゃんになる前の、魂だけだったころに戻ります。その魂が、前世の世界に舞い降りる様子をイメージします。風景や自分の姿も身分や職業、姿などを思い出せるだけはっきりさせてみます。

そのまま眠るのが、前世療法としては有効とされています。ここまでの一連の流れを体験し、過去を具体的に思い出せた場合に、前世療法で見た前世の自分の世界を夢の中でも観ることができた体験者もいます。

前世療法と退行催眠・ヒプノセラピーの違いは

前世療法は、退行催眠の一種です。ヒプノセラピーとは、催眠療法のことで、ここに前世療法や退行催眠も含まれています。カウンセリングのように一般的に使用している国も多く、潜在意識に働きかけることによってトラブルの解決や自己成長を促していく心理療法の一種です。

催眠療法(ヒプノセラピー)には、退行療法のほかに、退行を行わない暗示療法があります。

前世療法は危険なのか?

前世療法は、前世の存在が立証されていない以上、あくまで仮説です。そのため、前世療法に過度に依存することで、自己成長につながる今生の人生の課題を回避しようとしたり、挑戦する生き方を避けてしまうなどといった弊害があることも知っておきましょう。それは、デメリットにも発展しうるため、気を付ける必要があります。

まとめ|前世療法にハマってはいけない

前世療法は、あくまで心理療法のひとつであり、分別ができる人か、専門家の管理下によって行われるべきものです。

前世療法にハマってしまい、心理的な弊害が出てしまったり、それを悪用したものにハマってしまったりというケースは避けたいものです。どうしても受けてみたい場合は、セラピストの選定を慎重におこない、安易な気持ちで受けることは絶対にやめてください。

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