最近、「ふるさと納税の専門家」として、メディアで見かける金森重樹(かなもり・しげき)氏。なんと! 毎月の食費はゼロで、ふるさと納税で送られてくる食料品だけで食事をすべてまかなっているそうです。
「それだけ食料品が送られてくるということは、どれだけ税金をおさめているの? そして、年収は何億円あるんだろう?」と考えたかもしれません(笑)。
この記事では、10年以上前から金森重樹氏を知っている私が、氏の年収や経歴をくわしく解説します。また、私の専門はマーケティングですので、インターネット上ではあまり書かれていない「金森重樹氏のビジネスの秘密」にもせまります。
ぜひ、最後まで楽しんで読んでください。
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ビジネス心理学とは?目次 〜金森重樹氏の経歴や年収、ふるさと納税まで解説〜
1.金森重樹氏の経歴(プロフィール)を解説
金森重樹氏はビジネスプロデューサーです。不動産の仲介業や、歯科医の集客、太陽光発電事業などを手がけています。
この章では金森重樹氏の経歴を順を追って見ていきましょう。
1-1.行政書士として開業3年目で年収1億円を稼ぐ
金森重樹氏は岡山出身。東大法学部を卒業してフリーターになったのですが、悪い先物業者にだまされ、25歳で多額の借金を背負います。自己破産をしようとするも、「借金の理由は先物取引である」と裁判所に判断され、それはかないませんでした。
どんなにがんばっても借金が返せないので、利息24%のサラ金からも借りることに。その結果、借金はブクブクとブタのようにふくれていき、最終的に1億2千万円にまでなりました。なんと、両親の家にまでヤクザが取り立てに来ることになったのです。
そのため起業をしてお金を返すしか選択肢がなくなり、マーケティングを学び、2000年に行政書士事務所を開業したのです。
FAX-DMによる集客で、開業初月から月商100万円を叩き出し、開業からたった3年で年収1億円になります。借金は自己破産をせずに35歳で完済しました。
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ビジネス心理学とは?1-2.コンサルタントとして成功後、実業に専念する
そして、氏をもっとも有名にしたのはマーケティングコンサルタントの実績です。
金森重樹氏は、メールマガジンで、自身の実績や1億円を超えた借金の話などを「金森節」と呼ばれる扇情的な文体で書いたのですが、これが大ブームになりました。まぐまぐのマーケティング部門で一位(当時20万部)になります。
また、マーケティングの分野で多数の著書や翻訳書を出版し、マーケティング・コンサルタントの神田昌典さんと同じくらいの有名人になりました。当時は「マーケティングの鬼才」と呼ばれていたのです。
※神田昌典さんについてくわしく知りたい場合は、私が書いたこちらの記事読んでみてください。
しかし金森重樹氏は、人気の絶頂期でマーケティング・コンサルタントとしての活動をバッサリやめて実業に専念してしまいます。その理由は、氏いわく「人にノウハウを教えるよりも、自分の資金を投資して、自分でノウハウを実践したほうがリターンが大きいから」とのこと。
現在は、潰れかけたホテル4件を買収して立て直したり、3件の歯科医院を経営しています(くわしくは後述します)。
1-3.年収3億7千万円で、ふるさと納税の専門家になる
おそらく、金森重樹氏を最近知った人は「ふるさと納税の専門家」という顔ではないでしょうか? 「ふるさと納税」とは、どこかの市区町村に寄付をすることで、住民税と所得税から控除を受けられる制度のことです。
ここ数年の金森重樹氏の年収は3〜5億円くらいとのことで、2015年は年収3億7千万円だったようです。そのため、所得税や住民税も毎年1〜2億円払っているとのこと。
その税金から少しでも控除をするために、氏が始めたのがふるさと納税というわけですね。なんと、ふるさと納税によって、年間150万円以上の食料品を受け取っているそうです。
ご参考:食費ゼロになっただけじゃない! 金森さんの『ふるさと納税』への思いとは?(マイナビニュース)
2.金森重樹氏の出演メディア一覧
この章では、金森重樹氏のメディアをご紹介します。氏はブログは書いていないため、これからご紹介する2つのメディアだけに出演しています。
2-1.金森重樹氏 公式メルマガ:回天の力学
1つ目は、金森重樹氏の公式メールマガジン「回天の力学」です。
このメールマガジンでは「倒産しそうな会社の情報」を随時募集しています。安く買収して、立て直そうとしているのでしょうね。ビジネスプロデューサーらしいメールマガジンです。
※金森重樹氏が経営する不動産仲介の会社でもメールマガジンは出していますが、こちらは不動産投資をしたいという高所得者層向けの投資情報であり、金森重樹氏のことを知りたい人には役に立ちません。
2-2.プレジデントオンライン誌 掲載コラム
2016年4月現在、プレジデントオンライン誌で金森重樹氏は連載を持っています。
プレジデントオンライン誌で「金森重樹」と検索すると見つかるのがこちらです。
ためになる内容なのですが、以前の「金森節」がほとんど出てこないため、個人的には少しつまらないです。借金を返して人間的に丸くなったのか、あるいはライターが口述筆記しているか、編集者のチェックが厳しいか、このいずれかだと思われます(笑)。
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ビジネス心理学とは?3.金森重樹氏のビジネスの秘密を教えます!
この章では、金森重樹氏のビジネスについて、マーケティング・コンサルタントの私が簡単に解説します。
※この章はビジネスに興味がある人向けなので、興味がなければ読み飛ばしてください。
3-1.インターネットを使った不動産仲介(通販大家さん)
金森重樹氏のビジネスの中で最も有名なのが「通販大家さん」という不動産の仲介業です。このビジネスは、メールマガジンを使ったマーケティングで、1億円以上の収益不動産を年間160棟仲介しています。仲介手数料だけで年間5億円とのこと。
昔は年収も貯蓄額も数千万円のアッパーミドル層向けに、2億円くらいの不動産を仲介していました。しかし、サブプライム危機が起こってアッパーミドル層が激減。そこで対象顧客を変えて、年収600〜1,500万円くらいのミドル層向けに1億円くらいの不動産を仲介するビジネスモデルにしています。
※不動産投資については自己責任でお願いします。下記の記事にもありますが、そこまで高利回りではないと私は考えています。
ご参考:金森重樹氏の提唱する「通販大家さん」って(Yahoo! 知恵袋)
3-2.ホテルを買収し、宿泊特化型にして立て直し
金森重樹氏はホテル4件を買収し、立て直しをしています。いずれも不況に強い宿泊特化型のホテルです。
不況になると出張費などが削られるため、宿泊費が高いホテルは空室が目立ち、経営が苦しくなります。ですが、氏のホテルの4件中3件は地域最安値の宿泊料となっています。そのため、最後まで残るでしょう。
ホテルの稼働率は買収前が5%だったところ、今は90%になったとのことです。
3-3.歯科医でセミナーをやって県内1位の実績
金森重樹氏は、歯科医の業界でも興味深いマーケティングをしています。見込み顧客に電話営業をして、インプラントについてのセミナーに来てもらうのです。歯科医がセミナーを開催するなんて珍しいですよね。
そして、セミナーの場でインプラントのメリットとデメリットや、正しい歯科医の選び方などの有益な情報を提供。後日また電話営業をして、インプラントの来院をうながすという流れだそうです。
その結果、初年度から年商1億円、2年目には県内でインプラント植立No.1の実績を出したそうです。
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ビジネス心理学とは?4.Amazonでも買える金森重樹氏のおすすめ本2冊
金森重樹氏は著書も多数あります。私のおすすめは、この2冊。
『借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記』
金森 重樹 (著)
金森重樹氏の中で、もっともおすすめの自伝です。借金の底なし沼に落ちていくところと、そこから這い上がるストーリーには感動します。
『行政書士開業初月から100万円稼いだ超・営業法』
金森 重樹 (著)
氏が最初のビジネスを立ち上げたときの話ですね。マーケティングをしている人にはこちらがおすすめです。
また、洋書の翻訳や監修に多数たずさわっています。おもに『ハイパワー・マーケティング』や『10倍売る人の文章術』、『常識の壁をこえて』といったマーケティング書の翻訳・監修にたずさわっています。上記3冊は私のおすすめですので興味があれば読んでみてください。
※金森重樹氏が翻訳・監修にたずさわったダン・ケネディやジェイ・エイブラハムについては、私が過去に記事にまとめたので下記の記事をお読みください。
5.扇情的な言葉には要注意
ここまで読んでいただけれれば分かると思いますが、金森重樹氏のマーケティングには目を見張るものがあります。しっかりと実業をしているビジネスプロデューサーであることは間違いありません。
しかしながら、氏の本の中には「札束を燃やせ」などの扇情的な言葉がたくさん並びます。悪い大人にだまされた怒りがうっ屈しているのかもしれませんが、金森節はかなり過激です(笑)。
本を読む際、そこだけは注意してください。