アントレプレナーとは、日本語に訳すと「起業家」を指す英語です。会社員ではなく自分で事業を起こす人のことで、個人事業主などは含まれないことが多いです。語源はフランス語の”entrepreneur”(アントルプルヌール)の英語読みです。
この記事では、集客に特化した起業支援コンサルタントとして、多くのアントレプレナーを成功させてきた私が、アントレプレナーの意味から起業の3ステップまでをご紹介します。
また、アントレプレナーシップ(起業家精神)についても解説します。私の実体験や、多くの起業家を見てきて感じた「残酷な真実」もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
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ビジネス心理学とは?目次 〜アントレプレナーやアントレプレナーシップの意味〜
1.アントレプレナーとは? 意味などを解説
アントレプレナーとは起業家のことだということは前述しました。この章ではアントレプレナーについて多面的にくわしく解説します。
1-1.アントレプレナーになるメリット/デメリット
まず、アントレプレナーになるメリットとは何でしょうか? 「会社員とは違って大きな収入が得られる」とか「時間的な自由が手に入る」、「付き合う人を選べる」、「ストレスが減る」、「自己実現ができる」……そんなところでしょう。
では、デメリットは? 「お金を稼げないリスクがある」とか「何が起きても自己責任になる」、「信用がなくなり、ローンを組んだりクレジットカードを作れなくなる」……このあたりですね。
とくに、私が感じているのは、「お金を稼げないリスクがある」ということ。これは他のデメリットに比べて圧倒的に大きなデメリットです。デメリットは、ほぼこれが全てと言ってもいい。
ほとんどの起業家がお金を稼げずに、前の会社よりも悪い条件で再就職をしているのを見ると、胸が痛くなります。これから起業しようとする人には、失敗しないで欲しいと思ってこの記事を書いています。
1-2.アントレプレナーになるのがオススメの人とは?
アントレプレナーになるために必要なことって、何だと思いますか? ビジネスモデルを作ること? 資金調達をすること? 家族を説得すること? 色々とあると思いますが、私の答えは「売ること」です。
私は起業支援のセミナーをしていますが、残念なことに参加者の約半数は売上をほとんど上げられません。つまり、売れないのです。
「私は、●●になりたいんです!」と勇んで退職届を出しても、ほとんど売上を上げられず、1年後に前の会社よりも悪い条件で再就職をしている人も見てきました。
世の中の8〜9割の企業が倒産している理由は「集客ができないから」というのは有名ですが、それくらい「売ること」というのは大変な仕事なのです。
ですので、アントレプレナーがおすすめの人は売れる人で、おすすめではない人は売れない人です。売るのが苦手なら、マーケティングやセールスをじっくり勉強してからでも遅くありません。
ちなみに、売ることができずに起業に失敗した人の生々しい話はこちら。もし起業に失敗したくない場合は必読です!
2.アントレプレナーシップとは何か? 意味を解説
この章ではアントレプレナーシップ、つまり起業家精神について解説します。簡単に説明すると、アントレプレナーシップとは「こういう考え方をすると、起業に成功しやすい」という考え方のことですね。
2-1.アントレプレナーシップとは起業家精神のこと
アントレプレナーに必要な考え方とはどんなものなんでしょうか? 実は正反対の考え方や性格でもビジネスに成功することもあります。
外向的な起業家が経営する営業会社も成功していれば、内向的な起業家が経営するシステム会社も成功しています。このように、逆の考え方でも成功している例はたくさんあります。
ただし、成功している起業家にはいくつかの共通点があり、その1つは「自己責任」です。つまり、アントレプレナーシップとは、自分が会社の全責任を取るということ。
あなたの会社の売上が上がらないのはあなたの責任。あなたの会社に苦情がくるのもあなたの責任……とすべてを自分の責任と捉えられる人だけが成功します。
私も色々なアントレプレナー(起業家)を見ていますが、起業にうまくいかない人ほど「景気が悪い」とか、「家族が反対する」、「私が学んだセミナーの教え方が下手」というように責任を誰かに押し付けているんですよね。
まあ、責任を押し付けるのは勝手ですが、結局会社を改善するのは自分自身しかいないわけですから、それでは何も変わりません。
ちなみに、私は過去にデータをもとに成功する起業家と失敗する起業家の考え方の15個の違いを記事にしました。こちらもあわせてお読みください。
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ビジネス心理学とは?3.アントプレナー講座|起業に必要な3つのステップ
ここでは、起業の中でも特に重要だと思われる3つのポイントを解説します。
3-1.ステップ1:自分の性格や趣味、特技を把握する
世の中には色々なビジネスがあります。私からのお願いは、ぜひ自分の性格にあったビジネスを選んでいただきたいということ。
当然ですが、起業したら年金がもらえるまでの間、ずっと同じビジネスを続けるわけですよね? 人によってその長さは変わると思いますが、何十年も同じ仕事をするわけです。
自分に合わないビジネスを、稼げるからという理由だけで始めてしまうと地獄を見ます。会社員だと仕事をしていなかったら上司が怒ってくれますが、アントレプレナーにはそれがありません。
私も自分に合っていないビジネスをした経験がありますが、やる気が出ず堕落するだけで、貯金がどんどん減っていく地獄をみました。もう二度とあんな経験をしたくありません(笑)。
まず、自分の性格や趣味、特技を把握してください。そうすると、自分に合ったビジネスを見つけやすくなります。
自分の性格や趣味、特技を把握する方法についてはこの記事に書きました。ぜひ7つの質問に順番に答えていってください。
3-2.ステップ2:ビジネスアイデアを考える
自分の性格や趣味、特技を把握しただけだと「うーん、なんとなく自分のことは分かったけれど、では具体的に何をビジネスにすればいいわけ?」といった疑問がわきますよね。
ですので、次にやってほしいのはビジネスアイデアを考えることです。自分の性格や趣味、特技がそのままビジネスになる人はまずいません。ビジネスというのはお金を払ってくれるお客様がいて始めて成り立つものですから。
独りよがりにならず、ぜひお客様視点で「これはお金を払いたくなるだろうか?」と考えてみてください。
ビジネスアイデアには大きく分けて3つのパターンがあります。
ビジネスアイデアの3つのパターン
1.不可能を可能にしたビジネスアイデア
2.今あるものをよりよくするビジネスアイデア
3.日常の問題や不満を解決するビジネスアイデア
※この3つのパターンについては、下記の記事で6つの事例とともに解説しています。
3-3.ステップ3:ビジネスモデル考える
アントレプレナーが最後にすることとして、ビジネスモデルを考えるということがあります。
ビジネスモデルはなぜ必要なのか? それは「アントレプレナー自身を縛るため」です。ビジネスの最初の段階では、お金も時間も有限です。そのお金と時間を1つのことにフォーカスさせるためなんですね。
世の中には色々な情報がいっぱいありますよね。「●●をしたら集客できる」とか「●●を売ると儲かる」とか。そういったビジネスチャンスの情報に惑わされてしまうと、色々なことに手を出してしまって、結局うまくいきません。
ビジネスモデルを決めると、結果が出るまでフォーカスを絞ることができます。私のもとにも色々なビジネスチャンスの情報が飛び込んできますが、「隣の芝は青い」だけなので、手を出さないようにしています。
なお、ビジネスモデルには主に5つのパターンがあります。
ビジネスモデルの主なパターン5つ
- 一番シンプル! 作って売るだけ!|物販モデル
- 商品がなくても仲介をするだけ!|卸売モデル
- プリンターはインクで儲ける!|消耗品モデル
- 人を集めて広告で稼ぐテレビ局|広告モデル
- 生命保険で毎月コツコツ課金する|継続課金モデル
この5つについては、下記のページで解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。
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ビジネス心理学とは?4.成功するアントレプレナーになるには勉強が必要
最後に、私がアントレプレナーにお伝えしたいことがあります。それは「とにかく多くのことを学んで欲しい」ということです。
正直、ビジネスでは重要なことはここで書ききれないくらいたくさんあります。そして、賢明なあなたならお気づきだと思いますがこの記事を読んだだけでは成功したアントレプレナーになるのは絶対に不可能です。
このビジネス心理学というブログには起業やマーケティングについての良い記事がたくさんありますので、ビジネスで失敗しないためにぜひ読んでみてください。
特に会社員の場合、勢いで退職してしまうと再就職が大変になります。もし本格的に起業を準備するなら、こちらの2記事がおすすめです。