「起業をしたいけど、一体、どういう順番で行動すればいいんだろう?」この記事では、この悩みに特化して、起業の方法をステップ・バイ・ステップでお伝えします。
私は、起業に特化した集客支援コンサルタントとして、年間で数百人の起業家を見続けてきた経験から、最も成功率が高い起業パターンをご紹介します。
また、起業する前に、助成金をもらう方法や、失敗しない方法を知る必要がありますが、それらについても、参考になる記事へのリンクをご紹介しているので、必要であれば読んでみてください。
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ビジネス心理学とは?目次 〜起業の方法|成功率の高い起業の手順を徹底解説〜
1.起業の準備、できていますか?
はじめにお聞きしたいこと。それは、「あなたは、起業の準備、できていますか?」ということです。特に、「会社員が、なんとなくイヤだから、起業したい」という方は要注意です。
私は20代で起業したのですが、食うのも困るくらい、苦労しました。お恥ずかしい話、電気代が払えなくて、電気を止められたことも1度あります(笑)。私の場合、「えいや! ままよ!」という感じで、あまり準備をせずに起業したのですが、もう少し準備すれば良かったと、後悔しました。
この章では、起業をするために必ずやって欲しい3つのことをご紹介します。
1−1.起業のネタを洗い出してみよう
最初にやることは、起業のネタを洗い出してみることです(すでに起業のネタや、やりたいことが決っている場合は、この作業は飛ばしてください)。
80対20の法則がありますが、起業のネタもこの通りです。世の中のビジネスのうち、20%のビジネスで、世の中のビジネスの80%の売上を占めています。一方で、80%のビジネスで、世の中のビジネスの20%の売上を占めています。
つまり、起業ネタのうち、稼げるビジネスは笑っちゃうほど稼げます。ですが、ほとんどのビジネスは趣味程度しか稼げないのです。起業のネタを洗い出して、しっかりと稼げるネタを見つけて欲しいのです。
なお、私のおすすめの起業ネタ5つは、「失敗しない、資金ゼロからの起業アイデア 5つの例」の記事でまとめたので、ぜひ読んでみてください。元手がかからず、資金調達の必要もない起業ネタです。
1−2.起業のプロセスを想像しよう
これは、忘れがちなので、やってみて欲しいことですが、起業のネタが決まったら、そのプロセスを「できる限り全部」想像してみて欲しいのです。
例えば、飲食店を開くとしたら、開業資金はどうやって調達するのか、どうやって従業員を集めて採用するのか、お店の機材はどこで買うのか、入金管理はどうするのか……色々なプロセスがあると思います。それを「できる限り全部」想像するのです。
これを想像して、それでも「やりたい!」と思ったら、OKです。しかし、「稼げそうだけど、心が動かないなあ」と思ったら、その起業のネタはやめたほうがいいでしょう。
一度起業をすると、会社員として再就職するのは難しいですし、引き返すのはかなり困難です。自分がやりたくないことで、起業をするのは地獄ですよ。
1−3.起業前に実際に売れるかテストをしてみよう
飲食店など、元手がかかるビジネスの場合は難しいですが、元手がかからないビジネスであれば、起業前に売れるかテストしてみましょう。お客さん候補の人に売ってみて、本当に売れるのか試すのです。
試すといっても、難しいことではありません。1000円、5000円の売上でいいのです。たとえばコピーライターであれば、「チラシの文章を5000円で書きます」と言って、売れるか確認してみましょう。
起業をすると、自分がセールスをしないかぎり、売上が上がりません。「えっ、セールスなんてしたくない!」と思うかもしれませんが、実際のビジネスを考えてみてください。
売上が上がっている瞬間って、何かしらのセールスが行われていますよね。
起業をしたら、最初は自分が売らないといけません。それができない人は、そもそも起業に向いていないです。厳しいことを申し上げるようですが、起業しても失敗する確率が高いでしょう。
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ビジネス心理学とは?2.起業で売上があがったら、大切な3つのこと
それでは、ここから先は売上が上がった、という前提で、大切なことをお伝えします。ぜひ、この順で起業をすすめてみてください。ちなみに、起業でよくある失敗はこの記事にまとめていますので、チェックしてみてください。
2−1.起業前のポイント|ミッション探しはしなくていい
これは、自己啓発の本やセミナーにハマっている人に多いパターンですが、起業にはミッションが必要と言っている人がいます。ですが、私の意見では、「起業当初は、ミッションは必要ない」と断言できます。
それは、成功する起業家を見ていて私が感じることです。起業して3年も経つと、最初に思い描いていたミッションとは違うミッションになることの方が多いからです。
「自分の本当のお客さんは誰か?」とか「自分が社会の役に立てるのは何か?」というのは、ビジネスを始めてみないとわからないもの。
また、「将来〜のようになりたい」というビジョンも同様です。起業の初期では見つける必要はありません。起業して3年も経つと、勝手に見つかるからです。
2−2.起業前のポイント|資金集めもしなくていい
特に、起業初心者であれば、資金を集めないと始められないようなビジネスはやめましょう。難易度がきわめて高いからです。
「俺は200万円の貯金がたまったら、起業する!」と意気込んでいる人にお会いしたことがあります。しかし、私が申し上げたいのは、(もし副業が禁止されていなければ)まずは副業をして、どんどん売上を上げていった方がいいですよ、ということです。
正直200万円貯めても、どうせ1年の生活費で消えてしまいます。起業で重要なのは、貯金額よりも収入の流れの方です。
200万円貯めるくらいなら、副業で、毎月50万円を安定的に稼ぐことを目指した方がいい。なぜなら、それだけの収入があれば、仮に貯金が1円もなくても、安心して会社を辞めて起業できるからです。
貯金を増やすことよりも、収入の流れを作ることにフォーカスしてください。貯金がいくらあっても、収入がないと不安になりますよ。
ただ、どうしても起業資金として助成金が欲しいという場合は、「独立起業の秘密|経験者の私が、失敗しない方法を教えます!」の記事の6章を参考にしてみてください。返さなくてもいい助成金を手にする方法が書いてあります。
2−3.起業前のポイント|手本を探して、マネしよう
副業でとにかく売りまくって、収入が増えてきたら、お伝えしたいことがあります。それは、お手本を探す、ということです。Googleで自分のビジネスを検索してみましょう。
どんなビジネスであっても、すでにそのビジネスで稼いでいる先輩の起業家がいるはずです。その人を徹底的にマネして欲しいのです。これによって、売上が劇的に伸びるでしょう。
起業して、何年も生き残っているということは、膨大な改善をし続けている証拠です。マネをすることで、あなたはその改善の手間を省けるのです。
逆に、どんなに探しても、同業でお手本となる人がいなければ、そのビジネスをするのはやめておいた方がいいでしょう。初心者にはかなり難しいビジネスだからです。
もしあなたが、起業して「ライフワーク」を実現したいと考えているなら、こちらの記事をお読みください。この記事では、ライフワークを実現した著者が、ライフワークの本当の意味や見つけ方、実現方法を紹介しています。
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ビジネス心理学とは?3.売上を伸ばして、いざ起業!
会社員の場合、副業の収入が本業の収入を上回ったら、会社を辞めて起業してもいいでしょう。なお、会社員の方が、平日の夜と週末を使って起業する方法(週末起業と言います)は、こちらにくわしく書いてあります。ぜひ、読んでみてください。
この章では、起業して会社を軌道にのせるまでの3ステップをご紹介しましょう。
3−1.起業後のポイント|まずは個人事業主からスタート!
会社を辞めたら、まずは個人事業主からスタートしましょう。株式会社などの法人を作る必要はありません。年収500万円を超えないと、税金面で、法人を作るメリットがないからです。(逆に、年収500万円を超えたら、法人化を考えましょう。)
「株式会社でなくても、相手から信頼されるの?」と思うかもしれませんが、大丈夫。信頼されます。私も、個人事業主の方と契約をしたりすることがありますが、別に相手が株式会社でなくても全く気にしません。
信頼されるかどうかは、「実績があるか」とか「お客様の声があるか」の方が大きいです。それらがなければ、私は株式会社の代表だろうと、基本的に取引をしません。実績やお客様の声さえあれば、個人事業主でも取引をします。
以下の記事は個人事業主を目指す人、もう始めている人必見の記事です。個人事業主の経験者が、個人事業主が知るべき知識のすべてをまとめています。「開業届」や「屋号」はもちろん、「青色申告」「節税」「経費」「会計ソフト」といった税金のことまで、こちらの記事を読めば全部理解できます。
3−2.起業後のポイント|年収500万円以上なら会社設立
まずは、売って、売って、売りまくってください。そして、年収500万円を目指しましょう。人によっては、年収500万円と聞くと、多いと感じる人もいるかもしれませんが、これはちっとも多くありません。
会社員と違って、起業というのは収入が安定しません。そして、もし自分のビジネスがつぶれそうなら、自分の貯金からお金を出してそのビジネスを立て直す必要があります。
ですので、年収500万円が、そっくりそのまま自分の財布に入るわけではないのです。私のおすすめは、できれば半分を貯金にしておいて、まさかのときの備えにすることです。
3−3.起業後のポイント|自分が嫌いなことは委任しよう
最後のステップは、自分の嫌いなことを委任することです。ここまで、売上をのばすことにフォーカスしてきたと思います。ですので、嫌な仕事や苦手な仕事をしているかもしれません。
ある程度、資金的な余裕が出てきたら、嫌な仕事や苦手な仕事を外注していきましょう。経理関係を税理士にまかせたり、事務の仕事を在宅秘書にまかせたり。
ただし、“売る仕事”は委任しないように気をつけてください。これを委任してしまうと、自分の心臓部を握られてしまうことになるからです。
「どこかの下請けに入って、外注だけで仕事をする」とか、「営業が得意な取引先と組んで仕事をもらう」といったことは、とてもラク。ですが、いつクビを切られるかわかりません。
私の知り合いでも、下請けに入って営業しなくてもやってくる仕事に頼った結果、自己破産した経営者がいます。取引先から一方的に提携を切られてしまい、仕事がなくなって借金地獄になったからです。
こちら記事では、「この5ステップをしないと、起業はほぼ失敗をするだろう」という重要なことについてまとめてありますので、これから起業しようと考えている方は、ぜひクリックしてお読みください。
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ビジネス心理学とは?4.起業の方法+α
ここまで、起業の方法について、全体像をお伝えしてきました。しかし、この内容だけでは、情報が不足していることでしょう。
そこで、老婆心ながら、最後にひとつ、アドバイスです。ぜひ、成功している起業家に直接会って、リアルな話を聞いてみてください。この文章を100回読むよりも、成功している起業家の話を1対1で聞く方が、ずっと参考になるからです。
ただし、起業していない人(たとえば、家族や友人)にアドバイスを聞くのはやめましょう。どうせ、反対されるのが関の山。もし反対されなかったとしても、的を射たアドバイスは絶対にもらえません。
この記事を読みながら、わからないところは、ぜひ成功した起業家にインタビューをしてみてくださいね。これは劇的な効果がありますよ。
成功する起業家については、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
また、起業の方法としてフランチャイズを利用する方法もあります。フランチャイズを利用した開業は成功率が高い反面、デメリットも存在します。この記事では中立的な立場で、フランチャイズの実態を解説しますのでぜひ読んでみてください。
こちらの記事では、ベンチャー起業で一攫千金を狙うスタートアップの事例や意味について解説しています。この記事に書かれている会社を急激に成長させる条件やオススメの本は起業を考えている人にとって大変参考になると思います。スタートアップに限らず起業はとにかく失敗しやすいので、失敗する前に必ず読んでおきましょう。
私は、時間的に直接お会いして話すことはしていないですが、メールマガジンを書いているので、そこで公開コンサルティングをしています。ご興味があったら、ぜひご質問ください。