「自分らしく生きる」とは?……そんなことに疑問を持ったあなたは、日常生活に漠然とした不満や物足りない気持ちがあるのかもしれませんね。
また、どんなにネットで調べても、本を読んでみても、友人と話をしても、「自分らしく生きる」という意味について納得できないままになっている人もいるかもしれません。
「自分らしく生きる」とは、100人いれば100人それぞれが違う解釈をして、ひとりひとりがユニークな回答をしていいはず。
この記事では、あなたが「自分らしく生きる」のあなただけの回答を得るために有効な方法をいくつか紹介します。読んだ後、これらの方法を少しずつこなしていけば、「最近は自分らしく生きているなあ!」と納得できる日が必ず訪れるでしょう。
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ビジネス心理学とは?目次 〜自分らしく生きるために今日からできる5つの方法〜
1.「自分らしく生きる」の意味とは?
一言で「自分らしく生きる」といっても、あまりイメージが浮かばない方も多いかもしれません。まず“自分らしさ”をはっきりさせないといけませんよね。
自分らしさとは、一言で言えば、その人の個性、とも言えるでしょう。しかし、特に日本人は民族の特性からか、個性的な人間は、嫌われたり、ひどい場合はイジメにあったりする場合があります。両親からも、学校の先生からも、個性を伸ばすことよりも、協調することを教えられてきた人が大半でしょう。
日本という国で、「自分らしく生きる」には、他者と協調・協力することができる柔軟性を失うことなく、自分の意志も大切にして生きていくというのがベストではないかとわたしは考えます。
それは、個性を強く出し過ぎると、日本の場合は孤立してしまうことが多いからです。欧米諸国では受け入れてもらえるユニークな個性も、日本では嫌がられることがまだまだ多いからです。
また、自分らしさと“自分勝手”や“自己中”は、まったくの別ものです。他人を否定したり、迷惑をかけることが、自分らしい生き方であるわけがないのはわかりますよね。
また、もしあなたが ”自分らしさ” 以前に「生きる意味」についても疑問を感じているなら、先に以下の記事を読むことをおすすめします。この記事では、生きる意味を見つけるタイミングやヒント、賢人たちの名言などを紹介しています。こちらの記事を読んだあとに以下を読めばより自分らしく生きる方法が見つかりやすくなるはずです。
1-1.自分らしく生きていない人ってどんな人?
自分らしく生きるの反対はなんでしょう? “自分らしく生きていない”になりますね。では、自分らしく生きていない人ってどんな人でしょうか。
- 自分以外の人間(親や先生、その他)が決めた職業に就く
- 自分以外の人間がこうしたほうがいいよ、と言われたとおりに何でもかんでも選ぶ
- (自分はそれほど好きではないが)友人のA子が好きなアイドルBのファンになる
- 同僚に誘われると断れないので、気が進まなくても週末は飲み会に参加する
- 彼氏(彼女)がいないと恥ずかしいので、それほど好きでもない人と付き合っている
- イヤと言えないので、キャパシティを超える仕事をまかされてしまい毎日残業している
こんなところでしょうか? なんだか、とってもみじめな感じがしますね。ここでひとつやってみて欲しいことがあります。
「今わたしは、自分らしく生きていない」と感じている人は、具体的にどういう行動を自分がとっているか、ノートに書きだしてみるといいですよ。なんとなく、漠然と自分らしく生きていないと悩んでいるよりも、具体的にすると、解決する方法が見つかります。
1-2.自分らしく生きている人ってどんな人?
それでは、自分らしく生きている人とはどんな人でしょうか。
- 職場で仕事を楽しみ、いきいきと働いている
- 自分の意見、好みをはっきりと持っていて、嫌味なく主張ができる
- 自分のやりたいことがみつかると、すぐに行動をおこす
- 自分のことが好きだから、自分の感覚を信じられる
- 自分だけでなく、他人の意見や好みを尊重してあげることができる
- 仕事も楽しむが、趣味も遊びも同じくらい楽しんで没頭している
きっと、もっとたくさんあると思いますが、大まかにはこんなところでしょうか。こんな生き方ができたら、毎日がとても充実しそうですよね!
これも、ぜひ、ノートに書きだしてみるといいですよ。なぜかというと、記事の初めに書いたとおり、「自分らしく生きる」の定義は100人いたら100人、皆違っていいからです。あなただけの、ユニークな回答も絶対にあるはずです。それが実は、大切なヒントになりますから、正解・不正解という判断はしないで、どんどん書いてみましょう。
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ビジネス心理学とは?2.自分らしく生きることができない根本的な原因とは?
1章で、自分らしく生きている人、生きていない人を具体的に考えてみましたが、なんとなく原因がわかりましたか?
本当は“自分らしく生きることができない原因”についても、あなた個人で回答を出してもらったほうがいいんです。原因も人それぞれですから。しかし、手っ取り早く知りたい! という方もいるでしょうから、明かしましょう。
自分らしく生きることができない根本的な原因は、自己肯定感が低かったり、セルフイメージがよくなかったりすることにあります。
小さいころ、やりたいことがあっても、親から「危ないから」などと言われて止められてきた人はいませんか? 親から「オマエはダメな子」と言われたり、学校の成績で、先生からも劣等生のレッテルを貼られたり。
知らず知らずのうちに、自分なんかダメだ……と思うクセができてしまうと、自己主張することが怖くなりますし、自分の感覚も信じられないままになります。
この後、自分を変えるためのプチレッスンをご紹介しますが、根本的な原因を取り除いていかないと、プチレッスンの効果は薄くなってしまいます。セルフイメージや自己肯定感を高める必要があるな、と感じている方はこちらの記事を読んで、じっくり腹をすえて実践する必要があります。
3.仕事、恋愛にも速攻で効く! 自分らしく生きる方法5
セルフイメージを変えたり、自己肯定感を高めたりするような根本的な解決方法は、時間がかかります。この章で紹介するのは、簡単にできて今すぐ実践できる、補助的に使うことができる方法です。
自分らしく生きることができるようになるための“プチレッスン”、とでも言えばいいでしょうか。
難しく考えず、楽しんでやってみるといいでしょう。きっと、数日後には「あれ? なんか最近楽しそうだね! 自分らしくイキイキしているね!」なんて言われてしまうかも?
2章で紹介した、根本的な改善方法も忘れず実践してくださいね。ここでは、カンタンに行動しやすいものから、オススメしています。
3-1.憧れの人の生き方を観察する・マネする
“自分らしく生きる”のになぜ、マネをするの? と疑問に思う方もいるかも? けれども、よく考えてみてください。まだ、よちよち歩きの幼児は、親のすること(周りのオトナたち)をマネしながら、歩き方を覚えたりします。トイレトレーニングもそうですし、ごはんを食べる時の作法まで、さまざまなモノマネをして、大きくなるわけです。
そう、まずは、身近にいる“自分らしく生きる”が実践できている人をよく観察して、マネできそうなところから、マネてみるのです。ちょっと身近にいないな……と思う人は、憧れのスポーツ選手でもいいし、テレビタレントでもいいですから、この人みたいになりたい!と思う人をよく観察して、同じようにマネできそうなところからやってみるのです。
今は、有名人でもブログやTwitterをしている人は多いです。そういう人の発言をただ読んで終わらせるのではなく、その人らしさを発揮しているのはどこなんだろう?と考えながら読むのです。
発する言葉がユニーク、ファッションセンスが独特、写真の撮り方がステキ……など、気づくところをどんどんあなたも取り入れていけばいいのです。そのうち、“あなたらしさ”が出てきます。楽しんで、実践していきましょう。
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ビジネス心理学とは?3-2.NOと言ってみる
友人に誘われると、断れない。上司に残業を頼まれると断れない。NOと言えずに、《いい人》を演じていると、とっても疲れますよね。とはいえ、今まで、いつでもOKしていた人が急にNOをつきつけると、人間関係が悪くなってしまうこともあります。
まずは、苦しくない言い訳を考えて、5回誘われたら1回は断るくらいの感覚で、断ることを練習してみましょう。
相手を傷つけないように断るコツは、頭にひとこと「残念なんだけど……」と付け加えて、「〜〜の理由で今日の参加はむずかしいなあ〜。ごめんね。また今度ね」と最後にも、おわびの言葉をつけるといいでしょう。
また、残業に関しては、業務によっては繁忙期だったりして、NOが言いづらい場合もあると思います。自己中な考えでNOを言っても、受け入れてもらえないことはわかりますね。
仕事の場でのNOの言い方は、まず、ふだんの仕事は手を抜くことなく、しっかりこなしていることが前提になります。そのうえで、業務が手すきの時期などに、練習のつもりで一度上司にNOを言ってみるといいでしょう。
(1)NOを突きつけるような言い方はしない
(2)定時帰りしたい日の前日までに言えるのが望ましい
(3)NOを受け入れてもらえなくても落ち込まない
「◯月◯日は◯◯する予定が入っていますので、定時で帰らせていただきます。」と前日までに伝えておくのがいちばんスマートで、受け入れてもらいやすいはずです。レッツ・トライ!
3-3.やりたいこと・やりたくないことをノート書き出す
親や友人、同僚のすすめることややりたいことに付き合っている毎日を送っていると、自分自身が本当にやりたいことがわからなくなってしまいます。まずは、1冊お気に入りのノートを買って、誰にも見せない秘密のノートを作りましょう。そこに、どんどんやってみたいことを書き出します。行ってみたい場所、欲しいもの、なんでもいいです。
そして、その反対のやりたくないことも、書き出します。自分のやりたいことがよくわからないという人もいます。そういう人は、この“やりたくないこと”を先に書きだしてみるといいでしょう。そうすると、その反対が“やりたいこと”となりますよね。
誰にも見せないノートですから、本音を片っぱしから書き込んでください。ああ、自分はこんなことがしたかったんだ! とびっくりしてみたり。やりたくないことを書いてみたら、友人関係に疲れきっていることに気づいたり。さまざまな発見ができると思います。
やりたいことは、行動できるところから行動に移していきましょう。旅行に行きたいなら、まず、行きたい場所の情報を集めるところからスタートするだけでも、気持ちがウキウキしてきて、毎日が楽しくなるはずです。
3-4.交友関係を広げてみる
いつも同じメンツで行動していると安心感がありますね。話もツーカーで通じますし、それぞれの考え方や行動が予測できるのでラクです。人の意見に合わせていれば、仲間はずれにもなりません。サッカーでいえばホームですね。
そんな安全地帯から、ちょっと飛び出てみませんか。アウェイに出てみるのです。学生さんなら、サークル活動に参加してみたり、社会人なら、会社の外で人間関係を作ってみる。趣味のお稽古ごとでも、ボランティア活動でもなんでもいいでしょう。
これをすると、まず初めに自己紹介をしなくてはいけなくなりますから、いやでも自分らしさを意識することになります。コミュニケーション力も磨かれていくでしょう。
そして、それを続けていくことで、あなたらしい生き方がひとつ増えるのです。
3-5.ひとり旅に挑戦してみる
これは、最難関ですが、ぜひ挑戦していただきたいです。ひとり旅のハードルが高い人は、「ひとり外食」のようなものから挑戦でもいいでしょう。また、ひとり旅も、いきなり海外に行ったりぜず、近場の温泉に行くような、日帰り旅行から挑戦していくのがいいでしょう。
ひとり旅がなぜ“自分らしい生き方”に関係するのでしょうか。それは、ひとり旅は「その人の人生の縮図」なんですね。下調べをしたり準備や計画を充分しないと気がすまない人。思いついた日に着の身着のままで、フラッと電車に乗ってしまい旅をスタートする人。旅のスタイルはさまざまです。
まさに「自分らしく生きる」イコール「自分らしい旅スタイル」となるわけですね。誰かと一緒に行く旅では絶対にわからない、あなたの個性が自分でよくわかるでしょう。
わたしもひとり旅に挑戦したことがありますが、自分の意外な一面を発見できました。あなたも、自分の気づいていない自分と会えるひとり旅の計画をぜひ、今から始めてみてください。
上記のようなプチレッスンになれてきたら、こちらの記事を読んで「自分らしく生きる」よりちょっと手ごわい「自己実現」について考えてみてもいいかもしれません。
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ビジネス心理学とは?4.「自分らしく生きる」ためのオススメ本
自分らしさの発見には、自分の直感で読みたいなと思った本を読むのもいいですが、ここでは、自分らしさ発見のヒントになるような2冊を選んでみました。
『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』
岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)
大ベストセラーとなった書籍です。自分らしく生きるのに、人間関係の問題は避けて通れません。人に嫌われるのが怖くて、ついつい自分らしさを抑えてしまいがちな方に、おすすめします。本を読むのはちょっと苦手な方には、下記の記事にわかりやすい要約がありますので、ぜひ読んでください。
『スタンフォードの自分を変える教室』
ケリー・マクゴニガル (著), 神崎 朗子 (翻訳)
こちらも大ベストセラーになりましたね。「自分らしく生きる」ことを実現するエクササイズ満載です。根本的に自分の人生を変えたい方には、最適です。
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ビジネス心理学とは?5.自分らしく生きるのに努力はいらない!
いかがでしたか? 自分らしく生きるって、すごくむずかしく考えすぎていませんでしたか。“自分らしく生きる”を実現したいなら、まずは、自分に興味を持って、自分を客観的に見てみることができるようになりましょう。自分らしく生きるほうが、実は、すごく気持ちいい、楽ちんなんです。
自己肯定感の低さや自信のなさに悩んでいる方は、こちらの記事を必ず読んでくださいね。根本から改善できる具体的な方法ばかりで実践しやすいです。