【警告】モチベーションについて知っておくべき11の真実

【警告】モチベーションについて知っておくべき11の真実

「あーあ、ちっともモチベーションが上がらないなあ……」とか、「この人、全然やる気がないけど、もっとやる気を出してもらえないかなあ……」とか、モチベーションについて悩んだことはありませんか?

私はあります。コンサルタントとして、クライアントである経営者に集客のアドバイスをしたとしても、「モチベーションが上がらない」を言いわけに、行動してくれなかったからです。その結果、「どうやったら、人は行動してくれるのだろう?」と、のべ数百冊の心理学書を読み込むことになりました。

そのまとめがこの記事です。

この記事で解説するモチベーションにまつわる知識
(1)そもそもモチベーションとはなにか? 
(2)モチベーションを上手に使って目標設定をする方法 
(3)モチベーションマネジメントをして目標達成をする方法

この3つについて、必ず知っておくべき11の真実についてまとめてあります。これは、私のモチベーション研究の集大成です。ぜひ、最後までご覧あれ。

目次 〜モチベーションについて知っておくべき11の真実〜

1.モチベーションの意味を解説します!

2.そもそもモチベーションとはなにか? 4つの真実

3.モチベーションと目標設定 3つの真実

4.モチベーションマネジメント 4つの真実

5.モチベーションについてさらに知りたい方へ

1.モチベーションの意味を解説します!

モチベーションの意味を解説します!

まず、モチベーションの意味についてお伝えします。といっても、教科書のような難しい解説はしません。大切なことは、あなたやあなたの周りの人が行動してくれることですから。

では、モチベーションとは何か? 一言であらわすなら、「やる気」のことです。あるいは動機のこと。簡単ですよね?

※正確には、モチベーションとやる気はビミョウに違います。が、その違いは「モチベーションの意味と使い方|テンションとのちがいは?」の記事で解説してあります。くわしくはそちらをお読み下さい。

ただ、モチベーションはテンション(=高揚感)とは違います。別にハイテンションではなくても、「ダイエットしたい!」と強く思っているなら、モチベーションがあるということになります。

テンションが100円ライターの火だとしたら、モチベーションは炭火です。パッと燃えてパッと消えるテンションとは違って、モチベーションは静かに燃え続けます。モチベーションは、テンションのような、一時的な感情の高まりではなく、「やりたいな」とか「やらなければいけないな」というような動機をさします。

2.そもそもモチベーションとはなにか? 4つの真実

そもそもモチベーションとはなにか? 4つの真実

では、モチベーションというのは何なのでしょうか? どんな特徴があるのでしょうか? ここでは私が最も重要だと思われる4つの特徴にしぼって解説しましょう。

2-1.モチベーションが本当の犯人とはかぎらない

いきなりですが、あなたに質問です。

モチベーションに関する2つの質問

  • 自分が「行動できない原因」をモチベーションだと思っていませんか?
  • 自分の「結果がでない原因」をモチベーションだと思っていませんか?

私自身、コンサルタントとして、多くの起業家を見てきたのですが、カン違いしている人がとても多いのです。「もっとモチベーションがあったら、どんどん行動できるのになあ」とか、「自分が結果を出せないのは、自分のモチベーションが上がらないせいだ」とカン違いしている人はたくさんいます。

質問です。それ、本当ですか? 本当にモチベーションが原因なのでしょうか? 

答え。私たちは、対応バイアスという色メガネをかけて世の中を見ています。行動の原因を、性格や気持ちのせいだと思いがちなのです。

たとえば、テレビでは、スポーツの試合で負けたときに、解説者が精神論を言ったりしますよね。「あの選手は、勝ちたいという気持ちが弱かったから負けたんだ」と。たしかに、それもあるかもしれませんが、他にも原因があるはずです。体調が悪かった、相手が強かった、天候が味方しなかった、道具が悪かった、スキルがおとっていた……などなど。

このように、他の要素を過小評価して、「勝ちたいという気持ちが弱かった」と選手の気持ちを過大評価することを、対応バイアスといいます。私たちは皆、気持ちを過大評価する色メガネをかけているのです。

名前は難しいので覚えなくてかまいませんが、私たちは「性格や気持ちを過大評価しやすい」という色メガネがあるということは覚えておいてください。そのため、何かがうまくいかなかったとき、その原因にされることが多いのが「モチベーションが低い」なのです。

ですので、私からのお願いです。もし、あなたの「モチベーションが低い」ことを結果が出ない原因と考えていたら、このように、質問をして欲しいのです。

うまくいかないときの、5つの質問

  • うまくいかないのは、スキルが低いからではないか?
  • うまくいかないのは、お金や時間がないからではないか?
  • うまくいかないのは、環境が悪いからではないか?
  • うまくいかないのは、経験が足りないからではないか?
  • うまくいかないのは、本当にモチベーションが原因なのか?

こう質問をしてみると、モチベーションが原因ではなく、真犯人を見つけることができる場合も多いでしょう。「モチベーションが低いからうまくいかない」という、色メガネに引っかからないようにしてくださいね。もしモチベーションが本当の犯人ではない場合、モチベーションが上がったところで、何も問題が解決しないからです。

2-2.モチベーションはテンションとは違う

これは前述しましたが、重要なことなので繰り返します。モチベーションというのは、テンションではありません。高揚感でもありません。

この区別がついていないと、うさんくさい自己啓発にだまされます。自己啓発の本やセミナーでは、「目標を紙に書いて、イメージしよう」とか、「理想の自分を写真に貼って見返してみよう」といったことが語られます。そうすれば、モチベーションが上がる、というのが彼らの言い分です。

私もそれらをやったことがあります。たしかに、やったときはテンションは上がります。高揚感もあります。では、それでモチベーションが上がるのか? 断言します、上がりません。

『成功するには ポジティブ思考を捨てなさい』という本の中で、心理学者のガブリエル・エッティンゲンはこう言っています。

過去の経験とかけ離れたポジティブな空想や願い、そして夢は、充実した人生に向けて行動するモチベーションには変換されなかった。

引用:『成功するには ポジティブ思考を捨てなさい

心理学者のガブリエル・エッティンゲンは、ダイエットのモチベーションについての実験を行いました。ダイエット前に、「ダイエットに成功した自分の姿をうっとり夢見た人」と、「夢見ていない人」を調査したのです。

その結果分かったことは、「ダイエットに成功した自分の姿をうっとり夢見た人」よりも、「夢見ていない人」の方がやせたという事実です! ガブリエル・エッティンゲンは、イメージをすると、テンションは上がるが、モチベーションがわかなくなると結論を出しました。

「よし!!! 私はやせるぞ!!!」というのはモチベーションではありません、テンションです。大声を出したところで、テンションは上がりますが、モチベーションは上がりません(笑)。

モチベーションというのは、静かで持続するやる気のこと。「やせるために、毎日コツコツと努力し続けよう」というものなのです。

モチベーションとテンション(高揚感)を混同していませんか? モチベーションは目標達成に役立ちますが、テンション(高揚感)はあなたの足を引っ張ります。

2-3.モチベーションの源は、あなたが好きなこと

あなたが好きなこと、これがモチベーションの源になることはとても多いです。たとえば、小学生の男の子にとってのテレビゲーム。小学生の男の子は時間があったら、勝手にゲームをしますよね。好きなことなので、勝手にモチベーションが湧いてくるのです。

「よし! テレビゲームをやるぞ!」とテンションを上げなくても、気合を入れなくても、楽しんでテレビゲームをしている。これがモチベーションのある状態です。ですので、自分の好きなことを見つけて欲しいのです。

好きなことを見つける4つの質問

  • あなたが、お金をもらわなくても、やりたいことはなんですか?
  • あなたが、お金を払ってでも、やりたいことはなんですか?
  • あなたが、休みの日に、ついついやってしまうことはなんですか?
  • あなたが、今までの人生でお金を使ってきたことはなんですか?

この4つの質問の答えてみて、その共通点を考えてみましょう。あなたの好きなことが分かってくるはずです。そして、自分の好きなことは、勝手にどんどん行動していたことに気づくでしょう。逆に、自分の好きではないことでは、モチベーションは上がりにくかったことにも気づくでしょう。そんなときは、こう考えてみてください。

好きではないことでも、モチベーションを上げる質問

  • この好きではないことは、私の好きなことと、どうつながるだろうか?
  • この好きではないことをすることで、どんなメリットがあるだろうか?

これらの質問に対して、たくさん答えられれば答えられるほど、好きではないことでもモチベーションが出てくるでしょう。要は、好きではないことでも、それが実は好きなことにつながっていることに気づけば、自然とモチベーションが上がってくるのです。

2-4.モチベーションを下げる原因は、否定的な思い込み

モチベーションの源についてお伝えしたところで、今度は、モチベーションを下げる原因についてです。車で言えば、アクセルに対するブレーキですね。

たとえば、私は今まで「起業をしたい!」という方にたくさんお会いしてきました。しかし、5年たっても起業しない方がたくさんいます。「起業をしたい!」と言っていながらも、行動できないのはなぜでしょうか?

その原因のひとつが、否定的な思い込みです。「私は完璧でなければならない」というような価値観ですね。こういう思い込みを持っている人は、なかなか行動できなかったり、結果が出そうになると、モチベーションが下がったりするのです。

まさに私も、そういった思い込みを持っていました。この思い込みというのは小学生〜中学生くらいまでに作られることが多いのです。私の場合、テストで99点を取ったとしても、「なんで1問まちがえたんだ!」と親に怒られてしつけられました。

こういった完璧主義なしつけを受け続けると、大人になって親離れした後でも、悲惨な人生を送ることになります。「目標達成をしても、どうせ良いことはない」というように、無意識に考えてしまうからです。

すると、「行動をするくらいなら、先送りしよう」という気持ちになったり、「どうせ目標達成しても褒められないなら、最初からやめておこう」と感じたりして、モチベーションがわかなくなるのです。

わかりますか? あなたのモチベーションを下げているのは、他ならぬ「あなた自身の心」なのです。

もし、あなたが目標を設定しているときや、目標達成のためにがんばっている途中に、どうしようもない恐怖心や無気力感、羞恥心に襲われるようであれば、あなたの心にブレーキがかかっているかもしれません。

こういう場合、カウンセリングを受けることも検討してみてください。なお、カウンセラーの正しい選び方については、「カウンセリングの効果と自分に合うカウンセラーの見分け方」が参考になります。

3.モチベーションと目標設定 3つの真実

モチベーションと目標設定 3つの真実

モチベーションとはどういうものなのか、なんとなく分かりましたか? そこでいよいよ、この章では、モチベーションをうまく使って目標設定をする方法をお伝えします。

3-1.達成体験が少ないとモチベーションが上がらない

ビジネス経験があまりない人がいたとします。そういう人が、ビジネスの成功者の書いた本を読んで、感動して影響を受け、「私は年収1億円になる」という目標を立てたとします。

しかし、これではモチベーションは上がりません。テンションは上がりますが、前述のとおりテンションはモチベーションではありません。すると、「年収1億円」と目標を立てても行動できないのです。

大切なのは、「自分は目標を達成できる」という感覚です。この感覚のことを心理学では「自己効力感」というのですが、「自分は目標を達成できる」という感覚を持っていないと、私たちはまずモチベーションがわきません。結果、目標達成もできません。

目標を立てたところで、「いやー、どうせ自分にはムリだろうなー」と、自分の心は悟っているからです。では、どうすればいいのか? 

答えは、達成体験をつむことです。達成体験をつめばつむほど、私たちは「自分は目標達成できる」という感覚が強くなっていきます。つまり、モチベーションが上がるのです。

余談ですが、起業や副業に限って言えば、1年後の目標を今まで稼いだ額の2〜3倍程度に設定するのが一番パフォーマンスがよくなるようです。私や、私のクライアントの場合、それくらいが最も行動量や目標の達成率が上がっていました。

例えば、副業で月に3万円稼いだことがある人は、1年後の目標を「月に6〜9万円稼ぐ」というように設定することです。逆に、そんな状態で「年収1億円」と目標設定をしたところで、モチベーションは上がらないのです。テンションだけ上がって、1週間後にはそのテンションも下がって、それでおしまいです。

3-2.自分の欲を否定するとモチベーションが上がらない

あなたは、自分の欲を、自分で否定していませんか? あるいは、自分の目標を、自分で批判していませんか? 

「ダイエットをしたい。でも、どうせ痩せたところであまり意味がないし」とか、「英語を勉強したい。でも、英語を身につけたところで、収入が上がるわけでもないし」というように否定していませんか? これは筋トレだろうと、就活だろうと、掃除だろうと、なんでも同じです。

自分の欲や目標を、自分で否定してしまうと、人はモチベーションを失うのです。私たちの心というのは、とても素直で敏感です。「どうせ痩せても意味がない」というように、やっても意味がないと思っていることに対して、モチベーションは続かないのです。

では、どうすればいいのでしょうか? その答えは、自分の欲を肯定することです。そのためにも、ダイエットの成功者、英語を身につけている人、筋トレのプロなどから、たくさん話を聞くことをおすすめします。

「この行動って、こんなメリットがあるんだ!」と心から感じると、自分の欲や目標に対して否定する気持ちが薄れてきます。すると、モチベーションもわいてきます。

また、どうしても欲を肯定できない場合、プロセスを楽しむことを意識してください。英語であれ、ダイエットであれ、筋トレであれ、就活であれ、掃除であれ、そのプロセスを楽しむのです。あるいは、プロセスを楽しめるようにやり方を変えることです。

私たちは、苦しみながらモチベーションを上げ続けることはできません(その理由は4章で明かします)。もし苦しいと感じるなら、挫折するのも早いです。

英語を身につける方法にしても、その方法はたくさんあるはずです。英単語帳を読んで英単語を覚える方法もあれば、外国人と話しまくって英単語を覚える方法もあれば、英単語を覚えるゲームもあります。その中で、最も自分が楽しめるプロセスでやってみましょう。

もし、英単語帳を読んで英単語を覚える方法が、もっとも効率的に思えたとしても、そのプロセスが楽しくなければ、あなたは挫折するでしょう。英単語を覚えるゲームが楽しめるのであれば、それをやりましょう。

ですから、遠回りのように見えたとしても、それでいいのです。プロセスを楽しめれば、コツコツと継続できるので、時間がかかったとしても目標にたどり着けます。最短経路でも、楽しめなければどうせ挫折するので、他の方法にしましょう。

3-3.モチベーションを期待して目標設定してはいけない

目標設定に失敗する原因のひとつとして、自分のモチベーションに期待しすぎる、ということがあります。人間誰だって、やる気が出なくなるときはあります。私も、朝起きた瞬間から憂うつで、「今日は……何もやる気がおきない……」という日もあります。人間なら、誰だってそうですよね。

しかし、目標設定に失敗する人は、「自分のモチベーションが最高の状態が毎日続くこと」を当然のこととして目標設定をするのです。「今日は3時間はジョギングできるぞ!」というような、モチベーションがピークの状態が毎日続くと思っているのです。

あなたが、もし楽に目標達成をしたいなら、その逆をやりましょう。モチベーションがもっとも低い日が毎日続くという前提で目標を立てて欲しいのです。こうすれば、モチベーションが低くても目標を達成できます。

わかりますか? 「無理してモチベーションを上げて、行動しよう」という考え自体が間違いなのです。その考えが目標設定の壁になるのです。そうではなく、モチベーションはそのままの状態で、達成できる目標を立ててください。これがモチベーションマネジメントです。

ご自分の人生を振り返ってみてください。モチベーションが高い状態が1ヶ月も2ヶ月も続いたことってありますか? ありませんよね。現実はそんなものですよ。だとしたら、モチベーションが高い状態が何ヶ月も続くことがありえない、ということがご理解いただけると思います。

そのモチベーションの低い状態を前提に目標を立てて欲しいのです。もちろん、部下の目標設定をみるときも同じです。あなたの部下が、モチベーションが高い状態が続くことを前提に目標設定をしていたら、止めてあげてください。

あまりにも高い目標を立てて、達成できなかったら、挫折するだけだからです。これでは達成感は得られません。

なお、目標設定の方法はこちらが参考になります。

自己啓発はいらない!目標設定4つのポイントと具体例
「なんで目標なんか立てなくちゃいけないんだよ…」もしかしたら、上司などから目標設定をするように言われて、ちょっと面倒くさい気持ちであなたはこのページを開いたかもしれません。安心してください!このページでは今すぐ使える目標設定の具体例をはじめ、あなた...

4.モチベーションマネジメント 4つの真実

モチベーションマネジメント 4つの真実

モチベーションのことをよく理解して、目標を立てたら、最後はモチベーションを維持しながら、目標を達成するのみです。

4-1.モチベーションがなくても人は動かせる

多くの人は、モチベーションがないと行動できないと思っていますがそれは間違いです。心理学の観点からも、モチベーションを使わずに行動できることが証明されています。

その方法はいくつかあるのですが、簡単でパワフルな方法をご紹介しましょう。それは、「同じ行動をしている仲間が多い環境」に身をおくことです。

たとえば、不良が多い高校だと、今まで不良ではなかった生徒まで、品行が悪くなることってありますよね。私たちは、良くも悪くも、周りの人の行動や考え方から影響を受けてしまいます。

ですから、あなたが起業したければ、「起業のために行動をしている仲間が多い環境」に定期的に顔を出せばいいのです。そうすれば、そこまでモチベーションを上げなくても、周りに流されているだけで、勝手に起業できます。逆に、保守的な会社員が多い環境に身を置けば、かなりのモチベーションがある人でないと、起業は難しいと思います。

私の友人に、日本を代表する超有名企業にお勤めで、起業家の集まりによく顔を出していた会社員の方がいました。彼は、「起業なんて、まったく考えていないよ!」と最初は言っていたのです。しかし、気づいたら数年後、副業で月収100万円になっていました。

周りから、「そんなに副業で稼いでいるなら、会社を辞めちゃえば?」と言われ、「あっ、それもそうか」と、先日、辞表を出していました(笑)。

あなたに質問です。あなたが今いる環境は、あなたと同じ方向に向かって行動している仲間が多いですか? それとも、少ないですか? もし少ないなら、少しでもいいので、そんな仲間がいる環境に身をおいてみてください。

4-2.不安や恐怖が強いとモチベーションが下がる

私は、中小企業の経営者に対して、コンサルタントとしてアドバイスをすることが仕事です。しかし、実際にやっていることは、経営者のモチベーションマネジメントなのです。中小企業の場合、売上が、経営者のモチベーションの状態に強く依存するからです。

戦略を立案して、「この戦略のとおりに行動してくれれば、売上が上がる」というケースは非常に多いです。しかし、残念ながら、行動してくれない方が多いのです。その理由のひとつに、強い不安や恐怖があるから、というものがあります。

以前、こんな経営者がいました……。私がアドバイスをしても、上の空。見るからにモチベーションがないのです。

その経営者に話をきいてみると、なんと、奥様に離婚を迫られているとのこと。経営者の頭の中は、その悩みでいっぱいだったのです。ビジネスのことを考えられるわけがありません。

経営者の場合、離婚に限らず、資金繰りに追われている、集客がうまくいっていない、借金とりに追われている、大切にしていた右腕が独立した……など強い悩みがあるとモチベーションは上がらなくなります。

ですので、あなたにお願いです。もし、モチベーションが上がらないと悩んでいるなら、「私が今、不安や恐怖に感じていることはなんだろう?」と自問してみて欲しいのです。そして、もし強い不安や恐怖が出てきた場合、真っ先にそれを解決してみてください。強い不安や恐怖がなくなるだけで、モチベーションが下がらなくなります。

4-3.痛みのモチベーションは長続きしない

たまに、「資格試験に合格するまで、好きなお酒を断つ!」というようにしてモチベーションを上げる人がいます。ですが、「好きなお酒が飲めない」といった、「痛み(ムチ)」を使ったモチベーションというのは長続きしません。

たしかに、瞬間的に強いモチベーションにはなりますが、持久力がないのです。段々と、「好きなお酒が飲めない」といった「痛み(ムチ)」に慣れてしまい、それだけでは行動できなくなるのです。

短期戦の場合は痛み(ムチ)でもいいですが、長期戦の場合は快楽(アメ)のモチベーションにしましょう。おすすめとしては、目標を達成するまでの期間が1ヶ月以上ある場合、快楽(アメ)にしておいた方が無難です。

たとえば、「資格試験の問題集を20ページ進められた日の夜は、お酒を1杯飲める」というように、行動したご褒美に「快楽(アメ)」を用意するのです。

また、快楽(アメ)よりも最も良いのは、「成長欲」「使命感」「貢献心」のような、自分の内側から湧いてくるモチベーションです。心理学では「内発的動機づけ」と言ったりします。ちょっと、格好いいモチベーションですよね(笑)。

こういったモチベーションというのは、非常に長続きしやすいことが分かっています。また、クリエイティブな仕事には、このモチベーションの方が効果的なことも明らかになっています。

まとめると、以下のようになります。

モチベーションの使い分け
(1)痛み(ムチ)……短期的な仕事や、単調作業に向いている
(2)快楽(アメ)……長期的な仕事に向いている
(3)成長欲や使命感、貢献心……もっと長期的な仕事に向いている

くわしくは、「カウンセラーが解説!5分で理解できるモチベーション理論」の記事でくわしく解説していますので、そちらもご覧ください。

4-4.頭の中を整理すると、モチベーションが上がる

私たちの脳は、複数の作業を同時進行するのが苦手です。複数のことを同時進行できるのは、歴史上、モーツァルトくらいです。モーツァルトは、サヴァン症候群という脳障害のひとつだったと言われていますが、私たちにはこんな芸当はマネできません。

伝説の経営コンサルタントのピーター・ドラッカーは、モーツァルトについて、このように言っています。

彼はいくつかの曲を同時に進めた。すべてが傑作だった。彼は唯一の例外である。

プロフェッショナルの条件』 138ページより引用

では、脳に複数の作業を同時進行させないためにはどうすればいいのでしょうか? 私のおすすめとしては、自分の頭の中を紙に書き出すことです。私はこれを、週に1回、30分くらい、パソコンでやっています。

今抱えている仕事のタスク、プライベートの悩み、やらなければならないことなど、少しでも気になっていることを全部はき出すのです。そして、タスクに優先順位をつけたり、そのタスクを誰かに委任したり、そもそもタスク自体を止める決定をするのです。

「あれもやる必要があるし、これもやる必要があるし……」というように、やることが複数あると、それだけでストレスになります。そして、ストレス状態ではモチベーションが下がります。

恐怖や不安でモチベーションが下がることは前述しましたが、モチベーションが下がるのはそれだけではありません。ストレスや恥、罪悪感、悲しみなど、ネガティブな感情だと、やはりモチベーションは下がるのです。

このように、頭の中を整理することで、ストレスがなくなるので、モチベーションが上がるのです。信じられないかもしれませんが、ぜひやってみてください。

5.モチベーションについてさらに知りたい方へ

いかがでしたでしょうか? 自分を動かすヒント、他人を動かすヒントがあったのではないでしょうか? この記事が、あなたにとって、福音となれば幸いです。

また、このビジネス心理学には、モチベーションについて、良い記事がたくさんあります。よければ、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。

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