ザイアンスの法則とは
ザイアンスの法則とは、知らない人に対しては攻撃的な態度をとる・接触回数が多いほど親しみを感じる・相手の人間的な側面が見えると感情が深まるなどの心情を示すものです。米国の心理学者ロバート・ザイアンスが提唱しました。
コミュニケーションで役立つテクニックとして、いろいろな活用法が考えられます。たとえば、恋愛・営業ではどうでしょう。具体的な活用シーンをもとに、意味の解釈をしていきます。
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ビジネス心理学とは?1.ザイアンスの法則は恋愛につかえるか?
ザイアンスの法則は、恋愛に活用できます。たとえば、おつきあいをしてほしい女性がいるケースです。会ったばかりの段階では、警戒心を持っています。ここでおつきあいのオファーをしても、いい返事はもらえません。メールや電話をして、接触機会を増やしましょう。
食事やお茶に誘って、時間を共有するのも一案です。相手が心を開いてきた段階で小さな悩みを打ち明けると、より好感を持ってもらえます。下準備ができたところでおつきあいをお願いすると、成功率が高まります。
付き合い立てのカップルがデートを繰り返すのも、相手とより親しくなるためです。お互いの感情を深めて、より親密な関係を望みます。おつきあいをしていく中で、人間的な弱みを見せることもあるでしょう。相手ががっかりするかと思いきや、好感度が高まって絆が深まることがあります。
ザイアンスの法則を考えると、困難を乗り越えて結婚したカップルが理想というのも納得できます。このように、ザイアンスの法則は恋愛に活用しやすいルールです。異性に関心を持ってもらいたいとき・どうしても結婚したい相手がいるときなどに活用するといいでしょう。
2.ザイアンスの法則は営業につかえるか?
ザイアンスの法則は、ビジネスシーンでも役立ちます。たとえば、自社商品の訪問販売をするケースです。はじめてチャイムを押した瞬間は、相手が警戒しています。門前払いにあい、話を聞いてもらうことすらできません。
何回か訪問して相手の警戒度が薄れると、玄関にあげてもらえます。何回か対話を繰り返して関係が深まったタイミングが、商品を売るチャンスです。
優秀なビジネスマンは、世間話から会話をはじめるとも言われます。たわいない話で相手との信頼関係を築いた後に、商品を買ってもらう戦略です。人間的な部分を見せて、好感度をあげる試みもします。たとえば、田舎の両親の話をして相手の気をひくという具合です。
ザイアンスの法則を上手に活用すると、驚くほど大きな利益があがることがあります。高価な商品・継続的な契約の依頼も聞いてもらいやすくなるためです。人は、心が動いたときに購買行動に進むものです。自分にとって大切な相手からのお願いほど、聞いてもらいやすい傾向もあります。
営業成績をあげたいなら、消費者心理をコントロールすることです。ザイアンスの法則を上手に活用して、顧客のハートをとらえましょう。
3.ザイアンスの法則は心理学なのか?
もともとは「単純接触効果」という名前で発表された理論です。これが世界的に有名になって「ザイアンスの法則」と呼ばれています。学者によって正式な研究がなされた心理学理論の一種です。人の心理の特徴をよく押さえた理論で、いろいろな解釈がされています。
ザイアンスの法則がより効果的に働くのは、相手に愛着を持ちやすい人と接するときです。ものがなかなか捨てられない・おつきあいに発展すると長続きするなどのタイプの人に、有効な心理学テクニックと言えるでしょう。
4.まとめ|ザイアンスの法則は単純接触の効果
紹介してきたように、相手と親しくなりたいなら接触頻度をあげることです。ただし、一人よがりなコミュニケーションは逆効果になるため気をつけましょう。ザイアンスの法則を活用する大前提になるのが、相手への気遣いです。交渉ごとを思い通りに進めるテクニックとしていろいろな場面で活用しましょう。