「まじめに働いているのにお金が貯まらない」「気づくと銀行の預金残高が減っている」という経験をしたことはありませんか?「貯金をした方がいい」ということはわかっていても、お金があるとついつい使ってしまいますよね。
私自身も、大学生の頃からひどい浪費グセがありました。アルバイトをして、お金ができると1カ月も経たずに使ってしまう。ほしいものがあれば、「借金をしてでも買う」という生活をしていました。使うことだけ考えていたので、貯金とは完全に無縁の生活でした。
社会人になって、収入が増えてからも貯金の習慣はつきませんでした。その結果、給料日前は自分のすべての口座残高を合計しても、3万円以下という生活が続きました。お金は冷蔵庫の野菜と同じく「早く使わないと痛む」と考えていたので、とにかく早く使うことばかり考えていました。
そんな状態だったので、親から「あんたは、お金がなくて入院費用も工面できないから病気にもなれないね」と苦笑されました。それに対して、「大丈夫。お金がなくて不摂生できないから健康維持できるよ」などと強がっていました。今考えると実にダメな大人ですね(笑)。
そんな私でしたがあるとき、苦労をせずにちょっとした工夫で100万円を貯める方法を教えてもらいました。その結果、本当にほとんど苦労をせずに、100万円を貯めることができました。貯金が苦手な方や貯金をしたいと思っている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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ビジネス心理学とは?目次 〜お金を貯める方法|浪費家でもお金を増やす秘訣〜
- 2-1.お金を貯めるには|買う前に考えるクセをつける
- 2-2.お金を貯めるには|レンタル品や中古品を使う
- 2-3.お金を貯めるには|半額セールをうまく使う
- 2-4.お金を貯めるには|交通費を見直す
- 2-5.お金を貯めるには|固定費を見直す
- 4-1.お金を貯める秘訣|銀行を活用して貯金をする
- 4-2.お金を貯める秘訣|つもり貯金をする
- 4-3.お金を貯める秘訣| 残ったお金を貯金する
- 4-4.お金を貯める秘訣|誰かと競争をする
- 4-5.お金を貯める秘訣|1日の収支を計算する。
1.お金を貯める前の現状チェック|家計簿をつけていますか?
突然ですが、あなたは家計簿をつけていますか? 「家計簿なんて古くさいもの、つけても意味あるの?」と思う人もいるかもしれませんね。実は貯金が苦手だったころは、私も同じ意見でした(笑)。
しかし、家計簿をつけることには、驚くべき効果があります。どんなことだか、わかりますか?
それは、「毎月お金が自分のところに、いくら入ってきて、出ていって、手元に残るのか?」というお金の流れを知ることができるということです。つまり、自分の現状を把握することができるのです。
参考までに、家計簿をつける前の私の生活を紹介します。とにかく、どんぶり勘定というか適当なお金の管理をしていました。お金を毎月どこに使っているのか、ほとんどわからない状態。それこそ、仮に1万円を盗まれたとしても気づかないほど、いい加減な管理でした。「給料日までお金があればよし」というような感じでした。
しかし、家計簿をつけるようになってからは、自分のお金の管理のしかたが変わりました。それまで、なぜか貯まらないと思っていたお金がどこに流れ出ていっているのかを理解することができました。中には「えっ!こんなに使っていたんだ……」という発見もありました。私の場合は、趣味のボイストレーニングに1ヶ月で2万円以上使っていました。
もしかしたら、「会計簿をつけるのがめんどうくさい」と思うかもしれません。しかし、まずは現在の状況を把握しないと改善しようがありません。
家計簿をつけることで、自分のお金の流れを知ることができるようになります。私の場合は、1年3カ月で100万円以上の貯金を作ることができました。家計簿と次の章から紹介する方法を合わせて実践することで、1か月に7万円ずつ貯金したのです。
7万円×15ヶ月(1年3カ月)=105万円
なお、100万円以上を貯めるために、普段の生活を切り詰めるということは、ほとんどありませんでした。それまで、無計画にお金を使っていたので、毎月7万円も無駄遣いをしていたのです。たとえば、ロクに見もしないのに、好きなドラマの高額なDVDボックスを買ったり、毎日のように外食をしたりと好き放題でした。
自分のほしいものをガマンしたのではなく、無駄遣いを減らしただけだったので、ストレスを感じることなく貯金ができました。金遣いのアラい私にも効果がありましたので、あなたもぜひ実践してみてください。
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ビジネス心理学とは?2.お金を貯めるコツ|使うお金を減らす(節約)
お金を貯めるために、最初に何をすればいいのでしょうか? その答えは、お金が出ていく穴をふさぐことです。
たとえば、バケツの底に大きな穴が空いていればいくら水を注いでも、穴から流れてしまうので、うまくたまりませんよね。お金もこれと同じです。穴が空いたままだと、お金が流れていくので、いくら収入を増やしてもお金は貯まりません。
私の友人に年収1000万円を超えている人がいますが、奥様がとにかく金食い虫でご本人は「人より稼いでいるつもりなのに、毎月の小遣いが人より少ないんだよ〜。かみさんが毎月のように、ブランド物のバックとか靴を買ってくるんだよ〜」と嘆いていました。
こうならないように、最初は家計簿を頼りにお金が流れていく穴をふさぎましょう。穴の空いたバケツではお金を貯めることができません。
無駄な出費をなくし、そのぶんを貯金するだけで、100万円を貯めることができるかもしれません。ただし、節約のし過ぎも考えものです。やり過ぎには注意しましょう。私の場合は、「もったいない」と思うあまりに物を捨てることができなくなり、一時的に家がゴミ屋敷になったり、底に穴が空いた靴にガムテープを貼って履き続けたりしていました。
そこで、ここでは具体的に何をすればいいのかを紹介します。カンタンにできるものから順番に説明していきます。
2-1.お金を貯めるには|買う前に考えるクセをつける
無駄な出費の原因は、あまり深く考えずに買ってしまうからです。買う前にその商品やサービスが自分にとって、必要かどうかを考えるクセをつけましょう。
「迷ったらすぐ買わない」というクセをつけるだけでも、出費を抑えることができます。または「この商品は、自分のお金を増やしてくれるか?」と質問してみましょう。
2-2.お金を貯めるには|レンタル品や中古品を使う
レンタル品や中古品を使うことで、出費を抑えることができます。ビデオカメラや自動車など、たまにしか使わないものであれば、レンタルで済ませましょう。
また、本や自動車など中古でも問題ないものは、中古を買いましょう。中古車でも新車でも、走れば大差はありません。私はクルマ好きだったので、就職が決まったときに、新品で自動車を買いました。ピカピカに輝くボディーと真新しい車内。「200万円のローンで買っちゃったけど、これをはげみにバリバリ働こう!」と最高の気分でした。
ところが。マイカーを手に入れて3週間経ったその日、まだ走行距離も500キロ未満。突然、前方不注意の自動車に激突され、愛車が半壊。新車は事故車へ。バリバリ働く前に、愛車がバリバリの状態に……。
相手の保険で修理はできましたが、事故車となったので、手放す際の下取り金額が50万円以上も下がってしまいました。もちろんローンは1円も下がりませんでした。「こんなことなら中古車を買っておけばよかった」と今でも後悔しています。
2-3.お金を貯めるには|半額セールをうまく使う
半額のセールをうまく使いましょう。服やスーパーの惣菜も半額で買えば大きな節約になります。
私の場合は、自炊をせずに、食事はずっとスーパーのお惣菜でしたので、これをはじめてから毎月の食費がほぼ半分になりました。惣菜の場合はお店にもよりますが、営業終了時間の1時間前に行けば半額になっていることが多いです。
また店によっては、「30%引き」までしか割引がないところもありますので、半額セールをしている近くのスーパーを見つけておきましょう。
細かいテクニックですが、お腹がいっぱいのときにスーパーに買い物にいくと余分な食品を買うことが少なくなります。反対に空腹の状態で買い物にいくと余分な食品を買いやすくなります。
また、服も閉店セールや衣替えの時期には半額になりますので、そのタイミングで買うようにしましょう。グーグルで「半額 服」と検索すると半額セールをしているお店を見つけることができます。あなたの服が半額かどうかは自分で言わない限りわかりませんので、ぜひ利用してください。
2-4.お金を貯めるには|交通費を見直す
交通費を見直しましょう。定期券の場合は1か月分を買うよりも、6か月分を買った方が得になります。また、よく行く地域であれば、回数券を買うのもいいでしょう。
区間によっては、株主優待乗車証を買うのも手です。株主優待乗車証を使うと6か月間、対象の会社の路線が乗り放題になります。
株主優待乗車証はヤフオク!などオークションサイトで手に入れることができます。普通の定期券を買うより安く買えるので、区間によっては得です。
2-5.お金を貯めるには|固定費を見直す
ビジネスの世界ではよく「固定費は悪」と言われます。毎月発生している家賃や携帯電話代など、固定費を見直してみましょう。
たとえば、毎月の携帯電話代も、料金体系がひんぱんに変わっているため、今より安くなる可能性は十分にあります。一度、お近くの携帯電話ショップへ料金の相談に行ってみましょう。
知り合いの人は家賃8万円のマンションから家賃5万円のアパートに引っ越しただけで、「部屋は少しせまくなったけど、毎月3万円自由に使えるお金が増えた」と話していました。
想像してみてください。毎月3万円も自由に使えるお金が増えたらどうですか? ほしいものを変えたり、美味しいものを食べたりできますよね。よって、固定費を減らせないかどうかを、一度考えてみましょう。
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ビジネス心理学とは?3.お金を貯める方法|収入を増やす
お金が出て行く穴をふさいだら、次は自分のもとに入ってくるお金の量を増やしましょう。つまり、収入を増やすのです。比較的カンタンにできる順に、解説をしていきます。
3-1.お金を増やすには|残業をする
残業代が出る場合は残業をしましょう。残業をした分だけ確実に収入が増えるので、オススメの方法です。
3-2.お金を増やすには|副業をする
副業をしましょう。本業以外からも収入を得るのです。
副業については、こちらの記事でわかりやすく解説しているので、参考にしてみてください。副業をするにあたって、注意しなければならないことも紹介しています。読んでからスタートするのと、読まずに始めてしまうのでは、稼げる金額に大きく違いが出ます。副業をしたいと少しでも考えているなら、必ず読んでおきましょう。
3-3.お金を増やすには|転職をする
今の職場で収入が上がる見込みがないのであれば、転職するのも手です。うまく転職できれば、今よりも高い年収を稼ぐことができるからです。
ただし、日本では個人の能力よりも、その企業への勤続年数が評価されやすくなっています。能力が低くても、長く勤務していた人が評価され“勝ち”となるのです。そのため、転職によって、現在の勤務先よりも年収が下がる危険性があります。
「年収500万円だった人が転職して年収700万円に!!」
あなたは、こんなネット広告を見た記憶はないですか? 一瞬、うおぉ! となる刺激的なキャッチコピーを目にして、つい転職を考えてしまった方、冷静になってくださいね。
すべてがウソではないものの、この手の広告に対しては疑いの目を向けてください。転職すると年収アップするより、実はダウンする確率の方が高いのです。
リクルートエージェントが2010年9月に発表したデータによると、転職前後で年収は「前職よりは下がった」が46.4%。一方、「前職よりは上がった」は38.3%になっています。
引用:「メディアとWebと人材と:「転職で年収アップ!」はウソ?」
転職を行う際は、慎重に計画を立ててくださいね。
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ビジネス心理学とは?4.お金を貯めるための貯金の秘訣
支出を減らして、収入を増やしたら、次はいよいよ貯金について説明していきます。ここでは、私や友人が実践した貯金の秘訣を紹介します。カンタンにできるものから順に説明をしていきます。
慣れないうちはめんどくさいと思うかもしれません。しかし、どれも手軽にできる方法なので、ぜひ実践してみてください。
全部を実践する必要はありません。どれか一つでも継続すれば貯金はできます。自分に合った方法を選んで続けてみてください。なお、年代別の平均貯金金額を以下に挙げますので、貯金をするときの目安にしてみてください。
引用元: 「常陽銀行」
4-1.お金を貯める秘訣|銀行を活用して貯金をする
毎月の給料が振り込まれたら、天引きで貯金用の口座へお金がいくようにしましょう。正式名称は「積立定期預金」と呼ばれるしくみです。なんだかむずかしい名前ですね。
ですが、手続きは簡単です。銀行に行って、窓口の人に「毎月給料から天引きで貯金ができるようにしたいんですが、手続きをお願いできますか?」と相談すれば、対応してもらえます。
オススメは、給料の1割を天引きすることです。1割は強制的に貯金をして、給料の9割で生活をするようにしましょう。
- 毎月の給料が20万円の場合は2万円を貯金する。
- 毎月の給料が30万円の場合は3万円を貯金する。
実際にやってみると分かりますが、1割を貯金に回しても、生活の質はそこまで下がりません。働いてさえいれば毎月、自動的にお金が貯まっていくので、非常に楽な方法です。
4-2.お金を貯める秘訣|つもり貯金をする
やったつもり、買ったつもりで、その分を貯金しましょう。
先日知り合いの女性が、「新しくダイニングテーブルを買った」と話していました。ダイニングテーブルの写真を見せてもらいましたが、ヨーロッパの高級レストランを思わせる豪華さでした。当然お値段は10万円以上したそうです。
しかし、「水筒とお茶で無理なく買えました」と話してくれました。「え?水筒?お茶?」とあなたも疑問に思ったのではないでしょうか。
どういうことかというと、それまでは1日3本会社のそばのコンビニでペットボトルのお茶を買っていたそうです。しかし、「ペットボトルを買ったつもりで貯金をして、代わりに水筒に家で作ったお茶を入れて持っていこうと」と決めたそうです。
「それだけでほんとうにこんな高級なダイニングテーブルが買えるの? ほかに何かやったんじゃないの?」と思ったので、電卓を叩いてみました。
150円×3本×365日=16万4250円
なんと、1年で16万円以上貯まるのです。1日500円以下でも続けていくとバカになりませんね。コツは自分の負担にならない範囲で、細く長く続けることだそうです。
4-3.お金を貯める秘訣| 残ったお金を貯金する
給料日の日に財布に残っているお金を貯金用の口座へ貯金しましょう。場合によっては一気に貯金を貯めることができるかもしれません。「コツコツするのが苦手なので、一気にお金を貯めたい」というせっかちな方にはオススメの方法です。
4-4.お金を貯める秘訣|誰かと競争をする
パートナーや友だちをまきこんで、どちらが多く貯金できたかをゲーム感覚で競いましょう。「あいつも貯金しているだろうから、これを買うのはやめておこう」とお金を考えて使うようになります。「自分一人だけだと貯金が続かない」という人にオススメの方法です。
4-5.お金を貯める秘訣|1日の収支を計算する。
使ったお金と稼いだお金を1日ごとに計算しましょう。家計簿をつけるついでにやってみるといいでしょう。
目標は、1日で稼いだお金が1日で使ったお金より多くなるようにすることです。
1日で稼いだお金>1日で使ったお金
これによって、貯金がしやすくなります。
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ビジネス心理学とは?5.貯まったお金を使う瞬間の喜びを先取りしよう
いかがだったでしょうか? もしかしたら、「結局自分は使ってしまいそう」という人もいるかもしれません。私も貯金をほとんどせずに、お金を使いまくる生活をしていたので、その気持ちはよくわかります。実際に、貯めたお金を一気に使ってしまったこともあります。そして、貯金のない生活に戻るということも何度かありました。
しかし、いろいろな方法を試すうちに少しずつですが、自分の口座に貯金が貯まるため、「もし病気になったり、急な出費があったりしても、すぐにお金を払えるから、貯金のある暮らしはいいな」と思えるようになりました。貯金がある生活の良さをようやくわかったのです。
浪費グセがあった頃は、病気にもなれない綱渡り状態の生活でした。ですが、貯金がある生活になってからは、セーフティーネットがある状態になったので、何かあっても大丈夫です。よって、以前よりも安心して日常を過ごせるようになりました。
あなたも少しずつでもいいので、貯金をしてみませんか? 最初はめんどくさいと思うかもしれませんが、後で「貯金をしておいてよかったと思うときが必ずやってきます。」
なお、こちらの記事も参考するとより楽にお金を貯めることができます。お金の貯め方を知りたい方はぜひ読んでみてください。
こちらの記事はお金持ちになりたいと考えている人必見です。お金持ちがどのように職業を選んだかやお金持ちになれる確率、お金持ちと普通の人との違いなど、その秘密をグラフや表で明らかにしていきます。記事を読めばどうすればお金持ちになれるのかを知ることができるでしょう。