あなたは「雇われて働くってピンとこないよなー」「つまらないよなー」と思うことはありませんか?
今、学生であれば「新卒でとりあえず就職するけど、いつかは起業する!」と思っているかもしれませんし、女性であれば「最近、女性起業家も増えているし、私も起業する!」と思っているかもしれませんし、主婦であれば「ダンナの収入に頼るのではなく、家事や子育てをしながら自分でお金を稼ぎたい!」って思っているかもしれません。
私は、24歳のときに「公務員は性にあわない!」と自衛隊を飛び出して起業した結果、うまくいかず玉砕しました……。そして、再び雇われて働く、という状況になりました。その後、再び起業し、今では独立したコピーライターとしてクライアントを多数抱え、会社も順調に成長しています。
起業の失敗も成功も経験した私が、「起業するにはどんなことが必要で、どんなステップを踏めばよいのか?」、また「起業後どんな生活が待っているのか?」について、私の実体験と私の周りの起業家数百人を見てきた事実をもとにお伝えします。
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ビジネス心理学とは?目次 〜起業するには|資金、手続き、会社設立のすべて〜
- 1-1.「起業する!」って思ったきっかけは?
- 1-2.起業に向く人、向かない人をまとめてみました!
- 1-3.起業するにあたって一番大切なのはメンタル
- コラム:起業するとき、こんなメンタルでは成功しない!
- 2-1.ステップ1:起業する前に自分を振り返る
- 2-2.ステップ2:起業する前に「何をするか」決める
- 2-3.ステップ3:起業する前にこんなことを勉強しよう!
- コラム:起業する前にこんな準備をしてもムダ!」
1.起業するには|心得編
起業についてインターネットで検索すると、様々なやり方や方法を見つけることができるかもしれません。しかし、やり方や方法の前に「起業する前の心がまえ」が大切です。やり方について知る前に、しっかりと確認してください。具体的な失敗しない起業のステップについては、2章からお伝えします。
1-1.「起業する!」って思ったきっかけは?
あなたが最初に「起業」を意識し始めたのはいつ、どんなときだったでしょうか?
- 「就活して、就職して、そのまま会社で働きはじめるのってつまんなそう」
- 「会社で働き続けても、子どもを産んだら仕事続けられないかもな」
- 「ダンナの稼ぎだけじゃ、子どもの教育費足りないかもしれないし、私のおこづかいなんてもってのほかだな」
上記のように、イヤな気分になったことがきっかけかもしれません。私自身、自衛官だった頃「門限はあるし、結婚しても駐屯地のそばに住まなきゃいけないし、給料上がらないし、旅行も気軽にいけないし……」「あ゛ー、イヤだー!」と思い、起業を意識し始めました。
ただ、普通のサラリーマンであれば門限はないので、私の例は極端かもしれません(笑)。
きっかけはちょっとしたこと。しかし起業するとなると、なかなか「ちょっとしたこと」として始められるとは思えませんよね?
起業についてインターネットで調べると、「誰でもカンタン!」というふうに書かれていることもあります。しかし、現実は違います。「なんだかよくわからないけど、とりあえず起業する」で起業して、うまくいく人も極々わずかにいます(そういう人は目立ちますね)。
しかし、たいていの場合はそうはいきません。軽い気持ちで起業して誰でもうまくいくわけではないのです。
そこで、次章では起業して、「カンタンにうまくいく人=起業に向く人」「起業して、なかなかうまくいかない人=起業に向かない人」の2つのタイプをまとめてみました。今のあなたが起業に向いているのか確認してみてください。
1-2.起業に向く人、向かない人をまとめてみました!
起業に向く人は、ひとことで言うと「自分で主体的に仕事ができる人」です。誰からもなにも言われなかったとしても、どんどん自分で仕事を見つけ、なかったら新しく作って仕事をしていける人であれば、起業してからもどんどん仕事を進めていけるでしょう。
また「やったことをちゃんと振り返ることができる人」も起業に向いています。が、なによりも大切なのは前述した「自分で主体的に仕事ができるかどうか?」です。
ただ、これだけだとイマイチイメージがわかないかもしれません。起業に向く人のことを考えるより、起業に向かない人を考えたほうが、もっとわかりやすいので、起業に向かない人についてお伝えします。
起業に向かない人は「指示がないと動けない人=指示待ち人間」です。
上司、先輩から「あれやっといてー」「次はコレねー」「え?わからない?しょうがないなー。こうするんだよ。」という状態。なんでもかんでも上司、先輩がいないと仕事が進まない人は起業しても絶対にうまくいきません。
起業すると、なんでも自分主導でやらなければいけなくなります。誰も命令、指示を出してくれません。
起業するときはもちろん、起業したあとも「あ、コレはどうするんだろう?」と思うことはたくさん出てきます。そんなとき、自分で調べたり、誰かに自分から聞きにいったりしなければ仕事は進みません。
自分で主体的に仕事を進められなければ「起業」の一歩目を踏み出すことすらできないでしょう。
- 起業に向く人は「自分で主体的に仕事が出来る人」
- 起業に向かない人は「指示がないと動けない人=指示待ち人間」
今、あなたが「指示がないと動けない人」であれば起業してもうまくいきません。起業をあきらめるか、少しずつ主体的に仕事ができるように変えていきましょう。
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ビジネス心理学とは?1-3.起業するにあたって一番大切なのはメンタル
さて、まずは起業に向く人が「主体的に仕事ができる人」ということを押さえてもらいました。次に大切なポイントは「起業するにあたってメンタルが一番大切」ということ。
あなたが今後、将来的に起業したとして、トントン拍子にお金が稼げるようになって「一発で起業に成功した!」なんてことはあるわけがない、と思ってください。
「私はコレでカンタンに成功しました!」とか「起業なんてカンタンです!」と言っている成功者の話を真に受けてはいけません。
ごくごく、まれに、本当にカンタンに成功している方もいらっしゃいます。しかし、ほとんどの方は、たくさんの失敗をしています。
失敗しているにもかかわらず、失敗したことにあまり気がついていなかったりします。自分がたくさんの失敗をしてきたか、それとも失敗をしたにもかかわらず失敗していないと思っているか?の違いは「その人のメンタル」の影響です。
いわゆる「成功者」の話を一回聞くだけだと「カンタンに成功した!」と話をするときがあります。ところが、いろいろ突っ込んで話を聞いたり、成功する前にどんなことがあったりしたのかを質問をしていくと「あんなことやこんなことをしてしまっていた……」と失敗談が少しずつ出てきます。
成功者のメンタルによっては、「失敗はなかったもの」にしているときがあるのです(苦笑)。
今、どれだけ成功している人でも失敗をたくさんしています。つまり「起業に失敗はつきもの」ということです。起業の成功確率としてよくあげられるのが「設立した会社が10年後に残っている割合が3%」というもの。
起業するからといって、会社を設立する必要はないのですが……(これについては、後述します)。とはいえ、「設立した会社が10年後に残っている割合が3%」という数字は、起業の成功確率の低さを物語っています。
私が最初に起業してからの8年間で起業した友人たちを見ていても、いまだに雇われずに働いている人は100人に10人もいません。それくらい、起業の成功確率は低いと思ってください。
さらにトントン拍子でうまくいくだなんて……そんなうまい話はありません(苦笑)。ですので、失敗したときに、失敗を踏まえて「よし、次はこうする!」と進めるかどうかは非常に大切なのです。
「成功するまでやり続けるだけ」という極論のような話もありますが、これもひとつの真実です。ただし、「成功するまでやり続けるメンタル」が必要です。
コラム:起業するとき、こんなメンタルでは成功しない!
たとえば、仕事上困ったことがあったときに「誰か助けてくれないかな」と、誰かに助けてもらうのを待っていました。さらにいえば「誰も助けてくれない」とひとりで苦しんでいました。
また、一度失敗すると立ち直るのに何日もかかっていました。やっと回復して仕事を始めたとしても「あーでもないこーでもない」「また失敗したらどうしよう」とひとりで考え、とんでもなく仕事をするのに時間がかかっていました……。
自衛隊で仕事をしていれば、毎日どんどん仕事があるのは当然の話でしたし、困ったときは先輩が助けてくれることが多々ありました。結果的に、指示待ち、助けてもらえるのを待つことが多いといった自分が完成していたのです。こんなクソみたいなメンタルでは、再び雇われて働くことになるのは当然です(苦笑)。
結局、指示待ち、助けてもらうことを待つという状態の原因は「自分で責任を取りたくない」とか「他人に嫌われたくない」というメンタルの弱さです。
「自分がメンタルが弱いのはわかっている」「でも、起業には興味がある」という方は、こちらの記事を読んでください。私の実体験でお伝えした通り、メンタルの弱さを克服しない限り、起業してお金を稼ぐことはできません。少しでも思い当たるふしのある方は、必ず下記の記事を読んでくださいね。
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ビジネス心理学とは?2.起業するには|準備編
起業する前の心がまえの理解は深まりましたか? 続いて、実際に起業するために必要な具体的なステップに入っていきます。また、起業する前に準備しておくとスムーズに起業できるようになることをお伝えします。
2-1.ステップ1:起業する前に自分を振り返る
インターネットで調べたり、書店に行ったりすれば「起業する方法」は腐るほど見つかります。とにかく片っぱしから試してみるのもアリです。が、私のオススメは「まず自分自身を振り返ること」です。
今、世の中に出ている「起業の方法」は「あなたではない誰かがうまくいった方法」です。同じ方法でうまくいくかどうかは、わかりません。
しかし、うまくいく確率を上げることはできます。うまくいく確率を上げるためのひとつが「自分自身にあった方法を選ぶこと」です。
パソコンをまったくさわったことがない人が、突然「やっぱり、今はパソコンを使ってインターネットを活用したビジネスがいいよね!」とパソコン中心の起業をして、どれだけうまくいく確率があるのでしょうか……?大変時間がかかることが予想できますし、途中で挫折するイメージがカンタンにわいてきます……。
パソコンが苦手な人がパソコンを使うほど極端なことはないかもしれません。しかし、自分にあわない起業方法を選ぶことで遠回りしてしまっている人を、私はたくさん見てきました(そして、私もやってきました)。
自分に合わない起業方法を選ばないためにも、自分自身のことを知るということは起業するための最初のステップとして重要です。
2-2.ステップ2:起業する前に「何をするか」決める
ステップ1で自分自身を振り返ったことを元に「起業して仕事としてやること」を決めていきましょう。
たとえば、実際に目に見え、手に取れる商品がある「モノ」を販売する「物販」にするとか、自分が培ってきた知識を元にアドバイスをする「講師、コンサルタント」になるとか、サロンなどを持ち「マッサージや整体をする」などなど、いろいろな選択肢があります。
と、言っても「まだよくわからないな……」と全然イメージがつかない場合もあると思います。そんな場合は、まずは「どんな起業方法があるのか?」を調べてみるのもいいでしょう。
起業支援コンサルタントが書いた、こちらの記事もオススメです。
2-3.ステップ3:起業する前にこんなことを勉強しよう!
起業する前に、様々な準備が必要なことが理解できたあなたは、「もっと勉強しなきゃ!」と思ったかもしれません。その考え自体は間違いではありません。が、「何を勉強するか?」「どのような勉強をするか?」は非常に大切です。
例えば、インターネットで検索すると「起業セミナー」といったものは、本当にたくさん出てきます。気をつけて欲しいのが、その中に「起業志望者へ起業セミナーに参加し続けてもらうことで、儲かり続ける」というような運営をしている会社があるということです。
どのようにして「起業志望者へ起業セミナーに参加し続けてもらうことで、儲かり続ける」ようにするのかというと「起業したいんだよね? コレ大切だよ!」と言って勉強させ続けるのです。そして、いつまでも起業させません(汗)。
もし「起業セミナー」を選ぶのであれば「いつまでも起業させない起業セミナー」には気をつけてください。しっかりとその起業セミナーの受講者が「起業できているか?」を確認してください。
受講者のその後の結果が、セミナーの案内に載っていたりしますので「受講したことで、どのような結果が得られているか?」をよく確認するといいでしょう。
「楽しかったです!」「仲間ができました!」といった受講者の声しかなければ、延々と受講し続けることになります。起業していない受講者の声や起業したかどうかの結果が載っていない起業セミナーではなく、「起業して、◯◯円稼げるようになりました!」という声が載っている起業セミナーを探しましょう。
また、「起業するにあたって一番大切なのはメンタル」とお伝えした通り、メンタルについて学ぶことができ、アドバイスがもらえるような「起業セミナー」がベストです。自分でメンタルのことを学ぶのは非常に難しいですから。
コラム:起業する前にこんな準備をしてもムダ!」
「起業志望者へ起業セミナーに参加し続けてもらうことでいつまでも起業させない」というセミナーは友人の体験談なので、私ではないのですが、私の場合はもっとひどいかもしれません。
起業に関係ないことに百万円単位のお金と時間を投資してきました……。たとえば「自己啓発」。
「自分自身に足りない部分があるから、起業で成功できないんだ!」という思い込みから、「もっとテンションを上げて、もっとがんばって!」という自己啓発にハマりました……。テンションでは起業は成功しません。
次に「スピリチュアル」。かなり時間を使ってしまいました……。自己啓発で自己否定したあと、「ありのままの私でいい」という言葉に安心してしまいました……。
起業に成功するために、「自己啓発」や「スピリチュアル」を学ぶ必要はありません。
どちらも冷静に考えれば、起業の成功に直接関係のないことです。「自己啓発」を学ぶことで、どれだけ起業に成功した人がいるのでしょうか? 「スピリチュアル」を学ぶことで、どれだけ起業に成功した人がいるのでしょうか? 起業に成功するうえで、本当に必要なものを理解できていなかったのです……。
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ビジネス心理学とは?3.起業するには|手続き編
もしかしたらあなたは、「就職や就職活動は身近だけど、起業は身近じゃない」「起業ってメッチャ大変だよね」というイメージから「だから、起業はカッコイイ!」といったことを思っているかもしれません。現実は違います(笑)。本当の、リアルな起業を知ってください。
3-1.「起業する」って難しくない!
「私は起業したいんですけど、個人事業主の登録?でしたっけ??」「大変そうで、難しそうで、止まっちゃってるんですよね……」「菅原さんは、大変じゃなかったですか?」と、起業したいと言っていた40代女性から相談を受けたことがあります。
この相談を受けた時点で、私は今のような仕事のカタチになっていたので、私の実体験を聞きたかったのだと思います。
が、当時私は個人事業主登録をしていなかったので、「え?個人事業主登録なんてしてないですよ」「もちろん、会社を起ち上げてもいませんし」と伝えると、その女性が「え……??」と頭のなかにハテナがいっぱいになってしまい、あぜんとしていたことを覚えています。
どうやら「起業には、個人事業主登録が必要!まずはそこから!」と伝えている起業セミナーがあったようです……。大金払ってセミナーに参加して、ウソを教えられてもそれがウソだとはわからないですよね……。
個人事業主の登録も会社の起ち上げも、どちらもしなくても「起業」はできます。必須ではありません。
では、起業できたとはどういうことなのでしょうか? それは、個人事業主の登録をしたことでも、会社を起ち上げたことでもありません。
「売り上げを上げることができた」コレが起業した、ということです。ムズカシそうな手続きは、やってもやらなくてもどちらでも大丈夫です。
3-2.それでも気になる起業における諸手続き
「起業する上で、ムズカシそうな手続きはしなくてもいい」と言われても、「どんな手続きがあるの?」「本当にしなくてもいいの?」「しなくちゃいけないこともあるんじゃないの?」と不安になるかもしれません。
ひとつだけ気をつけてください。絶対にやらないと、あとから大変なことになるのが「確定申告」です。
やらないままにしていると、あとから税務署から「収入があった分の税金払ってねー」「いつまでも追いかけるからね!」と日本で一番強力で逃げられない、恐ろしい取り立てが行われる可能性があります。気をつけてください。
もし、個人事業主の登録を行う場合、手続きは税務署で行います。「個人事業主開業届」という書類を提出するだけです。どのように記入すればよいかは、税務署の職員に聞けば教えてもらえます。お金はかかりません。
「個人事業主開業届」をはじめ、個人事業主を目指す人や個人事業主の人が知っておかなければならない知識についてはこちらの記事にすべてまとめました。誰もが気になる「税金」についてもまとめてありますし、「個人事業主届」は必須なのか必須ではないのか、についても「3.開業届の提出時に注意すべきこと」で詳しくお伝えしています。
続いて、会社を設立する手続きについてです。これはひとりで行うのが大変かもしれません。「会社 設立」などインターネットで検索すると、様々な業者が出てきます。また、行政書士や司法書士といった士業に依頼することもできます。
ただ、会社を設立するベストタイミングを知っていますか? 会社の設立自体はいつでもできますが、ベストなタイミングがあるのです。税金面でのメリットが発生するタイミングについてこちらの記事にまとめました。「3.売上を伸ばして、いざ起業!」を確認してください。
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ビジネス心理学とは?3-3.起業における国の支援「助成金」って?
国から起業家へ、お金を支援してくれる制度があることをご存じですか? 「助成金」や「補助金」といわれるものです。
ただ、「国からの支援をあてにしてはいけない」ということを頭の中に入れておいてください。確かに、申請を丁寧に、基準を守って行うことで国からお金を受け取ることはできます。
しかし、国から受け取れるのは基本的に一回限り。そして、一時的なお金です。起業時はお金に余裕がないことが多いですから、どこからであれお金が受け取れるとなると、のどから手が出るほど欲しくなるのです。
売り上げが上がらない分、国からのお金をあてにする。コレでは先行きが不安です……。毎月、毎年、定期的に国がお金をくれるわけではないのですから。
「国からの支援はあてにしない」ということを踏まえた上で「助成金とか補助金についてもっと調べてみよう」「もっと知りたい」という場合は、こちらの記事がオススメです。
「助成金で事業資金を簡単に得るための秘訣」として、実際にうまくいった事例を紹介していますから、ムダな失敗をする前に確認してください。
また、助成金や補助金には種類があります。こちらの記事では、助成金・補助金の種類を5つ紹介しています。
4.起業するには|起業後に地獄を見る前に知っておくこと
ここまでは、起業するまでの話でした。ここから、起業した後に「どんな生活が送れるのか?」「起業することのメリットやデメリットってどういうことがあるの?」ということをお伝えします。
4−1.起業のメリット、デメリット
起業のメリットは「自由」です。時間とお金に関する「自由」が手に入ります。
自分で自分の仕事とプライベートをコントロールできるようになります。もちろん、起業するときの業種などにもよりますから、完全に自分の好きなようにできないことも多いでしょう。しかし、会社勤め、雇われて仕事をするよりは自由です。自分でコントロールできます。
「自由」に対して、起業のデメリットは「自己責任」です。どんなことが起こっても、自分で責任を取らなければいけません。失敗したときはもちろんですが、「収入が少ない」「収入がない」という状態も受け入れなければなりません。
「収入がない=売り上げが上がっていない」わけですが、このときに「取引先が悪い」「景気が悪い」「私はちゃんとやっている」と言って自分で責任を取らないようでは、いつまでたっても収入は増えないでしょう。
また、自分以外の要因の「何か」で収入が上がったとしても、自分でコントロールできていないわけですから、「何か」の影響で収入がダウンしてしまったとしてもどうしようもなくなってしまいます。
景気がいいから収入が増えているだけのような状態では、景気が悪くなったタイミングで収入が下がってしまう、ということです。
自分で収入をコントロールして、責任を持つ。自分の時間やお金は自由だからこそ「自由には責任がともなう」ということですね。
ただ、これだけではイメージがわきにくいと思います。私の実体験を聞いてください。
コラム:起業のビフォーアフター
通常、営業マンといえば電話や対面で商品を販売しますが、私はインターネット上で商品を販売するということで、通販のホームページの文章を書いているとイメージしていただいてかまいません。
文章を書くのが仕事で、主にパソコンで文章を書いています。ですので、仕事の時間と場所は完全に自由です。朝は何時に起きても、誰にも何も言われません。出勤場所も誰にも指定されていません。自宅でも、カフェでも、公園のベンチでも仕事ができます(実際に公園のベンチに座って仕事をしたことがあります)。
口うるさい上司はいません。メンドクサイ先輩もいません。もちろん、面倒をみなくてはいけない後輩もいません。とびっきり自由。この上ないくらいの自由です。
しかし、その反面……ひとりで仕事を進めなければいけないツラさがあります。サボっても誰もなにもいってきませんから、仕事をしない状態が続けば締切だけが近づいてきます。
そして、締切を守れなかったときに取引先に頭を下げるのは自分です。私自身のミスで、下手すれば「もう取引できませんね」と言われることもあるでしょう。
もちろん、収入の上限はありません。しかし、その反面仕事をしないと収入ゼロもありえます。(あくまでも私のような仕事のスタイルの場合です)
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ビジネス心理学とは?5.起業するには8割がメンタル!
「起業する」とは、自分で売り上げを上げること。そして、「コツコツと売り上げを上げ続けること」です。
起業するなら、サラリーマンとして、雇われて働くときとは全く違うメンタルが必要です。メンタルとは、心の状態のことですが、根っこにあるのは自分の考え方や価値観です。
これは私の話ですが……。最初に自衛隊を辞めたとき、クソみたいな依存心丸出しのメンタル、考え方、価値観でした。自衛官として働くことができていたとしても、起業家としてやっていけるようなメンタルではありませんでした。
クソみたいなダメダメなメンタルを少しずつ改善していくことで、売り上げが右肩上がりで伸びていきました。
もし、今、あなたが学生だとすれば、起業するまでにまだ時間がたっぷりあると思います。少しずつ自分を振り返り、「どんな起業の方法があるのかな?」と調べてみてください。
現在、すでにサラリーマンとして働いている方は、これまでの仕事と自分の性格などを振り返り、「どんな起業方法が自分にあっているか?」と考えてみてもいいでしょう。
また、女性・主婦の方が起業を意識している場合は「この人のように自分で起業したいなー」という人が多いのではないでしょうか?直接連絡が取れれば一番いいのですが、直接話を聞けなかったとしても、その人のことを少しずつ調べ、「起業するってこういうことなんだ!」とイメージを固められるといいですね。
「起業しました」と言うことは誰でも言えますが、本当に売り上げがあがる人、上げ続けられる人はごく一部です。この記事では「起業する」ということの真実をお伝えしました。参考にしていただき、より起業への理解を深めていただけると幸いです。