起業の失敗原因を解説!体験者があかす借金と再就職の現実

「起業したい!」とは思うものの、「でも、失敗したら取り返しがつかないことになるのでは……」と考えてしまって、起業への一歩を踏み出すことができずにいませんか?

今回の記事では、リスクや失敗後の不安から起業することができないあなたへ、私からお伝えしたいことをまとめました。

私はこれまでに1000人の、起業したい人、起業した人、起業に失敗した人を見てきました。また、私自身も7年間にわたり「起業、失敗、再就職」を繰り返してきた経歴があります。

そして、最終的に自分のビジネスを軌道に乗せることができたのですが、これまで私が見てきた起業に失敗する原因や失敗による借金の恐怖、さらに失敗したところから再就職するときの現実を紹介します。

起業で失敗しない方法については、こちらの記事でも解説していますので、本記事と合わせて読みください。

「起業したいけど何をしたらいいかわからない」とか、「起業のお金がない」とか、「起業のアイデアがない」と悩んでいませんか?この記事では、コンサルタントとして1000人以上を起業支援してきた私が、起業したい人がするべき5つのステップについて解説します。もち...

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目次 〜起業の失敗原因とその後の現実を解説します〜

1.なぜ、起業の失敗原因を知る必要があるのか?

2.起業を軌道に乗せられない人の5つのパターン

3.起業で成功後にやってしまう4つの失敗

4.起業で失敗すると、実際はどうなるの?

5.起業の失敗から復活する人の3つの特徴

6.おわりに

1.なぜ、起業の失敗原因を知る必要があるのか?

なぜ、起業の失敗原因を知る必要があるのか?

そもそも、なぜ起業の失敗原因を知っておいたほうがいいのでしょうか? 理由は大きくわけると2つあります。その2つの理由を「起業の失敗とお化け屋敷との共通点」と題して解説していきます。驚くかもしれませんが、起業の失敗とお化け屋敷には不思議と共通点があるのです。

突然ですが、あなたは今「起業の恐怖館」というお化け屋敷の入り口にいると想像してください。このお化け屋敷に一歩足を踏み入れると、起業における失敗が次々と襲ってくるというわけです。

しかし、このお化け屋敷の前には「当お化け屋敷を徹底的に解説!」というボードがデカデカと掲げてあります。そして、ボードには実際にお化け屋敷にどんな仕掛けがあるのかが書かれているのです(このボードこそがこの記事全体なのです)。

それでは、「お化け屋敷について解説しているボードを確認しておくこと」つまり、「起業の失敗を知っておくこと」で得られる2つのメリットを説明していきます。

1−1.理由1:起業の失敗を避けるため

「どんな失敗が起こりやすいのか」を理解しておくことで、失敗を避けることができます。お化け屋敷であれば、どこでどんなことが起こるのかを事前に知っていれば、驚かされずにすむかもしれません。それは、もはやお化け屋敷とはいえないかもしれませんが……。

「扉を開けて3歩進むと、足元のセンサーに反応して女性の叫び声が響きます!」

と事前に知っていれば、3歩目のセンサーを飛び越えることで叫び声は聞かなくてすむかもしれません。

起業の失敗も「自分の性格」や「起業後の時期・タイミング」などを知ることよって、防ぐことができるものがあります。また、起業の失敗はいくつかのパターンにわけられます。そのパターンをあらかじめ知っておくことで、陥りやすい失敗を避けることができるようになるでしょう。

1−2.理由2:安心して起業の道を進むため

お化け屋敷は、どこで何が起きるかわからないからビクビクしながら進むことになります。何が起きるかわかっていたら、実際にアクシデントやイベントが起きたとしてもあまりビックリしないですよね?

「扉を開けて3歩進むと、足元のセンサーに反応して女性の叫び声が響きます!」

と知っていたら、耳をふさいでいれば叫び声による驚きも軽減されます。

起業することも同じで、失敗のパターンを知っておくことで、事前に準備ができます。また、失敗したとしても「そうだ、コレはありがちな失敗だといわれていたよな」と失敗による精神的なダメージも減らすこともできるのです。

つまり、起業の失敗のパターンを理解しておくことで、失敗を避けやすくなり安心して起業のプロセスを進められるので、成功の確率をアップさせることができるのです。

では、次に「起業を軌道に乗せられないのはどんな人なのか」を5つのパターンをあげて解説しましょう。

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2.起業を軌道に乗せられない人の5つのパターン

起業を軌道に乗せられない人の5つのパターン

起業はしたものの、うまく軌道に載せられない人には5つのパターンがあります。実際にどんなパターンがあるのかを見てみましょう。起業する人がやってしまいがちなことから順番に説明していきます。

2−1.足元フワフワ現実逃避

起業して成功するという道のりは、あなたが今から医師になって成功したり、イチローのようなメジャーリーグで活躍するプロ野球選手になったりするよりは簡単かもしれません。

あなたは「それはそうでしょう。だって、これまでに医者になるための勉強もしてきてないですし、イチローのような活躍をするためには小さな頃から大変な努力が必要ですから」と考えるでしょう。

ところが、いざ起業するとなると、今まで自分が何を積み重ねてきたのかということも、これからどんな努力が必要なのかということも全く考えずに、「よし、やるぞ!」と勢いだけで行動してしまう人たちがいるのも事実です。

「起業するわけだから株式会社を作ろう」「じゃあ、登記するにはどうすればいいんだ?」「オフィスはどこに持とうかな」と妄想するのは自由ですが、妄想だけではお金が入ってきません。株式会社を立ちあげたり、オフィスを持ったりしただけではお金は入ってこないのです。

それなのに「会社を立ち上げたし、これでガンガン稼げるぞ!」と妄想する日々が続いたとしたら……。

自分ひとりが生きていくだけでも「生活費」がかかるのですから、起業してお金が稼げなければ、現実の家計は火の車、通帳を見て真っ青……、月末に「今月の家賃どうしよう……」と考える羽目になってしまいます。

これが自分の過去や現状も認識できず、さらにこれからどうしていけばいいのかもイメージできていない「足元フワフワ現実逃避パターン」です。自分の現状、現実をイヤでも見ることになったときには「時すでに遅し」で、そこから起業を立て直すのは難しいでしょう。

2−2.一発逆転の大ばくち

さて、続いてのパターンは「一発逆転の大ばくち」です。「一発逆転の大ばくち」をする人は、起業して一攫千金を狙うあまり、コントロールしきれないリスクを背負ってしまうことで失敗してしまいます。

ここでいうリスクとは「借金」や「従業員」のことです。借金をすることが必ずしも悪いわけではありませんが、最初から大きな借金をして起業を初めてしまうと「うまくいけば大成功」「うまくいかなければ大失敗」となってしまいます。

また、従業員を最初から雇って起業してしまうと、「給料を支払わなければならない」のですから、借金があるのと同じ状態となり、マイナスからスタートすることになります。

「自分は大丈夫、成功する」といった根拠のない自信が大きすぎるあまりに、「大きな借金」をしたり「大量の従業員」を雇ってしまったりするわけです。(しかし、この「根拠のない過剰な自信状態」にハマっている人やハマりがちな人は、いくら注意しても「まぁ、オレは成功するんだけどね」と気にしないかもしれませんが……。)

ベンチャー起業で一攫千金を狙っている人は以下の記事をお読み下さい。この記事に書かれている会社を急激に成長させる条件やオススメの本は起業を考えている人にとって大変参考になると思います。起業はとにかく失敗しやすいので、失敗する前に必ず読んでおきましょう。

スタートアップとは、簡単に言えば創業して間もない企業のこと。いわゆるベンチャー企業を指します。私はマーケティング・コンサルタントとして、多くの起業支援をしてきました。この記事では、スタートアップの事例や意味についてくわしく解説します。スタートアッ...

2−3.我流でやってしまう

これからお伝えすることを聞いて、あなたは残念に思うかもしれませんが、まずは私の話を聞いてください。

我流で起業すると失敗する確率は高くなります。逆に、過去の成功事例を真似して起業することで、失敗する確率は小さくなります。

もしかしたら、「オリジナリティを発揮しろ!」とか「自分らしくやれ!」といった話を聞いたことがあるかもしれません。確かに、オリジナリティがあるからこそ成功したパターンもあるでしょう。

しかし、オリジナリティが成功の最大の要因なのかというとそうではありません。また、オリジナリティを追求するということは、自分を中心に考えているということです。お金を払うのは、お客さんだということを忘れてしまえばうまくいきません。

2−4.友人とビジネスをしてしまう

気の合う友人と盛り上がってそのまま起業する、ということがあるかもしれません。しかし、うまくいくことのほうが珍しいでしょう。失敗して、友人としての関係も終わってしまうということのほうが多いのです。

しかも、友人どうし2人よりも、3人、4人と人数が多くなるほど失敗する確率は上がります。その理由は、責任の所在があいまいになるからです。

友人どうしで起業する場合でもそれぞれが「自分1人だったとしても起業して成功する」という気持ちをもっていないと、「誰かやってくれるだろう」「あいつに任せとけば大丈夫だろう」と考える人が出てきてしまうのです。誰か1人がそう思い始めると「なぜあいつはちゃんとやらないのだ」と不満が出てくるかもしれません。

その結果、冷静な判断ができなくなり、チームは空中分解してしまうのです。

2−5.助成金や補助金をたよってしまう

そもそも、起業する段階で大きなお金がかかってしまうようなやり方はあまりオススメしません。気をつけてほしいのは、助成金や補助金は申請すれば必ずもらえるというわけではないということです。さらに、1回限りの助成金が多く、毎年もらい続けることはできません。

それなのに、運転資金としてあてにして、さらには助成金や補助金を自分の生活費にまわさなければいけない状況にあるのだとすれば、かなりの確率で起業に失敗してしまいます。

そもそも、公的資金をあてにしている時点で起業の基礎力がない可能性が高いです。助成金をもらって成功した人は、もし助成金もらわなかったとしてもうまくいっていた可能性が高いと思います。

以上が、起業を軌道に乗せられない人の5つのパターンですが、いかがでしたか?
この5つの失敗のパターンをうまく避け、乗り越えられたとしても、まだまだ気をつけなければならないことがあります。起業に成功した後にも、やってしまいがちな失敗があるのです。

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3.起業で成功後にやってしまう4つの失敗

起業を軌道に乗せられない人の5つのパターン

「なんとかビジネスを軌道に乗せることができた」「利益も出て、自分の手元にもお金が残り、余裕が出てきた」という状態になったとしても、その後もビジネスがずっとうまくいくとは限りません。

「お金に余裕ができた」からこそ、やってしまう失敗が待っています。大切なことなので、起業を始める前に1つ1つ確認しておいてください。

3−1.経験のない分野に手を広げてしまう

起業して成功した後に、全くの異業種に手を広げてしまう人がいます。「オレは起業の才能がある」「起業って簡単だな」と思う人がいたら、9割は勘違いです。

例えば、たまたま利益率が高いビジネスを起ち上げていたから成功できたのに、利益率が低いビジネスも同じように始めてしまう人がいます。むしろ、「オレ、スゴイから」といった勘違いから、リスクを取って借金をしてスタートしてしまう人もいます。

自分のビジネスが成功した要因もよくわからないのに、違うビジネスを起ち上げてしまうと失敗する確率が高いのです。成功した要因がよくわかっていないということは、他のビジネスを始めるにあたって何らアドバンテージをもってないということですから、その行為はギャンブル同様のものとなってしまうからです。

3−2.固定費(人件費、家賃)を増やしてしまう

人を雇ったり、事務所を大きくしてしまったりすることが、なぜ失敗の要因になるのかよくわからないかもしれません。

たとえば、自分1人で仕事をしていて月商で100万円になったとします。さらに人を1人雇えば月商200万円になるでしょうか? そんなわけありませんよね。

もちろん、スゴ腕の営業マンを引き入れることができれば売上が2倍になることもあるでしょう。しかし、それはレアなケースです。

起業して、成功して、成功し続けるために大切なのは「利益を上げ続けること」です。しかし、人を雇ったり事務所を大きくしたりすることは、固定の支出を増やす行為ですから、利益そのものを削ることになるのです。

売上が増えて余裕があるから人を雇ったつもりでも、実際に人を雇うと固定の支出が増えて余裕がなくなり、今まで以上に利益を上げなければいけない、という状況に陥ってしまうのです。

3−3.見栄で高価なものを買ってしまう

起業で成功したことで、今までは欲しくても買えなかったものが買えるようになるかもしれません。あるいは、夜遊びなどが増えてしまうかもしれません。

「成功してお金を持っています」とアピールしたところで、ビジネスが拡大することは少ないでしょう。「(お金を持ってて)すごいですね」と集まってきた人にチヤホヤされても、その時間は仕事をしているわけではありません。

遊んでいるうちに、ビジネスが縮小していくことのほうが多いのです。

3−4.お金を貸してしまう

ビジネスで成功すると、ご無沙汰していた友人から「久しぶり!」と突然連絡が入るかもしれません。

その友人に会ってみたら「悪いんだけど、今苦しくて。お金貸してくれない?」とか、「オレのビジネスは、もうちょっとでうまくいくんだよね。少しでいいから、お金貸してくれない?」といった話が持ちかけられたら、あなたはどうしますか。

「信頼している友人だから絶対返してもらえる」と思ってお金を貸すのはやめましょう。貸して返ってこなかった、という話ばかりです。「信頼していたのに……」と精神的なダメージが大きく、苦しい思いをしてしまいます。その精神的なダメージがビジネスの失敗につながることさえあるのです。

もし、どうしてもお金を貸したい場合は、あげるつもりで「返ってこなくてもいい」という気持ちで渡すと精神的なダメージが抑えられます。

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4.起業で失敗すると、実際はどうなるの?

なぜ、起業の失敗原因を知る必要があるのか?

起業で失敗したらどうなるのかを、あなたは一番知りたいかもしれません。私自身、起業で失敗し、再就職していますし、周りで同様の経験をした人をたくさん知っていますので、リアルな体験談をお伝えできると思います。

4−1.厳しい再就職の現実、チャンスは不平等

起業で失敗すると、まず困るのが「お金」です。貯金をして起業したとしても、起業に失敗すると貯金がゼロ、もしくはマイナスになっているはずです。そんな状況になって「生活費を稼ぐためにも、しょうがないから就職しよう」と思ったときに、どれくらいスムーズに就職できるのか?は気になるところでしょう。

薄々あなたも気がついているかもしれませんが、再就職のチャンスは平等ではありません。次の2つのポイントを押さえておいてください。

4−1−1.不平等ポイントその1.年齢

24歳で再就職するのと、34歳で再就職するのでは「再就職のしやすさ」に大きな差があります。
その現実を知っていただくために、以下に統計データを示します。

年齢階級別転職入職率

データの引用元:厚生労働省 平成23年度雇用動向調査の概要:結果の概要より
4 転職入職者の状況(1)年齢階級別転職入職率

グラフの水色の線を見てください。男性の場合、20〜24歳の人が仕事に就ける割合が13.7%なのに対して、30〜34歳の人では9.0%になっています。

  • 24歳男性「就職したいです!」
  • 34歳男性「就職したいです!」

文字するとたった一文字の違いですが、あなたが採用する側だとして、目の前にこの2人の男性がいることをイメージすると全然違う人材だとは思いませんか? 履歴書を受け取って年齢を確認した時点で「24歳か……まぁ、許容範囲かな」と思うかどうかは仕事内容によるかもしれませんが、34歳であれば採用をためらってしまいますよね。

では、34歳であれば無条件で再就職しにくいのかというと、決してそうではありません。次のポイントも確認してください。

4−1−2.不平等ポイントその2.スキル

もし、あなたが専門職で高度なスキルを持っていれば再就職は有利になります。

あなたが38歳だったとしても、持っているスキルによっては28歳の若者より有利になる場合があります。ただ「スキルがあります!」と訴えてもなかなか聞き入れてはもらえないので、実績を提示してアピールするとよいでしょう。

デザイナーであれば「こんな企業のデザインをやってきました」などと証拠を見せて話ができれば、人事担当者に「即戦力として力になってもらえそうだ」と雇うメリットを感じてもらいやすいでしょう。

4−1−3.再就職も起業も同じ

「年齢」と「スキル」の2つのポイントは理解していただけましたか?

企業が中途採用をする場合の多くは「即戦力」を求めています。もしくは、「ガムシャラにやってくれればなんとかなる」という仕事内容の場合です。「即戦力」を求められている場合は、すでに持っているスキルを見られます。「ガムシャラにやればなんとかなる」という仕事内容の場合は、若いほうがやはり有利です。

こういったポイントを押さえた上で、「自分」を企業に売り込んでいくのが再就職の現場だと思ってください。

そう考えると、自分で起業して売上を上げていくことと、再就職するために自分を売り込んでいくことはほぼ同じだといえます。

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4−2.周りから白い目で見られる

「周囲からの目」はお金の問題以上に困るかもしれません。家族、友だちからの目、そして言葉によって精神的なダメージを受けるかもしれません。

「だから言ったのに……」と言われるかもしれませんし、そんな言葉さえかけられず、ただ単に白い目で見られたり、「あいつは変だからさ」と別世界の住人のように扱われたりするかもしれません。

正直なところ、それはしょうがないです。そもそも、白い目で見られるのがイヤで耐えられないと思うのであれば、起業しないほうがいいです。

「白い目で見られるのがイヤだな……という弱いメンタルだと起業はうまくいかない」とすら言えます。ただ、白い目で見られることをやれば起業がうまくいくというわけではないので、それは勘違いしないでください。

4−3.借金をしていた場合、最悪、自己破産も……

「起業に失敗して自己破産することになる」というのは避けたいですよね? そう思うのであれば、前述した「2.起業で軌道に乗せられない5つのパターン」と「3.起業で成功後にやってしまう4つの失敗」を再度確認してください。

起業で失敗して自己破産してしまった人を何人か知っていますが、「2.起業で軌道に乗せられない5つのパターン」と「3.起業で成功後にやってしまう4つの失敗」を押さえていなかった人たちです。

なぜ自己破産するのかというと「入ってくるお金よりも、出ていくお金のほうが大きくなってしまい、かつ大きな借金がある」からです。大きな借金というのは、金額でいうと500万円が1つの目安のようです。

自己破産すると以下のデメリットがあります。

  • 自己所有の資産がなくなる

持ち家はもちろん、預貯金も最低限の生活費を残してなくなってしまいます。

  • イヤでも現金主義にならなくてはいけない

クレジットカードは作れませんし、家を購入するためのローンも組めなくなります。

  • 周囲の白い目は「起業の失敗」の究極

起業に失敗して、さらに自己破産した……となれば、周囲の白い目は最もヒドイものになります。

では、失敗すると、もう人生が終わりなのか……というとそうではありません。
最後に、一度(場合によっては二度、三度)起業に失敗しても、最終的に成功した人たちの特徴をお伝えします。

5.起業の失敗から復活する人の3つの特徴

なぜ、起業の失敗原因を知る必要があるのか?

失敗をできるだけ避けたい気持ちはよくわかりますし、この文章を読んだ方には失敗して欲しくないと私は思っています。しかし、それでも起業で失敗することはあります。では、起業に失敗してしまうと、もう起業できないのかというとそういうわけではありません。

起業に失敗しても最終的に復活し、成功した人たちの特徴を紹介します。

5−1.あきらめない人

「私は失敗したことがない。1万通りのうまくいかない方法を発見しただけだ」とは、トーマス・エジソンの言葉です。起業にも失敗はつきものです。失敗して「もうダメだ」と思い、起業をあきらめた段階で失敗が失敗として残るのです。

成功するまでやり続けてこそ、エジソンと同じように「うまくいかない方法を発見しただけだ」と言えます。ただし、失敗しまくればいいのかというとそうではありません。次の特徴がなければ、いつまでたっても成功は近づいてこないでしょう。

5−2.振り返りができる人

自分の行動、そしてその結果を振り返るのは勇気がいることかもしれません。しかし、結果に真摯に向き合ってこそ失敗から学べるのです。

さらに……

5−3.素直な人

素直な人は復活が早いです。真剣に起業し、真摯に失敗と向き合っていれば、手助けをしてくれる人が現れる可能性はかなり高いです。アドバイスをしてくれる人もいるでしょう。

そのときに「いえ、これが私のやり方なので」とエゴを通すのではなく、アドバイスを受け止める素直さがあれば、復活までのスピードが加速します。

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6.おわりに

最後に、私自身の経験の話をさせてください。

私は「公務員・独立・派遣社員兼コピーライター・再就職・独立してコピーライター」といったプロセスを経て、今に至っています。その中でも、派遣社員・再就職の経験に的を絞ってお話ししたいと思います。

派遣社員をやっていた当時、すでにコピーライターと名乗っていました。しかし、全く仕事がありませんでした。仲の良い起業家から5000円前後の仕事をもらって、必死に書いては「こんなんじゃ、いつまでたっても食えるようにならない、ダメだ……」と苦しんでいました。

5000円の仕事で月に20万円稼ぐには、40本の仕事をする必要がありますが、そんなに仕事ができるわけがありません。月に100万円稼ごうと思ったら、200本の仕事が必要ですが、そんな仕事量はありえません。

結局コピーライターとしては稼げぬまま、結婚というタイミングもあり再就職することにしました。

再就職のとき、応募先を決めることでさえ、かなり難航しました。何社か応募してみて、面接はしてもらえても不採用。「浮ついた、薄っぺらい気持ちでは再就職ができない」と思い知らされました。

そして、「自分がコピーライターとして自分で稼げないのは、営業力と根性やガッツがないからだ」と判断して、自分自身を振り返って「また独立したい」という意思を再確認しました。

そこで、営業力や根性を身につけるにはどうすればいいかを考え、以前から興味があったこともあり、投資用不動産を扱う会社の営業職に応募しました。不動産の世界はなんだか恐いイメージがあったので、相当の覚悟をしての応募でした。

すると、2社から内定を頂くことができたので、会社の雰囲気がいいと感じた方へ就職しました。

再就職してからは、営業職として「売上を上げること」「結果を出すこと」を先輩や上司から叩きこんでいただきました。最初は全然売れないセールスマンだったのですが、周囲の助けを借りてなんとか売上を上げることができるようになり、昇進することもできたのですが、最後は「独立します」と伝えて退職をしました。

再就職して2年と半年経っていました。再就職をした当時は27歳。何のスキルもない者が再就職できる年齢としては、ギリギリだったと思います。

現在は30歳超えましたが、「コピーライティングやセールスのスキルを抜きにして、再就職できるか?」と問われれば「かなり難しいだろう」と答えます。

逆にコピーライティングやセールスのスキルを生かすのであれば、再就職はできると思います(したくはありませんし、しませんが)。再就職する上で「年齢とスキル」はそれだけ重要度が高いのです。

これであなたは、冒頭で説明した「起業の恐怖館」というお化け屋敷の解説を手に入れました。この解説を読んだあなたが、起業して失敗する可能性を減らすことはもちろんですが、仮に失敗しても復活できるようになってくれたらうれしいです。

失敗しない脱サラの方法については、こちらの記事で解説しています。
私自身の体験談も紹介していますので参考になれば幸いです。

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起業の方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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