意志力とは
意志力とは、自分をコントロールして物事を成し遂げる力のことです。あらゆる誘惑をセーブして、やるべきことに集中する力を指します。身の回りにはたくさんの誘惑があるため、常に消耗していきます。意思力を鍛えることで、仕事や勉強がはかどります。
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ビジネス心理学とは?1.意志力を消耗する原因
意志力は、どんどん湧き出てくるものではありません。ある場面で消耗すると、別のところにしわ寄せがきます。消耗する原因と例を見てみましょう。
・好きな食べ物を我慢する
・嫌いな人と会話を続ける
・気になるものを後回しにする
・遊びの誘いを断って仕事をする
・お腹がすいているのに食事をとらない
・会社の付き合いの飲み会に行く
・お酒やタバコを我慢する
どれをとっても無意識に出来るものではなく、自分を奮い立たせて行います。自分に言い聞かせてある行動をとらせる原動力になるものこそ、意思力です。
2.意志力を回復するには
意思力を維持するために、グルコースを使います。意思力を今すぐ回復したいなら、ブドウ糖をとりましょう。砂糖が入った甘い飲み物を飲むだけで、集中力があがります。嫌なことを我慢できるようにもなり、ストレス対抗力が高まります。
ただ、あくまで一時的な対策です。自分で意思力をコントロールする力を養いたいなら、ゆっくりグルコースに変わる食品をとります。意思力を一定にキープするには、GI値が低い食べ物をおすすめします。野菜・タンパク質・果物などを選び、よく噛んで食べましょう。
3.意志力の鍛え方
意思力を鍛えるために「記録」が役立ちます。目に見える数値として残すことで、自分を客観的に見ることができるためです。ダイエットなら、毎日体重や体脂肪をはかります。努力の結果が目に見えて分かると、モチベーションがあがるはずです。このモチベーションこそ、意思力をコントロールするものです。記録を公開して友人にも監視してもらうと、より効果があがります。
もう一つ有効な対策として「習慣化」があげられます。集中力が切れたら背筋を伸ばす・お腹が空いたらガムを噛むなど、自分なりのルールを決めます。習慣的な行動をとることだけに集中している間は、別のことが気になりません。結果として意思力消耗スピードが下がり、作業効率があがります。小さなルールを徹底すると、意思力のウォームアップに役立ちます。
より大きな課題に取り組む前の準備体操のイメージです。自分が続けることができることなら、どんなことでもかまいません。必要なエネルギーを余分なことに使わないよう、生活スタイルをあらためましょう。
4.意志力と『スタンフォードの自分を変える教室』
意志力について深い論議をしている書籍として「スタンフォードの自分を変える教室」が有名です。著者は、スタンフォード大学で実際に講義をしている教授です。世界20カ国以上で刊行されて、ベストセラーとなりました。
内容の一部をとりあげると「脳は1つで自分は2人」という考え方です。ある自分は「痩せてスリムな身体になりたい」と考えていたとします。実現のために食事制限が必要なので、おやつに「バナナ」を望みます。一方の自分は「おやつにお菓子を食べたい」と思っています。ここで葛藤ができて、選択肢がうまれます。2人の自分が対立する考えを持っているときこそ、意思力によって片方の自分をセーブする必要があります。
この例だと「お菓子を食べたい自分」を制御して、バナナをおやつに選びます。ストレスなく意思力をコントロールするには「正しい考えを持っている自分」を「本当の自分」とみなすことです。バナナがほしい自分を本当の姿だと考えると、理想的な行動が習慣として身に付きます。
5.まとめ|意志力は目標達成に必要
意思力は、目標達成に不可欠な要素です。日常的な行動を決定し、自分のあり方を変えていきます。大きな目標をクリアするには、思考や感情のコントロールが必要です。意思力を活用して、なりたい自分に近づきましょう。