ビジュアライゼーションとは
ビジュアライゼーションとは、直接見ることのできない事柄や現象、関係性などをイメージすることをいいます。イメージするだけでなく、画像、図表、データなどとして可視化することを言う場合もあります。英語では “visualization”です。
ビジュアライゼーションを行うことで想像力を上げることができるといわれており、また、その力が強くなればなるほど、”本来は見えない”深い部分まで可視化することができるといえます。
たとえば、自分自身の願望や目標などを頭の中でイメージすることは、すでにビジュアライゼーションと言えます。
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ビジネス心理学とは?ビジュアライゼーションのコツと効果
ビジュアライゼーションは、ビジュアライゼーションを行った者の心理状態に影響を及ぼすといっても過言ではないでしょう。
たとえば自分自身の願望を頭の中で描くとします。その願望というものは、少なくとも自身にとってはポジティブな内容だと思います。ですから、ビジュアライゼーションを行うと、「この願望を叶えたい!」といった気持ちがより強くなり、精神面がハイになるといった結果が得られます。
しかし、ただ願望をイメージするだけではビジュアライゼーションの効果は発揮されません。その内容をより具体的にし、ストーリー性を持たせることにより、ビジュアライゼーションの効果を深く受けることになるでしょう。
ビジュアライゼーションの方法やツール
あなたの願望が「成績がよくなりたい!」だったとします。ただ「成績がよくなりたい!」と文字列のみを頭に思い浮かべていても何も始まりません。
ビジュアライゼーションでは、その望みを叶えた先の方までイメージする必要があります。成績がよくなったと仮定して、その後どうなるか、深い部分まで入り込むことに意義があるからです。
”成績がよくなった、そしてその結果、有名進学校である志望校に合格できた”――と、次へ次へとストーリーを進めていってください。そうすることで、ビジュアライゼーションがより意味を持つことになります。
ビジュアライゼーションとスポーツやダイビングの関係
ビジュアライゼーションはスポーツやダイビングなどで活用することができると言われています。
スポーツの中でも特に競技スポーツの走者にとって、競技の進行を前もってビジュアライズしておくことがトレーニングの一環であるとされています。いわゆるイメージトレーニングと呼ばれているものです。
ダイビングも同様です。これから潜ろうとする海というものは未知の世界ですから、起こりうる出来事を想定し、その時の対処方法をビジュアライゼーションしておくことで事故を防ぐことができます。経験の深いダイバーなら、意識せずともビジュアライゼーションを行っている場合がほとんどです。
ビジュアライゼーションと引き寄せの法則の関係
引き寄せの法則とは、簡単にいえばその人の持っている願望が、現実のものへと引き寄せられていくことをいいます。欲しいものイメージすることで、またイメージし続けることで、欲しいものを手に入れられると言われています。
しかし、頭の中で無理に可視化しようとしすぎると、かえって「本当に可能なのか?」という疑心が生まれたり、「~しなければ!」という強迫観念に囚われたりしてしまう危険性があるため、ビジュアライゼーションではその人の持つ”潜在意識”に重点が置かれています。
普段からなんとなく願望や目標を繰り返しイメージしておくことで、自然と”潜在意識”に植えつけることができるので、無意識のうちに、実現のための行動を起こそうとすることができます。
ビジュアライゼーションよりも行動が大切
ビジュアライゼーションは一種のおまじないのようなものかもしれません。しかし、おまじないであれば、叶えるためには行動することが不可欠。ただ祈っていればよい、などというわけにはいかないのです。
目標達成や願望達成するためには、ビジュアライゼーションをしているだけでは、なにも現実は変わりません。ビジュアライゼーションすることで、行動のヒントなどを得ることができたら、次はそれを実際に行動に移していくことが大切です。