自己評価とは、自分、または、他人の基準と照らし合わせて、自分の価値を決めることです。このときの自己評価は、英語で「self-evaluation」や「self-assessment」と言います。
また、どんな自分も受け入れて、大切にできるという、「自尊心を持つ」という意味で用いられる場合もあります。このときの自己評価は、英語で「self-esteem」と言います。
あなたは、自己評価が低いことで悩んでいませんか? あるいは、自己評価を高めるにはどうしたらいいのだろうと、考えているのかもしれませんね。
私は10年以上、カウンセラーやメンタルコーチなどを務めながら、自己評価が低いことで悩んでいた方々の自己評価を高めてきました。この記事では、自己評価が低いことによるデメリットや、自己評価を高める方法を紹介します。
実は、自己評価が高すぎてもうまくいきません。その理由についてもお伝えしますので、楽しみに読んでみてください。
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ビジネス心理学とは?目次 ~自己評価が低い人高い人|人事考課も怖くない!~
- 3-1.「自己評価が低い」を改善|私たちは努力によって変われる
- 3-2.「自己評価が低い」を改善|成長することを目標とする
- 3-3.「自己評価が低い」を改善|他者のしあわせに貢献する
- 3-4.「自己評価が低い」を改善|ありのままの自分を受け入れる
- 3-5.「自己評価が低い」を改善|自分の長所を伸ばす
- 3-6.「自己評価が低い」を改善|肯定的な経験を思い出す
1.自己評価が低い人も高い人もダメ! 査定のポイントは?
自己評価が低いと人生にあまり影響がないなというのは、なんとなく想像がつくかもしれません。しかし、実は高すぎても、あまり良い影響を及ぼさないことがわかっています。
1-1.自己評価が高い人がいいというのは間違い
自己評価が高すぎると、客観的に自分を見られなくなり、自分を過大評価してしまいます。
ある研究では、自己評価が高すぎる人が、失敗や困難に直面すると、ほかの人に攻撃的になったり、人を見下したり偉そうな態度を取ったりする傾向があることがわかっています。また、うまくいく確率が少ないとわかっているのに、それに向かって行動を取る傾向にあると確認された研究もあります。
たとえば、仕事で失敗したときには、サイコーの自分がそんなことするわけないと考えます。そして、それに向き合わず、ほかの人のせいにしたり、タイミングが悪かった、環境のせいだなどと、自分以外の物事に責任を押しつけたりして、直面している問題から目をそらしてしまいます。
また、自分の判断がサイコーだと信じているので、ほかの人のアドバイスも素直に受け入れなくなります。自分が思っているよりもほかの人が評価していないと、お互いの中にズレが生じるのでコミュニケーションがうまく図れません。
その結果、本来の目的を果たすことから遠ざかってしまいます。
1-2.自己評価が低い人かどうか診断
自己評価が低い人には、さまざまな特徴があります。以下に自己評価が低い人かどうか、診断項目を設けました。もしあなたが「自分は自己評価が低い人かも」「自己評価が低いことが原因で、日ごろ生きづらさを感じている」と思うのであれば、今の状況をチェックしてみましょう。
- ◆自己評価が低い人かどうかの診断項目
- よく自分に対し批判をして、自己嫌悪におちいってしまう
- 自分の長所ではなく、短所にばかり目が行く
- ほかの人に意見を言えなかったり、すぐに謝ったりしてしまう
- 新しいことにチャレンジすることをさけるので、成長する機会を失っていると思う
- 悲しい、不安、はずかしい、イライラなどネガティブな感情と結びつきやすい
- 心身ともに疲れを感じたり、やる気が出なかったりする
- 業績を上げても、自分の能力によるものだと信じられない
- ほかの人からの批判に敏感になり、ほかの人に取りつくろって気に入られようとする
- 自己評価を維持するために、失敗の原因をごまかす
- 失敗したとき、自分に都合のいい説明をして責任転嫁をしてしまい、時には攻撃的になることもある
いかがでしたでしょうか? チェックが多ければ、自己評価が低い傾向にあります。しかし、これはあくまでも、今あなたが自分自身をどのように自己評価しているのかを知るための診断項目です。
3章では、自己評価が低い人のために、改善方法をお伝えしていますので、気軽に読みすすめてみてください。
1-3.査定における自己評価のポイント
自分を過大評価すると、キチンと自己評価ができない、いい加減な部下という見方をされて、かえって悪い評価を受けてしまいます。
以前、私の後輩に、自分の仕事に対する能力を過大評価しすぎる人がいました。相手先とうまくいかず、落ち込んでしまうこともあったようです。しかし、最終的には相手のせいにして自分の心の安定を図っていました。これでは、いくら素晴らしい素質を持っていても、それを生かすことができません。
このようなことが続けば、周りからの評価はもちろん、自分に対する評価さえ下がってしまいます。
逆に自己評価が低いと、本当はできる仕事でさえもはじめからあきらめたり、自分にはムリと決めつけたりしてやろうとしません。周りから見ると自分の仕事に対し積極性を感じられませんし、責任感があるようにも思えません。
過小評価するのは、ほかの人からの評価とのギャップを過度に恐れるからです。過大評価をしていると判断されては、かえって悪い影響があると考えるからです。
自己評価はあくまでも自分の成長のためにおこなうものです。そのため、ほかの人の評価を気にするよりも、事実をありのままに判断してみましょう。これまでどのような行動を取ってきたのか、なにが良かったのか悪かったのかを客観的に見てみましょう。
そして、悪かったら改善点を見つけたり、ほかのやり方をためしてみたりする。良かった点は引き続き取り組んだり、さらにレベルアップする方法を考えたりしていく、そのような過程がとても大切です。
1-4.自己評価シートの書き方や例文
本来、会社の査定における自己評価は、会社の目標を達成するプロセスを通して、自分がどれくらい成長したかを確認するためにおこなうものです。とはいえ、会社によって、実施する目的は違うかもしれません。そのため、上司に話を聞いたりして、目的や基準を明確にしておくといいでしょう。
そのうえで、自己評価の書き方は、会社の自己評価シート(自己評価表)の質問項目にしたがって、記入していきます。自己評価シートの書き方に迷うのは、自由に記入するところでしょう。効果的に自己評価ができて、読む側にも伝わりやすい順番に、ポイントを4つ挙げてみます。
(1) 目標に対しておこなったことを、数字や具体的な行動として表現する。
【例文1】売上目標100万円に対して、120万円を達成できた
【例文2】自分の業務の優先事項を明確にするため、フローチャートを作って見える化した
(2) 目標を目指している過程で、うまくいったことと、なぜうまくいったのかを記入する。
【例文】120万円を達成できた理由は、いきなり商品を売らないで、何度もお客様とお会いして話を聞くなかで、お客様の望みを理解し、それに合う商品を提供できたことが挙げられると思う
(3) 目標を目指している過程で、何がうまくいかなかったのかを記入する。
【例文】自分の考え方、やり方だけで営業をしたため、お客様の望みを理解できるまで話すことができなかったり、上司や同僚のアドバイスを素直に聞くことができなかったりした。
(4) 次回の目標や、(3)で挙げた問題点を改善するために、具体的にどのような行動を取れば自己評価を上げることができるのかを記入する。
【例文】売上150万円を目標とする。そのために、上司や同僚のアドバイスを素直に受け入れ、実践することによって、今回よりも2倍お客様と話す時間を増やす。
初めから適切に自己評価ができるとは限りません。上司との面談や同僚からの評価などを参考にして、試行錯誤を繰り返しながら、徐々に精度の高い自己評価をしていきましょう。また、自己評価の時期だけではなく、日記のように、毎日、自分の行動に対する評価をしていくと、自己評価が習慣になりますし、自信も持てるようになるのでおすすめです。
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ビジネス心理学とは?2.自己評価が低い原因は他者評価にこだわりすぎること
自己評価が低い原因は、他者からの評価にこだわりすぎることです。
他者からの評価にこだわりすぎると、失敗や困難に直面したとき、自己評価を維持するために失敗の言い訳をしたり、チャレンジをさけようとしたりします。また、ほかの人から「いい人だと思われたい」「自分はできる人間だと思われたい」という評価を得るために、「できないのにできる」「やりたくないのにやる」と言ってしまうなど、偽りの自分を演じることになってしまいます。
このように他者からの評価を得ることを最優先にしてしまうと、いつまで経っても実力がつきません。その結果、他者からの評価はもちろん、自己評価も高まりません。
なお、他者からの評価へのこだわりが行き過ぎると「評価が高まるならば、ほかの人に迷惑をかけてもかまわない」という矛盾した思考にもつながりかねません。こうなると、かえって他者からの評価は下がり、ますます自己評価が低くなるという悪循環におちいってしまいます。
3.自己評価が低い人のための改善方法6つ
たとえあなたが、自己評価が低いと感じていても、いまから自己評価を改善するためにできることがあります。ここでは、自己評価を改善していくためにどのようにして考え、どのような行動をしていったらいいのか、わたしのお客さまにも実践いただいていて効果のあった改善方法を6つ挙げます。
3-1.「自己評価が低い」を改善|私たちは努力によって変われる
ふだんあなたは、以下のAとBのうち、どちらの考え方を取り入れていることが多いでしょうか。
B:自分の能力や性格は、環境や努力によって変えることができる
自己評価が低いことで悩んでいるのであれば、Bの考え方を取り入れることをおすすめします。
Aの考え方を取り入れると、うまくいけば自分には価値があると思えます。ところが、失敗したときは、自分には価値がないと評価してしまいます。そのため、失敗することを極端におそれてしまいます。そして、チャレンジをさけて、ゼッタイにできることばかりに取り組もうとします。これでは、実力がつかず、結果的に自己評価も高まりません。
一方で、Bの考え方を取り入れると、失敗しても能力がない、性格が悪いことにはなりません。なぜなら、今はチカラがなくても、努力すれば将来の自分が変わる可能性があるからです。そのため、失敗をして落ち込むこともあるでしょうが、新たなチャレンジが訪れても、それに向き合うことができます。その結果、実力がついていき、自己評価も高まっていきます。
これまで培ってきた考え方を変えることは、カンタンではないかもしれません。それでも、自己評価が低いことでつらい思いをしているのであれば、できるときからでいいので、Bの考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。
3-2.「自己評価が低い」を改善|成長することを目標とする
ふだんあなたは、以下のAとBのうち、どちらの考え方を取り入れていることが多いでしょうか。
B:チャレンジしたとき、仮に失敗をしても、学び、成長ととらえることを目標とする
自己評価が低いことで悩んでいるのであれば、Bの考え方を取り入れることをおすすめします。
たとえば、あなたが100点満点のテストを受けたとします。そのとき、Aの考え方を取り入れると、100点以外、すべて失敗になります。すべてのテストで100点を取ることは、あまり現実的ではありませんよね。むしろ、100点以外の方が多いでしょう。つまり、失敗と感じる経験をたくさんすることになるので、どんどん自己評価が低くなっていきます。
一方、Bの考えを取り入れると、たとえ0点を取ったとしても失敗にはなりません。もちろん、落ち込むことはあるでしょう。けれども、その経験を学びに変えて、次のチャレンジに進んでいきます。その結果、実力がついていくので、自己評価はもちろん、他者評価も高まっていきます。
自己評価が低い人にとって、失敗はゼッタイに経験したくないもの。同時に、失敗を受け入れて、どんどんチャレンジした方がよいこともわかっている。でも、現実には行動できない…。もしあなたがそのような状態におちいっているならば、はじめから完璧にしなければならないと思っているのかもしれません。完璧主義は、うつ状態を招く可能性があります。こちらの記事を必ず読んでおいてください。
3-3.「自己評価が低い」を改善|他者のしあわせに貢献する
純粋に他者のしあわせを思っての行動は、他者のこころを満たすことができます。その結果、他者から感謝されます。他者から高い評価を得ることが目的ではありませんが、他者からの評価を高めることができます。感謝をされれば、自分には価値があると思えるようになり、自己評価が低い自分を手放すこともできます。
いきなり純粋な思いからの行動が難しいと感じるのであれば、はじめのうちは、他者からの高い評価を得るため、つまり「自分のため」に他者のしあわせに貢献してもいいのかもしれません。なぜなら、ずっと「自分のため」であれば、いずれ他者のこころは満たされなくなり、他者からの評価は低くなるからです。もちろん、自己評価も低くなっていきます。
一方で、はじめは不純な動機でも、他者のしあわせに貢献することが、自分の喜びとして実感する可能性もあります。こうなると、純粋に他者のしあわせのために行動するようになり、自己評価も他者評価も高まるでしょう。
いずれにせよ、もしあなたが、自己評価が低いことでつらい思いをしているのであれば、ためしてみる価値はありそうですよね。
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ビジネス心理学とは?3-4.「自己評価が低い」を改善|ありのままの自分を受け入れる
自己評価を高めるために、まずは現在の自分を知ることからはじめましょう。いまの自分に対して良いでもなく悪いでもなく、これがいまのわたしなのだということを受け入れてみましょう。そして、その自分を起点にして、いまできることに集中することが大切になります。
たとえば、あなたが朝起きて鏡を見たら髪がボサボサだったとします。そのとき、髪がボサボサだからダメだと思っても髪は整いませんよね。まずはボサボサだという事実を認めることよって、髪をとかしたり、伸びすぎたから美容室へ行こうと考えたりするわけです。
同じように、自己評価が低い自分を好きではないと思ったときは、「わたしは自己評価を低く見ているんだな」「そんな自分が好きではないんだな」とまずは素直な気持ちを受け入れてあげます。
そうすると、こころが落ち着いてくるので、だんだんと自分で変えられるものであれば変えてみよう、自分の伸ばせるところは伸ばしていこうという気持ちになっていきます。
どのような自分であっても、それを受け入れて、自分を大切な存在であると思える気持ちを自尊心といいますが、あなたは自尊心の高め方をもっと知りたいですか? 以下の記事では、現役メンタルコーチが自尊心が低くなってしまう理由や、その高め方などについてくわしく解説しています。特に、4章の6つの自尊心を回復して高める方法は必読です。
3-5.「自己評価が低い」を改善|自分の長所を伸ばす
自分の長所を伸ばしていくことは、自己評価を高めることに効果があります。
もともと長所というものは自分の中で評価が高いものです。そのため、これを伸ばすことはさらに自己評価を高めることにつながります。もともと得意なことでもあるので取り組みやすいし、充実感や達成感も手に入れやすく、さらに自己評価が高まっていきます。
長所を伸ばすために、まずは自分の長所を挙げてみましょう。このとき、自分の長所よりも短所の方に目が行くことがあるかもしれません。
自分の短所が長所になるなんてありえないと思いながら、長所を探そうとしても見つかりません。それは時間のムダ。では、どうやって短所を長所に変えるのでしょうか? それを心理学用語ではリフレーミングと言います。こちらの記事で、私が具体例をたくさん使いながら説明してみたので、ぜひ読んでみてください。
3-6.「自己評価が低い」を改善|肯定的な経験を思い出す
これまでの経験を、肯定的にとらえることが多ければ自己評価も高くなります。
そこで、あなたがこれまでに経験した肯定的なできごとを思い出してみましょう。それに注意を向けるようにすると、自己評価も高まっていきます。
以下のような質問が、あなたの記憶をたどるのに役に立つかもしれません。
「あなたがほかの人にしてあげたことで、喜ばれたことはなんですか?」
「あなたが“自分ってスゴイな”と思った経験には、どんなものがありますか?」
「あなたがこれまでに自然とうまくできたことは、なんですか?」
それでも、なかなか肯定的な経験を思い出すことがムズカシイと感じることもあるかもしれませんね。そのときは毎晩、寝る前に、どんなささいなことでもいいので、その日に「できたこと」を5つ挙げてみてください。
たとえば、朝起きて会社に行くことができた、お客さまとスムーズにコミュニケーションが取れた、締め切り前に書類を提出できたなど、どんな小さなことでも構いません。
たとえ小さくても、日々できた経験を実感していくと、あなたの自己評価が高まっていきます。わたしのお客さまにも、「たった1日なのに、自分ができたことって意外にあるもんですね」「毎日続けていくことで自分に自信が持てました」と好評でした。
そもそも、あなたは、自分のことをどのような人だと思っていますか? このような自分に対して描いている自己像のことを、ある認知心理学の教授が「セルフイメージ」と呼びました。このセルフイメージが低いままでは、かえって自分を低く評価しかねません。私が書いた記事で、自然にセルフイメージが変わっていく4つの方法を紹介しましたので、読んでおいてください。
4.自己評価がむずかしい理由2つ
わたしたちは「自分のことは自分がよーくわかっている」と思いがちですよね。けれども、あなたにも「わたしは〇〇なタイプなの」とほかの人に言ったときに、「え、そうなの?!」なんておどろかれたことはありませんか? 実は自分で自分を評価することは、とてもむずかしいことなのです。
4-1.自己評価を完璧にすることは不可能
わたしたちが自分について語るとき、一見、事実を述べているように思えます。しかし、実際は事実ではなく、その人の色メガネをとおして見た解釈や判断なのです。
以前、こんな方がいました。
毎日のように晴れの日が続いたので、その方は花に水をあげました。ところが、その日に限って夕立がきたのです。そのとき、「あぁ、天気予報を見ておけばよかった。わたしってバカだな」と思ったそうです。
けれども、近所の人にその話をすると「そうかな? むしろ花に水をあげるなんてやさしいなぁって思うし、その姿を見るとこっちまでほのぼのするよ」と言われたそうです。
同じ花に水をあげるという行為に対して、一方では「バカだな」と評価し、もう一方では「やさしい」「ほのぼのさせる人」というように評価しているわけです。
その人が自分に対して抱く思いは、これまでの人生で経験してきたことや身につけた知識、ほかの人からの評価などにもとづいて導き出したその人の意見に過ぎないのです。そのため、わたしたちが評価したことがまちがっていたり、かたよっていたりしてもおかしくはありませんよね。
4-2.自己評価が低い方が嫌われないという思い込み
日本では個人よりも集団を重んじる傾向にあります。これは歴史や文化の影響が大きいと思われます。
そのため、ほかの人と比べて目立つ存在になることをひかえる傾向があります。そして、自己主張をするよりも、和を大切にしたり、謙虚だったり、ほかの人をおもいやるなど、社会全体の価値観を尊重する人の方が好印象を与えやすいのです。
また、自己評価が低いことをうまく利用している人は、素直にほかの人の意見を受け入れる傾向にあります。そのため、なんとかしてあげたいと思われて、ほかの人の協力を得やすく、その結果、一人ではできないことを成し遂げることもあります。
なるべく目立たないように振るまうことになり、自己評価を下げることで、周囲とのバランスをとろうとするわけです。
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ビジネス心理学とは?5.自己評価を適切にするために、自分を客観的に見る習慣を
事実をありのままにとらえ、自分を客観的に見ることは、職場や恋愛、夫婦、親子などさまざまな人間関係を良好にすることに役立ちます。たとえば、あなたにも自分が話していることが相手に伝わっていないなと思って、ネガティブな感情を抱いたことがあるかもしれませんね。
このとき自分を過大評価してしまうと、「なんで言ったことが理解できないんだ」と相手を責めてしまいます。逆に過小評価すると、「うまく伝えられない自分はダメだ」などと自分を責めてしまいます。
しかし、客観的に見ることができると、「自分が知っていると思っていたことを相手は知らなかったのかもしれない」「きょうは相手の気分が良くなかったのかな」というように、ひとつの思考にこだわらず、さまざまな観点から物事を考えられるようになります。
このような視点を自分のものにすることは、カンタンではないかもしれません。いろいろがんばってはみたものの、なかなかうまくいかずにこころが折れそうになることもあるかもしれません。
けれども、そこを乗り越えるからこそ価値があります。そして、実践の積み重ねがあなたの実力となって、自己評価を高めていきます。ぜひありのままのあなたからはじめて、いまできることを続けてみてくださいね。
ところで、あなたは自信をつけたくありませんか? 心理学では、自信のことを「自己効力感」と言います。この自己効力感を高める4つの方法を、記事にしたのであわせて読んでみてください。
「どうすれば、もっとしあわせで、生きがいを感じられる人生を送ることができるのか?」
この疑問に答えるべく、研究が進められているのがポジティブ心理学です。自己評価を上げたいならとても有益な記事なのでこちらもぜひ続けてお読みください。
以下の記事は、仕事したくないと悩んでいる人向けの記事です。なぜ仕事したくないのか、原因とその対処法をお伝えしています。実践すれば、仕事したくない状態から抜け出せ、やりがいを見出せるようになりますのでお悩みの方はぜひ読んでください。