仕事で結果を出す。そのために何が必要なのかといえば、「高いモチベーションを維持すること」です。
事実、結果を出す人ほど高いモチベーションを維持しています。一方で、思うように仕事で結果を出せない人は、目標を達成するまでに集中力を切らす傾向がみられます。
そこで、仕事で結果を出す人が実践している「高いモチベーションを維持するための具体的な7つの方法」をくわしくご紹介します。この通りに実践していけば、あなたも仕事において高いモチベーションを維持できるようになります。ぜひ、試していただきたいと思います。
※「モチベーション」の意味がよくわからない方は以下の記事を参考にしてください。
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ビジネス心理学とは?目次
- 2−1.自分に対して自信が湧き、周りから一目置かれる存在になる
- 2−2.業務遂行レベルが上がり、キャリアアップが順調にできる
- 2−3.精神的な強さが手に入り、悩んでいた時間を有効活用できる
- 2−4.年収が数十~数百万単位で上がり、経済的に余裕ができる
- 5−1.目標は、いつもシンプルで明確に設定する
- 5−2.「時間を作り、時間を守る」というルールを徹底する
- 5−3.基本練習や反復練習をこよなく愛する
- 5−4.定期的に悪習慣を見つけて良い習慣にアップデートする
- 5−5.自分を盛り上げる「アファメーション」を使いこなす
5−5−1.効果の高いアファメーション|繰り返しやすい短文
5−5−2.効果の高いアファメーション|なじんでいる「自分の言葉」 - 5−6.失敗や挫折をしても、自信を回復する手順を実行する
- 5−7.他人を愛し、周りの人から愛されるキャラクターでい続ける
1.結果を出す人と結果を出せない人のちがいとは?
あなたの周りにもいませんか?
朝早くに出社して始業開始からトップスピードで仕事をこなし、取り組む優先順位も明確で、次にやることに悩む時間もなく圧倒的な結果を出す人が。
もしトラブルが起きたとしても、かれらは最短時間でストレスをリセットし、リカバリーにあたります。
常にフォーカスがブレることなく、職務を遂行するのです。
一方で、こんな残念な人も…。
朝は遅めに出社し、始業時間から「今日はなにをするんだっけ?」と考え始めます。業務に不測の事態が起きると、ペースを乱されて、しどろもどろ。ついいやなことを先延ばしにしてしまう、という悪いクセを持っています。
さて、両者のちがいはどこにあるのか…
それは「モチベーションの維持」ができるかできないか、なんです。
1−1.年収1500万円以上の50%はモチベーションを維持する仕組みを持つ
まずはこちらをご覧ください。
これはPRESIDENT 2012年8月13日号に掲載された図です。
“PRESIDENT Onlineより図を引用”
年収800~1500万円台の50%以上の人が、モチベーションを保つためのコツを持っていると回答。
年収500万円台の人は24%程度に。
現場第一線で活躍するビジネスマン1000人に対して、「モチベーションを維持するためのコツを持っているかどうか」という質問をしました。その結果、年収が高いビジネスマンであるほど、つまり、仕事で結果を出している人ほど、モチベーションを維持するコツをもっているということです。
1−2.モチベーションが維持できないから、結果を出せない?
あなたは「資格を取得しよう!」と意気込んで、高額なテキストを購入したものの、結局読まずに捨ててしまった経験はないですか。あるいは、通信講座に申し込んだりしても長続きせずに、挫折してしまった経験はありませんか。
もし、あなたが目の前の課題に一生懸命向き合っているのであれば、モチベーションを維持することのむずかしさを痛感しているかもしれません。しかし、それは無理もない話です。
- 抱えている問題や取り組んでいる目標の難易度
- 上司や部下、同僚とのコミュニケーション(人間関係に関する悩み)
- 会社の方向性、自分の将来についての悩み
- その日の体調や、その他のやらなければならないこと
などのあらゆる要素が、あなたのモチベーションに影響を与えているからです。
自分でコントロールするには、要素が多過ぎてすべてを完全に把握することはできません。
そもそも、モチベーションは、上げることですらむずかしいものですよね。そして、それを高く維持することは、さらにむずかしいことです。これは私の体感値ですが、モチベーションを上げる難易度が10だとすると、いつも高く維持する難易度は1000を超えると考えています。
だから、高いモチベーションを維持することは、自分で特別に強く意識したり、自分に合った効果的な仕組みを持たなければなりません。そう考えてみると、できなくて当たり前ともいえますね。
しかし、あきらめる必要はありません。まずは理想を持ちましょう。
たとえば、世界最高峰の野球の天才が集まる大リーグで、10年以上もプレイしているイチロー選手のようにモチベーションをいつも高く維持できたら?そんなふうに理想を掲げ、実際に自分に合った方法を見つけることで、あなたはきっと、これまで以上の結果を出すことができるはずです。
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ビジネス心理学とは?2.モチベーションを維持することで生じるメリット
もし、あなたがモチベーションを維持することができれば、実に多くのメリットを手に入れることができます。その一部をピックアップしてみました。
2−1.自分に対して自信が湧き、周りから一目置かれる存在になる
モチベーションを維持することで自信が生まれます。
自分自身に対して自信があるため、こなせる仕事量も増えて、バリバリと仕事をこなしていく。そんなあなたの様子を周りが見て、さらに良い評価を与える。だからまた自信がつく。このような好循環を手に入れることができます。
2−2.業務遂行レベルが上がり、キャリアアップが順調にできる
あなたが高いモチベーションを維持し、目の前の仕事で結果を出したとき。あなたは上司が抱えている仕事を減らしたということになります。それはつまり、出世するための第一歩を踏み出したということです。今日他人よりもひとつだけ多く仕事をする。その日々の繰り返しにキャリアの成功が隠されています。
2−3.精神的な強さが手に入り、悩んでいた時間を有効活用できる
モチベーションが維持されていれば、落ち込む時間はありません。いま、なにをするべきか。どう動くべきかが自然と分かっている状態になれば、気分を落としている時間は無駄に思えてくるのです。
1日に10分間落ち込む人は、1カ月で約300分、年間にして60時間も、ただ落ち込むだけに費やしていることになります。そのままの生活が10年続けば? あなたの人生に生じる損失は少ないでしょうか。それとも、多いでしょうか。
2−4.年収が数十~数百万単位で上がり、経済的に余裕ができる
あなたが維持するモチベーションの高さに応じて、あなたの収入は変わります。
たとえば、仕事で他人よりも結果を出したり、そのことであなたが抱える責任が増えていくと、会社はさらに多くの給料をあなたに支払います。つまり収入が増えていくということです。たとえば、月5万円の収入アップをしたら、年間で60万円です。いまよりも毎月10万円、給料が増えたら、年間で120万円になります。
社内評価だけでなく、副業でも同様。あなたがモチベーションを維持して今よりも行動した分だけ収入は上っていきます。
いかがでしたでしょうか。モチベーションを維持することで、以上のようなメリットを手に入れることができます。
これらのメリットを得るということは、あなた自身が仕事で高く評価されるということだけではありません。あなたと共に過ごす人から大切な存在であると認識され、毎日をポジティブな気持ちで過ごせるということです。これはより上質な人生にステップアップするということともいえるでしょう。
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ビジネス心理学とは?3.モチベーションを維持できないことで生じるデメリット
モチベーションを維持するメリットに続いて、維持できないことのデメリットも合わせて知っておきましょう。
なぜなら、これらのデメリットを理解しておくことで、大きな損失をまぬがれることができるからです。
モチベーションを維持できないことで生じるデメリットは、具体的に、あなたの仕事に3つの大きな損害を発生させます。
3−1.自分に対して自信を失くし、やらない「言い訳上手」になる
仕事のモチベーションを維持できない人ほど、自分や他人に対して言い訳が上手になっていきます。
人間が説得力の持つには「整合性」が必要です。つまり、あなたの言っていることと、やっていることが同じかどうか、ということです。
同じであれば、その人は強い影響力を持ちます。発言や態度、ひとつひとつが重要なものとして認識されます。しかし、同じでなければそれらの影響力は失われていきます。あなたの発言が信用されずに、薄っぺらいモノとして扱われてしまうわけです。それが積み重なると、人から信用されない自分を信用できず、自信がどんどん失われていくのです。
加えて、言い訳が上手な人であるほど、周りから見れば自己中心的にうつります。チームワークを乱して、自分が傷つかないように必死で自分を守りつづける姿は、他人の目にどう映るのか明白ですよね。
3−2.いつまで経っても現状が変わらない
あなたは、理想の姿や目標を持っていて、それを達成するために今の仕事で高いモチベーションを維持したいと悩んでいるのかもしれません。そうであれば、このデメリットは極めて重要なものとなるでしょう。
多くの自己啓発書、心理学書にも書かれている通り、どんなに理想像を描いたとしても行動を起こさなければ絵に描いたモチ。目の前にある課題を地道にこなさない限り、思い描いた未来像が実現されることはないからです。
3−3.得たい結果を手に入れることができない
3-2.にも関連していますが、モチベーションを高く維持できない場合は、思い描いた理想を手に入れることができません。いいかえると、今の生活をこれから何年も何年も繰り返していくということです。
いまは会社員だけれど、将来は独立をしたい。自分で会社を立ち上げて、好きな仕事をして暮らしていきたい。幸せな結婚をして、ペットを飼って、海外旅行に行って…と想像したことはありませんか? その理想を、一刻も早く現実にしましょう。
その具体的な方法は、モチベーションを高く維持すること、保つことです。
4.モチベーションを維持できない原因とは?
尊敬できる人と話をしたり本を読んだり、セミナーに行って勉強をする。そうすることで一時的にモチベーションが上がった経験は、きっとあなたもお持ちのことと思います。
しかし、問題はその上がったモチベーションを、維持することですね。そもそも、どうしてモチベーションを維持できないのでしょうか。原因は大きく分けると2つあります。
(1)そもそも自分でモチベーションを上げる方法を知らない
(2)モチベーションを維持する仕組みを持っていない
もし、あなたが(1)でお悩みの場合はこちらの記事をご参考ください。
(2)でお悩みの場合は、次章の「7つのコツ」を実践してみましょう。
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ビジネス心理学とは?5.結果を出す人の常識!「モチベーション」維持7つのコツ
仕事で結果を出したい。それならば、高いモチベーションを維持しなければなりません。
実は、一度上がったモチベーションを維持していくにはコツがあります。
さっそく、仕事で結果を出す人の常識を取り入れましょう。
5−1.目標は、いつもシンプルで明確に設定する
以前、高校野球の監督をしている方とお話したことがあります。彼は学校に就任して4年目で、野球部創立以来はじめてとなる甲子園出場を果たしました。それまでは良くても3回戦敗退程度の実績だった野球部。たった4年で、どうして甲子園に出場できたのでしょうか。その答えは、目標設定にあるといいます。
「私は部員全員と、必ず3つの目標を共有しています。
第一に、甲子園に行くこと。第二に、そこで勝利すること。
三番目は、毎朝自分の目標を紙に書いて持ち歩くこと。」
目標を達成するかどうかもやっぱり大切。目標を想い描くことで行動力が充電されるということを、身を持って学んでほしいと説きます。なるほど、確かにそれを毎日実践することは、社会に出てからも必ず役に立ちますし、なにより自発性が育ちますね。
実際のところ、甲子園の常連校の学生達は、朝5~6時から練習をします。
そこから授業やお昼ご飯を終えて、放課後は夜の20~21時まで続きます。
これは時間にすると、大体10時間以上。それを引退までの2年間、ほぼ毎日繰り返しているのです。どうしてこんなにもハードな生活を続けられるのかといえば、その答えは明確な「目標設定」にあったということですね。
この興味深い事実は、私たちビジネスマンがモチベーションを維持する上で、非常に有益な教訓を与えてくれています。
「目標を紙に書いて持ち歩くこと」が有効なのは、名だたる成功者の書物の多くに記載されている事実です。あなたは、仕事において「目標」を持っていますか? そして、それを毎朝更新し、アップデートをしていますか? モチベーションをキープできる人は、いつでも明確な目標を持っています。
目標設定についてもっとくわしく知りたい方は、こちらもごらんください。
5−2.「時間を作り、時間を守る」というルールを徹底する
モチベーションを維持できる人は、時間を大きく2つに分けて考えています。
- 1日のうち、自由に使える時間・・・ネットを見る、テレビを見る、本を読む、音楽を聞くなど
- 1日のうち、不自由な時間・・・・・社内の業務、睡眠、食事、家族とのコミュニケーション
モチベーションを維持できる人ほど、「自由に使える時間」の中で無意識的に行っているムダな行動を探し、消去していきます。たとえば、ダラダラと目的なくテレビを見る時間などです。1日に1時間のテレビタイムをやめれば、1カ月30時間も捻出することができます。
逆に、モチベーションを維持できない人ほど、「自由につかえる時間」のムダな行動をやめようとしません。その代わり、「不自由な時間」をどうやってコストカットしようかと考えます。徹夜をしたり、食事もファスト・フードで済ませたりするのです。このやり方では長期的にみると健康を害しますし、仕事に穴をあけて信用を落とすことで人間関係も悪くなります。
時間を作り、時間を守りましょう。自由に使える時間の質を、どのように高めるか策を練りましょう。
5−3.基本練習や反復練習をこよなく愛する
単行本は600万部越えの大ヒット。東大生が読んだマンガでおなじみの『ドラゴン桜』の著者、三田紀房(みた・のりふさ)氏はいいます。
- 成功したければ、自分の個性を潔く捨てて、徹底的にうまくいっている人のマネをすること
だから、まずは型にはまることが大切だ、と。これは非常に重要なポイントです。
仕事で結果を出す人ほど、はじめに優秀な型をみつけ、その後は徹底して型に自分を合わせます。なぜならば、型にはまることで、ふつうなら大量にしなければいけない試行錯誤の行動を、一気にショートカットできるからです。
逆にいうと、仕事で結果を出せない人は我流で進めてしまい、早々に壁にぶち当たって挫折しやすいわけです。これでは、元も子もありませんね。
仕事で結果を出すには、すでに結果を出している人のマネをすること。その上で、長期的にモチベーションを高く維持するには、基本・成功のパターンを何度も何度も反復し、成功体験を多く積むことが重要になります。
5−4.定期的に悪習慣を見つけて良い習慣にアップデートする
自分の時間を増やすには、自分が自由に使える時間の中にあるムダな行動を減らす、というお話をしました。
次はさらに一歩踏み込んで、もっと多くの時間を生みだす方法をご紹介します。
私たちが減らすべきは、思考の悪習慣です。たとえば、このような悪習慣に心当たりはありませんか?
思考の悪習慣を持つと、精神的な余裕がなくなり、ゆとりがなくなります。
- よくばり(度を超えた欲しがり):
自分の虚栄心を満たす為に、他人の尊厳を傷つけてまで成功を追い求める - うぬぼれ(過剰な自己愛):
自分は特別な存在で、価値ある人として扱われなければならない - すぐブチキレる(沸点が低い):
いつもケンカ腰で、他人を傷つけて自己正当化を図ろうとする - ヤキモチ(行き過ぎたジェラシー):
自分よりも良い気分の人や、成功している人を尊敬するよりも妬む気持ち - なまけもの(貢献心がない):
自分本位で、周りの人のことを一切考えない - 異性への欲望(不健全な関係):
浮気や不倫を肯定し、社会倫理に反する行動を悪気なく行う
ここで知っていただきたいのは、これらの思考の悪習慣を持っていると、あなたが本来持てるはずのモチベーションが、まったく別のところにブレてしまうということです。
自分が何を大切にし、どういう人間として生きていきたいのか。
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ビジネス心理学とは?あなたの中の価値観を洗い出し、本当に大切なものを、大切にしていきましょう。
5−5.自分を盛り上げる「アファメーション」を使いこなす
アファメーション(肯定的な自己暗示)というテクニックがあります。自分で自分に肯定的な断言や宣言するのです。しかし、その効果を体感し有効活用できている人は、あまり多くありません。私の知る限り、大抵の人は途中で飽きたり、やめてしまっているのが現状といえるでしょう。
実は、アファメーションには外してはならない2つのポイントが存在します。逆にいえば、2つのポイントを守っていれば、アファメーションは効果を発揮するということです。それは下記の通りです。
5−5−1.効果の高いアファメーション|繰り返しやすい短文
私が調べた結果ですが、経営者層に多いアファメーションはとても短くてシンプルです。たとえば「よかったよかった」と「絶対いける」とかですね。
実際私も試してみて効果的でしたので、クライアントにアファメーションを教えるときには、「短く・シンプルに」を特に意識しています。ちなみに「よかったよかった」と唱えることは、何かの出来事の中に「メリット」を見つけやすくなるという効果があります。
イヤなことがあっても「よかったよかった」といえば、イヤなことの中の「良いところ探し」が自動的に始まります。物事のネガティブな面に囚われずに済むのです。普段から不安が強い、プレッシャーが強い環境にいる人には非常に効果的です。
5−5−2.効果の高いアファメーション|なじんでいる「自分の言葉」
アファメーションを作る時にやってしまいがちなミスは、普段使わないむずかしい言葉を選んでしまうということです。たとえば「私は宇宙から多大なる恩恵を受けている」とかですね(笑)
イチロー選手がむずかしいプレイを成功させたときに、チームメイトにいう言葉
「It’s obvious(このぐらい余裕だぜ)」
このぐらいの感じが、逆にちょうどいいのですね。
5−6.失敗や挫折をしても、自信を回復する手順を実行する
仕事とは非常にむずかしいもので、がんばったからといって努力が報われるわけではないし、がんばらなくてもなぜかうまくいくこともある。しかし、仕事への思い入れが強ければ強いほど、うまくいかなかったときは傷つきますよね。
なんでこんなにがんばっているのに評価されないんだろう。できないんだろうと考えれば考えるほど、自分の内面に原因を探して、自分を責めてしまいがちになります。
そんな時には、
- チョコレートを食べる
- 適度に心拍数を上げる運動をする
- 15~30分仮眠をとる
などの方法が効果的です。
こちらの記事を参考にしてみてください。
5−7.他人を愛し、周りの人から愛されるキャラクターでい続ける
他人から愛される人ほど、モチベーションが高くそれを維持できる。これには心理学的な裏付けがあります。アメリカの心理学者:アブラハム・マズローは、人間の動機づけ(モチベーション)には順番があると説明しています。
「自分らしさ」や「自尊心」が満たされると、精神的な充足感がより強く感じられますが、他人の評価を求めてさらに努力したり、自己実現を達成しようという強い動機を生むためには、「誰かとつながりを感じたい」という欲求(社会的欲求という)がまず先に満たされなければいけないということです。
逆にいえば、社会的欲求が満たされている人は、尊敬を集めるため、評価されるため、自己実現をするために、他人よりも強いモチベーションを維持できるということです。つまり、周囲に愛されている人ほど仕事で結果を出せる、ということですね。
モチベーションの維持には、他人との関わり方が非常に強い影響を及ぼすということを覚えておきましょう。
6.どうしても、モチベーションが維持できないときにする秘策
いろいろ試してみたけれど、どうもうまくいかない…。
そのようなときは、これからご紹介する秘策をぜひお試しください。
(秘策)マインドフルネス瞑想
マインドフルネス、というリラクゼーション技法はご存知ですか?
日本でいうところの瞑想です。しかし、マインドフルネスは、GoogleやIntelなどの大企業で社員の精神的な負担の軽減、ストレス対策として取り入れられているだけでなく、アメリカの雑誌『TIME』で特集が組まれたり、ハーバード大学ビジネススクールやオックスフォード大学にもカリキュラムとして採用されている、いわば世界が認めた瞑想法です。
では通常の瞑想とはどこがちがうのかというと、科学的根拠があることです。具体的には、瞑想を行う人の脳をMRI(磁気共鳴画像)でスキャンし、身体にどのような影響を及ぼしているのかの解明に迫まったところ、科学的見地からみても、これをやればリラックスできると証明された、というわけですね。それがマインドフルネスの強みです。それでは、具体的にどうするのか?方法は実にシンプルです。
- 2分間、何も考えずに、ただひたすら呼吸に集中する
考えごとはいったん忘れて。頭の中で、鼻から入ってくる空気をイメージしましょう。
お腹が膨れる感覚や、ゆっくり息を吐き出す心地いい感覚に意識を集中します。
呼吸の音……、鼻孔が冷たくなる感触……、周りの音……、自分の鼓動の音……。
感覚がどんどん鋭くなっていくことに気づくはずです。
これだけ? と思うかもしれませんが、ぜひ実際にやってみましょう。
いざやってみると、これが意外にもむずかしいのです。普段呼吸を意識していないことがよくわかります。静かな場所に移動したら2分間をタイマーでセットし、呼吸に集中しましょう。目を閉じて呼吸にのみ集中していると、2分後に驚くほど思考がクリアになり、集中力が生き返ったことに気が付きます。
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ビジネス心理学とは?7.モチベーションの維持方法は習慣化しよう
モチベーションを維持するのは非常にむずかしく、いってしまえば、出来なくて当たり前のことです。そもそも、私たちは、社会に出る前にモチベーションを保つ方法はおろか、モチベーションを上げる方法ですら誰からも教わりません。みな悩み傷つきながら、その傷を癒す過程で自分に合った方法を探していく。それが現実なのではないでしょうか。
それらを踏まえると、モチベーションを失い維持できないということに気づいた段階で、問題を解決する一歩手前まできています。自分に合ったモチベーションの維持方法を見つけて、それを習慣にすればいいのです。
いずれは「自分で意識せずにでき、さらに人に教えられる」という状態に到達し、同じようにモチベーションの維持で困っている人に、最善の方法を教えてあげることができたらなおよいですね。
もし自分に合ったモチベーションの維持方法がわからないという場合は、書店に行ってみてください。モチベーションや心理学に関する本がいろいろとありますので、気になった本を手にとってみるのも一つです。
また、もっと理論的にモチベーションについて知りたいという方は以下にも記事を書いていますので、ぜひ合わせてお読み下さい。
仕事で成果を生み出す人は、いまなおモチベーションを高く維持し、結果を出すことにフォーカスしています。
自分は、本当はなにがしたいのか?自分自身に問いながら、今日も仕事をがんばりましょう!