経営者になるには?経営者の資質や条件、オススメの本を紹介

経営者になるには?経営者の資質や条件、オススメの本を紹介

「将来、経営者になりたいけど、何を学べばいいのかな?」とか、「経営者に求められる条件ってなんだろう?」と考えていませんか?

この記事では、経営者にコンサルティングをしてきた私が、経営者の資質や条件について解説します。

また、私は月間30〜50冊を読む読書家ですので、経営者になりたい人にオススメの本も3冊ご紹介します。

目次 〜経営者になるには?資質や条件、オススメの本〜

1.経営者に求められる性格的な資質 4つ

2.経営者に求められる能力の条件 3つ

3.経営者になるためにオススメの本 3選

4.経営者になるには現場を大切に

1.経営者に求められる性格的な資質 4つ

経営者に求められる性格的な資質 4つ

まずはじめに、経営者に求められる性格的な資質を4つご紹介しましょう。なお、この4つは、どれが重要というわけではなく、どれもとても重要なものです。

1-1.野心と謙虚さをあわせ持つ

「経営者が本を書くと、その会社はつぶれる」。こんな言葉を聞いたことはありませんか? 私は、この言葉はあながち間違いではないな、と感じています。たしかに、別に本を書いたくらいでは会社は潰れません。

しかし、経営者が自分の名誉欲のために突き進むと、潰れることが多いなとは感じています。さすがに、経営者が自分の銅像を作らせ始めたら潰れるでしょう(笑)。

「会社を大きくしたい!」という野心は素晴らしいと思いますが、個人的な名誉欲を満たすために会社を私物化するようなことは控えたいですね。矛盾するようですが、経営者は「会社を大きくする野心」と「会社を私物化しないための謙虚さ」をあわせ持つことが重要です。

1-2.やるべきことをやる

あなたは、倒産の原因ベスト10をご存知ですか? これは、「八起会」という、企業を倒産に追い込んでしまった倒産社長の会が発表したデータです。

倒産の原因ベスト10

(1)経営者の高慢、経営能力の過信
(2)社員教育の不備、欠如
(3)事業目的・目標・計画性の欠如
(4)業界情報の不足と環境変化への対応
(5)新商品の欠如、技術開発の遅延
(6)家庭不和、同族経営の弊害
(7)公私混同、経営哲学の欠如
(8)決断力・実行力の欠如
(9)計数管理の不足と勉強不足
(10)ワンマン、反省心の不足

引用:『ビジネスジャーナル』倒産企業社長が明かす「倒産の原因」の共通点…自己中心、他人のせい、苦手なことを避ける

これを見て、倒産の主な原因はすべて経営者が原因だということに気づきますか? 景気や為替、震災などの外部要因が原因ではないのです。

そして、よく項目を見てください。何ひとつ、目新しい項目はありません。どれも普通のことばかり(笑)。

当たり前のことを、当たり前にやる。これが経営者に求められる性格なのです。ただし、同時にこれは、とてもむずかしいことですが。

1-3.最悪の状況を想定して、リスクを抑える

前述の、「倒産の原因ベスト10」を見ると、倒産する経営者は最悪の状況を想定していないな、と感じませんか? 

とくに、(3)事業目的・目標・計画性の欠如、(4)環境変化への対応、(5)新商品の欠如、技術開発の遅延、の3つはまさにこれ。

意外だと思うかもしれませんが、優秀な経営者ほど心配性です。

あなたは「悪魔のメモ」というものをご存知ですか? これはマイクロソフトが絶好調な時代に、ビル・ゲイツが「起こりうる最悪の状況を想定して書いたメモ」のことです。

私たちは、うまく行っているときほど、自信過剰になり、未来を楽観視しがちです。そうなったら、経営は黄色信号と考えましょう。あなたの会社で起こりうる、最悪の状況はなんでしょうか? そして、その対策はなんですか?

1-4.規律があり、一貫した行動を続けられる

2012年、「東京チカラめし」という牛丼チェーンが都内で一気に開店しました。その数、なんと300店舗。「本当にすごい勢いだな」と感じたのもつかの間。経営が一気に悪化して、翌々年の2014年に、7割の店舗を譲渡(閉店)しました。

ここから分かることは、ある年に必要以上に成長しすぎると、翌年以降に衰退する可能性があるということです。

ビジネス書でよく出てくる例なのですが、サウスウエスト航空という会社があります。この航空会社は、儲からないと言われる航空業界で、30年も連続で黒字を出し続けた伝説的な企業です。

このサウスウエスト航空の特徴は、特定の年に成長しすぎないこと。大きく成長できるチャンスがあったとしても、自制心をもって、大きくする衝動をおさえる。これが経営者に必要な資質なのです。

2.経営者に求められる能力の条件 3つ

経営者に求められる能力の条件 3つ

続いて、経営者に求められる能力の条件を解説します。

2-1.セールスやマーケティングに熟知している

これは、経営者だけではなく、起業家にも求められる能力ですが、セールスやマーケティングに熟知していることがあげられます。正直なところ、経営というのはそこまで難しくありません。今やっていることを仕組み化するだけのことです。

難しいのは、「儲かる状態のまま」仕組み化することです。そのためには、セールスやマーケティングに熟知している必要があります。

人間誰だって、「お金を払いたい」とは思いません。無料で商品やサービスを提供してもらえるなら、それがいいはず。ですから、顧客にお金を払ってもらうのって、なかなか難しいのです。それを仕組み化するのは、そんなにたやすいことではありません。

起業をしないと、売上を上げるむずかしさというのは分からないと思いますが、「セールスやマーケティングが大切だ」ということは頭に入れておいてくださいね。

このビジネス心理学にも、マーケティングについて良い記事がたくさんあります。ぜひ、読んでみてください。

ビジネス心理学|起業・副業のノウハウと心理学のサイト
起業や副業のノウハウと、自己啓発や心理学の知識を提供するサイトです。セミナーや講座も開催しています。

2-2.良い人材を採用し、教育し、組織化できる

『組織は人なり』とは、経営学者、野中郁次郎(のなか・いくじろう)氏の言葉。私も、小さいながら会社経営してきて感じているのは、人の成長ペースを超えて、企業を成長させることはできない、ということです。

企業の成長ペースを超えてしまうと、顧客からの苦情が来てしまったり、スタッフが顧客対応の数に悲鳴をあげて辞めてしまったりして、組織が崩壊することが本当に多い。

あなたも、ぜひ良い人材を見つけてくださいね。人事採用について書かれた本は後述しますので、読んでみてください。

2-3.理念をもとに規律ある企業文化を作り、浸透させる

正直なところ、ビジネスの規模が小さいときは、理念なんて要らないと思います。特に年商3000万円以下なら、考えなくていい。

それよりも、もっともっと売った方がいいからです。売ってみないことには、自分が、世の中から何を求められているのか分からない。よって、理念も見つかりません。

ですが、年商1億円を超えたくらいから、だんだんと理念が必要になってきます。理念とは、「弊社はこちらの方向に向かって進むぞ」という方位磁針のようなものだからです。

大きな企業の場合、理念がないと、スタッフがてんでバラバラな方向に向かって進みはじめ、問題が起こり始めます。

3.経営者になるためにオススメの本 3選

経営者になるためにオススメの本 3選

経営者になるために読むべき本はたくさんあります。私としては、経営者には最低1000冊のビジネス書は読んで欲しいと思っています。とはいえ、どういう本を読めばいいか分からないと思いますので、3冊を選びました。

3-1.『アメリカCEOのベストビジネス書100』

アメリカCEOのベストビジネス書100

アメリカCEOのベストビジネス書100
 ジャック・コヴァート (著), トッド・サッターステン (著), 土井 英司(「ビジネスブックマラソン」編集長) (監修, 監修), 庭田 よう子 (翻訳)

この本は、アメリカで出版関係のビジネスをしている経営者が選んだビジネス書、100選です。

7つの習慣』をはじめ、『ビジョナリーカンパニー2』、『経営者の条件』、『イノベーションのジレンマ』、『ティッピング・ポイント』、『ストレスフリーの整理術』、『ザ・ゴール』など、経営者であれば誰でも読んでおくべき本のリストです。

この本に出ていて、日本語版が出ている本は、基本的に全部読んだ方がいいでしょう。また、「経営者はこういう本を読めばいいんだな」という感覚もつかめると思います。

ただ、「自分は読書家ではないので、とても100冊も読めない」という人は、必ずこの本だけでも読んでください。100冊の要約がまとめられているので、その要約だけでも全部読むといいと思います。

3-2.『強い会社の教科書』

強い会社の教科書

強い会社の教科書
 小山 昇 (著)

前項で、洋書のビジネス書はほぼカバーできますので、ここからは和書をあげます。和書の1冊目は、『強い会社の教科書』。

日本経営品質賞を2度受賞した(株)武蔵野の小山昇さんの1冊です。小山昇さんは、経営コンサルティング事業をしているので、何十冊もの本を出版しています。経営者は、基本的には、小山さんの本は全部買って読むといいと思います。

ただ、「小山さんの本の中でも、ナンバーワンはどれですか?」と聞かれたら、この本をあげます。経営計画の作り方や、人事採用、教育、組織づくりなど、小山さんのエッセンスがギュッと凝縮された1冊ですね。

蛇足ですが、アドバイス。小山さんのセミナーや経営コンサルティングがおすすめというわけではありません。とても高額ですので、気をつけてください。まずは本の通りにやってみて、それでもダメなら類書をあたってみましょう。

3-3.『稲盛和夫の実学』

稲盛和夫の実学―経営と会計

稲盛和夫の実学―経営と会計
 稲盛 和夫 (著)

本の帯に「会計がわからんで経営ができるか!」と書いてありますが、その通り。この本を読むと、会計学と経営哲学を合わせて考えることができるようになります。

私自身、いつか経営者になりたいと思って、大学生のときから経理や会計について勉強をしてきました。ですので、会計用語が意味するところのものは知っていました。

しかし、では、それをどう経営に活かすのかということについてはまったく知らなかったのです。この本を読んでようやく、会計学の意味が腑に落ちたのです。

この本を読む前提として、貸借対照表や損益計算書に書いてある用語の意味を知っているくらいの知識は必要です。そういった会計学の知識がついたら、ぜひ挑戦していただきたいと思う1冊です。

4.経営者になるには現場を大切に

ビジネスが大きくなって、現場を退き、数字だけで経営をするようになると、今まで起こらなかったような問題が起こります。

たとえば飲食店であれば、トイレが汚くなるだけでリピート率は下がります。しかし、こういったことは数字には出てきません。「客足が遠のいている原因はなんだろう?」と数字だけ見て考えても、トイレの汚さがわかるはずがありません。

ビジネスが大きくなればなるほど、逆に現場に出ていくように意識をしていただきたいな、と思います。

ビジネスが大きくなったら、法人化を考えることになりますが、法人設立には注意点があります。普通の人であれば一生に1回、あるかないかのイベントだと思います。ですので、とにかく慎重にことを進めましょう。

法人設立代行業者の選び方についても詳しく書かれていますので、法人化を考えている場合は、失敗しないように今すぐこちらの記事をお読みください。

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