できれば、あまり人と接することなく自宅で働きたい。そんな願望をお持ちの方は少なくありません。小さい子供を育てながら少額でも稼ぎたいという専業主婦から、内向的な性格なので家で仕事がしたいという方まで、今でも内職は人気です。
パソコンやスマートフォンが出現する前は、内職といえば、シール貼りや袋詰めなどの手作業が主流でした。今でもそういった作業系の内職もありますが、最近は、パソコンを使った内職も人気があります。
ここでは、過去にキャリアカウンセラーとして主婦の就職支援をした経験のある私が、内職を始めてみたい方に、スタート前の心がまえから、最近の内職事情や内職の選び方、注意したい求人についてなど、できるだけ具体的にご紹介したいと思います。
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ビジネス心理学とは?目次 〜主婦の内職|在宅ワーク、手作業、副業、求人まで〜
1.シール貼り、データ入力、その他……イマドキの内職事情
内職と聞けば、細かい手作業を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。確かに今の時代でも、シール貼りや袋詰めなどの手作業系内職は健在。自宅でもくもくとできる手作業は、女性に向いているのかもしれませんね。
しかし、せっかく発展したネット環境を使わないのはもったいない! 最近の人気の主流は、クラウドソーシングです。主にデータ入力や翻訳、ライター・デザイナーなどの専門職が多いですが、こういったクラウドソーシングを使った働き方のことを「デジタル内職」と呼んだりするそうです。
また、FXをはじめとした投資系のお金稼ぎも人気が高いですが、こちらは専門知識が必要なことと、意外にもメンタルの強さが求められるため、生半可な気持ちで手を出すと痛い目にあう確率が非常に高いです。
興味があるのなら、まずは、初心者向けの関連書籍を買ってみる、実際に稼いでいる人に話を聞いてみる、などから始めて、自分に適性があるのかどうかをチェックすることが大切です。
さらに最近は、急増する外国人観光客に対応する民泊の経営も、にわかに脚光を浴びるようになりました。これが内職といえるかどうかは微妙ですが、自宅でできる仕事と捉えてみれば、一度考えてみてもいいかもしれません。
1-1.内職のメリット・デメリット
どんな仕事にもメリット・デメリットはあります。内職の最大のメリットは、時間に縛られず自分の裁量でできること。反対に、デメリットのなかでもいちばんつらいのは、単価が低く高収入が望めないことでしょうか。
- 内職のメリット
小さい子供がいても仕事ができる
自分の都合のいい時間に働ける
バイトと違って交通費がかからない
通勤地獄から開放される
通勤のロスタイムがないので時間を有効に使える
- 内職のデメリット
軽作業系の業種は単価が非常に低く、高収入は望めない
自宅に作業用スペースを作ると、生活スペースが狭くなる
基本的に自分ひとり作業なので、孤独を感じることがある
長時間、家にこもることが多くなる
1-2.内職に向く人向かない人
内職に向く人は、ひとりでもくもくと作業を行うことができる人でしょう。在宅ワークが基本ですから、自宅に仕事をするスペースが設けられることも重要です。
また、ヒマつぶしに稼ごうかな? という考えで内職を始めるのは考えものです。たしかに、スマホ片手でできる内職もあります。しかし、ヒマな時間にポチポチとスマホをクリックしてポイントを貯めて稼ぐようなものは、内職というよりも「お小遣い稼ぎ」のレベルでしょう。
手作業系の内職であれ、パソコンを使ったクラウド系内職であれ、納期(締め切り)は必ずあるものなので、自分で自分のお尻を叩いて、自発的に動いて仕事をすることができない人は、内職はやらないほうがいいでしょう。結果的に、仕事の発注先に迷惑をかけることになるからです。
内職といえども、賃金をもらって行う「労働」であることは変わりません。働く場所が「会社」から「自宅」に替わっただけです。「職業人」としての自覚と責任を忘れないようにしましょう。
こちらの記事を読むと、在宅ワークに向く人・向かない人について、さらに深く理解できます。また、在宅ワークの心がまえができます。ぜひ、合わせてお読みください。
内職に向く人・向かない人まとめ
内職に向く人 |
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細かい手作業が好き 孤独が苦にならない 自制心がある 自分で自分をコントロールできる 営業できる(自分からすすんで仕事を得る) |
内職に向かない人 |
寂しがりやで依存心が強い 怠け癖がある 飽きっぽい 遊びの誘惑に弱い 時間や締め切りが守れない |
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ビジネス心理学とは?2.内職の選び方|手作業系からクラウドソーシングまで
1章でご紹介した通り、ネット環境の普及から、内職の内容もバラエティに富むようになりました。反面、内職あっせんを装った詐欺も横行しているようです。(くわしくは4章をお読みください)
まず、あなたのこれまでのキャリアの棚卸しをしてみましょう。
お勤め経験が2〜3年程度あり、パソコンも基本操作ができるようであれば、パソコンを使ったクラウドソーシングに挑戦しても大丈夫でしょう。
自分のパソコン操作のレベルがわからないようであれば、ネットで「パソコン レベルチェック」で検索してみると、無料でテストをしてくれるサイトがいくつか出てきます。まず、自分のレベルを知っておくことは大切です。
パソコンは、そこそこ使えるけど、苦手なのよね〜、という方もいらっしゃるでしょう。これといって専門的な知識もないし……と、悩んでしまう方もいるかもしれません。
そこで、かなり簡易ではありますが、内職の選び方をフローチャートにしてみましたので、ご自分はどんな職種を選ぶか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
あくまでも、参考程度ですので、最終的な判断はご自身で行ってくださいね。
フローチャート内
注(1)……お小遣い稼ぎのおすすめ記事はこちらです。
注(2)……自宅でカウンセリングなどを行うには、こちらの記事が必読です。
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ビジネス心理学とは?3.自宅でできる! 内職で副業をスタートしよう(準備編)
ここでは、スタートのしかたをご紹介します。いきなり本業でスタートしようと思うと、想定よりも大変だったりしますので、専業主婦としてのつとめをこなしつつ、まずは副業感覚ではじめてみましょう。
内職の内容や業種によって、用意するものなどがかなり変わります。今すぐ始められる段階の方もいれば、備品を揃えたりする準備が必要な方もいるでしょう。無理のない範囲から用意していくことをおすすめします。
3-1.シール貼りなどの手作業・軽作業系
内職の定番とも言えるシール貼りや袋詰め作業など、手作業がメインのお仕事の場合、まずは、その作業を行う「作業場」を用意しなければいけないでしょう。
たしかに、キッチンのヨコの狭いスペースでもできなくはないですが、出来上がった製品(商品)の置き場所を確保していないと、のちのちかなりのスペースを取られますから、家事に支障をきたすかもしれません。
いい機会なので、いらないモノを捨てて、部屋を掃除して、すっきりさせてから始めましょう。
小さな部品を扱う場合は、お子様がまちがって飲み込んだりしないように、保管場所なども決めておく必要があります。その他、作業に必要な道具なども揃えて、準備をしておきましょう。
3-2.クラウドソーシング系
主にパソコンを使ったお仕事は、ネット上で気軽に申し込めるので、なにも準備がいらないように思えますが、そうでもありません。
専門職ですから、きちんとした経歴をお仕事の発注元に提示しなくてはいけないこともあるでしょう。一度、職務経歴書を作る手順で、自分の経歴の棚卸しをしておくことをオススメします。
使用するパソコンのセキュリティー対策はしっかりしてありますか? 業務によっては、自宅のパソコン内に危険なソフト(ファイル共有ソフトなど)が入っていないか、事前チェックを行う場合もあるようです。情報漏えいは企業にとって致命傷になります。内職とはいえ、責任感を持って仕事を行うことを忘れないでください。
また、使用ソフトのバージョンが古かったりしませんか? ひさしぶりにお仕事をするので、パソコンを押入れから引っ張り出してきた……という方も少数ながらいらっしゃるようです。お仕事をもらう前に、まずは、そういった細かいところのチェックも忘れずに行ってくださいね。
その他、業務によっては、プリンターやスマホなども使うこともあるでしょうし、機材のチェックはお仕事をいただくまえに、万全にしておきましょう。
3-3.難易度の高いもの|投資・自宅サロン開業など
難易度が高く、念入りな準備が必要となる業種については、ここですべてをご紹介するにはスペースが足りないので、役に立つ他記事をご紹介します。
他サイトでは読めないシビアな話もあり、読まずにスタートしたら、痛い目にあう場合もありえます。必ず読んでからスタートしてくださいね。
- 投資やFX、アフィリエイト等に興味がある方は、まず勉強からスタートになります。失敗する原因の大半が勉強不足であり準備不足です。この記事は、勉強を始める前にかならず読んでください。
- ネットオークションや転売に興味のある方は、必ず読んでからスタートしてください。いちばん効率のいい稼ぎ方から注意事項まで、必須の知識ばかりです。
- 自宅サロンを開業したい人、話題のAirbnbなどの民泊に興味のある方は、まず起業の基礎知識を学んでおかなくてはいけません。スムーズに軌道に乗せられるように、念入りに準備をしてください。
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ビジネス心理学とは?4.内職の求人|ハローワークからネット・チラシまで比較
準備もできたところで、お仕事探しのスタートです。ハローワークはもちろんですが、ネットの求人サイト、新聞の折込チラシや求人誌などの紙による求人など、今はありとあらゆる手段で求人活動がさかんに行われています。ここでは求人情報の見方や仕事の選び方など、そのポイントを紹介します。
4-1.ハローワークでは内職のあっせんはしていない
残念ながら、ハローワークでは内職の紹介はしていないようです。しかし、在宅勤務可能な求人は行っているようですので、まずはお近くのハローワークに問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
Q25.内職(在宅ワーク)の仕事はのってないのですか。
A25.ハローワークでは内職(在宅ワーク)について紹介を行っておりません。
市区町村によっては、内職の相談窓口を設置したり、仕事のあっせんを行ったりしている場合がありますので、直接、地元自治体に問い合わせてみてください。
4-2.ネットの求人サイトや求人誌の見方
ネットの求人サイトや求人誌の場合は、まず、サイトの運営会社がしっかりしているかどうかを確かめましょう。大手求人サイトの場合は、求人広告を掲載するために、社内的な審査を行っているのがふつうです。
当たり前ですが、質のよくない企業の求人情報や虚偽の広告を掲載すれば、求職者に対して損害を与えることにもなりますし、会社の信用にも傷がつきます。なので、ある程度名前の知られた求人サイトの情報は精査されていると思っていいでしょう。とはいえ、過信は禁物です。
ネット上には、おびただしい求人情報がはんらんしています。有名な求人サイトだから大丈夫、無名の求人サイト、大手ではない求人サイトの情報はすべてが悪質、という単純な判断はできません。
まずはともかく、運営者情報がしっかり書かれているかを確かめましょう。ここがいいかげんだったり、あいまいな表記だったりする場合は、まず情報を信じないほうが無難です。
4-3.折込チラシや口コミでの募集は?
ご自宅のポストに求人のチラシが入ってくる場合もあるでしょう。こういったチラシの場合は、あなたのお住まいのすぐ近くの会社の求人だと思われますので、企業の情報はすぐに手に入ると思います。
よく知らない会社であれば、ネットで検索してみたり、ご近所の方に聞いてみてもいいでしょう。まずは、仕事の内容の前に、会社がどんな会社かを把握しておくことが大切です。大丈夫だとわかった時点で問い合わせをしましょう。
また、軽作業の内職として人気のシール貼りのお仕事は、ネットはもちろん、チラシにも求人情報が出ず、口コミで仕事を得るのがほとんどだとか。お住まいの地域によって、お仕事を手に入れる手段はさまざまになると思いますが、意外にも口コミは、いちばん安心できるのかもしれませんね。
とはいっても、やはり、仕事の発注元の会社はどんな会社なのか、きちんと報酬は支払われているのか、しっかりと確認をすることは忘れないでくださいね。
4-4.多発している内職商法の危険性
内職を斡旋しますといいながら、いろいろな理由をつけて金銭を要求し、最終的に仕事を紹介することはない。こういった詐欺まがいの、いわゆる「内職商法」が今、問題になっています。
高齢者を狙った還付金詐欺なども最近耳にしますが、まず、こちらがお金を払って仕事をあっせんしてもらう……ということは、ありえない! としっかり頭に叩き込んでください。
相手側の理由は、さまざまです。仕事に必要な機材の代金、仕事に必要な知識を得るための教材の代金、マニュアルの代金、資格取得の代金、登録料……なんでもありなんです、悲しいことに。
もう一度、念の為に書きますね。あなたがお金を払わないと仕事がもらえない内職は、詐欺です!
少しでもおかしいなと思ったら、応募しないでください。特に、こういった詐欺の求人をしているところは、高収入をうたっているところが非常に多いです。よくよく考えれば、ありえない高収入なんです。気をつけてください。
参考サイト:消費生活情報「内職商法・モニター商法」
「在宅ワークで簡単に高収入」と聞いていたのに仕事がこない
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ビジネス心理学とは?5.自分に合った内職を選ぼう
内職も時代の移り変わりによって、大きく様変わりしました。自宅でオシャレに働くことが可能な時代です。手作業系の内職の求人は激減しているようですが、もし作ることが得意な方であれば、こちらの記事をお読みください。ハンドメイドで起業する方も最近増えていますから、ぜひ読んで参考にしていただきたいと思います。
自分に適した仕事をすることがいちばんの幸せではないでしょうか。ぜひ、この記事や他の記事も参考にして、安心・安全に内職をスタートしていただきたいと思います。