フリーランスで仕事を安定させる方法|経験者が教える掟7つ

フリーランスで仕事を安定させる方法|経験者が教える掟7つ

フリーランスとは、仕事を受注・納品するたびにお金を受け取るカタチで仕事をする人のことです。もし、あなたがフリーランスであれば、「今月末の家賃は大丈夫だけど、来月の家賃は大丈夫かな?」と不安を覚えているかもしれません。

フリーランスからコピーライターの仕事をはじめた私ですが、今は事業を法人化し経営者になりました。ただ、決して順調にキャリアを積み重ねてきたわけではありません。仕事の獲得がうまくいかず、就職したこともあります。

そんな私が実体験を踏まえ、フリーランスで安定して仕事をしていくためのすべてを伝えます。「フリーランスになるってどういうこと?」という方から、「現在フリーランスだけど、不安がある……」という方まで、ぜひ読んでみてください。

なお、「知らない」「知らなかった」では済まされない税金関係については、以下の記事で大きく取り上げています。後で困らないためにも、フリーランスをしている人、これからやりたい人はチェックしてみてください。

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目次 〜フリーランスで仕事を安定させるためのすべて〜

1.フリーランスとは何か|きちんと意味を知ろう

2.フリーランスの厳しい現実|メリットとデメリット

3.フリーランスの仕事|代表的な職業や種類

4.プロとして恥ずかしくないフリーランスの掟7つ

5.フリーランスで仕事がないときまず考えること

6.フリーランス|仕事を断る基準と断り方

7.フリーランスは厳しい世界

1.フリーランスとは何か|きちんと意味を知ろう

フリーランスとは何か|きちんと意味を知ろう

フリーランスとはどういった状態でしょうか? まずは、「フリーランス」という言葉の意味、定義を確認していきます。

1-1.フリーランスの意味とは

まずは、こちらをご覧ください。

単発の仕事として様々な仕事はするものの、その仕事を引き受ける都度契約を結ぶという形態をとる、請負である。現代、IT業界のプログラマ、出版業界のライターやジャーナリスト、小説家、芸能人、放送業界のプロデューサー・放送作家、脚本家、演出家、アニメーション制作現場など、様々な職種でフリーランサーが活躍している。クリエイター職のように専ら業務を担当する個人の能力によって成果が決まる職種にフリーランサーが多く見られる。

「フリーランス」Wikipediaより

ポイントは、「仕事を引き受けるごとに契約を結ぶ」というところです。従業員として雇用契約を結ばないのが、フリーランスの特徴と言えます。

1-2.フリーランスがおすすめの人/おすすめでない人

フリーランスが一番おすすめな人は、自分のチカラで生きていきたい人です。また、ガッツがある人です。後述しますが、フリーランスとは起業することと同義。ですから、起業がおすすめな人=フリーランスがおすすめな人と言えます。

また、組織が苦手な人もおすすめと言えるかもしれません。が、フリーランスで仕事をするとしても人との関わりが最低限は必要。さらに、組織にいるのが辛いほどコミュニケーション能力が乏しい状態では、フリーランスとしてやっていくことも厳しいのが現実です。

おすすめでない人は、ガッツがない人、自分の仕事の責任を他人のせいにする人です。こういった人は、組織の中であれば周りの人がフォローしてくれることで、なんとか仕事がしていけるでしょう。

しかし、フリーランスとして継続的に仕事をしていくことはむずかしく、早々にうまくいかなくなることが目に見えています。

1-3.フリーランスになるのは起業と同じ?

フリーランスとは、雇用主と雇用契約を結んだ従業員ではないので、「起業している」といえます。「フリーランス≒起業家≒個人事業主」です。契約書を交わすとしても「業務委託契約書」でしょう。

現在、会社員の人が、ある日突然「フリーランスとしてやっていく!」と決意して、退職をしてもうまくいくことはほとんどありません。急な独立は、宝くじで1億円を狙うギャンブルのようなもの。

私自身、最初に独立したときは「浅はかだった……」と、今は思います。私が見てきた起業家も準備不足でビジネスがうまくいかず、会社員に戻った人が大勢います。

フリーランスをはじめるときの、失敗例、失敗しないポイントについては、下記の記事にまとめてあります。取り返しのつかない失敗をする前に確認しておいてください。

起業の失敗原因を解説!体験者があかす借金と再就職の現実
「起業したい!」とは思うものの、「でも、失敗したら取り返しがつかないことになるのでは……」と考えてしまって、起業への一歩を踏み出すことができずにいませんか?今回の記事では、リスクや失敗後の不安から起業することができないあなたへ、私からお伝えしたいこ...

今からフリーランスになる人は、大きなリスクを取らないほうがよいです。会社員のまま、フリーランスの仕事を副業として始めることをおすすめします。

なお、副業から何か始めるときのポイントについては、こちらの記事にまとめました。間違った副業の始めかたをすると、会社をクビになる可能性もあります。ご注意ください。

サラリーマンが副業で、コッソリ月5万円稼ぐための3つの方法
「給料だけじゃお金が足りないよなぁ…」と思い、副業を考えるサラリーマンが、ここ10年で増えています。私も、今でこそ独立していますが、サラリーマンの頃から副業に取り組んでいました。そして、コッソリと10以上の副業の方法をためした経験があります。副業で月収...

2.フリーランスの厳しい現実|メリットとデメリット

フリーランスの厳しい現実|メリットとデメリット

「フリーランスってカッコイイ!」「私もフリーランスとして働きたい!」と考えている人のために、実体験を踏まえ、フリーランスのメリットとデメリットをお伝えします。

フリーランスのメリット

  • 時間的場所的経済的な自由
  • 業種や職種によるが、好きな人と好きな場所で好きなように働ける
フリーランスのデメリット

  • 自己責任。自由ということは誰も保証してくれないということ
  • クライアントの求める成果が出せなかったり、そもそも仕事がなかったりしたら、仕事獲得のために営業しまくらなければならないことも

私は起業してから、何百人もの起業家、フリーランスの人を見てきました。ハッキリ言って、コミュニケーション、セールスのスキルがなければ、元請けから安くこきつかわれて、自分の時間がない、収入が低いという状態に陥っている人も大勢います。

また、「自分(の仕事)にはそこまでの価値がない」と、安く値付けをしてしまうとすれば、それはメンタルに問題があることを覚えておいてください。

2-1.フリーランスの現実|成功例 メリット

フリーランスの現実の1つ目として、私の実体験を聞いてください。私のコピーライターとしてのキャリアは、副業として始まりました。コピーライティングとは、まったく関係のない別の仕事をしながら、コピーライターとして仕事を獲得したのです。

フリーランスとしてコピーライターの仕事一本にしたかったので、睡眠時間を削ってメチャクチャ働いた時期があります。ムリをし過ぎてしまい、体調を壊したこともあります。結果、納期を守れずクライアントに迷惑をかけてしまいました……。

ただ、実績を積み重ね、より高額な報酬を支払ってもえるような契約に変えていくことで、コピーライターとして独立して生きていくことができました。今では、年々仕事の量を減らしながら収入を増やすことができています。しかも、気が合わなそうなクライアントとの仕事は断っています。

結果的に、「時間」「お金」「仕事の場所といっしょに仕事をする人」といった点で、自由を手に入れることができました。このように、フリーランスの仕事には会社員や従業員として働く生き方とは全く違う自由な人生が手に入る可能性があります。

2-2.フリーランスの現実|失敗例 デメリット

起業の失敗原因を解説!体験者があかす借金と再就職の現実」に書きましたが、私のコピーライターとしてのキャリアは、順風満帆ではありませんでした。

私のキャリアをまとめるとこうなります。

公務員→独立→派遣社員&コピーライター→再就職→独立してコピーライター

独立後、派遣社員として働いた理由は、コピーライター一本で生きていけるだけの収入が得られなかったから。仕事がなく、家賃の滞納をしたことがあるのです。部屋のオーナーの元へ足を運び、「申し訳ありません。この仕事がこうなれば、必ず支払いができます。」と、必死に交渉しました。

結局、仕事がうまくいかず、家賃の支払いの目処が立ちませんでした。そして、家賃を払うために、派遣社員として働きました。

再就職したのも、「今のままの私では、到底コピーライターだけでやっていける日はこない……」と、一旦あきらめたからです。

フリーランスとして成功した人の人生は、華やかに映るかもしれません。しかし、その一方で次のようなフリーランスの人が絶えません……。

  • 従業員として会社に縛られるかわりに、フリーランスとして元請けに縛られる。
  • フリーランスに労働基準法はあてはまらないため、ブラック企業の従業員以上に働く(そして、カラダを壊す)
  • 「半年経てばラクになるはず……」の半年後に、「半年経てばラクになるはず……」と同じことを考えている(もしくは、家族に言っている)

こういった状況を防ぐ方法を後述していますので、ぜひこのまま読み進めてください。

3.フリーランスの仕事|代表的な職業や種類

フリーランスの仕事|代表的な職業や種類

ここでは、フリーランスの仕事で代表的な職業をカンタンに解説します。

3-1.フリーランスの仕事|コピーライター

コピーライターとは、文章を書くことを仕事にする人です。コピーライターに興味がある、もしくはコピーライターとしてどのようにキャリアを積んでいけばよいか迷っている方は、「コピーライターの仕事内容から年収、求人まで現役が暴露!」をお読みください。

3-2.フリーランスの仕事|デザイナー

デザイナーとは、デザインを手掛ける人のことです。ウェブデザイナーとして、Web(ホームページなど)のデザインを担当する方が増えています。また、ウェブデザイナーであれば、サイトの制作や構築まで手掛ける方が多いでしょう。

3-3.フリーランスの仕事|web、IT関係

Web、IT関係といえば、サイトの制作や構築が主な仕事です。さらに、プログラミングによって、システムの構築や制作を行うのもWeb、IT関係のフリーランスの仕事と言えるでしょう。

3-4.フリーランスの仕事|翻訳

英語などで書かれている書籍、サイトを翻訳することが多いでしょう。今は、特定の業種に強い、何らかの専門知識がある翻訳家が選ばれます。

たとえば、ビジネスの基礎知識がない方が英語のビジネス書を翻訳しても「日本語としてはあっているけど、ビジネス書としてはイマイチ」と、ニュアンスが伝わる翻訳ができないのです。

3-5.フリーランスの仕事|コンサルタント、コーチ

コンサルタントやコーチをわかりやすく日本語に置き換えると「相談業、アドバイザー」と言えます。こういったコンサルタントやコーチといった職種も、「ひとりで独立して仕事をしている」という点で、フリーランスです。

3-6.フリーランスの仕事|はじめ方

上記にあげたどの職種にも言えますが、フリーランスのはじめ方は自己申告。つまり、「私はコピーライターです」と名乗ったときから、フリーランスはスタートします。

しかし、これでお金が稼げるかは別問題です。フリーランスとして仕事をする上で最初に必要なのは、「仕事を獲得するチカラ=営業力」です。

営業力という言葉は抽象的ですよね。クライアント候補が思い浮かべる、次の3つの疑問への回答は必ず押さえてください。そして、自身のセールストークに組み込んでください。

■クライアント候補がよく考える3つの疑問

Q1.なぜ、あなたに依頼しなければならないのか?
Q2.なぜ、今このタイミングに依頼しなければならないのか?
Q3.なぜ、この価格で依頼しなければならないのか?

ちなみに、こういった質問に回答できないまま闇雲に「技術力を高めよう」というのは間違いです。「高い技術力があれば仕事が獲得できる」という考え方は、スタート時はおすすめできません。

私は、高い技術力があるのに、仕事がない人を何人も見てきています。あなたも「たくさん仕事があるあの人より、私のほうが技術はあるのに!」と思うことがたくさんあるでしょう。

4.プロとして恥ずかしくないフリーランスの掟7つ

プロとして恥ずかしくないフリーランスの掟7つ

これからフリーランスになりたい、もしくはフリーランスとしてやっているけれども、なかなか収入があがらないという人向けの「掟」をまとめました。私自身の失敗と成功の実体験、さらに周りの「もったいない」フリーランスを見てきてわかったことです。

4-1.安売りはしない

フリーランスであれば、自分の職種が自分の仕事だと思ってはダメです。自分の仕事は「●●(自分の専門、サービス)を売るセールスパーソン」だと考えるのです。

私がフリーランスのとき、クライアント候補と会うときに考えていたのは「私はコピーライティングというサービスを売るセールスパーソン」「クライアントのビジネスにおいて、売上アップをもたらす文章を売るセールスパーソン」ということ。

また、セールスパーソンとして、サービスをいかに高く売るかを考えなければいけません。安売りしはじめると、価格競争に巻き込まれるだけですから。高く売るためにはどうすればよいかを考えてください。

4-2.「できます」と言う(わからなくても)

特に、フリーランスとしてはじめた当初は、できるかどうかわからないことばかり。やってみないとわからないのが当然。

現実をハッキリお伝えしましょう。「受注しないと、何もはじまらない」これが現実です。

「でも、できなかったときはどうすればいいんだろう?」と考えますよね? クライアントが欲しいのは、成果物。ですから、あなたからほかの人に仕事を振っても大丈夫です。

「でも、取り返しのつかない失敗をしたときどうすればいいんだろう……」と考えてしまうこともあるかもしれません。最悪の状況になってしまった場合は、ひたすら謝ってください。誠心誠意謝っても許してくれないことが見えているクライアントとは、付き合わないほうがいいでしょう。

ただし、そんな「とにかく謝るしかない」といった状況に陥らないためにも、次の項目を押さえてください。

4-3.進捗はこまめに連絡する

特に、はじめて仕事をするクライアントのときは重要。進捗の報告や成果物はこまめに伝えましょう。完成品を10としたときに、2割・6割・8割の段階で確認のため、提出すること。

大きな修正があとで発覚すると、リカバリーが大変です。事前の打ち合わせをどれだけ入念に行っても、イメージのズレはしょうじるものです。仕事をするのが2回目以降のクライアントであれば、共有や報告のときには、「返信不要です」と入れるのもアリです。

4-4.自分のエゴより相手が得たい結果を優先させる

プロとは他人に価値を提供してお金をもらうこと。ですから、あなたが「私はこちらのほうがいいと思う(そのほうが私はすっきりする)」というエゴは邪魔。不要です。

そのためにも、徹底的にヒアリングし、相手の得たい結果、成果物についての認識をすり合わせることがとにかく重要と言えます。

4-5.プロフェッショナルの見解を伝える

コレは、「4-4.自分のエゴより相手が得たい結果を優先させる」ができているのが前提。徹底的にヒアリングをして、相手の得たい結果を明確にし、こちらが理解をしていることが相手に伝わっている状況を作るのが大前提。

そのうえで、こんなことを伝えましょう。

「私が思うに、◯◯(依頼主の得たい結果)のためにはこうしたほうがよいです」
「◯◯のために必要なのは✕✕です」
「今、◯◯になっていない本当の原因は△△です」

ただし、ヒアリングができていないと、的外れな提案をすることになります。コレができるようになることで「●●の専門家」というイメージが増し、信頼度がアップします。

4-6.120点の成果を出す

これは、クライアントの想像以上の成果を出すということ。まだ駆け出しで「そんなに高いクオリティのものができるかな?」と考えてしまう場合は、仕事のスピードでもいいでしょう。

適当なやっつけ仕事はもちろんダメです。しかし、スピードがあることで修正する余裕が生まれ、修正を繰り返していくことで120点になることもあります。

4-7.実績を積み重ねる

1つの実績で次の仕事を取るのが基本と考えてください。成果物を「ほかの方に見せてもいいですか?」とひとこと聞いておくのもいいでしょう。実績を積み重ねていくことが重要です。

5.フリーランスで仕事がないときまず考えること

フリーランスで仕事がないときまず考えること

4章に書いたことをていねいに実行すれば、ある日突然仕事がゼロになることは考えにくいです。そして、仕事は少しずつ増えていき、余裕が出てくるはず。

それでも、フリーランスという仕事のカタチが、不安定なのは間違いありません。なぜならフリーランスの人の多くが「私は●●の専門家」という考えで仕事をしているからです。

「4-1.安売りはしない」でお伝えしたように、セールスパーソンになることで、仕事を獲得できるようになるでしょう。

セールスパーソンとしてうまくいきはじめたら、次は「マーケター」として、「私の仕事は、●●(自分の専門性)を必要な人に広めること」「必要な人に必要なときに、適切な料金で●●を手に取ってもらうこと」という考えがおすすめです。

「マーケター」として、自分の仕事を考えていくことで今までとまったく違う仕事のカタチが見えてきます。具体的に考える事は、『「誰に」「何を」「どんな料金体系で」「どのように」提供するか?』です。

コピーライターの私の事例を「ヒント」として、この章で紹介しますので、あなたの職種でも応用してみてください。

5-1.誰に商品、サービスを提供するのか?

「誰に?」とは、あなたのお客さんのことです。今のあなたのお客さんはどんな人ですか? 個人なのか法人なのか? 法人であれば、規模はどれくらいでしょうか? また、お客さんや仕事をどうやって獲得・受注するのかといった、「仕事の獲得までの流れ」もよく考えてください。

突発的に起こる(かもしれない)紹介に頼っていては、仕事の量が安定しませんよね? 毎月お客さんや仕事が獲得できるような仕組みを持つことは重要です。

ヒント:コピーライターの私の事例1

私の収入が激増したタイミングは、年商1億円を超えても社長さんひとりでやっている法人との取引がはじまったときでした(「誰に」が変わった)。

1回あたりの仕事の単価が、最初に仕事をはじめたときの40倍になりました。
また、「毎月●●円分の仕事を●年間発注します」といった契約を交わしたこともあります。

5-2.お客さんに何を提供するのか?

提供する商品、サービスのことです。これは、1つのパッケージで考えることをおすすめします。デザイナーであれば、ウェブサイトの一部分のデザインをしても単価はたかが知れていますよね? サイトの構築や運用、メンテナンスまで受けられるといいでしょう。

ヒント:コピーライターの私の事例2

私はウェブ上の商品販売ページの文章をクライアントに提供していました。
そして「文章“だけ”を納品する」から「文章を納品したあと、商品の売上の推移を見て、文章の加筆修正も行う」ようにしました。

また、単発でしか使わない文章ではなく、何度も何度も繰り返し継続的に使える文章を提供するように変えていきました。

5-3.どんな料金体系でお金をもらうのか?

「誰に」「何を提供するのか?」とも密接に関わるのが、「料金体系」です。●●円の単価を設定するには、どんな人をお客さんにする必要がありますか? 何を提供すると、お客さんは●●円払ってくれるでしょうか? 提供するサービスによってプランをいくつか用意するのもいいでしょう。

ヒント:コピーライターの私の事例3

単価が40倍になったのは先述した通り。
さらに私は、商品販売ページの文章を納品するというカタチから、お客さんに届けるメールの文章を書いたりするように変化していきました。

そして、私が書いた文章から発生する売上に対して報酬を受け取る契約にしていったのです。
一回書き上げた文章から毎月売上が上がり、毎月報酬がもらえるのです。

報酬体系については「コピーライターの仕事内容から年収、求人まで現役が暴露!」に詳しくまとめました。

5-4.商品、サービスをどのように提供するか?

冷静に考えてください。あなたのお客さんが欲しいのは、成果物という結果。ですから、あなたが手を動かす必要が……ないかもしれないのです。

あなたの仕事をバラバラにして、パーツで考えるとよいでしょう。「営業→受注→ヒアリング→制作→チェック→納品」とかですね。

ヒアリングまでは自分でやって、委託先や外注スタッフに制作を依頼してもよいでしょう。不安であれば、たたき台だけをあなたが作るのもアリ。

ヒント:コピーライターの私の事例4

商品の販売ページの文章作成をパーツにわけることができます。
いわゆる「キャッチコピー」があったり、「商品について」のパーツがあるのです。それぞれ押さえるべきポイントを私が考え、さらに成果物をチェックすればクオリティは保たれます。

いかがでしたか? どれか1つを変えるだけでも、あなたの仕事のカタチは変わります。いずれにせよ、フリーランスにとって重要なのは、「ビジネス」や「マーケティング」について学ぶことです。

さらに、あなたの職種でうまく行っている人を探してください。「コピーライターです」「デザイナーです」と言っているように見えて、やっていることが違うことが多々あります。

同じように生活に苦しんでいる人の言っていることを聞いて、マネをしていると、苦しい状況から抜けることはできません。ビジネスとしてうまくいっている人のマネをしましょう。

6.フリーランス|仕事を断る基準と断り方

フリーランス|仕事を断る基準と断り方

続いて、仕事を断る基準と断り方についてお伝えします。ただ、月収100万円を超えるまではなんでもやる勢いがあるといいでしょう。実績、リピーター、紹介が増えてきたら、仕事を選びましょう。

6-1.仕事を断る基準1:時給

仕事を断る基準の1つ目は、お金。あなたの目標年収から逆算しましょう。そして、年収から自分の時給を逆算するのです。ここでおすすめの計算式はこちら。

年収÷(年間労働日数×一日労働時間)×3=時給

この計算式は、アメリカの億万長者メーカーと言われているダン・ケネディが提唱する時給の計算方法です。

自分が働いているところをイメージしてください。1日8時間働いたとして、丸々8時間集中して仕事をすることはできないでしょう。8時間の中で、本当に集中して生産性の高い時間は3分の1程度ですよね? ですから、単純に労働時間で時給を算出するより、こちらの計算式のほうが現実的な時給が計算できます。

この「現実的な時給の計算方法」を提唱しているマーケティングコンサルタントであり、億万長者メーカーダン・ケネディについては、こちらの記事にまとめてあります。自分の得たい年収と時給を確保するためにも、おすすめです。

ダン・ケネディとは? 彼の方法は日本でも通用するのか解説
マーケティング・コンサルタントのダン・ケネディ。マーケティングを勉強している人なら一度は耳にする人物でしょう。ただ、「ダン・ケネディの方法って日本でも通用するの?」とか「ダン・ケネディって、なんか怪しい」と思っている人も多いようです。そこでこの記...

自分が得たい年収を基準にして、時給が基準以下になる仕事は断ってください。フリーランスは自分の時給を自分で決める必要があります。

6-2.仕事を断る基準2:クライアント

長期的に仕事ができるクライアントかを考えましょう。目安として最低3年はいっしょに仕事がしたい、継続的に仕事をもらいたいと思えるかどうかをイメージしてください。

「お金になるからやる」は、最初だけにしましょう。「メチャクチャ儲かりそうだからいっしょに仕事をする」で、継続的に仕事がうまくいくことがレアなのです。

お金“だけ”が理由であれば、ちょっとしたきっかけで関係性は崩れます。基本は自分の好みでOKです。あなたと価値観があうかどうかが重要なのです。

新しいクライアントができると、その都度前提の共有や認識のすり合わせが必要ですよね? その時間はお金になりません。

また、前金で払ってくれるお客さん、金払いの良いお客さんを優先してください。せっかく仕事がしたのに、お金が払われないとどうなりますか? 金銭的な苦しさは、精神的な苦しさを生みます。さらに、キャッシュフローが悪くなると、黒字倒産もあり得ます。

こういった「金払いの良いお客さん」を獲得するためにも4章で紹介した「プロとして恥ずかしくないフリーランスの掟7つ」は重要です。

6-3.仕事の上手な断り方

フリーランスを続けていると「この仕事、断りたいな」「あまり受けたくないな……」ということが出てくるでしょう。古くからの友人、知人からの依頼もあるかもしれません。

基本的には「今、仕事がいっぱいで忙しいです」でOK。ただ、友人の場合「そこをなんとか」「友だちだろ?」と言ってくるかもしれません。

そんなときにおすすめな方法が「友人価格は普段の倍」「だから、●●円!」と笑顔で、しかし確固たる意思を持って伝えることです。あなたが悩んでいるということは、友人関係は壊したくないということでしょう。ですから、笑い話で終われることがベストですね。

7.フリーランスは厳しい世界

いかがでしたか? フリーランスは、ひとりで気ままに仕事ができるイメージがあったかもしれません。自由そうで、気楽そうなイメージがあったかもしれません。

しかし、実際は違います。特に最初は、ラクではありません。仕事は勝手にやってきませんし、受注したあとも手が抜けません。

最近、クラウドソーシングサイトが普及しています。下記のようなサイトです。

私は、こういったサイトはおすすめしません。登録者の増加により、1つの仕事に手を挙げる人が多数います。競合が増えれば増えるほど、何の手も打たなければ、価格競争になります。仕事が受注できたとしても、単価が低いのです。

ちなみに私は、クラウドソーシングサイトで仕事を受けたことがありません。クラウドソーシングサイトで「いかに仕事を獲得するか?」を考えるより、セールスやマーケティングのほうが重要。最初にあなたにお金を持ってきてくれるのは、技術ではなくセールスなのです。

もし、セールスをすることやお金を受け取ることに嫌悪感や罪悪感を覚えるのであれば、「稼ぐことはできない」と覚悟しておいたほうがいいでしょう。それは、技術力の問題ではなく、メンタルの問題です。

最後に……「フリーランス=起業」ということをもう一度意識してください。失敗して、リカバリできない状況に陥る前にこの記事を読むことをおすすめしておきます。

起業の失敗原因を解説!体験者があかす借金と再就職の現実
「起業したい!」とは思うものの、「でも、失敗したら取り返しがつかないことになるのでは……」と考えてしまって、起業への一歩を踏み出すことができずにいませんか?今回の記事では、リスクや失敗後の不安から起業することができないあなたへ、私からお伝えしたいこ...
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