就職・転職に有利な、お宝資格とは? 役立つ資格を確実にみつける方法6つ

今年はぜひ資格を取りたい!と考え始めたあなた。せっかく資格を取るなら、自分の役に立つ資格を取って生涯年収をアップさせたい!と思いませんか?

とはいえ、今は資格取得についての情報は過剰気味。

  • チラシやパンフレットを眺めているだけじゃ、自分に役立つ資格なんてわからないよ!
  • そもそも今の自分に資格は必要なの?
  • 自分の適性にあった資格ってどうすればわかる?
  • ○○資格を取ったら年収○○万円になるって聞いたけどホント?!
  • 取りたい資格はなんとなく決まったけど、資格取得できるまで時間もお金もかなりかかるみたいだし悩む…。

そんなあなたに、約300名超の就職支援をしたキャリア・カウンセラーが、一生の財産にできるような役に立つ資格取得の方法を教えます!

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目次 〜女性も男性も必見の役立つ資格の見つけ方〜

1.役に立つ資格は時代によって変わってきた

2.自分自身の将来について、ちゃんと考えていますか?

3.あなたに本当に必要な資格をみつける6つの方法

4. 男性・女性・主婦 それぞれに役立つ資格ランキング

5.時間もお金も有限。本当に役立つ資格をとろう!

1.役に立つ資格は時代によって変わってきた

役に立つ資格は時代によって変わってきた

1−1.取得する前に資格の種類を知っておこう

今、テレビをつければ、「資格取得のチャンス!」とCMが大量に流され、家の外に一歩出れば、「資格を取りませんか?」と勧誘するチラシであふれかえっています。そして取得できる資格は、それこそ星の数ほどあります。迷わないほうがおかしいくらいです。そこで、資格の種類について簡単に学んでおきましょう。

いちばんわかりやすい分類は、国家資格と民間資格でしょう。

  • 国家資格:医師、薬剤師、公認会計士、調理師、など、国の法律で定められている資格
  • 民間資格:国家資格以外の資格。民間資格の中には日本国内で使える資格の他に、海外の資格も含む

国家資格はハードルの高いものが多く、取得した後には高収入が望めるものも多いのが特徴。

民間資格の場合、公益法人が行っている資格や民間団体の行っている資格などもありさまざま。ハードルは国家資格よりは低くなりますが、国家資格並みの価値ある資格もある反面、きちんと活用先を考えて取得しなければ、あなたの役に立つ資格とはならず、生涯年収アップにもつながらなくなってしまうことにもなるので慎重に選びましょう。

1−2.今人気の資格を取得すれば、将来もお金が稼げる?

この資格さえ取っておけば将来安泰!と過去に太鼓判を押されていた資格が、現在は供給過剰となり、ついに年収100万円台しか稼げない人も出てきてしまった?という話・・・ニュースなどで聞いたかもしれませんね。これは決して他人ごとではなく、すべての資格に対してこのケースはありえます。

だから資格なんて取ってもムダだよ…というお話がしたいのではありません。結局は、自分が将来どういう職業に就きたいか、どういう人生を歩みたいのか…そこから考えて資格取得を考えないといけないということなのです。ただ単に、お金が稼げるらしいから…という理由だけで資格取得をしても意味がないのです。

この機会に本当にあなたの「役に立つ資格」とはどういう資格なのかをじっくり考えてみませんか。

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2.自分自身の将来について、ちゃんと考えていますか?

自分自身の将来について、ちゃんと考えていますか?

2−1.あなたはなぜ資格が取りたいの?

資格取得をあなたが考え出した理由はなんでしょう?

  • (1)CMを見てなんとなく…
  • (2)友だちが取得したからわたしも…
  • (3)お給料アップさせたいな…
  • (4)就活、転職を有利にすすめたい…
  • (5)起業をするにあたり、なにか資格を持っていたい…
  • (6)会社側の要請で…

他にもいろいろあると思いますが、こんな感じの方が多いのではないでしょうか。

(6)に該当する方は、取得しなくてはいけない資格はすでに会社側に決められている場合がほとんどだと思いますので、この記事はあまり役に立たないかもしれませんね。(6)以外の理由の方は、まず、自分が資格取得をする理由を明確にしておきましょう。

(1)や(2)の理由のまま取得するのは、いちばん避けたほうがいいでしょう。イメージのよさや合格率の高さで資格取得をしても、活用できなければ意味がありません。なにがいいのか今ははっきりわからないけれど、資格を取ってみたいという方もいらっしゃるはず。その向上心を活かせるように、自分に役立つ資格を知っておきましょう。

(3)や(4)も、じっくり自分の将来について考えてから資格取得しても遅くありませんよ。手っ取り早く資格を取得して就職・転職につなげたい…という気持ちはわかりますが、それでは生涯年収をあげてくれるような、あなたにとって本当に役に立つ資格を手に入れるのはむずかしくなります。

(5)の場合、ある程度取りたい資格は決まっている状態と思われますが、本当にその資格は起業後のあなたに役に立つのか、今一度、考え直してみてはいかがでしょう。起業は慎重にするべきものです。資格も同じくらい慎重に選んでいいはずです。

2−2.役に立つ資格=自分のニーズに合った資格

資格は取っただけでは意味がありません。“活かしてこそ”あなたの役に立つ資格となります。確かに資格を取れば、履歴書にも箔がつきます。人にも自慢できます。でもそれだけで満足ですか?

「1-2.今人気の資格を取得しても、将来もお金が稼げる?」に書いたとおり、今は資格を取ったから安泰という時代ではありません。どんどん新しい資格は出てきますし、廃れる資格、脚光を浴びる資格、さまざまで、どれを選べばいいかの基準は、最終的には「自分自身のニーズに合ったもの」ということになります。

たとえば弁護士資格は今も昔も資格の最高峰といえますが、あなたが弁護士の仕事に情熱がまったく持てないのにもかかわらず、イメージだけで取得のための勉強をスタートしても苦痛となってしまうことは想像できるはず。

そういった見当ちがいの資格取得をしてしまうことを避けて、どうしたら自分の役に立つ、自分のニーズに合った資格がわかるのでしょうか?

2−3.本当に役に立つ資格・・・これが正解です。

ここまで読んでいただければ、もうおわかりだと思いますが、もう一度、まとめてみましょう。

資格取得することで、あなたの人生が輝きを増し、そして生涯年収もアップさせること…これができたら最高ですよね?勉強している時間が楽しい!その延長上に、資格取得というごほうびがある!そんな風にとらえられるとやる気もアップしますよね?

イメージがいい、世間体がいい、お金が儲かりそう、そういう理由で資格取得をしてしまうことがどれだけキケンなことなのか。情熱が持続できないということは、仮に資格取得できたとしても、その後に資格を活かそうという気持ちも持続できないからです。

であれば、あなたの本当に役に立つ資格は、興味が持てる、情熱が持続できる、そういった分野を選ばなければいけないことが理解していただけると思います。さらには、あなた独自の《あなたの強み》を活かすことができること。

ということは、あなたにとって役立つ資格は、あなたにしか導き出せないといえるのではないでしょうか。では、どうしたら、自分でその答えを導き出せるのか?それをこれからご紹介しましょう。

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3.あなたに本当に必要な資格をみつける6つの方法

役立つ資格のイメージ画像

3−1.将来どんな自分になっていたい?からまず始めよう

資格を活かすのも、そのまま持ち腐れとしてしまうのも、すべては「あなた」次第。まずは資格取得した後の《自分のイメージ像》をつくっておきましょう。

○年後には、こういう仕事をしていたいから◆◆の資格を1年かけて学ぶ・・・こんな風に具体的にイメージできればいちばんですが、漠然としか思い浮かばない人も多いと思います。

それでもなんとなく、こういうことがしてみたい…というものがあれば、まず資格取得の前に、気になる職種や業界を調べておきましょう。

こういったひと手間が、あなたの将来を明るいものにしてくれます。そして自分に役に立たない、必要のない、誤った資格を取ってしまうということも防いでくれるのです。

3−2.自分の適性を知るために適性テストを受けてみよう

自分のやりたいことがよくわからない。そういった悩みを持つ人が増えています。なにをかくそう、わたし自身が過去にそうでした。まずは、就活サイトなどに登録すると無料で受けられる適性テストを受けてみましょう。

就活サイトの適性テストは、一般的な性格診断などとはちがい、あくまでも、あなたの適性から職種や業種の相性を、数値などで客観的に出してくれるので、冷静に自分の適職を判断することができます。なにをしたらいいのかと悩んでいるくらいなら、時間も30分程度で済みますからぜひ受けてみましょう。

もっと専門的に適性をみてみたい方には、この本がおすすめです。

さあ才能(じぶん)に目覚めよう

さあ才能(じぶん)に目覚めよう
マーカス バッキンガム、ドナルド・O. クリフトン(著) 田口俊樹(翻訳)
※読書時間の目安 3時間程度 (357ページ)

この本を購入すると《自分の強み》上位5つがわかるテストが受けられます。こちらも30分程度で無料です。《自分の強み》がわかった後、どう活かしたらいいのかは書籍を読んでみてください。ネット上には書籍のくわしい解説をしているサイトもありますので検索してみてください。

客観的なテストをオススメする理由は、まわりの人の意見に振り回されてしまうあまり、なにをしていいのかわからなくなっている人が多いからです。テストをしてみると自分の意外な一面を発見することもあります。テストをしてみたら、今無理をして資格取得しなくてもいいことがわかったりするかもしれません。それでもいいのです。

もしかしたら、いくら調べてもやりたいことが漠然としている・・・そういう方もいるかもしれません。まずは焦らずに、好きなこと、おもしろそうだなと思っていること、興味の持てる分野、趣味としてやりたいこと、…そういったものから考えてみてはいかがですか。

趣味の資格であっても、あなたの強みとなれば、のちのち副業などでお金をもたらしてくれるかもしれないのですから。

3−3.どのくらいお金や時間がかけられるか考えてみよう

短期間で集中して取りたい、じっくり時間をかけてスキルを身につけたい。人それぞれ、環境がちがいますから、ひとくくりにはできませんが、勉強に捻出しなければいけない時間と必要経費は、ちゃんと把握しておきましょう。

一時的に、友人と楽しく飲んだり、遊ぶ時間を削るったりすることになります。またよっぽどの高収入の人でない限り、ある程度節約を考えることにもなります。貯金を始めようと思う方もいるかもしれませんね。

最近はローンも可能ですが、これも慎重に考えましょう。「手っ取り早く資格が欲しい!」という欲につけこまれないように気をつけててください。

また、資格取得後に助成金や給付金などがもらえる資格もありますが、これもやはり、自分に役立つ資格かどうかが選択の最重要ポイントになりますから、“もらえるお金”につられて無駄な資格を取ることは避けましょう。

そして実はこれがいちばん大切なこと。それは、これです。

資格取得によって 資格取得前の収入 < 資格取得後の収入 になるかどうか?

つまりは、資格取得にかかった労力が、資格取得後に報われるかどうかです。

資格取得にお金をかけ過ぎてから気づいても遅いので、これは慎重に考えるべきです。資格の種類によっては、非常に時間のかかるものもあります。数年経ってようやく資格を取得したら、役に立たなくなっていた! などということがないように、世の中の動きをキャッチしておくことも大切です。

「3−1.将来どんな自分になっていたい?からまず始めよう」「3−2.自分の適性を知るために適性テストを受けてみよう」でご紹介したとおり、自分の適性を調べたり、目指す職種や業界の下調べをしっかりとしたりしておくことが、取得後に「こんなはずではなかった!」を防いでくれるのです。

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3−4.スクール選びは「利用者の声」を熟読し慎重にやろう

近年、資格取得は、ひとつのブームになっているといえます。インターネットでさまざまなサービスが受けられるようになった現在、自宅に居ながらお手軽に資格取得できるようになったことも大きいのでしょうね。しかし、ちょっと待ってください。

まずは、自分の取りたい資格が決まった時点で、ネットで検索するなり、講座やスクールのパンフレットを集めるなり、できる限り情報を集めましょう。

情報収集をする上で、いちばんのポイントになるのは以下の通りです。

利用者の声:スクールを卒業した人はどんな結果が得られているか?

実際に体験してみた方の声を参考にしましょう。

難易度の高い資格の場合は、合格者数も気になりますよね。その場合は、スクールの歴史を調べてみるのもひとつの手です。長年スクールが運営されているということは、それだけ合格させるためのノウハウをたくさん持っているともいえるからです。

もうひとつ、オススメするのは、取得したい資格が決まったら、本屋さんに行って目当ての資格の本を一冊買ってみることです。古本のチェーン店などで安く手に入れてもいいでしょう。

一冊読んでみることで、どんどん興味が沸いてくることもありますし、あんまり面白くないなあ、なんて思ったり。いきなりスクールに入学してしまってから気づくと、時間もお金もロスになりますから、調べられることはできる限り、調べつくしておくことが大切です。

この方法は、取りたい資格がいまひとつはっきりしない方にもオススメ。本を買ってみて読んでみて、ワクワクしてきたら気持ちは本物。資格取得に向かって動き出しましょう。

3−5.資格はたくさん取得すればいいわけではありません

わたしはキャリア・カウンセラー経験があり、約300名超の就職希望者の履歴書を拝見したことがあります。

そこで気づくのが、「資格取得マニア」と呼べるのではないか?というくらい、たくさんの資格を持っていらっしゃる方。カウンセリングをして聞いてみると、残念なことに、ひとつの資格も転職活動に活かせていないという方もいました。

確かに、履歴書に取得した資格をたくさん書けると、安心するような気がしますよね。面接官にも勉強家・努力家に見てもらえます。それは事実です。

けれども、面接の場で、それらの資格が今まで全く活かせていないとわかってしまったら…逆にマイナス要素となってしまうことがあるのです。

職種や業界によっては複数持つことが必須ということもあります。そこはしっかりと調べておきましょう。あなたの役に立つ資格=《あなたの強み》をさらに強化してくれる資格だけ取得しておく…それがいちばんの理想です。

3−6.資格を取得した後も、磨くことで宝になる

おめでとうございます!努力が実って、あなたはついに資格取得者となりました!なんとなく自信がついたという方もいるでしょう。ぜひ取得した資格を活かして、羽ばたいていただきたいと思います。

もうすでに資格をいくつか持っているけれど、現在活かせていない方、あきらめないでください。

わたしもカウンセラーの資格を活かすことができたのは、実に取得から10年以上経ってからです。 資格取得した当時は就職先などほとんどみつからず、まさしく持ち腐れ状態でした。しかし、ふとしたときに求人サイトをチェックしたところ、求人が激増していました。

こういうケースもあるので、今一度、あなたの保持している資格のたな卸しをしてみませんか。

資格取得したら終わりにせず、定期的に見直すことは大切です。取得してからかなり経った資格でも磨けば活かせることもあります。もしその資格が初級クラスだったら上級を狙うなど、挽回策もあります。ぜひ、取得した資格は大いに活用し、役立てましょう。

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4.男性・女性・主婦 それぞれに役立つ資格ランキング

男性・女性・主婦 それぞれに役立つ資格ランキング

世の中には、とにかくたくさんの資格があるので、迷ってしまい、目安のようなものが欲しいと思う方は多いと思います。そこで、3つのランキングを紹介します。とはいえ、最終的には、あなたに有利な資格かどうかは、あなた自身でしか判断できません。あくまでも、参考程度に考えていただきたいと思います。

また、ランキングの順位づけの方法も、人気、コスパ、難易度など、いろいろありますが、以下にご紹介するランキングはあくまで目安です。明確に1位から5位まで数値で判断できるものではないことを、ご了承ください。

4−1.就職・転職に有利な資格ランキング

就職・転職に活用できる資格と一言で言っても、職種によって大きく変わります。職種別にランキングを出すと膨大な数の資格になってしまいますので、ここでは、一般的な仕事(事務職・営業職など)に役に立ち、また人気も高い資格を取得しやすい順で、ご紹介します。

また、キャリアカウンセラーの経験で知ることができた、他所ではあまり明かされていない、就活の場での評価なども紹介しています。

(1)自動車免許

人気度 ★★★★★
有用度 ★★★☆☆

まず、持っていてソンはしない免許が「普通自動車免許」です。職業によっては、二種免許、中型・大型免許、特殊車両の運転免許など、種々必要になりますが、それらの取得も、まずは普通免許取得からスタートします。

もちろんドライバー職には必須ですが、地方勤務の場合は営業職にも必須となることが多く、それ以外の職種であっても、商品の搬入等で自動車を運転する機会が予想される職業では自動車免許必須となることが多いので、交通手段の発達した都市部に住んでいる方以外は、ぜひとも取得しておきたい資格です。

(2)TOEIC&実用英検

人気度 ★★★★★
有用度 ★★★☆☆

語学力、その中でも英語力は今の時代、就職・転職の場においては武器となります。外資系企業への就職を考えているのなら、英語の勉強は必須でしょう。また、輸出・輸入を行うなど海外と取引を行っている企業では、事務職であっても、電話での英会話、簡単な英文でメール送信ができるレベルの英語力を求められます。

まずは、最低でもTOEIC600点以上をめざしてください。800点以上取れれば、かなり就活では有利になります。キャリアカウンセラーの経験からアドバイスさせていただくと、点数は大切ですがあくまでも目安です。点数は取れても実践に活かせなければ意味がありません。英語力を重要視している会社は非常に多く、英語関連の資格は取得して損をすることはまずないので、すぐに勉強をスタートさせましょう。

(3)日商簿記2級

人気度 ★★★★☆
有用度 ★★★★★

どちらかというと女性に人気の資格ですね。主婦の再就職支援のキャリアカウンセラーをしていたときは、予想以上に日商簿記2級資格取得者を求めている企業が多く、そのぶん、資格取得者が少なかったので争奪戦になりました。

簿記資格にもさまざまありますが、就活の場では日商の知名度が一番高いので是非日商簿記を取得しましょう。日商以外の簿記資格を持っていても悪くはないのですが信頼度が低いため、企業側が求人の条件に挙げる資格として「日商」がほとんどなのです。他の簿記資格は少々見劣りがするようです。

また残念ながら、日商簿記3級以下レベル(他の簿記資格含む)では就職にほとんど役に立ちません。日商簿記3級は独学で1週間程度の勉強でも取得できると言われており、就活の場では、保持していたとしても書類選考ではほとんど弾かれてしまいます。日商簿記2級の合格率は約3割と言われ、勉強に必要な時間も3級取得に比べると大幅にかかりますが、就活を優位に進めたいのであれば、太鼓判が押せる数少ない資格です。

(4)宅建(宅地建物取引士)

人気度 ★★★★★
有用度 ★★★★★

年間20万人が資格取得を求めて試験を受けるとも言われている、抜群の人気を誇る国家資格。不動産・建築関連のお仕事を目指すのであれば、ぜひとも持っていたい資格です。また、最近では金融機関や保険会社などへの就職にも大変有利な資格となっています。さらには、資格手当が支給されることが多く、収入アップにもつながるところから、非常に人気なのですね。

試験の難易度は国家資格の中ではそれほど高くないとはいえ、15〜17%の合格率ですから、生半可な勉強では合格は難しいでしょう。試験は年1回しか行われないので、計画的に勉強することが大切です。

(5)応用情報技術者(試験)

人気度 ★★★★☆
有用度 ★★★★☆

昭和44年(当時は第一種情報処理技術者認定試験という名称)からスタートした歴史ある国家資格。試験の対象者は、「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」とされていて、合格率は20%前後となっています。

この試験に合格していると、弁理士試験や中小企業診断士試験の科目が一部免除になったり、警視庁特別捜査官(いわゆるサイバーポリス)の採用試験を受けるために必要な要件のひとつでもあるので受験資格を満たしたりすることもできます。将来的にこれらの職業を目指す方は、取得しておくことをおすすめします。IT関連企業にお勤めの場合は、報奨金や資格手当などが出ることも多く、企業側から資格取得を勧められることも多いとのこと。

4−2.女性・主婦に人気が高い資格ランキング

勉強する時間がなかなか確保できない主婦向けの資格は、真剣に勉強しなくても3日程度講習会に参加すれば取得できるようなお手軽なものが多く、さらに言うと、就職には役立たないものがほとんどです。ここでは、手軽さもありながら、就活の場ではある程度の効力を発揮する資格をご紹介します。

ただし、注意点として、取得が簡単な資格はたくさんの人が取得を目指し、また合格率も高いので、資格保持者も多くなります。この資格ひとつだけを頼って就活するのは、おすすめしません。あくまでも経歴を補強するレベルの資格と思っていたほうがいいでしょう。

(1)医療事務

取得しやすさ ★★★★☆
有用度    ★★☆☆☆

一時期、大手の資格講座スクールが「就職に有利」と大々的に宣伝を行ったため、知名度・人気ともに高く、また資格取得者も非常に多くなっている資格です。資格の区分は民間資格となっていて、様々な団体・協会が主催して試験を行っており、ひとくちに医療事務といっても、名称も様々、資格の内容も様々です。

試験は年に4〜6回程度行われ、テキスト持ち込みOKだったり、在宅で受験できたりするものもあります。資格全体の合格率は60〜70%と難易度は中程度。一番難易度の高い資格は「診療報酬請求事務能力認定試験」と言われており、合格率は約30%。この資格に限れば、かなり就活に有利です。結局、取得が難しく取得者の少ない資格が就活に有利になるのは、どんな資格でも同じなので、そこは忘れずに。

(2)介護事務

取得しやすさ ★★★★☆
有用度    ★★★☆☆

急速に高齢化の進む日本国内において、介護関連職の今後の需要は増えるばかり。その中でも、介護事務の資格取得は人気が高まっています。その理由としては、医療事務と同じく、取得のしやすさでしょう。独学であっても合格が可能です。

介護事務の仕事自体は、無資格でもできますが、介護の事務職は一般的な企業の事務とは異なり、介護保険制度の知識などが必要となるので、資格を持っている方が就職に有利になります。民間資格なので様々な種類があります。合格率は50〜70%程度。学科試験の他にレセプト(診療報酬明細書)作成の実技試験もあります。

(3)調剤薬局事務

取得しやすさ ★★★★★
有用度    ★☆☆☆☆

医療系の仕事の中でも、調剤薬局事務は時間の融通がきく仕事として、女性に人気の仕事です。調剤薬局事務の仕事は無資格でできますし、パートタイムの求人がほとんどですので、資格を取得しても、主婦がお小遣い稼ぎに近所の調剤薬局で働く、といった場面で活用できるくらいです。

民間資格ということもあり種類は様々で、資格ごとに大きな差はありません。医療事務や介護事務に比べて、勉強しなくてはいけない範囲が非常に狭いため、忙しい方でも1日1〜2時間、1週間程度の短時間の勉強で取得が可能。資格によっては、講座をまじめに受講すれば取得できるものもあるようです。試験の合格率も全体で50〜70%程度、年に6回程度試験が実施されるのも人気のひとつのようです。

(4)ファイナンシャルプランナー(FP)

取得しやすさ ★★★☆☆
有用度    ★★★★☆

最近では、生保レディの方からもらった名刺に「ファイナンシャルプランナー」と肩書きに入っていることも非常に多いですね。銀行や生命保険などの金融機関で働くためには必須で難易度も高い資格と思われがちですが、意外に簡単に取得ができます。

資格には国家資格「ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士」と民間資格「CFP」と「AFP」があります。国家資格である「FP技能士」資格には1級から3級まであります。1級受験には実務経験が必要となり難易度も高いですが、3級は簡単に取得できます。3級の合格率は50〜70%前後(2級は30%前後)と言われていますので、まじめに勉強すれば難なく取得ができるでしょう。

民間資格である「AFP」は難易度のレベルで比べるとFP技能士2級程度、「CFP」はFP技能士1級程度と言われており、簡単に取得できると言えるのは、FP技能士3級に限られます。

(5)食品衛生責任者

取得しやすさ ★★★★★
有用度    ★★★★★

喫茶店・飲食店の営業や食品製造業・販売業など、食品を扱うお店・企業など施設ごとに最低1名は配置が必要とされる食品衛生責任者。各都道府県管轄の公的資格です。

医師・薬剤師・調理師・栄養士等の資格をすでに持っている方は、講習等は免除されます。また、大学で特定の単位を取得していても免除となります。全6時間(衛生法規2時間、公衆衛生学1時間、食品衛生学3時間)の養成講習を受講することで修了証が交付され、開業等のタイミングで行政機関に提示します。

テストも行われますが、合格率はほぼ100%と言われていますので、食品関係のお仕事を希望している方は持っておいてもいい資格です。カフェなど開業の夢があるのなら、取得必須の資格ですね。

4−3.難易度高めだが今後役立つ資格ランキング

最後は、難易度の高いハイレベルな資格を紹介します。これらの資格は生半可な気持ちや勉強では全く手が届かない資格ですので、覚悟を決めて勉強を始めてください。お仕事を続けながらの勉強であれば、しっかりとした計画を立ることや家族の協力なども必要になります。

ご紹介する資格の中には、受験資格が厳密に定められているものもあり、ここではスペースの都合上、条件等全ての紹介は難しいので、気になるものはご自身で改めて調べていただくことをお勧めします。

(1)社会保険労務士(社労士)

難易度 ★★★★☆
有用度 ★★★★☆

少子高齢化もあって、日本国内の労働環境や問題に対する関心は年々高まりつつあります。社会保険労務士は、社会保険の加入手続を行ったり、労働規約・就業規則作成などに携わったりする、労働に関する法律に携わる専門家。時代の流れの中で見ると、非常にニーズが高まっており将来性も充分あります。国家資格で近年女性に人気が高く、企業内で働くほか、独立開業する方もいます。

試験は年1回、合格率も10%未満とかなりの難関です。労働関連の法律を学ぶことが必須となるので、独学で学ぶよりも堅実なスクールを選んで計画的に勉強することをお勧めします。

参考サイト:社会保険労務士試験オフィシャルサイト http://www.sharosi-siken.or.jp

(2)税理士

難易度 ★★★★★
有用度 ★★★★★

税務・会計に関するプロであり、税金のスペシャリストが税理士。企業はもちろん個人事業主等を顧客とし、青色申告・確定申告などの納税に関する申請や書類作成代行など行います。近年は、PCの普及で計算自体は計算ソフトが代行するようになったため、コンサルタント業務が多くなり、相談者とのコミュニケーション能力が重要視されるようになっています。

よく知られていることですが、試験の難易度は非常に高く、勉強を始めてから最低でも2〜5年、下手をすると合格までに10年かかると言われています。勉強をスタートする前に、よく計画を練り、人生設計を誤らないように気をつけてください。

参考サイト:日本税理士会連合会 http://www.nichizeiren.or.jp

(3)中小企業診断士

難易度 ★★★★★
有用度 ★★★★★

中小企業診断士は「日本版MBA」とも言われることもある、国家資格の経営コンサルタント資格です。独立開業を目指せる資格ですが、「企業内診断士」として企業の中で活躍し、資格を充分活かすことで、手当がもらえたり重要ポジションへの昇進に有利になるケースもあります。

試験は一次の筆記と二次の面接(実技)の2つ。いわゆるストレート合格(初回受験で合格)の方は非常に少なく、ほとんどが2回3回と試験を受けてから合格するようです。試験範囲が非常に広範囲(一次試験だけで7科目)に及ぶため、独学はお勧めできません。合格までに時間がかかるので、モチベーションを保つためにも資格予備校などは、厳選して選んだほうがいいでしょう。

参考サイト:中小企業診断士協会 https://www.j-smeca.jp/index.html

(4)司法書士

難易度 ★★★★★
有用度 ★★★★★

企業や個人からの依頼で、法律に関する書類作成や手続き業務の代行を行うのが司法書士です。主な業務は、不動産登記や法人登記など。近年は高齢化社会を象徴するように、遺言書の作成業務や相続に関する各種手続き業務が増えています。

国家資格であり、最難関試験である司法試験(弁護士、裁判官、検察官等なるのに必須)に次ぐ難易度と言われる司法書士試験。試験は年1回、筆記と口述の2回に分けて行われ、合格率は約3%と狭き門となっています。

参考サイト:法務省 司法書士試験 http://www.moj.go.jp/shikaku_saiyo_index3.html

5.時間もお金も有限。本当に役立つ資格をとろう!

時間も有限、お金も有限。本当に役立つ資格をとろう!

ここまで読んで、取得する気まんまんだった方も、なんとなく資格取ってみようかなあ…レベルの方も、資格取得後の自分の姿がだいぶはっきりとみえてきたのではないでしょうか。

ブームに乗って安易な気持ちで資格取得するのは、時間的にもお金の面でもムダになります。ぜひこの6つの方法を使って、賢く、あなたの人生に最大限、役に立つ資格を取得してください。合格をお祈りしています。

もしあなたが在宅ワークのために資格取得を考えているなら、こちらの記事もぜひ合わせて読んでみてください。

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