自宅で仕事ができたらいいのに。……そう考える人は多いと思います。
子供がまだ小さくて手がかかるから……
親の介護しなければいけなくなってしまった……
社内の人間関係がわずらわしくって……
満員電車で通勤するのは苦痛でしかたがないんだよ……
理由はさまざまですが、大昔は自宅でできる仕事といえば、コツコツとこなす内職が主流。そして女性向けの仕事がほとんどでした。
しかし最近は、リモートワークという言葉も普通に耳にするようになり、最低でもノートパソコンやタブレット、スマートフォンを所有していれば、男女性別に関係なく、どこでも仕事ができる時代になりました。
とはいえ、なんとなく、自宅でできる仕事はちゃんと稼げるのかなあ? といった不安もあるでしょうし、まずはお小遣い程度稼げればいいという方から、副業から始めて将来的には完全に独立して起業を考えたい方まで、稼ぎたい金額もさまざまだと思います。
そこで、自宅で仕事をスタートしようと思い始めた方が、無理なくスタートできるよう、準備の仕方から、仕事の選び方や実際の働き方など、イメージしやすいように解説していきます。
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ビジネス心理学とは?目次 ~自宅で仕事したい人のための失敗しない始め方講座~
4.自宅での仕事はパソコンが主流|あると有利な知識や資格
5.あなたにピッタリな「自宅でできる仕事」診断
6.自宅でできる仕事……まずは準備を始めよう
- 6−1.自宅でできる仕事の準備|やる仕事を決める
- 6−2.自宅でできる仕事の準備|設備などの準備
- 6−3.自宅でできる仕事の準備|副業と本業どちらから?
- 6−4.自宅でできる仕事の準備|資格は絶対に必要か?
1.自宅でできる仕事を探し始める前に考えておくこと
自宅で仕事ができたらいいなあ…と空想していたときは、なんとなくワクワク・ウキウキできたとしても、実際にスタートすると、想定していなかったトラブルが起こることもあります。まずは、明日から自宅で仕事がスタートしたらどうなるのかを、頭の中でシミュレーションしてみてください。
“自宅で仕事をする”とひとことで言っても、仕事の種類はさまざまです。あなたはもう、どんな仕事をやるかを決めていますか? その仕事は実際に、どんなことをしなくてはいけないか(どんな工程があるか)を理解していますか?
まだ、なーんにも決まっていないよ、という方がほとんどだと思いますので、次章からはあなたが実際に自宅で仕事をスタートした場面をイメージしつつ読んでみてください。
2.自宅で仕事をするメリット・デメリット
ほとんどのものごとには、メリットがあればデメリットもあります。それは会社勤めでも、在宅ワークでも同じことです。では、具体的にみていきましょう。
2−1.自宅で仕事をするメリット
- 自分のペースでできる
- 自分で仕事量を調整できる
- わずらわしい人間関係がない
- 人の目を気にしないでいい
どうですか? マイペースで仕事ができることがいちばんの魅力ですよね。仕事の量は自分で決めることができるので、残業という概念もありません。好きなことを仕事にできたら、それこそ「遊ぶように仕事をする」ことが可能になりますね。そういう意味では、クリエイティブな職種は全般的に、自宅でやるのに向いていると言えるでしょう。
2−2.自宅で仕事をするデメリット
- 怠けてしまいやすい
- お尻を叩いてくれる人がいない
- 時間管理をしなくてはいけない
- 経理業務も自分でやらなくてはいけない
- 家族に邪魔される恐れ
マイペースに仕事ができるということは、怠け心が芽生えたときに、誰も注意してくれません。たとえモチベーションが落ちたとしても、自分で立ち上がらなくてはいけなくなります。締め切りのない仕事はありませんから、時間を上手に使えないと、取引先との信頼関係が悪くなったり、最悪仕事の依頼がなくなったりしてしまうことも。
ある程度儲けがでるまでは、たったひとりですべてをこなさなくてはいけなくなりますから、お金関係、とくに経理業務はしっかりやる必要があります。個人事業主の場合、年度末には確定申告が待っています。会社員であれば、年末調整で会社の経理の人がやってくれていた業務を自分がやることになります。
また、見落としやすいデメリットとして、実家暮らしなどをしていてご家族と一緒に住んでいる場合は、ご家族から仕事の邪魔をされることがあるということです。会社の上司は赤の他人ですが、親兄弟、子供などの場合は、血がつながっているぶん、要求もかなりワガママなものになりがちですから、心を鬼にして、仕事を優先することができるかどうかが試されます。
子育てや介護を理由に、自宅で仕事を始めたいと考える方も多くなっていると思います。そういう方は、同じような境遇の方から話を聞いてみてください。近くにいないようであれば、ネットでブログなどを検索してみてもいいでしょう。
出社の必要がなくなったと言っても、自宅で仕事をするからこそ起こるトラブル、デメリットは必ずあります。スタートする前に予期できるトラブルやデメリットについて、しっかり対策を立てておきましょう。
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ビジネス心理学とは?3.自宅でできる仕事に向く人・向かない人
ここまで読んでいただくと、だいぶイメージができあがったのではないでしょうか。そして、自分にはできるのかな?といった疑問も湧いてきていることと思います。そこで、簡単にチェックをしてみましょう。
自宅でする仕事は、とにかく、ひとりでいることが苦手な人には向きません。
まず、会社勤めとちがって、当たり前ですが、同僚はいません。あなたひとりで仕事をすることになるのです。会社にいれば、ちょっとしたことで、隣の人に話しかけることも、わからないことを上司に聞きに行くこともできますが、あなたひとりきりで解決しなくてはならなくなります。
自制心のない怠けグセのある人にもむずかしいでしょう。
やる気が出ない日であっても、誰もおしりを叩いてくれないので、あなたが自分で自分を鼓舞しなくてはいけないことになります。監視する人もいませんから、ついつい遊びの誘惑にも負けそうになるかもしれません。怠けてしまったら、お金は入ってきませんね。
自分で営業することができないと仕事は増えていきません。
会社なら営業が仕事を取ってきてくれますが、自宅で仕事をする場合は、あなたが営業もしなくてはならなくなります。そして、時間管理もあなたの仕事ですよ。在宅ワークは、締め切りのあるもの(翻訳、校正、データ入力など)が多いですから、時間管理ができないと信用を失ってしまいます。
- 向く人 ・・・・・ 孤独が苦にならない 自制心がある、自分で自分をコントロールできる、営業できる
- 向かない人 ・・・ 寂しがりや、依存心が強い、怠け癖がある、遊びの誘惑に弱い、時間が守れない
4.自宅での仕事はパソコンが主流|あると有利な知識や資格
自宅でできる仕事は業種も職種もいろいろあります。昔ながらの手作業による内職も数は少ないながらありますが、パソコンを使う仕事が主流です。最近はスマートフォン(スマホ)しか持たず、パソコンを持っていない方も増えているということで、スマホひとつでできるお仕事は、かなり増えています。
しかし、スマホだけで仕事をする場合は、低単価な仕事が多いようなので、お小遣い稼ぎや副業であればいいですが、起業まで考えているのなら、せめてタブレット型PCは手に入れておきましょう。
自宅で仕事をするのに、資格は必要でしょうか? 資格があれば、単価などを優遇してくれることはあるようですが、どちらかというと、資格よりは経験があるかないかが重要視されます。なので、未経験者は最初のお仕事がゲットできたら、そのあとはどんどん経験を積むようにしてください。
自宅で仕事をする場合に有利な資格としては、簿記(できれば日商2級以上)、MOS(マイクロソフト オフォス スペシャリスト)、ファイナンシャルプランナーなどがあります。翻訳を仕事にしたいのなら、TOEICなどもあるといいですね。ネイリストやカラーコーディネーターの資格を取得して開業する手もあります。
こういった状況を踏まえると、まず、最低限必要なのはパソコンやスマートフォンの知識でしょう。基本的な操作ができることは必須条件です。
文章を書くことができるという能力も必要です。すでに、直接会話したり電話をするよりも、メールやLINE、チャットなど文字だけの会話をする比重が多くなっていますよね。文字によるコミュニケーションは、在宅ワークの生命線といっても過言ではありません。
もしあなたが、文章を書くのが得意な場合は、コピーライターとして仕事をするという手もあります。いずれにしろ、基本的な文章作成能力はあったほうが有利です。
在宅ワークは、自分から営業したり集客をしたりすることが絶対に必要です。在宅ワーク歴が長く、すでにお得意さんを持っているベテランでない限り、お家でじっとしていても仕事がくることはありません。自宅で仕事を始める前に、セールスやマーケティング(特にネットを使った集客方法など)を勉強しておくと、非常に心強くなるはずです。
- PCスキル、スマートフォンの知識(基礎レベルは必須。職種に合わせて高度なものまで)
- 文章を書くスキル(メール文書が書けることは基礎の基礎)
- 営業・集客ノウハウ(とくにネットを使った集客方法の勉強は必須)
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ビジネス心理学とは?5.あなたにピッタリな「自宅でできる仕事」診断
自宅でできる仕事はたくさんあります。なので、どれをやればいいか、迷ってしまう人もいるはず。そこで、あなたに合う自宅でできる仕事を診断したいと思います。あまり深刻に考えずにやってみてください。
また、この診断は、あくまでも目安なので参考程度にしてください。最終的にはあなたが将来どうなりたいのか? が決め手になります。
質問:あなたが「自宅で仕事がしたい理由」の中でどれが一番大きい理由ですか?
↓
スマホで隙間時間にできるもの、資格がいらないもの、準備や用意がほとんど必要がないものがいいでしょう。
具体例:
ポイントサイトでポイント稼ぎ、自己アフィリエイト、オークションサイト、メルカリなどのフリマアプリで不用品を売る、せどり・転売 など
慣れてきて、おもしろさが感じられるようになったら、稼ぐ金額を増やしていくことを考えてもいいでしょう。
※自己アフィリエイト・・・自分で商品を購入し、その際にポイントをもらうアフィリエイト
↓
今の業務をそのままフリーランスでできませんか? 起業して早く成功する一番いい方法は、あなたの過去のキャリアを最大限に利用することです。さらに起業するとなると、営業力やマーケティング力などが必要となってきます。なので、まずは副業からスタートしつつ、今から起業に向けて勉強を始めましょう。
また独立開業で稼げる資格は取得するまでに時間がかかります。資格取得に向けて計画を立てましょう。資格がなくても起業して稼げる仕事はたくさんあります。あなたの今の得意なこと、好きなことから考えてみましょう。
具体例:
お小遣い稼ぎを本業へ・・・アフィリエイター、(せどり・転売に慣れてから)ネットショップ開店 など
すでにキャリアがあるなら・・・プログラマー・エンジニア、webデザイナー、カメラマン など
専門的な勉強が必要・・・コピーライターやカウンセラー、翻訳業、占い師 など
資格が必要・・・弁護士、税理士、公認会計士、司法書士、中小企業診断士、ファイナンシャルプランナーなど
自宅サロン開催・・・ネイリスト、エステティシャン、メイクアップアーティスト、セラピスト等
カルチャースクール・塾経営・・・英語教室、音楽教室、ピアノ講師、料理教室 等(フランチャイズ運営は注意が必要)
趣味で起業・・・あなたの趣味で、すでに稼いでいる先人はいますか? それを確認をしてから、お手本にできる人を探しましょう。(セールス・マーケティングの知識は必須です)
稼ぎは未知数・・・人気のユーチューバーなどは、スター性・タレント性がないと成功はむずかしいでしょう。
↓
将来的には「自宅でできる仕事」一本で独立を考えているかもしれませんね。まずは自宅で仕事ができるメリットを最大限にすることを考えつつ、デメリットもしっかり把握した後、自分の負担にならない仕事はどんな仕事か? を考えましょう。
すぐにでも専業でやりたいと考える方も多いと思いますが、育児も介護も、想像以上にストレスになります。障がい等をお持ちの方も同じです。まずは、あなたが負担を感じない量の副業からスタートしてください。
あなたの今までのキャリアや特技を生かした仕事をしたほうがストレスなく仕事に集中できるはずです。また資格などいらない仕事もいいと思います。
副業に慣れてきたら、改めて資格取得を考えてもいいでしょう。また、締め切りがシビアに決まっている仕事(例:週刊・月刊誌のライター等)は、不測の事態が起きる可能性を考えるとあまりおすすめしません。
★引きこもり期間が長く、何のキャリアもない……という方も嘆くことはありません。今はオンラインでセミナー受講ができる時代です。家にいながら起業セミナーを受けることも可能です。まずは、お小遣い稼ぎからスタートしてみてください。少額でもお金を稼ぐ経験をすることが自信になります。
具体例:
アフィリエイトなどは、稼げるようになるまで結構時間がかかります。ブログ構築、メルマガ配信など、安定して集客できるようになるまでは大変ですが、軌道に乗ってしまえば時間的な拘束などがないので、おすすめです。
せどり、転売、オークションなどもおすすめです。今はフリマアプリが盛況ですので、商品の出品・配送手配などのコツコツ作業が苦でない方であれば、ひと昔前と比べて非常に簡単にスタートすることが可能です。
自宅でできる仕事は、日に日に増えています。今後もさまざまな仕事が生まれると思いますし、サギまがいの仕事もあるので、始める前にしっかり下調べすることも大切です。
自宅でできる仕事は「将来、自分がどうしたいのか・どうなりたいのか」を念頭に、自分の好きなことはなにか、自分に合っている仕事はなにか、を考えて、慎重に選択することが非常に大切です。
6.自宅でできる仕事 ・・・ まずは準備を始めよう
自宅でお仕事をするためのこころの準備はできたでしょうか?ここからは、自宅で仕事を始めるための具体的な行動です。なにごとも計画が大切です。
6−1.自宅でできる仕事の準備|やる仕事を決める
5章の診断をしていただいたところで、ある程度の目安ができたと思います。
気をつけなくてはいけないのは、ネット上で在宅ワーカーの募集をしているところには、サギまがいのインチキ業者もいるということ。
仕事をもらえるはずなのに、なぜか教材を買えと言われて、こちらがお金を払うことになったり、教材を買ったのに、肝心の仕事がもらえなかったりすることもあります。
こういったインチキ業者にだまされないように、充分に下調べをしておきましょう。
塾やカルチャースクール経営の場合、フランチャイズ契約をしてから開業するという手もあります。フランチャイズによるスクール経営は、業務内容がマニュアル化されていたり、知名度が高い場合は集客に苦労しないというメリットがあります。
しかし、フランチャイズ業者は玉石混交ですし、契約内容をしっかり確かめないと全く儲けることができない場合もあります。契約は慎重に行いましょう。
他にもネットを使った仕事には稼ぎやすい仕事や稼ぎにくい仕事なども色々あるので、仕事を探す前にぜひこちらの記事も一読することをおすすめします。
6−2.自宅でできる仕事の準備|設備などの準備
自宅で仕事をするということは、自分の家(もしくは部屋)をオフィスにするということです。テレビ、マンガ、趣味の道具……自宅は遊びの誘惑だらけです。
さらには、暖かいおふとんなども、仕事のやる気を奪う強敵です。まずは、仕事に集中できる部屋に改良しなくてはいけません。仕事の邪魔になるものは、どんどん押入れにしまったり、思い切って捨ててしまうのもいいでしょう。
コピーライターやイラストレーターなどのクリエイティブ系のお仕事の場合は、プリンターなどの用意も必要になるでしょうし、オークションで稼ぎたい方の場合は、梱包資材の置き場を考えることも必要でしょう。まずは頭の中でシュミレーションしてみるといいと思います。
ご家族と同居している場合は、仕事道具を家族に無断で触られないようにする工夫も必要になってくるでしょう。育児や介護等との両立を考えている方は、仕事の機材などで、怪我や事故が起こらないよう配慮してください。もちろん、パソコンなどのネット環境の準備もぬかりなく。
6−3.自宅でできる仕事の準備|副業と本業どちらから?
5章で触れましたが、お小遣い稼ぎや副業レベルのままでいいですか? それとも起業を目指しますか?
今すぐ会社を辞めて自宅で仕事がしたい!と思っても、仕事がいただけなければ、開店休業状態からのスタートです。もうすでにお客様がある程度ついていて会社を辞めてもすぐに仕事があるなど、軌道に乗せられるだけの根拠があるという方以外は、まず副業から始めるほうがリスクが少なくて安心です。
副業スタートの準備には、以下の記事をぜひ参照ください。具体例や経験談を多く紹介していますので、スタート後のイメージがしやすくなるはずです。
6−4.自宅でできる仕事の準備|資格は絶対に必要か?
資格取得については、4章で少し触れましたが、結論からいいますと、医師や弁護士など、無資格のままで仕事をすると法律で罰せられてしまうような職種でない限り、必要ありません。
というのは、仮に資格を取得したとしても、セールスや集客ができなければ、在宅の場合は特に、仕事を得ることがむずかしいからです。資格取得をすれば、仕事がもらえるというのは幻想です。資格取得に熱心になるくらいであれば、セールスの勉強をしたほうがよっぽどためになります。
資格については以下の記事も参考にしてください。
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ビジネス心理学とは?7.どこで仕事をするかより、なにを仕事にするか
政府が「働き方改革」を打ち出して社会的に副業や兼業を促進し始めたことにより、自宅で仕事がしたいと希望する人は、今後さらに増えていくと思われます。自宅でできる仕事といえば、軽作業の内職が主流だった時代は過ぎ去り、性別やキャリア・能力などはほぼ関係なく「自宅でできる仕事」で稼ぐことが可能な時代になりつつあります。
とはいえ、「濡れ手にアワ」のような仕事は、この世に存在しません。
働く場所が会社から自宅に移ったとしても、あなたが楽しく続けられる仕事でなければ、お金を稼ぐことはむずかしいでしょう。
結局一番大切なことは、自分に一番相性のいい、自分に最適な仕事を選ぶということです。
自宅でできる仕事に憧れているあなたも、今一度考えなおしてみてください。
自分が本当にやりたい仕事はなんなのか?それは自宅でできる仕事なのか?
まずは、そこからスタートです。
以下の記事では、在宅での仕事の真実をお伝えしています。この記事を読んでいただければ、はじめる前に全体像をつかめて、たのしく在宅での仕事を成功させる秘訣を学ぶことができます。
もしあなたが主婦ならこちらの記事をお読みください。この記事では主婦という立場を「強み」と考え、視点を変えてみることを提案しています。意外な高収入を狙える在宅ワークもご紹介。詐欺サイトにひっかからないためにもぜひ読みましょう。