今このページを開いているあなたは、コーチングに少なからず興味を持っているのだと思います。コーチングが世の中に知られてくるほどに、コーチングの資格発行をビジネスとして提供する団体も増えてきました。
たとえば、「コーチング 資格」というキーワードでGoogle検索をすると、雨後のタケノコのような勢いでならぶ、コーチング資格を発行するスクールのふれこみを目にできるでしょう。
そして、たくさんのサイトをめぐっていると、
「いったいどの学校がいいの?」
「結局のところコーチングの資格を取得してなんの意味があるの?」
「そもそもコーチングって本当に役に立つの?」
といった気持ちになってきませんか?
以前、私自身がコーチングスクールについて調べた時も、同じような思いを抱いたことを覚えています。現在は当時よりさらにコーチングが一般に知られてきたことで、コーチングや資格取得について、何を判断基準とすればいいのかわからないという人は増えているようです。
今回は、数校のスクールで実際に学んだ経験をもつ「元プロコーチ」の私が、コーチング業界の裏話も交えながら、あなたがコーチングや資格取得を考えた時の指針となるように、資格取得のポイントをシンプルな形でお伝えしていきます。
また、コーチングと同じように検索されることが多いティーチングについては「コーチングとティーチングの違いと正しい使い分け方」を参考にして下さい。
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ビジネス心理学とは?目次 〜コーチング資格取得を考えた時に役立つ重要ポイントを厳選〜
- 4−1.プロとして独立できるのは、50人に1人
- 4−2.セールスができないと独立はむずかしい
- 4−3.「コーチ」と名乗るとお客様が集まらない
- 4−4.自分の時間を切り売りするビジネスモデルである
- 4−5.コーチングスクールに友人を紹介すると、紹介料が入る
- 4−6.(失敗事例)勢いで会社を辞めてニートに
- 5−1.コーチング資格取得までにかかる費用概算と所要時間
- 5−2.ビジネス系コーチングスクール:コーチ・エィ・アカデミア
- 5−3.人格養成系コーチングスクール:CTIジャパン
- 5−4.自己実現系/アスリート専門コーチングスクール:C
- 5−5.自己啓発系コーチングスクール:D
- 5−6.(失敗談インタビュー)自己啓発系コーチングスクールD
1.コーチング資格とは? 国家資格?
コーチング資格は、国家資格ではなく、民間のコーチング機関や団体が認定・発行しています。
コーチング資格には、ビジネスや自己啓発などいろいろな種類があります。自分の目的にあったものを選ばないと、せっかく取得しても役立たせることができないでしょう。
2.考えてみて!本当にコーチングの資格が必要なの?
技術を身につける際、ひとつの指標として資格を取得する人は少なくありません。なぜでしょうか? 主な理由は次の2つでしょう。
- 資格取得に必要な条件をクリアするための勉強や訓練を、強制的に実施する必要があるため
- 技術を取得したことの明確な証明がほしいため
では、コーチングの場合、どんな人が資格を目指す意味があるのでしょうか? 逆に、どんな人は資格を必要としないといえるのでしょうか? くわしくみていきましょう。
2−1.あなたは資格取得OK?/判定ポイント2個
判定ポイント1:プロコーチを真剣に目指しているのか?
ここではプロコーチの定義を、「コーチングを主な生業(なりわい)として生計を立てることができている人」とします。
コーチという職業は、第三者が明確に定義するものではありません。ですので、誰でも明日から「私はプロコーチです」と名乗れば、コーチとして活動することができます。
上記のような業界事情から、コーチングの資格はコーチングを受ける人にとって、コーチ本人がしかるべきトレーニングを受け、必要最低限度のサービスを保障できるということの証明にもなるのです。
判定ポイント2:コーチング技術を極めたいと思っているのか?
プロコーチを職業にする気はなくても、コーチングを極めて「仕事で高いレベルのリーダーシップを発揮したい」とか「まわりの人のたいていの悩みなら解決してあげられるようになりたい」という人にも、資格取得を目指すことはおすすめです。
なぜなら、多くのコーチングスクールでは、資格取得までに長時間の実技を課題としているからです。資格取得を目指すためにコーチングを実践しているうちに、あなたのコーチングの技術はどんどん上達していくでしょう。
2−2.今は資格が必要ないかも?/判定ポイント2個
判定ポイント1:人間関係をスムーズにしたいだけではないか?
多くの人がコーチングに興味を持つきっかけの1つに、「人間関係で課題を抱えている」ということがあります。その場合は、すぐに資格取得を目指す必要はないでしょう。
一般的にコーチングの資格取得にかかる費用は30万〜100万円程度です。費用のことを考えるとコーチングを低額の講座で学んだり、人間関係をスムーズにするためのコミュニケーション術を身につけたほうがよいでしょう。
判定ポイント2:目的は自分を変えたいだけではないか?
もうひとつコーチングに興味を持つ理由で多いのが「自分を変えたい」ということ。しかしながら、自分の性格を変えたり、自分に自信を持つことが目的なら、より直接的に役に立つ心理学を学ぶといいでしょう。
コーチングは自分を理解して、自分の良い所を発見してより自分を好きになれるという効果もあります。とはいえ、コーチング資格取得にかかる費用を考えると、費用対効果が高いとはいえません。
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ビジネス心理学とは?3.コーチングを身につける3つのメリット
コーチングとはシンプルにいうと相手のことを理解する技術です。そして先に述べたように、自分自身のことを理解する技術でもあります。
相手と自分の価値観、ビジョンなど心の深い部分を理解して、適切なコミュニケーションを取っていくことで、正しい目標設定ができたり、目標に対して効果的な計画を立て、行動を加速できるというメリットを期待できます。また、コーチングを活用することで、多くの悩み事も解決することができます。
具体的にどんなことに役に立つのか、場面ごとに3つのメリットと、私の仲間がコーチングを活かして実際に成果を上げた事例を紹介します。
3−1.友人関係が豊かになる
上に書いたように、コーチングは相手を理解する技術が根本にあります。コーチングを友人とのコミュニケーションに取り入れることで、より良い人間関係をつくることができます。
たとえば私は、コーチ時代、たくさんの交流会やイベントなどに参加して、どこに行ってもコーチングの技術を活かして友人をつくることができました。ですので、ひとり暮らしをしていながら会社など特定の組織に属していなくても、特別さみしいと感じたことは一度もありませんでした。
また、友人や知人が多かったので合コンを頼まれることも多く、よく飲み会を開催していました(笑)。
3−2.同僚や上司との関係性もよくなる
また、相手を理解するコーチングの技術は職場でも十分に活かすことができます。会社などの組織では、真剣に仕事に取り組む人が集まるほど、お互いが強い主張を持つようになります。このような環境では、頭では良くないとわかっていても思わず相手を悪者にしてしまうことも多いものです。
もしあなたが、仕事中に上司の自分に対する接し方や同僚の態度にイライラすることがあったとしても、コーチングの基本を実践することで、相手と自分の理解し合える点を見つけることができ、ストレスをバッサリ減らすことができるのです。
3−3.部下のマネジメントがスムーズになる
「コーチングは部下のマネジメントに使えるのでしょうか?」こんな質問をいただいたことがあります。質問された方は、インターネットで「コーチングはコーチ側の誘導がはいるので、同じ会社の人間同士のような利害関係がある者の間では役に立たない」という記事を読んだそうです。
結論からいうと、コーチングはマネジメントにも十分活かすことができます。しかしながら、コーチ側の意図がとても大切。コーチングを、「相手を思い通りに動かす方法」という意図で使っても思うような成果は上がりません。コーチングはあくまでも相手と自分の相互理解のための技術です。
上に書いたことを理解いただけば、コーチングは組織を強くすることに役立つでしょう。次に実際にコーチングを活用して部下のマネジメントを成功させた仲間へのインタビューを掲載いたします。
3−4.(成功事例)コーチングで職場環境が改善!
- 私「さっそくですが、コーチングを会社で活用した時の話を教えてもらってよろしいでしょうか?」
- Sさん「はい。今の部署を任される前は、とにかく自分は会社で出世するために馬車馬のように働きまくっていました。それで、部下たちには不満ばかりだったんですよ。“なんで、みんな俺みてぇに働かねぇんだ!こっちは結果を出すために、昼も夜もなく働きづめだってぇのに!”という感じで(笑)」
- 私「なんだかSさんも、部下の方々も大変そうに聞こえますね。」
- Sさん「はい、大変でしたよ(笑)。だから最初は部下をもっと働くように変えてやろうと、コーチングを学び始めたんです。でも、コーチングを学んで自分のことを理解していくうちに、変わるのは自分だっていうことに気づいたんですよね。」
- 私「それはとても大切な気づきですね。」
- Sさん「そうなんです。それからはコーチングを活用して、部下たちとの人間関係を改善していきました。急に私の感じがよくなったものだから、最初はみんな私がおかしくなったんじゃないかと気味悪がってましたよ(笑)。でも、少しずつ理解してもらって、そのうちに私が部下にコーチングをする時間を定期的に持つようになりました。」
- 私「素晴らしい変化ですね!」
- Sさん「ありがとうございます。それから、少しずつ部下が自発的に仕事に取り組むようになって、今では私ひとりだけでがんばっていた頃より部署の成績がよくなったんです。」
Sさんのように、適切な意図でコーチングを使うことで組織のマネジメントでも成果を上げることができます。
ところで、あなたは「ポジティブ心理学」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。コーチングに興味があるなら、きっとこちらの記事にも興味をもつかもしれません。ほかの心理学に比べてまだ新しい分野の心理学ですが、コンサルやコーチ、カウンセラー、士業、学校の先生などが活用すると、効果が出やすい心理学です。
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ビジネス心理学とは?4.元コーチが語るコーチング業界|負の真実5つ
コーチングはうまく活用することで、仕事や人間関係など人生全般の質を上げてくれる技術です。とはいえ、コーチング業界には表には出てこない負の側面もたくさんあります。
次に、元コーチである私がインターネットからの情報だけでは知ることができない裏話をこっそりお話いたします。
4−1.プロとして独立できるのは、50人に1人
コーチングスクールで学んで資格を取得するのにかかる費用は、スクールによって様々ですがおおよそ30〜100万円ほどです。それなのに、資格取得後、スクールの受講費用すら回収できない人がほとんどなのです。
現在日本にはコーチングスクールを卒業した「プロコーチ予備軍」が1万人以上います。その中でも、コーチングを主な収入源として活動できているコーチは、200人もいないといわれています。
つまり、プロコーチと呼べるのは多く見積もっても、コーチングスクール卒業生全体の50人に1人なのです。
4−2.セールスができないと独立はむずかしい
コーチングスクールで、はっきりと語られることがほとんどない事実。それはコーチングの技術をいくら上げたとしても、それだけではビジネスとして成り立たせることは非常にむずかしいということ。セールス力やマーケティング力が必ず必要になってきます。
つまり「卓越したコーチング技術を身につけてお客様の間で評判になり、口コミで行列待ちのコーチに・・・・・・」というのは、幻想だと考えたほうが賢明です。
想像してみていただきたいのですが、コーチングスクールを卒業して、いざ自分で集客をしなければいけないとなった時に、どうやってお客さんを集めるでしょうか?
コーチングのことをよく知らないあなたの家族や職場の同僚、友人は、あなたのコーチングを受けてくれません。受けてくれたとしても、生活していけるだけの高いコーチング料をあなたに払ってはくれないでしょう。
しかしながら、しっかりしたコーチングの技術に加えて、セールス力やマーケティング力があなたにあれば、プロコーチとして立派に多くの人に貢献できます。
4−3.「コーチ」と名乗るとお客様が集まらない
このお話はコーチングを学び始めたばかりの方には、なかなか理解がむずかしいと思うのですが、冷やし中華のように「コーチング始めました!」とふれまわっても、お客様は集まりません。
ただ単に、「コーチ」や「コーチング」と名乗ること自体が、コーチ側の目線になっているからです。コーチングをよく知らない人に向けて集客を成功させるには、常に相手の目線になって、相手の悩みや望みなどに意識を向けてアプローチを続ける必要があります。
たとえば、下記のような具合に肩書を決めていきます。
- 集客に悩んでいる経営者がターゲットなら → 集客支援コンサルタント
- 婚活中の女性がターゲットなら → 結婚実現コンシェルジュ
- 売れない営業マンがターゲットなら → 売れるセールスマン養成コーチ など
繰り返しになりますが、コーチングは相手を理解する技術です。将来のお客様のこともしっかり理解して、適切なアプローチをとることがコーチングビジネスを成り立たせる秘訣です。
4−4.自分の時間を切り売りするビジネスモデルである
コーチングビジネスは基本的には自分の技術を商品として提供し対価をいただくモデルなので、必然的に自分の時間を切り売りする労働スタイルになります。
コーチングビジネスが軌道に乗ってきてお客が集まるようになると、毎日コーチング漬けになります。自分が好きで始めたはずのコーチングもやり過ぎると毒となり、次第にコーチングをすることがイヤになることもあります。
私自身も当時、上記が理由でコーチを辞めることにしました。
とはいえ、コーチングの仕事とバランスよく付き合う方法もたくさんあります。工夫次第で、収益も安定しつつ、楽しくコーチングビジネスを成立させることができるでしょう。
例えば、コーチング料を値上げして自分と価値観があう人だけをお客様としたり、自分がコーチングスクールを運営する側にまわったり、自分のお客様を他のコーチに担当してもらう仕組みをつくる、などです。
4−5.コーチングスクールに友人を紹介すると、紹介料が入る
コーチングスクールに友人や知人を紹介すると、紹介者に紹介料が入るシステムを導入しているスクールも多いです。紹介料に関しては価値観の問題なのですが、中には「マルチっぽくてなんかイヤ……」と感じる方もいるようです。
4−6.(失敗事例)勢いで会社を辞めてニートに
ここでは、コーチング資格を取得後、失敗を経験した友人へのインタビューを紹介いたします。
▼Fさん 20代男性、当時「プロコーチになる!」と勢いあまって会社を辞めてしまいニートへ……
- 私「おひさしぶりです。その後、元気ですか?」
- Fさん「はい、なんとかやってます(笑)」
- 私「早速で恐縮だけれど、当時のお話を教えていただけますか?」
- Fさん「はい。コーチングスクールで学んでいるうちに気持ちが盛り上がってきて、“絶対にプロコーチとして独立するんだ!”とスクール卒業後すぐに会社を辞めてしまったんです。それからコーチングのお客さんを探しに奔走しました。」
- 私「その時、すぐにお客さんは見つかりましたか?」
- Fさん「いいえ、そもそもどうやってコーチングを売ったらいいのかもわからず、ほとんど何もできずに田舎へ帰ることになりました。」
- 私「今ふりかえってみるとどうですか?」
- Fさん「……もう少しよく考えてから行動するべきでしたね(笑)」
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ビジネス心理学とは?5.コーチング資格|大手4校比較|種類やおすすめ、難易度
コーチングは元々は1997年ころアメリカから日本に伝わってきたものであり、当初は企業のマネジメントが目的でした。当時はほとんど世間には知られていませんでしたが、冒頭でもお伝えしたとおり、現在では、日本国内だけでもコーチング資格を発行しているスクールは数えきれなくらい存在します。
すべてのスクールについてご紹介するのはスペースの関係でむずかしいですが、次に代表的な大手4校の特徴を紹介しながら比較をしてみましょう。
5−1.コーチング資格取得までにかかる費用概算と所要時間
資格取得にかかる費用概算 | 資格取得までの所要時間 | |
ビジネス系 コーチングスクール |
約70万円 | 6ヶ月 |
人格養成系 コーチングスクール |
約90万円 | 6ヶ月 |
自己現実系/アスリート専門 コーチングスクール |
約75万円 | 6ヶ月 |
自己啓発系 コーチングスクール |
約50万円 | 2ヶ月 |
5−2.ビジネス系コーチングスクール:コーチ・エィ・アカデミア
特徴:
日本にコーチングが導入され始めた初期の頃から存在するスクール。電話での面談スタイルを基本として、企業内のマネジメントを目的としたコーチングが特徴。コーチングを元にした、企業研修も得意としています。
資格の難易度:
コーチング初心者向けの資格であるため、資格取得の難易度はそこまで高くありません。
一方、プログラムは国際コーチ連盟にも認められています。「認定コーチ」を取得したあと、継続して学習することでより上位のコーチング受験資格を得ることもできるのです。
おすすめの人:
マネジャーとして部下のマネジメントにコーチングを取り入れたいと考えている人。コーチングの考え方を元にした企業研修講師として活動を考えている人。
他校を検討したほうが良い人:
組織でのマネジメントや研修などを前提とせずに、人生の幅広い分野でコーチングを取り入れたいと考えている人。
5−3.人格養成系コーチングスクール:CTIジャパン
特徴:
アメリカで創設されたスクール。全世界で4万人以上の人達が学んでいるといわれています。コーチとコーチングを受ける側が、対等な立場で協力的に面談をすすめるスタイルを基本としています。このスクールのコーチングを身につけるといわゆる「いい人」と呼ばれるような人間に育ちます(笑)。
資格の難易度:
CTIジャパンの資格は、「コアコース」と「上級コース」の2つにわかれています。まず、コアコースを終了しないと、上級コースは受けられないです。
上級コースを終了して筆記と口頭試験に合格すると、コーチングの世界標準として認められているCTIの認定資格であるCPCCが取得できます。ここまで取得するのは、難易度が高いです。
おすすめの人:
コーチングの資格を習得することのほかに、自分自身の性格をいろいろな人と調和できる方向に改善していきたい人。
他校を検討したほうが良い人:
会社などの組織での上下関係を前提とするコーチングを身につけたい人。
5−4.自己実現系/アスリート専門コーチングスクール:C
特徴:
コーチングを受ける人の価値観にあった目標設定を前提としたコーチングが特徴。コーチとしての「あり方」にも比重をおいています。また、アスリート専門のコーチ養成コースがあり、オリンピック選手へのコーチングを提供するコーチを排出しています。
資格の難易度:
資格取得の要件として、プロコーチ養成講座を受けたあと、100人のコーチング実績が必要でした。そのため、資格取得の難易度はそれなりに高かったと言えるでしょう。
おすすめの人:
コーチングを受ける側が本当にやりたいことを一緒に探し、見つかった夢をサポートしていくというコーチング方法に興味がある人。アスリート向けのコーチングをやりたい人。
他校を検討したほうが良い人:
コーチングを受ける本人の価値観よりも、組織の価値観を重視した環境の中で成果を上げるコーチングを身につけたい人。
5−5.自己啓発系コーチングスクール:D
特徴:
海外で人気の自己啓発セミナーの内容を日本人に合うようにカスタマイズして提供しています。参加者同士のコミュニティ形成を大切にしており、エンターテイメント性が高い講座が特徴。
資格の難易度:
次の見出しに、友人からインタビューした「受講の体験談」を載せています。詳しくはそちらをご覧いただき、参考にしてみてください。
おすすめの人:
一般的な常識に縛られずに、叶えたい夢にむかって一歩を踏み出したい人。また、その夢を肯定して、応援してくれるような環境を作りたい人。
他校を検討したほうが良い人:
コーチングの技術を身につけることを重視している人。また、技術が身につくような環境を望む人。
自己啓発系のセミナーの選び方などついては下記の記事がおすすめです。
5−6.(失敗談インタビュー)自己啓発系コーチングスクールD
自己啓発系コーチングスクールDを受講して失敗した友人が、当時のことを振り返ってインタビューに答えてくれました。
- 私「早速で恐縮ですが、いくつか質問をさせてください。コーチングスクールDに入る前は、何をしていたのですか?」
- Tさん「スクールに入る少し前の時点では会社員だったのですが、上からの指示には絶対に従わなければならないという会社の文化に疲弊していました。平日は終電を逃すことも多く、土曜日は休業日にもかかわらず会社に行かないと仕事が終わらない、という状況で精神的にも体力的にも限界で、衝動的に会社を辞めてしまいました。
- 私「それは大変でしたね。どうしてコーチングスクールDに入ろうと思ったのですか?」
- Tさん「そんな時に前から興味があった“コーチング”を勉強してみたいと思いました。コーチングスクールを比較した結果、短期間でコーチの資格が手に入るということ、“望む結果が手に入る”や“人生が変わる”という言葉が魅力的に映ったこともあります」
- 私「なるほど。受講してみて、どういった感想を持ちましたか?」
- Tさん「講座で“わかった、学べた、理解できた”という実感がほとんどありませんでした。なので、さらに次の高額講座を受講すれば、それがわかるだろうと思って、受講しましたがやっぱりよくわかりませんでした。 今、振り返って思うと、教えている講師自身も何を教えているのかよくわかっていなかったんじゃないかと思います」
- 私「残念な結果になってしまったのですね。受講後、結果的に何か得たものはありましたか?」
- Tさん「結局、そのスクールでは満足できなかったです。そこで、そのスクールの講師の中で唯一コーチングができそうな方に個別に“コーチングを教えてもらえないか”と相談しました。ただ、受講料はもう支払えなかったので、自分自身がその講師の講座を売ることになりました(笑)。得られたものは、その方としばらく一緒に仕事ができたこと。そして、その仕事を通じてセミナービジネスの厳しさを知ったことでしょうか」
- 私「そうだったんですね。今日は、貴重な体験談をシェアしていただき、ありがとうございました」
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ビジネス心理学とは?6.コーチング資格は独学で取れる?通信やオンライン履修は?
コーチング資格を独学で取れるのか気になる人もいると思います。
結論からいうと、コーチング資格を独学で取るのはむずかしいです。なぜなら、コーチング資格の取得の条件に、講座の履修をあげている民間や団体が多いからです。
つまり、本や参考書を買って独学で勉強して知識をつけても、講座を履修しないと資格として認定されないのです。
最近では、コーチング資格を取得する時、オンラインや通信も取り入れて履修できるスクールも増えてきています。
とは言え、高い費用や多くの時間をかけてまでコーチング資格を取得したほうがいいのかは、よく考えたほうがいいでしょう。
7.資格取得に失敗しないコーチングスクール選択のコツ2つ
前章でお伝えしたようにコーチングスクールによって、特徴も習得できる技術や成果も違ってきます。また、コーチングの資格取得にかかる費用も決して安いものではありません。ですので、どのスクールで学ぶのか、しっかり吟味した上で決めましょう。
次に、どのような基準でコーチングスクールを選べばよいのか、コツを2つ伝授いたします。
7−1.なぜコーチングを学ぶのか再確認する
なぜコーチングを学ぶのか、目的を再度明確にしましょう。その上で、それぞれのコーチングスクールのHPを調べたり、卒業生からスクールの特徴を聞くなどして情報を集めます。そして、集まった情報と自分の目的を照らしあわせてみましょう。
7−2.HPのお客様の声をみて判断する
また、コーチングスクールのHPを調べる時には1つ注意点があります。それは、スクールのHPを見る時には、お客様の声に注目するということ。
それ以外の部分は、スクールの強みやメリットを書いてあるだけなので、どのHPを見ても魅力的に見えてしまい、自分の目的と照らし合わせる際にブレが出てきてしまいます。しかしながら、「お客様の声」は大抵の場合、事実以上のことを書くのはむずかしいものです。
お客様の声を見て、その人がスクールで学んだことから、どんな成果を得ているのかに注目しましょう。
たとえば、「とても素晴らしい講座でした。感動しました。コーチングのすばらしさをもっと広めていきたいと思いました。」という声が書いているのであれば、あなたが得られる成果は、「感動したり、コーチングの素晴らしさを理解する」ということになります。
また、「コーチングをプロジェクトの運営に活かして100億円の売上を達成しました。」という声が書いているのであれば、あなたが得られる成果は、「プロジェクトの運営で高い成果を上げられるようになる」ということです。
もちろん、得られる成果には個人差はありますが、お客様の声をすべて読んでみると、そのスクールでどんなことをリターンとして得ることができるのか、だいたいの予想ができます。
8.コーチングとNLPとのちがい
「コーチングとNLPは何がちがうの?」「どちらを学べばいいの?」という質問をいただいたことがあります。
NLPはコーチングの技法のひとつとして活用されることが多いです。
NLPとはもともとセラピーで高い効果を得るために生み出され、発展の途中で「天才性の研究」としての側面を強めてきた心理学です。詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
スクールによってはコーチングにNLPを積極的に取り入れて、高い効果をねらった技術を教えてくれるところもあります。また、NLP単体の資格を発行しているスクールもたくさんあるので、ご自身でコーチングと組み合わせて活用することも意味があります。
NLPの資格取得については下記の記事がおすすめです。
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ビジネス心理学とは?9.コーチングと産業カウンセラーとのちがい
産業カウンセラーとは、一般社団法人日本産業カウンセラー協会が発行している資格です。職業としてのコーチと、産業カウンセラーを分ける明確な基準はありません。
産業カウンセラーの中には、面談の効果を上げるためにカウンセリングの中にコーチングを取り入れている方もいます。逆に、コーチが仕事の幅を広げるために、産業カウンセラーの資格を取得するケースもあります。
心理カウンセラー関係の資格については、下記の記事も参考にしてください。
10.コーチングの資格取得は事前の調査が大切
前述のとおり、コーチングは相手を理解するための技術であり、コーチが正しい意図と技術をもって活用すれば、仕事やプライベートのさまざまな場面で成果を上げることができます。
また、資格取得には安くない費用と時間がかかります。しっかりと情報を集めた上で、自分がコーチングを学ぶ目的と照らし合わせながら、資格取得をするべきか、どのスクールで学ぶのが良いのかを判断しましょう。
コーチングについてより詳しく知りたい方は以下の記事も合わせてお読みください。この記事を読めば、コーチングの基礎知識やスキルなどコーチングの全体像が10分で理解できます。