独立開業・起業。響きがいいですよね。自分のビジネスで一旗あげる……男なら「一国一城の主」にあこがれるでしょうし、近年は女性の起業家も増えてきました。
とはいえ、実際に独立するということがどいうことなのか? いまいち、ピンときていないということもあるでしょう。
この記事では、独立開業経験もあるわたしが、独立のメリット/デメリットや、業種の選び方までわかりやすく解説いたします。記事を読んでいただければ、独立について具体的なイメージがわき、実際に行動にうつすかどうか判断する材料を手に入れることができるでしょう。
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ビジネス心理学とは?目次 〜独立・起業前のビジネスマンに大反響!失敗例も公開〜
1.独立開業・起業とは? 必要な資金や覚悟を伝授!
独立開業・起業をするということは、特定の法人に属せず、個人で仕事を請け負ったり、仕事を創りだしたりするということです。
これから独立しようという方によく聞かれることが、「開業資金はどれくらい必要なんですか?」という質問。答えは、業種ややり方によってまちまちです。たとえば、ラーメン屋であれば初期費用だけでも1000万円くらいは必要ですし、コーチやコンサルタントなど技術や知識を資本とするビジネスであれば、0円ですよね。
ひとついえることは、開業から半年〜1年くらいの運転資金は用意したほうが良いということです。開業当初は、ビジネスがうまく回らないことのほうが多いものですので。
また、そもそも日本は、独立から10年後には3割の企業が撤退するという厳しい場所。そして、起業を成功させるには、独立当初は1日14時間以上の労働を365日続ける覚悟が必要です。とはいえ、その分成功した時のよろこびはひとしおです!
覚悟がある方には、この先の記事は役に立つはず。このまま読みすすめてください!
2.独立開業・起業することのメリットとデメリットとは?
この章では、独立開業することのメリットとデメリットを紹介します。あなたの独立への決断の判断材料として役に立ててください。
2-1.独立開業・起業するデメリットをお伝えします
まず、独立開業・起業するデメリットから。
労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金などの社会保障は、これまで会社が負担してくれていた分も、すべて自分で払わなくてはいけなくなります。
次に時間管理です。これまでは強制的に、朝決まった時間に会社に行き仕事をはじめられたものが、独立すると誰も強制したり、管理したりしてくれません。あなた自身で、なまけないしくみをつくる必要があるのです。
そして、なにか起こってもすべて自己責任ということ。これまでは、お客さまからクレームをもらっても、取引先とトラブルがあっても、売上が伸び悩んでも、最終的には会社が責任を肩代わりしてくれました。独立するということは、すべての責任をあなたが負うということなのです。
最後に、起業に正解はないということです。会社での仕事であればマニュアルがあったり、先輩の仕事をマネればある程度結果が出ていました。しかしながら、実際のビジネスには「これが答え!」というものはありません。自分で試行錯誤しながら進んでいくしかないのです。
2-2.独立開業・起業するメリットをお伝えします
独立することの最大のメリットは、「やりたいことがやれる!」ということではないでしょうか。組織に属していると、「組織の方針」という名の大義名分があります。
あなたが組織やお客さんに役立つとココロから思えることでも、組織の方針と違うからやれないということがあります。独立すると、社会のルールにのっとってさえいれば、なにをしてもいいのです。制限はありません。
そして、ライフスタイルの自由も魅力ですよね。組織にいると労基法の都合で、◯時以降は残業代が発生するから働けないとか、残業した分はどこかで調整して休まないといけない、というような制限があります。
しかしながら、独立したあなたは働く時間も自由です。極端な話、一日20時間以上働き続けてもいいし、働きたくなければまったく働かない、という選択もできます。
収入も青天井です。同じ起業家でも年収が100万円にも満たない人もいれば、毎年1億円以上稼ぎ続けている人いるわけです。夢が広がりますよね?
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ビジネス心理学とは?3.独立開業・起業の仕事やビジネスを選ぶ2つの秘訣
独立開業といっても、「なにをやるか?」は重要なことです。先に真実を申し上げますと、業種選びで起業の成功率は大きく変わります。つまり、難易度の高い業種や自分に合わない業種を選んだ時点で、起業が成功する確率はグッと低くなるということです。この章では、どのように独立後の仕事を選べばよいのか、秘訣を2つにまとめました。
3-1.独立開業・起業の仕事は今までの経験をいかそう
やりがちな失敗が、「せっかく独立するのだから、これまで会社でやってきた仕事とはまったく別の仕事をやってみよう!」というもの。しかしながら、現場でうまくいっている起業家は、コツコツと1か所にエネルギーを注ぎ続けた人たちが大多数なのです。
マルコム・グラッドウェルというアメリカの経済評論家が、「一万時間の法則」という理論を提唱しています。どんな分野でも一万時間かければ、誰でも天才と言われるレベルに到達できるという考え方です。
いいかえると、1つの仕事を一万時間かけてコツコツ続けられる覚悟がある人が、確かな成功をつかみ取れるということです。というわけで、あなたがこれまでやってきた仕事にさらに磨きをかけるほうが、成功しやすいということですね。
3-2.独立開業・起業の仕事|ビジネスの4条件を満たそう
ビジネスで失敗する確率を大幅に減らすことができる、究極の4条件をご紹介します。なるべく多くの条件を満たしていることが大切です。
1.元手がかからない
2.在庫を持たない
3.利益率が高い
4.リピート客を見込める
たとえば、独立開業で多いのが、「カフェや雑貨屋をはじめたい!」というものがあります。しかしながら、4条件でチェックしてみると、いかがでしょうか?
1.元手がかからない → 店舗を持つということは、家賃や仕入れの初期コストがかかります。
2.在庫を持たない → 食材や雑貨の在庫が売れなかったら、そのまま負債となります。
3.利益率が高い → カフェの利益率の平均は10〜20%程度、雑貨屋なら10%を下回ります。
4.リピート客を見込める → お客をつかむ工夫をすればリピートも見込めるでしょうが……。
カフェや雑貨屋は、4つの条件中かろうじて1つ(リピート客の見込み)しか満たせていないということがわかります。つまり、独立開業する分野としては、非常にムズカシイ分野ということです。
4つの条件について、さらにくわしい解説をご覧になりたい方は、以下の記事をチェックしてください。起業のイロハとともに、独立開業の本質も学べます。
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ビジネス心理学とは?4.独立開業・起業に役に立つ資格はあるのか?
独立開業・企業に役立つ資格は、業種によって事情が違います。なかには、弁護士や税理士のように資格が必須な職種もあります。
とはいえ、気をつけなければいけないことは、「資格があったほうがハクがつく」とか、「なんとなく資格があったほうがいいんじゃないか」という動機で資格取得を目指さないこと。そんなヒマがあったら、独立のためにやることは山のようにあります。
本当に必要でもないのに、資格にこだわっていると独立開業の成功確率はドンドン下がってしまうということです。
また、以下の記事では実際に稼げる資格について、手取り足取り教えています。あなたの独立開業の方向性を決める情報として、とても意味のある記事です。どの資格を取ればいいか判断する方法も書いていますので、チェックしてください。
5.独立開業・起業の支援制度である助成金や融資とは?
日本政策金融公庫や各地の商工会議所では、独立開業したい人に向けて、有利な利率で融資をしてくれます。手続きは必要な書類を提出して、審査を受けるだけです。必要に応じて利用してみると良いでしょう。
また、政府が起業率を上げようという目的で設けられている、起業家支援のための助成金や補助金があります。たとえば有名なのが、2014年なかばに世間をにぎわせた「政府が特定の条件を満たした起業家に500万円/年を支払う」というものですね。
日本はアメリカに比べ、起業率が二分の一程度です。起業率が低いと、新しい産業が生まれにくいので、今後も起業家の支援制度は充実してくることが予想されます。
独立開業のための助成金や補助金について、くわしく知りたい方は以下の記事をチェックしてください。わたしの友人は、こちらに書いてある内容を知っているだけで、簡単に数十万円の現金をリスク無しで手に入れましたので、まずはどんな制度があるのか知っておくことは大切なことです。
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ビジネス心理学とは?6.独立開業・起業したわたしの失敗例を告白します
この章ではわたしが、独立開業した際に「失敗したな〜〜〜」と思ったことをご紹介します。わたしだけでなく、独立したいと考える人によくある話ですので、人ごとではありませんよ(笑)。
6-1.【わたしの失敗例その1】お金がまわらなくなった
わたしは、起業をなめていました。その結果、月収3万円という時期もあり、貯金も底をつき、ギリギリの生活をしていました。開業しても、すぐに事業がうまくいくことはマレです。前述のように、最低半年分の生活費も含めた運転資金を貯めておくことは必須です。
くわえて、会社員であるうちにクレジットカードを作れるだけ作ることも、強くオススメします。独立開業すると何が起こるかわかりません。クレジットカードのキャッシング機能があると思えるだけで、心に余裕が生まれます。最悪なにかあったら借りれる先があるのとないとのでは、心持ちまったく違うのです。
6-2.【わたしの失敗例その2】仕事に不満があって起業
やりたくてはじめた起業ですが、ココロのどこかに「今の会社への不満」があったことも否定できません。人間関係に不満があったのか、仕事内容に不満があったのか、いろいろあったかと思いますが、現在の仕事に満足して取り組めないようでは、さらに厳しい環境ではもっと不満に感じることが出てきます。
まずは目の前のことに集中して、「やりきった!」と感じた時に次のステージにステップアップすることがおすすめです。
7.独立起業は「現実をみる事」と「勝利への確信」
経営者や起業家にとってのバイブルである『ビジョナリー・カンパニー2』から、独立開業を考えているあなたに最適な言葉を、最後に贈ります。
「厳しい現実を直視する(だが勝利への確信を失わない)」
引用元:『ビジョナリー・カンパニー2』
モノゴトをやりとげられないパターンには、以下の2種類あります。
1.厳しい現実から目をそむけ続けているので、なかなか成果が上がらない
2.厳しい現実を直視するだけで勝利への確信がなく、苦しくなる
独立開業を成功させるには、現実の問題にしっかり取り組んで、それでも最後にはゼッタイにうまくいくという実感を感じながら、コツコツ努力していくことが最大の秘訣です。あせらず進んでまいりましょう!
名著『ビジョナリー・カンパニー』についてくわしく知りたいかたは、以下の記事をご覧ください。インターネット上のどの情報よりも、『ビジョナリー・カンパニー』についてわかりやすく解説しています。