ダメ人間とは誘惑にすぐに負けてしまったり、過剰にめんどうくさがったりする人のことです。また、「自分は集中力がなく飽きっぽい」「自分は周りの人間より劣っている」という思い込みをしている場合もあります。
私は一時期、「仕事がめんどうくさいからやめてしまおう」とすぐに仕事をやめてしまったり、仕事があるにもかかわらずYouTubeで10時間も動画を見たりと好き放題していました。
仕事もせずに、お金に困ったら家族に「病気になったので、お金を貸して欲しい」とお金を借りるなど、やりたい放題。「このままではいけない。きちんと働こう」と思っていても、気付いたら、カードローンでお金を借りながらニートをしていました。
しかし、「なんとかしよう」と心理学系のセミナーに参加したり、カウンセラーに相談したりして、今では周りから「働き者」と言われるまでになりました。
さらには、「自分はダメ人間なのでなんとかしたい」と悩んでいる人のために、セミナーを主催したり、相談に乗ったりしてこれまで100名以上の「自称ダメ人間」の人の支援をしてきました。
そこで、今回は私から、ダメ人間を脱出する方法をお伝えします。ぜひ参考にしてください。
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ビジネス心理学とは?目次 ~ダメ人間から変身|変わるための診断と脱出方法~
- 3-1.ダメ人間脱出方法1 | やりたいことを見つける
- 3-2.ダメ人間脱出方法2 | まず行動する
- 3-3.ダメ人間脱出方法3 | 完璧主義をやめる
- 3-4.ダメ人間脱出方法4 | セルフイメージを変える
- 3-5.ダメ人間脱出方法5 | ダメで良いと受け入れる
1.ダメ人間の特徴や定義をチェック
ダメ人間と一言で言っても、その特徴や定義は人によって違います。いつも不平不満ばかりを言っている人。遅刻ばかりする人、ついついtwitterやfacebookなどのSNSを見てしまう人などさまざまです。
そこで、ダメ人間の特徴をまとめた診断テストを用意しました。ダメ人間の脱出方法を知る前にぜひ立ち止まって、診断テストを受けてみてください。
1-1.ダメ人間診断テストあなたは本当にダメ?
世間的にダメ人間とされる人の特徴をもとに作った診断テストです。自分に当てはまるかどうかをチェックしてみてください。診断項目は順不同です。
- 人の話を聞かない
- 特別扱いされたがる
- 他人への悪口や非難が好き
- 先延ばしをすることが多い
- 遅刻が多い
- 掃除や整理整頓が苦手
- 夢や目標がない
- 自分が嫌い
- 1回失敗したらあきらめる
- 言い訳が多い
- 完璧主義
- 体調管理ができない
- 人目が気になる
- お金に困ったら、働くよりも借金をする
- 明日から本気を出せば大丈夫だと思う
あなたはいくつ当てはまったでしょうか? もし、ここで当てはまったものが多くても、心配はご無用です。その理由はのちの章でお伝えします。ちなみに、以前の私はすべて該当しました(笑)。
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ビジネス心理学とは?2.ダメ人間になる原因とは?
それでは、なぜダメ人間になってしまうのでしょうか? 実は、生まれつきのダメ人間はいません。ダメ人間は遺伝ではなく、後天的になってしまうものなのです。
ここでは、ダメ人間になってしまう原因をお伝えします。ひょっとしたら、あなたにとって過去を思い出すことになるかもしれません。しかし、原因を知っておいた方が圧倒的に対処しやすいので、ぜひご自身の経験と照らし合わせながら読み進めてください。
ここでは、ダメ人間になる原因として、当てはまる人が多いものから順番にお伝してきます。
2-1.過去の失敗
多くの人が、過去の失敗からダメ人間になってしまいます。たとえば、テストで良い点が取れなかった。他の人はできるのに、自分だけはできなかった。普通の人よりミスが多い。期待に応えることができなかったなど。
私の場合、幼稚園の頃からとにかく劣等生で、勉強も運動もダメ。特に体育は大の苦手で「やる気があるのか!」と怒られるレベルの不器用さでした。
体育の時間に水泳リレーがあったのですが、1位の状態でバトンが回って来たものの、当時の私は泳げなかったので、チームは1位から最下位に転落したうえに、溺れかけながら次の人にバトンを渡すことになってしまい、終いには「溺れていればよかった」と思うほど自分を責めてしまいました。
他の人ができることができない様子を見ては、激しく落ち込む毎日を過ごしていました。
2-2.過剰な完璧主義
意外なことにダメ人間の人は過剰な完璧主義という人も多いです。
ダメ人間になる人は、失敗をして辛い思いを味わったことをきっかけに「何事も完璧やろう」と心に決める場合があるからです。しかし、あらゆることを完璧にすることは、ほぼ不可能です。勉強も運動も完璧。仕事も完璧、プライベートも完璧というのは、残念ながら実現することは困難です。
私自身、「何事も完璧にやろう」と決めて、多少成績など周りの評価は上がったものの、それでもどこかで失敗はするということを繰り返してきました。
「何事も完璧にやらなくてはいけない」と思っているのに、どこかで失敗をするため、心が疲れて、「何をやってもうまくいかない」とやる気が起きなくなってしまうのです。私も無職の頃は「どうせ努力しても無駄だから、やる気が起きない」と言っていました。
2-3.低いセルフイメージ
セルフイメージとは「自分はこういう人間だ」というような「自分に対する考え方」です。しかし、失敗が続いたり、他の人ができることができなかったりすると、「自分は努力をしても無駄な人間だ」というセルフイメージを持ってしまいます。
こうなると「自分は何をしても無駄だから」と考えるようになります。すると、努力はおろか行動をしなくなったり、何事もめんどうくさいと感じるようになったりするのです。
私もセルフイメージが低かった時代は、「のび太でさえ射撃とあやとりは得意なのに自分ときたら、本当に能無しだな」と自分は何もできない人間だと思っていました。
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ビジネス心理学とは?3.ダメ人間を脱出する方法5つ
それでは、ダメ人間を脱出するためにはどうすればいいのでしょうか? ダメ人間から脱出するためにはいろいろな方法があります。 その中から特に効果の高い5つを厳選してお伝えします。
ここでは実践するのが簡単なものから順番に紹介をしていきます。すべてを行う必要はありませんが、どれも実践さえすれば強力な方法なので、ぜひ真剣に取り組んでください。
3-1.ダメ人間脱出方法1 | やりたいことを見つける
手垢のついた表現かもしれませんが、やりたいことを見つけてみましょう。ダメ人間と呼ばれている人は多くの場合、夢や目標がありません。
その結果、無気力な状態になっているのです。しかし、やりたいことが見つかれば、そのための行動を起こすことができます。
私の場合、「日本なら餓死する方が難しいというし、お金に困ったら国に食べさせてもらおう」と考えていました。
しかし、あるとき、年齢の2つ上の知り合いが「27歳だけど、プラチナカードを作れたよ」というのを聞いて、「かっこいい!自分もプラチナカードを作りたい」と思ってから、クレジットカード好きだったこともあり、1日14時間働くようになりました。
「やりたいことがない」という悩みを抱える人もいるでしょう。残酷なようですが、そのままでは、いつまでたってもやりたいことが見つからないでしょう。そこで、やりたいことを見つける方法をまとめた記事がありますので、こちらを活用してください。
3-2.ダメ人間脱出方法2 | まず行動する
「やる気が出ない」「めんどうくさい」という人も多いと思います。しかし、実はやる気がないから行動しないのではなく、行動していないからやる気が出ないのです。
脳の中にある「側坐核(そくざかく)」という部分がドーパミンというホルモンを分泌することで人間はやる気を出します。しかし、この側坐核は行動を始めてからでないとドーパミンを分泌しません。ですが、行動さえすればやる気は出てきます。この現象を「作業興奮」と呼びます。
あなたも「部屋の掃除がめんどうくさい」と感じていても、少し片付け出すと途中からやる気になってきたという経験があるのではないでしょうか。
知り合いにプロスキーで活躍をしているアスリートがいるのですが、「アスリートでも、トレーニングをやるまでは、やる気がなかったりしますよ。でもやればやる気が出てくると知っているので、とりあえずはじめます。」と言っていました。
「どうしても、やる気が出ない」と悩んでいると「もっと早く行動をしておけばよかった」と後悔する可能性が高くなります。後悔したくない人は、心理学の専門家が「やる気」についてわかりやすく解説した以下の記事を読んでください。
3-3.ダメ人間脱出方法3 | 完璧主義をやめる
ダメ人間から脱出するためには、完璧主義をやめることが有効です。「完璧にやらなくていいの?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。
はい、完璧でなくても大丈夫です。過剰な完璧主義は自分を疲れさせてしまいます。
たとえば、テストで99点を取ったとしても、完璧主義の人は「なんで1点を間違えたんだ」と99%の成果を見逃してしまいます。また、完璧主義が過ぎると、「どうせ完璧にはできないからやらない」「1位を取れないならやる意味がない」と行動をしなくなってしまいがちです。
私自身「どうせ完璧にできないからやらない方がいい」と仕事を先延ばしにしたり、「またあそこでうまくいかなかった」と不平不満を言ったりしてばかりでした。
手を抜けとは言いませんが、行動をしたり、自分を疲れさせたりしないためにも、少しおおらかになることをおすすめします。
とはいえ、完璧主義をやめることは難しいです。「完璧主義をやめるぞ」と宣言しただけで、止められるものではないからです。「完璧主義がやめられない」とストレスを感じたくない人は以下の記事を読んで克服法を試してみてください。現役のメンタルコーチが完璧主義の克服方法をお伝えしています。
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ビジネス心理学とは?3-4.ダメ人間脱出方法4 | セルフイメージを変える
難しいかもしれませんが、「自分はすべてにおいてダメ人間」というセルフイメージを変えましょう。
「自分はすべてにおいてダメ人間だ」という人はすぐに言い訳をするので、何事もうまくいきません。「ダメ人間だから勉強しない」「ダメ人間だから掃除ができない」という具合です。
人間はセルフイメージの通りに行動する生き物です。たとえば、「自分は優秀な人間だ」と思っている人は優秀さを証明するために、勉強をするでしょうし、「自分は我慢強い人間だ」と思っている人は、嫌なことでも我慢をするでしょう。
そのため「自分はダメ人間」と思っている人は、自分がダメであることを証明するために、無意識のうちに、うまくいかない行動をとりがちです。私の知り合いにも二言目には「自分はダメ人間なので」という人がいました。
その人は、仕事でミスをしたりすると「すみません私はダメ人間なので」と言っていました。本人からすると「ダメ人間なので許してください」ということなのでしょうが、私からすると「セルフイメージを変えればいいのにもったいないな」と思いました。
その人は血液治療を専門とする医師をしていたので、私からするとむしろ優秀な部類。しかし、本人にいくら言っても、「医者と言っても開業して病院を持っているわけじゃないので、ダメ人間ですよ。だから何をやってもダメダメです」とセルフイメージを変えてはくれませんでした。
「自称ダメ人間」の人も実は、本人が考えているほど、ダメ人間ではないということはよくあります。ただ、本人のセルフイメージが低いだけなのです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、セルフイメージが低いままですと、仕事や恋愛やダイエットなど何をやってもうまくはいきません。しかし、セルフイメージを変えるために効果的な方法はなかなか知ることができません。そこで、効果的にセルフイメージを変えたいという人は、以下の記事を利用してください。
3-5.ダメ人間脱出方法5 | ダメで良いと受け入れる
逆説的なのですが、あなたはダメな人間のままでもいいのです。「何を言っているの」と驚いた人もいるかもしれませんね。
当然のことながら、完璧な人間はいません。どんな人間にも欠点はあるのです。先ほどお伝えした通り、「自分はすべてダメ人間だ」と思うことは問題ですが。「ダメ人間の部分」はあってもいいのです。
これにより、周りの人から「ダメ」と非難をされても、「ダメな部分があっても良い」と思えるようになるので、今までより傷つくことが減ります。
冒頭にもお伝えしましたが、私自身「ダメ人間の特徴」に多く該当しました。しかし、「ダメ人間の部分があってもいい」と認められるようになってからは、人よりうまくできなくても、「このクズが」と自分を責めることが少なくなったので、生きやすくなりました。
また、以前なら「商売人のくせに会計や税金の知識が浅いなんて、恥だ」と自分を責めていました。が、「ダメ人間の部分があってもいい」と思えるようになってからは、「会計や税金に関してはダメ人間だから、ここは専門家の手を借りよう」と周りに助けを求められるようになりました。
心理学的に言えば、最終的に自分を傷つけたり、好きになったりできるのは自分だけです。自分を「このダメ人間め」といじめるのをやめてみてください。自分をいじめるのをやめれば、不思議と行動ができるようになってきます。
「自分を好きになるなんてありえない」という人もいるかもしれません。私自身、自分を好きになるどころか自殺を考えるほど自分のことが嫌いでした。そのため、巷にあふれる「自分を好きになる」という方法はほとんど役に立ちませんでした。
しかし、芸能人や政治家にもアドバイスをしている心理カウンセラーの先生に教えてもらった方法を試すようになってから、大嫌いだった自分のことが少しずつ好きになっていきました。その方法を知りたい人は以下の記事を参照してください。
また、「どうしても自分が嫌い」という人は、先にこちらの記事を読んでください。自分が嫌いな原因を知ることができます。
自分が嫌いで3年以上いろいろな心理セラピーに通いつめて、学んだ中で効果のあったものを厳選しました。きっとあなたの自分嫌いが薄まるとお約束します。
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ビジネス心理学とは?4.少しずつでも変わっていけばいい
「自分は何をやってもダメだ」とあきらめるのはカンタンです。しかし、もう少し周りを見てみてください。優秀と言われる人でも、必ず欠点はあります。
それに、こうしてダメ人間から脱出する方法を求めている時点であなたは素晴らしい人間だと思います。本当に問題のある人間は自分を変えようとはしないからです。
私が起業したての頃、仕事を手伝った人がいました。その人は本当に問題のある人で「家賃が足らなくなったからお金を貸して欲しい」「自分は悪くない政治が悪い」「親の育て方が悪かった」と周りの責任にばかりして、自分の責任とは夢にも思っていませんでした。
自分を変える気が1ミリもなかったため本当にタチが悪かった覚えがあります。
残念ながら、いきなり優秀と呼ばれる人間にはなれないかもしません。しかし、少しずつ変わっていけば良いと思っています。
私は一時期、動画ばかり見て時間をつぶし、「自分はなんてダメなヤツなんだ」「このクズが」と自分を責めていました。しかし、自分をいくら責めても、生活は改善しないどころか、精神的に疲れて動けなくなるばかりでした。
ですが、「今日は少しの時間だったけど嫌な仕事をして偉いぞ」と自分を少しずつ肯定していけるようになってから、徐々に行動もできるようになり、生きるのが楽になっていきました。あなたも自分を責めるのをやめて、少しずつでも変わって自分を肯定できるようになってください。
とはいえ、何年も自己否定をしてきた場合、自己肯定をするのはカンタンなことではありません。場合によっては「自己肯定できないなんて自分はやっぱりダメだ」とまた自分を責めてしまうかもしれません。そこで、カンタンに自己肯定をできるようになる方法をまとめた次の記事を読むことをおすすめします。
なお、「自己嫌悪がおさまらない」という人は以下の記事を活用してください。他では知ることのできない、自己嫌悪の原因や対処方法が語られています。中でも、自己嫌悪を撃退する効果の高い“ある料理”はぜひ試してください。簡単レシピですので、すぐ読んですぐ作れます。