もう、明日にでも、仕事辞めたい!! その気持ち、痛いほどわかります。わたしは、新卒で入社した会社を半年で辞めてしまい、その後も、放浪人生といった感じでどの会社に入っても長続きせず、途中から派遣社員も経験したので、勤めた会社は10社近くになります。
今のわたしは転職回数の多さをネガティブに捉えていませんが、もしタイムマシンで過去に行けるのなら、若かったころの自分に「もう少し考えてから会社辞めなさいよ」と言いたい……と思っているのも事実です。
そんな痛い過去を経験したことを生かして就活支援のキャリアカウンセラーとなり、過去に300人を超える迷える転職希望者をカウンセリングして、転職を成功させた私が、「仕事辞めたい、けど、言えない……」と悩むあなたに、人生をダメにしないで仕事辞めたい気持ちを解消させる方法を教えます。
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ビジネス心理学とは?目次 〜20代30代40代職業別にアドバイスします〜
- 1-1.仕事辞めたい理由のトップ5とは?
- 1-2.体調がすぐれない|うつかも?
- 1-3.転職回数が気になる|まだまだ日本は保守的な国
- 1-4.人間関係|仕事辞めたい理由がハッキリしないワケ
- 1-5.勤務してすぐ、仕事辞めたいと悩む新卒が増えている
- 1-6.仕事辞めたいから「結婚する」は、アリ? ナシ?
- 2-1.手っ取り早いのは、休むこと
- 2-2.人間関係で悩んでいる場合
- 2-3.職種が合わない場合
- 2-4.会社の理念が合わない場合
- 2-5.ブラック企業に勤めている場合
- 2-6.仕事辞めたい20代の女性へアドバイス
- 2-7.仕事辞めたい20代の工場勤務の方へアドバイス
- 2-8.仕事辞めたい20代のサービス業勤務の方へアドバイス
- 2-9.仕事辞めたい20代の公務員へアドバイス
- 2-10.仕事辞めたい30代(女性・男性)へアドバイス
- 2-11.仕事辞めたい40代女性へアドバイス
- 2-12.仕事辞めたいと悩むパートさんへアドバイス
- 3-1.仕事辞めたい?人生転落しないためにやっておくこと
- 3-2.一度、頭の中身を全部紙の上にぶちまけてみよう
- 3-3.ストレス発散できるものをいくつか用意しておく
- 3-4.趣味に没頭してみることで仕事の意欲が高まる
1.仕事辞めたい?でも、まだ退職届は出すな!
「明日にでも、仕事、辞めたい!」となったら、次に考えだすのは「転職」ですよね? でも、ちょっと待ってください。わたしの過去の経験の話ですが、焦って転職を考えたときは、あまりいい会社に出会えなかった記憶があります。
これは、転職を経験した友人や同僚からも、同じようなことを聞いています。今の会社から逃げ出すような感覚を持ったままで転職してもうまくいきません。
1-1.仕事辞めたい理由のトップ5とは?
もう仕事辞めたい……口に出さずとも、腹の中で思っている人は世の中にたくさんいます。あなただけではありません。とはいえ、どんな理由で仕事を辞めたいと思うようになったのでしょうか?
少し前の調査結果ですが、新卒入社した若者の退職理由のトップは「労働時間・休日・休暇」の不満です。過去には残業が奨励されていた時代もありますが、今の若者たちは、しっかり休みたいと考えているようですね。最近になって、違法な残業や過労死などが社会問題としてクローズアップされたこともあり、労働時間については、国をあげて改善が進んでいます。
また、就職・転職支援サイト「リクナビ」のアンケート結果は、こんな感じでした。
理由はいろいろで、人それぞれです。この後、あなたがなぜ、会社辞めたいと考えてしまうのか? その原因を究明する方法をご紹介しますが、自分の本音に気づくことで、次にどう行動を起こしていけばいいかが明確にわかってきます。
もしかすると、「今の会社で、もっとがんばろう!」と考えが変わるかもしれませんし、「もっとやりがいのある仕事をするためには、やっぱり転職だ!」となるかもしれません。
引用:退職理由のホンネランキングベスト10/リクナビNEXT[転職サイト]
1-2.体調がすぐれない|うつかも?
仕事、辞めたい……と思いながら、会社に行くことを続けていると、精神衛生的にもよくありません。もし、不眠状態が2週間以上続いているとか、朝起きるのがつらくてついつい寝坊したり、遅刻が多くなったり、会社を休みがちになっているのなら、すぐにネットで簡易の「うつ病」チェックをしてみましょう。
1-3.転職回数が気になる|まだまだ日本は保守的な国
もうすでに、転職を何度か繰り返していて、また会社が辞めたくなってしまった。そんな人もいるかもしれません。まさにわたしと同じタイプですね。
日本も終身雇用制度が崩壊して、転職に対してのハードルは下がりましたが、それでもやはり回数が多いと、面接の場では「もしかして人間的に問題があるのではないか」と思われがちです。
わたしのように、自分のもともとの性格を受け入れることは非常に大切です。まず、何度も転職を繰り返してしまう自分を責めることを止めて、一度、自分の内側にある本当の願いや欲を書き出してみましょう。やり方はこの後の3章でくわしくご紹介します。
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ビジネス心理学とは?1-4.人間関係|仕事辞めたい理由がハッキリしないワケ
こんな調査結果があります。実は、会社に伝えた退職理由とホンネはかなり違うというもの。
引用元:エン・ジャパン株式会社 2013年8月7日発表
-「[en]社会人の転職情報」サイトユーザー5000人、退職理由のホンネ・タテマエ調査-
退職理由、タテマエは「家庭の事情」。 ホンネは「人間関係」。を参照してオリジナル作成
大ベストセラーとなった『嫌われる勇気』のベースであるアドラー心理学でも、あらゆる悩みの原因は人間関係であると定義していますが、フルタイム勤務であれば、1日最低でも7時間〜8時間は一緒に過ごすことになるのが会社の上司や同僚です。
この人間関係がうまくいかない場合は、それはもう苦痛を通り越して、苦行のような生活になってしまうでしょう。仕事辞めたい!となってしまうのも、当然ですよね。
しかし、日本人は特に、“和”を大切にする民族ですから、会社で自分の本当の気持ちを押し殺してしまいがち。無理して上司の愚痴ばなしを聞いたり、本当は早く家に帰りたいのに同僚との飲み会が断れなかったりして、だんだん、職場の人間関係が疎ましくなってしまうのです。
なんとなく、仕事辞めたい……といった、弱い気持ちをずっと持ち続けている方の場合、人間関係がつらくなっているのかもしれません。この人、大嫌いだ……といった強い感情はなくても、漠然と自分とは合わない人だ……といった感覚がある場合もあります。
1-5.勤務してすぐ、仕事辞めたいと悩む新卒が増えている
辛い就活を乗り越えて、やっとスタートした社会人生活。なのに、1ヶ月、いや1週間も経たないうちに辞めたいと悩む新卒者が増えているそうです。
統計によれば、大卒新卒の約13%が1年以内に辞めています。3年以内になると、約3割(31.9%)が辞めてしまいます。(参考:厚生労働省 新規学卒者の離職状況 〔平成25年3月卒業者の状況〕)
せっかく勝ち取った就職先なのに、なぜ辞めたくなってしまうのでしょうか? 社会人生活は長距離マラソンのようなものですし、1日の大半の時間を費やす場でもあります。
まず、人間は保守的な生き物で、環境が変わることに強いストレスがかかるものだと知っておいてください。ダラダラと寝坊していても大丈夫だった学生時代とは違います。新しい人間関係に悩むのも普通のことです。
まず、会社生活に慣れるまでは、いきなり会社を辞めるなどという大きな決断は避けて、新しい環境に移ったストレスを、こまめに解消するようにしましょう。
絶対に辞めるなとは言いませんが、日本という国は、新卒というステータスを貴重なものとして考える国です。新卒入社から日が浅いうちに会社を辞めると、よほどの理由がない限り、転職活動が厳しくなることが多いことも知っておいてくださいね。
1-6.仕事辞めたいから「結婚する」は、アリ? ナシ?
女性に多いのが、結婚したいから仕事辞めたいなあ、というもの。あなたの結婚のお相手がかなりの高給取りで、専業主婦で生活が成り立つというのであれば、あまり悩まずに辞めてしまってもいいかもしれません。
悩ましいのは、共働きしたいとか、出産後に復帰したい、といった願望がある場合ですね。主婦の再就職支援のキャリアカウンセラーをした経験から言わせていただくと、漠然としていながらも、自分のキャリア形成について、ある程度考えていた方は、再就職も非常にスムーズにいくケースが多かったです。
自分がどうしたいのかがはっきりしていない方は迷うことが多く、こちらが支援したくても困ってしまうのです。
なので、結婚を控えて、仕事が辞めたくなったときは、キャリアのたな卸しのチャンスと捉えてみてください。結婚相手と仕事について話し合ってもいいでしょう。少子化で求人が増加傾向にあり、産休後の復帰も歓迎される状況になりつつあります。ぜひ、悔いのないよう決断してくださいね。
2.仕事辞めたい時、まずどうすればいいか|解決のヒント
原因別に解決のヒントを出しました。
この解決策がベストというわけではありませんから、気をつけてください。もしあなたがもっといい解決策を思いついたなら、そちらを試してみるほうがいいと思います。
また、年齢や職業によって解決方法が若干変わる場合もあります。特に仕事辞めたいと悩みがちな年齢や職業を選んでヒントを書きました。該当する方は是非参考にしてみてください。
2-1.手っ取り早いのは、休むこと
すべての悩みの解決方法としておすすめするのが、まずいったん、会社を休むことです。転職はリスクと隣合わせなので、最終手段としておいたほうがいいでしょう。通常の長期休暇を取るタイミング(お盆とか年末年始とか)に休暇を増やしても、あまり意味はありません。
なぜなら、他の人もみな休暇に入っているからです。そうではなく、ふだん休まない時期に、あえてひとりで長期休暇を取って、頭を休めてみるのです。身体も一緒に休ませましょう。身体の疲れがたまっていることが原因で、会社を辞めたくなっていることもあります。早まって退職届を出してしまわないように、まず休みましょう。
「残業が多い」とか「残業を拒否できない」というような不満が多い場合は、早急に休みをとって、疲れを取ることを最優先しましょう。万が一、あなたの会社がブラック企業と思われるなら、この後の、「2-5.ブラック企業に勤めている場合」で対応をくわしく紹介します。悩んでいないで動きましょう。
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ビジネス心理学とは?2-2.人間関係で悩んでいる場合
「1-4.人間関係|仕事辞めたい理由がハッキリしないワケ」にも書きましたが、人間関係の悩みが退職理由のトップです。上司や同僚、部下とうまくいかないというケースがほとんどだと思いますが、営業職などではお得意様との関係、社内恋愛のもつれなどもあるかもしれません。
これも、転職でリセットできると考えてしまいがちなのですが、恐ろしいことに、心理状態が同じまま転職してしまうと、同じような人間関係を引き寄せてしまうことがあるのです。
これは世間で流行っているスピリチュアルな「引き寄せの法則」でもなんでもなく、自分の思い込みや価値観(心理学では、人生脚本といいます)が変わらないまま、外側だけ変えてみても、自分の思い込んだ通りの人生になってしまうのです。
- わたしは嫌われる
- 他人と仲良くできない
- 「〜すべき」という「べき論」
こういったネガティブな思い込みがあると、その通りに人生が進んでいってしまうのです。なので、根本的な思い込みを変えないと人生が変わりません。
また、パワハラやセクハラなどのケースの場合は、悩み続けているのは時間のムダです。しかるべき機関に相談しましょう。
- パワハラで困ったときは?
- 女性弁護士による働く女性のためのホットライン(女性専用セクハラ無料電話相談)
- セクハラ社長を懲らしめろ!社外の相談窓口5選
- 上司の◯◯がむかつく ←もっと具体的に書く 顔が嫌い、話が長い、加齢臭がする、など
- 給料安すぎ!
- 残業が多すぎる
- 残業したくないけど、断れない
- 社内の雰囲気が悪い ←具体的にする A部長とB課長が対立しているから など
- 会社の近所においしい定食屋がない
- トイレが汚い
- 仕事内容が合わない ←具体的に コツコツやるのが苦手 対人仕事はニガテ など
- 同僚の◯◯が☓☓☓でむかつく ←できるだけ具体的に
2-3.職種が合わない場合
これは少数だと思いますが、最初はやってみたいと思って始めた仕事なのに、やりはじめてみたら、自分には合わない仕事だったということもあるかもしれません。事情があって、自分の性質には合わない職種を選んでしまった人もいると思います。これも、社内で異動ができないかを、まず考えましょう。
大手企業の場合、入社3〜5年くらいは、ひんぱんに配置転換をさせて、職種にこだわらないプロフェッショナルを育てる会社もあります。若いころというのは、自分の実力がよくわからず、過大評価してしまったり、逆に過小評価してしまったりしがちです。
死ぬほどイヤということでもないなら、その仕事を好きになる努力をすることも大切です。そうした努力をしても、どうしても、続けるのが無理だ……という結論が出たときに、転職を考えましょう。
キライなところがまったくない仕事というのは、ありえないと思っていいでしょう。100%自分に合った完璧な仕事がこの世にあるのでは?と思いながら転職すると、いつまでたっても理想の仕事がみつからないまま、転職放浪者になってしまいます。あまりにも神経質になってしまわないよう、気をつけてください。
2-4.会社の理念が合わない場合
これは、けっこう重症です。理念が合わないということは、価値観が合わないということですから、それは非常に苦痛だと思います。ですが、なぜ、そんな会社に入社してしまったんでしょうか?
わたしも経験がありますが、下調べをしっかりせず、給与が良いとか知名度が高いとか、待遇条件や世間一般の表面的な評価を信じて入社してしまうと、こういったことが起こります。
今は、ネットを使えば、いい情報だけでなく、悪い情報さえも手軽に入手できます。就職をする際には、かならず、良い情報と悪い情報をどちらも集めて、客観的に評価を下すようにしましょう。
特に福利厚生が非常に良い、など条件面だけでつられて入社すると、たしかに金銭的には満足しますが、やりがいなどを見いだせなくなって、苦しむことがあるので要注意です。
2-5.ブラック企業に勤めている場合
あの会社はブラック企業だ、とか、ホワイト企業に入社したいとか、最近よく聞くようになりましたよね。もともとは、反社会勢力と結びつきがある会社のことを指す隠語でした。最近では、過重労働(長時間労働を強いる等)をさせていた某有名居酒屋もブラック企業と呼ばれるようになってしまいましたが……。
あなたが今お勤めの会社がブラック企業ならば、グズグズ悩んでいる場合ではありません! 今ここで、この記事を読むのを止めていいので、外部に助けを求めてください。手遅れになってしまう前に、すぐに行動を起こしてください。
ブラック企業相談窓口まとめ
2-6.仕事辞めたい20代の女性へアドバイス
20代は確かに転職しやすい年齢といえますし、転職が万が一失敗しても、また次を見つけることも難しくありません。だからといって、ちょっと嫌なことがあったからといって、ホイホイと会社を辞めてしまうことは非常に危険です。
なぜなら、短い期間でコロコロと会社を渡り歩くと、いわゆる“キャリア”の積み重ねができないので、どの会社に入っても未経験者扱いになってしまう可能性があるからです。ということは? そうです、お給料にも影響が出てしまうのです。
短くとも3年間はひとつの会社で経験を積むことを考えましょう。そこで初めて転職した際に、即戦力として採用してもらえる可能性が出てきます。
2-7.仕事辞めたい20代の工場勤務の方へアドバイス
工場勤務は、工場の規模や業種によって、勤務状況が大きく変わるので、一言でこうしたほうがいいというアドバイスはできません。
まず、確認しておきたいのは、今、何が原因で仕事が辞めたいのか? それははっきりわかっていますか? 工場勤務ということは、どちらかというと、単純で単調な作業が多く、飽きやすい仕事内容が多いと思われます。業種によっては、シフト制だったり、夜勤があったりする場合もあるでしょう。
ひとつ言えるのは、体力的な問題で辞めたいという場合以外は、勢いで辞めてしまわないほうがいいということです。たとえば事務職がやりたいとか専門職に転職したいと思うのならば、仕事を辞めなくても、社内で異動するという手もあります。
また、専門職に就くには、資格が必要になるケースもあるでしょう。それならば、まず資格取得の勉強を始めなくてはいけませんよね? 会社を辞めるのは資格取得後でもいいでしょう。まず、将来のキャリアプランを考えることから始めてくださいね。
2-8.仕事辞めたい20代のサービス業勤務の方へアドバイス
サービス業の場合、お客様とのコミュニケーションが必須だと思います。意外に多いのが、自分はコミュニケーションが得意だと思い、サービス業を選んでみたものの、いざ始めてみたら、コミュニケーションが苦手なことに気づいた、というもの。
親や友人とするような気を使わずに済むコミュニケーションと、かなり神経を使わなくてはいけないお客様とのコミュニケーションは全く違うものです。接客で悩んでいる方は、セールスやマーケティングに関する心理学を学んでみましょう。心理学を学ぶことで、お客様とのコミュニケーションが楽になり、仕事も楽しくなるかもしれません。
2-9.仕事辞めたい20代の公務員へアドバイス
公務員は人気も高く職種によっては難関試験を突破しなくてはいけないこともあって、仕事辞めたいと思っていたとしても、うかつに口に出せず、誰にも言えないまま、悶々としている方が多いのではないでしょうか。
特に20代で辞めたいと言えば、親兄弟親戚一同から猛反対されることは目に見えています。
20代で公務員を辞めたいと思ってしまう原因として、公務員としての適性がなかったのにもかかわらず、世間一般のイメージである「公務員になれば一生安泰」とか、親の強力な勧めなどにより、安易に公務員を選んだ結果、仕事が自分の適性に合わず辛いといったケースが多くあります。
あなたがもし、どんなに反対されても公務員を辞めて転職したいと考えるのであれば、その反対してくる人たちを納得させることができるように、準備や下調べを怠らないようにしましょう。
同僚などにも相談しにくいと思われます。孤独に悩んだりしないように、メンタル面には気をつけてください。
2-10.仕事辞めたい30代(女性・男性)へアドバイス
30代は男性の場合、働き盛りと言われたりしますし、女性の場合は、結婚や出産による退社も多くなる時期でもあります。しかし、30代からは、慎重に転職を考えたほうがいいでしょう。
まず、男性の場合は、即戦力として使える人材と思ってもらえなければ、採用とならないと知ってください。30代で未経験職種に飛び込むのは、非常に困難ですし危険です。特に、既婚者ですでに子持ちの場合は、給料の問題もあります。
日本の場合、転職によって給料がアップするケースは、あなたの能力がずば抜けて高い場合を除いて、ほとんどないと思ったほうがいいですね。なので、上司と衝突して衝動的に辞表を叩きつけるなどという愚行は、くれぐれも避けてください。
女性の場合は、一番悩む年代かもしれません。周りの同僚は皆結婚しちゃったのに自分だけ結婚の予定がないとか、婚活の成果がイマイチで腐ってる……そんな女性たちの悲鳴は、ネット上のそこかしこに溢れています。
オススメは、いきなり仕事を辞めるのではなく、2-1.でご紹介した通り、長期休暇をとって、自分ひとりで将来について考える時間を作ってみることです。今は、結婚しないという選択もアリの時代になりましたから、ご自身の本心から望む将来像をじっくりとイメージしてみてください。
自分でも思ってもみなかった夢や希望が見つかるかもしれません。
2-11.仕事辞めたい40代女性へアドバイス
仕事に熱中しているうちに婚期を逃してしまい40代まで仕事を続けてきた女性が辞めたくなる場合と、結婚・出産後に再就職してから、なんとなく辞めたくなるパターンもあるでしょう。
一般的に、正社員として採用してもらえる最後の年代と言えます。例外もないわけではありませんが、現在正社員で働けている状況ならば、焦って辞めずに、辞めたくなっている原因を特定してみてください。
その原因は、絶対に取り除けないものなのか? たぶん、推測になりますが、「仕事辞めたい原因」の8割程度は、何らかの対策を講じることで、取り除くことが可能なはずです。
40代ともなれば、自覚はなくても、社内の隠れた「頼れる存在」になっている場合もありますよ。
もう仕事辞めようかな……などとポロっと年若い同僚にこぼしたら、ものすごい勢いで引きとめられて、実は頼りにされていたことがわかり、転職活動をやめた……なんて実例も結構ありますから、自分の能力やキャリアのたな卸しをしてみるのもいいかもしれません。
2-12.仕事辞めたいと悩むパートさんへアドバイス
パートであれば、気軽に辞められると考えている方も多いかもしれませんね。しかし、今は人手不足状況が続いていることもあり、引き止められるケースも増えています。また、職場に不満でも、家計を助けるために働かなくてはいけないというケースもあるでしょう。
まず、どうしても、何が何でも辞めたいというのであれば、止めません。退職理由として「家庭の事情」を挙げておけば、スムーズに理解してもらえるでしょう。ここで引き止められたときは、実は時給アップや待遇アップのチャンス。うまく交渉してみることで、辞めずに働きやすさを上げることができますよ。勇気を出して、希望を話してみてはいかがでしょうか。
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ビジネス心理学とは?3.仕事辞めたい病の治し方|簡単で効果のある方法4つ
では、ここから具体的に、仕事辞めたい病を治すための方法をご紹介します。身体の病気もそうですが、薬を飲んで3秒で治るなんてことはないですよね? 仕事辞めたい病も、治るまでは少し時間がかかります。
まずは、ノートや紙とペンを用意してください。このワークは直感的に考えずにどんどん自分の頭の中にある思いを出していくので、パソコンやスマホではなく手書きにしてください。
3-1.仕事辞めたい?人生転落しないためにやっておくこと
仕事を辞めたい、辞めたいと考えてばかりいると、自分はなんのために働くんだろう?という根本的な問いを自分にしなくなってしまいます。とにかく、現状の苦痛から逃れられるなら、なんでもいいから転職だ!みたいな考えにおちいると、過去の私のように人生が行き詰まってしまいます。
まず、自分はなんのために働いているんだろう?と問いかけて、その答えを紙に書き出しましょう。
お金が欲しい。生活のため。そんな理由でもぜんぜんいいのです。それに加えて、どうせお金を稼ぐなら、楽しみながら稼ぎたいな。とか、いい仲間といい仕事がしたいな。仕事を終えた後に飲むビールをおいしく味わいたいから、いい仕事がしたい。とか。ばくぜんとしていてもいいので、もう少しつっこんで、考えてみてくださいね。
はっきりいって、この問いの答えは、ひとりひとりちがっていていいし、正解はないのです。よく世間で言われる「やりがいのある仕事」ですが、それについても答えは、ひとそれぞれ。本気で考え出すと、哲学者になってしまいますので(笑)適当なところで止めてOKです。
3-2.一度、頭の中身を全部紙の上にぶちまけてみよう
これは、悩みの多い人には、とても有効なワークです。
ほかの人には言えない、吐き出せないような、頭の中や心の内側の悩みや苦しみをノートや紙の上に書いてスッキリさせる方法です。
紙に書くメリットは、なんとな〜く、モヤモヤとしているものの正体がハッキリと見えるようになるところです。そして、書いたあとはスッキリした気分になれるはず。
箇条書きでいいので書き出します。どんなにささいなことでもいいです。仕事や会社に関する悩みや不満を書き出してみましょう。会社の備品がボロいとか(笑)お局様の香水の匂いがきつすぎるとか(笑)ストレスの原因になっていると思われることは全部書き出します。
できるだけ、具体的に書くのがコツです。悪口になってもいいです。紙は書き終わったら捨ててしまっていいので。書き始めると、おもしろくてどんどん書けると思います。もういいや、と思うまで、存分に書き出しましょう。
これをやると、脳がスッキリすると思います。モヤモヤと悩んでいたものの正体がはっきりするからです。次にすっきりした頭で、それぞれの解決策を、自分のできる範囲で考えてみます。この“自分のできる範囲”で考えるのがコツです。無理はしないでくださいね。
3-3.ストレス発散できるものをいくつか用意しておく
仕事辞めたいという気持ちになったことがない……そんな人は稀ですし、ほとんどの人は、一度や二度は仕事辞めたい!と思ったことがあるはずです。けれども、大半の人は、会社を辞めずに働き続けますよね。
そういう人たちに共通しているのは、ストレス発散のしかたがとても上手ということ。ストレス発散の方法といえば、いつもお酒を飲んで同僚とグチるだけ……しか浮かばないという方は、いい機会なので別な方法を試してみませんか。
デスクワークの方には、スポーツなど体を動かす系がオススメです。また、普段行かない美術館に足を運んでみるとか、気になるバンドのライブに行ってみるなど、少し目線を変えて行動してみることで、新しいストレス発散の方法が見つかるかもしれません。
アロマテラピーを試してみたり、お菓子づくりに挑戦したり、女性の場合は、気分転換の方法をたくさん知っているかもしれませんね。
いずれにしろ、ほんの些細なことでも、気分転換できるものをいくつか知っていることで、かなりストレスは軽減できます。自分に合ったものがわからない場合は、まずはお試し感覚でいろいろやってみることをおすすめします。
3-4.趣味に没頭してみることで仕事の意欲が高まる
ストレス発散の方法をいろいろ試してみて、これは続けたい! と思えるものが見つかったら、今度は本格的にハマってみましょう。
趣味の世界はピンキリで、数万円するワインを試飲するようなものから、ほとんど無料でできる散歩まで、いろいろあるわけですが、続けることで人間関係が広がったり、ものによっては資格が取れたり、師範になれることもあります。
わたしの知り合いは、お菓子づくりが趣味で、よく会社に持って行って同僚に食べてもらっていました。味はとても好評で、そこから都内のちょっとした有名カフェのオーナーと縁が繋がり、その後、カフェで彼女のケーキが売り出されることが決まりました。
彼女はそれまでの仕事は辞めずに、ケーキ作りをしています。カフェの開業は非常に難易度が高いため、無理してカフェを開業するよりも、仕事を続けながら、ケーキを作るほうが、ストレスがなくて楽しいと言っています。
彼女の場合、かなり特殊な例かもしれませんが、趣味を仕事にしてしまうのではなく、仕事も趣味も全力投球! という生き方も、いいのではないでしょうか。
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ビジネス心理学とは?4.知っておきたい転職についての心がまえ
ここまで“転職は最後の手段だよ”と、なんども繰り返し書きました。とはいえ、どう考えても転職という手段を選ぶことになってしまう人は、いると思います。そういった方に、転職についてのアドバイスをしたいと思います。
いわゆる、履歴書の書き方とか、職務経歴書の書き方などは、ネットで検索すればすぐにわかります。また、退職後の事務的な手続きの方法も同様。しかし、転職の心がまえについては、意外と書かれていないものです。書いてあっても、表面的なアドバイスばかり。なので、本質的な部分の心がまえを書きたいと思います。
4-1.転職をしない方がいい人、した方がいい人
まず、転職しないほうがいい人は、転職さえすれば、人生バラ色になると思っている人。転職すれば、人生変わると思っている人。つまり、受け身の転職を考えている人です。
残念ながら、転職して最初の数ヶ月は新鮮な気持ちでいられますが、半年も経てば、新しい環境、新しい人間関係にも慣れて、また平凡な日常になります。そして、今悩んでいる悩みと同じような悩みや不満が出てくるでしょう。
転職してもいい人は、自分から人生を変えていこうという積極性や意気込みがある人。
たとえば、「今より高度なスキルを身につけるためには◯◯という会社で仕事するのが最適だ」と考えて、戦略的に転職活動をおこなう人ですね。あるいは、「今の会社に居続けても、自分のやりたいことが叶えられないな」と気づいて、勉強しながら、やりたいことができる会社を探し続ける人。
こういった能動的に動ける人の場合は、転職後も即戦力として活躍できるでしょう。
4-2.転職のリスクを知っておく
転職は、入社してから、「あ、失敗した!」と思っても、後の祭りになってしまいます。入社前に、入念な下調べをしましょう。そのリスクを少しでも減らすためにしていただいたのが、2章でご紹介した、今の悩みや不満を紙に書きだしてもらうというワークです。これをしっかりやれば、リスクはかなり減らせるでしょう。
書きだした悩みや不満を、今度はひっくり返してみて、書き出してください。すると、本当の目標がわかります。
悩みや不安 | 本当の目標 |
---|---|
給料が安すぎる! | 月給◯万円くらい欲しい。 |
上司と性格が合わない | 自分の性格と合う上司の下で働きたい もっと具体的に……おだやかな性格の上司がいい |
自分と同じ年代の人がいない | 自分と同年代の同僚が欲しい |
会社の理念が合わない | 自分の価値観と合う会社で働きたい もっと具体的に……社会貢献できる会社で働きたい |
こんな感じで書いていくと、どんな会社で働きたいのか、どんな仕事がしたいのかが明確になります。すると、転職活動をしていても、ブレなくなるので、あっちの会社がいいかな?こっちがいいかな?と迷ったりすることが少なくなります。
なお、転職のリスクについてはこちらにまとめてあります。
4-3.転職活動を始めるための準備
「4-2.転職のリスクを知っておく」 で、リスクを明確にしたあとは、自分のキャリアの棚卸しをしてみてください。キャリアの棚卸しはとても大変な作業なのですが、一度時間を取ってしっかりやっておけば、あとあと、職務経歴書などの作成が非常に楽になりますので、面倒がらずにやっておきましょう。
キャリアの棚卸しを行った後は、これからどういうキャリアを築いていきたいのか、それもはっきりさせましょう。もし、自分ひとりで行うことが難しいようであれば、専門のキャリアカウンセラーに相談してみるのも手です。
ハローワークなどでは無料で相談を受け付けていますし、公的な機関である仕事センターなどでも、無料でキャリア相談ができますので、利用してみましょう。転職支援サイトでも相談を受け付けている場合があります。
今ひとつ、自分の適性、適職がわからないという方もいると思いますが、まずは、アルバイトでも派遣でも、たとえ短期間で辞めた仕事であっても、今までの就業経験を分析することから始まります。
経験した仕事の何がイヤだったのか、何が楽しかったのか、どこにやりがいを感じたのか、具体的にすることで、次にどんな仕事をすればいいかがはっきりしますので、ぜひ、時間をたっぷり取って、自分のキャリアの棚卸しをしてください。
4-4.副業や起業を考えてみませんか
どうしても集団行動がニガテだとか、サラリーマンという働き方にはなじめないといった場合、自分で起業をしてしまうという選択もあります。
ただ、起業は転職以上のリスクがあり、すべての人におすすめできるものではありません。自分のチカラで稼いでみせるぞ!という決意、強い意志が必要です。また、いきなり起業せずに、副業から考えてみることをおすすめします。
起業について興味がある、基礎知識を知っておきたいというのであれば、こちらの記事を読みましょう。
起業経験者自身が、失敗した話まで赤裸々に書いている記事なので、これを起業前に読んでおけば、大きなミスを避けてスムーズに起業ができます。
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ビジネス心理学とは?5.会社をいきなり辞めて人生をダメにしないために
社内で楽しそうに仕事をしている先輩や同僚にいちど話を聞いてみてください。「過去に仕事辞めたいと思ったことはないですか?」と。
働くのが好き、仕事が好き、と毎日イキイキしているあの人だって、今まで1回も「もう、仕事辞めたいなあ」と思ったことがない、などということはないはずですよ。
自分だけが悩んでいると思っていると、とてもつらいですが、案外みんな同じようなことで悩んでいるものです。なので、思いつめて、焦って会社をやめてしまって、後から後悔することがないように気をつけていただきたいのです。
もしあなたが「会社に行きたくない」と感じているなら、ぜひ続けてこちらの記事もお読みください。ツライのはあなただけではありません。「会社に行きたくない」という悩みを解決してきたカウンセラーが根本的な解決策を解説します。これを読めばきっと心が軽くなりますよ。
今の仕事もイヤだけど、やりたい仕事もないんだよなあ〜という方は最近増えていますね。でも、悩み続けていてもいたずらに年月が過ぎていくだけです。この記事を読めば、これから1年間、どう行動すれば、やりたいことがみつけられるのか具体的にわかります。
仕事辞めたい病は、治せます!会社辞めたいと毎日思っていたのがウソみたい……と感じられる日が、あなたにも、きっと来ます。