自己評価が低い人と高い人の特徴|人事考課も怖くなくなる高める方法3つ

自己評価が低い人高い人|人事考課も怖くなくなる思考と行動のイメージ画像

自己評価とは、自分の内面の基準、あるいは、他人の基準との比較によって、自分の意義・価値を決めることです。また、どんな自分も受け入れて、大切にできるという、自尊心を持つという意味で用いられる場合もあります。

あなたは、自己評価が低いことで悩んでいませんか? あるいは、自己評価を高めるにはどうしたらいいのだろうと、考えているのかもしれませんね。

私は10年以上、カウンセラーやメンタルコーチなどを務めながら、自己評価が低いことで悩んでいた方々の自己評価を高めてきました。この記事では、自己評価が低いことによるデメリットや、自己評価を高める方法を紹介します。

実は、自己評価が高すぎてもうまくいきません。その理由についてもお伝えしますので、楽しみに読んでみてください。

目次 ~自己評価が低い人高い人|人事考課も怖くない!~

1.自己評価がむずかしい理由2つ

2.自己評価は低すぎも高すぎもダメ!査定のポイントは?

3.自己評価が低い人に、高めるためのアドバイス2つ

4.自己評価を高めるための思考と行動のヒント3つ

5.自己評価を適切にするために、自分を客観的に見る習慣を

             

1.自己評価がむずかしい理由2つ

1.自己評価がむずかしい理由2つ

わたしたちは「自分のことは自分がよーくわかっている」と思いがちですよね。けれども、あなたにも「わたしは〇〇なタイプなの」とほかの人に言ったときに、「え、そうなの?!」なんておどろかれたことはありませんか? 実は自分で自分を評価することは、とてもむずかしいことなのです。

1-1.自己評価を完璧にすることは不可能

 
わたしたちが自分について語るとき、一見、事実を述べているように思えます。しかし、実際は事実ではなく、その人の色メガネをとおして見た解釈や判断なのです。

以前、こんな方がいました。

毎日のように晴れの日が続いたので、その方は花に水をあげました。ところが、その日に限って夕立がきたのです。そのとき、「あぁ、天気予報を見ておけばよかった。わたしってバカだな」と思ったそうです。

けれども、近所の人にその話をすると「そうかな? むしろ花に水をあげるなんてやさしいなぁって思うし、その姿を見るとこっちまでほのぼのするよ」と言われたそうです。

同じ花に水をあげるという行為に対して、一方では「バカだな」と評価し、もう一方では「やさしい」「ほのぼのさせる人」というように評価しているわけです。

その人が自分に対して抱く思いは、これまでの人生で経験してきたことや身につけた知識、ほかの人からの評価などにもとづいて導き出したその人の意見に過ぎないのです。そのため、わたしたちが評価したことがまちがっていたり、かたよっていたりしてもおかしくはありませんよね。

1-2.自己評価が低い方が嫌われないという思い込み

1-2.自己評価が低い方が嫌われないという思い込み

日本では個人よりも集団を重んじる傾向にあります。これは歴史や文化の影響が大きいと思われます。

そのため、ほかの人と比べて目立つ存在になることをひかえる傾向があります。そして、自己主張をするよりも、和を大切にしたり、謙虚だったり、ほかの人をおもいやるなど、社会全体の価値観を尊重する人の方が好印象を与えやすいのです。

また、自己評価が低いことをうまく利用している人は、素直にほかの人の意見を受け入れる傾向にあります。そのため、なんとかしてあげたいと思われて、ほかの人の協力を得やすく、その結果、一人ではできないことを成し遂げることもあります。

なるべく目立たないように振るまうことになり、自己評価を下げることで、周囲とのバランスをとろうとするわけです。

2.自己評価は低すぎも高すぎもダメ!査定のポイントは?

2.自己評価は低すぎも高すぎもダメ!査定のポイントは?

自己評価が低いと人生にあまり影響がないなというのは、なんとなく想像がつくかもしれません。しかし、実は高すぎても、あまり良い影響を及ぼさないことがわかっています。

2-1.自己評価は高ければ高い方がいいというのは間違い

自己評価が高すぎると、客観的に自分を見られなくなり、自分を過大評価してしまいます。

たとえば、仕事で失敗したときには、サイコーの自分がそんなことするわけないと考えます。そして、それに向き合わず、ほかの人のせいにしたり、タイミングが悪かった、環境のせいだなどと、自分以外の物事に責任を押しつけたりして、直面している問題から目をそらしてしまいます。

また、自分の判断がサイコーだと信じているので、ほかの人のアドバイスも素直に受け入れなくなります。自分が思っているよりもほかの人が評価していないと、お互いの中にズレが生じるのでコミュニケーションがうまく図れません。

その結果、本来の目的を果たすことから遠ざかってしまいます。

童話の『うさぎとかめ』の「うさぎ」を思い浮かべるとイメージしやすいかもしれませんね。

2-2.自己評価が低すぎると人生がイヤになる

2-2.自己評価が低すぎると人生がイヤになる

自己評価が低いと、つねに自分に対して批判をして自己嫌悪に陥ってしまいます。すると、自分の長所ではなく、短所にばかり目がいくようになってしまいます。

また、ほかの人に自分の意見を言えなかったり、すぐに謝ったりしてしまいがちです。新しいことにもチャレンジしなくなるので、成長する機会も失ってしまいます。

悲しい、不安、はずかしい、イライラなどネガティブな感情と結びつきやすくなります。疲れを感じたり、やる気が出なかったりもします。

業績を上げても自分の能力によるものだと信じられません。ほかの人からの批判に敏感になり、ほかの人に取りつくろって気に入られようとしてしまいます。

こんな人生あなたもイヤですよね。

2-3.査定における自己評価のポイント

2-3.査定における自己評価のポイント

自分を過大評価すると、キチンと自己評価ができない、いい加減な部下という見方をされて、かえって悪い評価を受けてしまいます。

以前、私の後輩に、自分の仕事に対する能力を過大評価しすぎる人がいました。相手先とうまくいかず、落ち込んでしまうこともあったようです。しかし、最終的には相手のせいにして自分の心の安定を図っていました。これでは、いくら素晴らしい素質を持っていても、それを生かすことができません。

このようなことが続けば、周りからの評価はもちろん、自分に対する評価さえ下がってしまいます。

逆に自己評価が低いと、本当はできる仕事でさえもはじめからあきらめたり、自分にはムリと決めつけたりしてやろうとしません。周りから見ると自分の仕事に対し積極性を感じられませんし、責任感があるようにも思えません。

過小評価するのは、ほかの人からの評価とのギャップを過度に恐れるからです。過大評価をしていると判断されては、かえって悪い影響があると考えるからです。

自己評価はあくまでも自分の成長のためにおこなうものです。そのため、ほかの人の評価を気にするよりも、事実をありのままに判断してみましょう。これまでどのような行動を取ってきたのか、なにが良かったのか悪かったのかを客観的に見てみましょう。

そして、悪かったら改善点を見つけたり、ほかのやり方をためしてみたりする。良かった点は引き続き取り組んだり、さらにレベルアップする方法を考えたりしていく、そのような過程がとても大切です。

3.自己評価が低い人に、高めるためのアドバイス2つ

3.自己評価が低い人に、高めるためのアドバイス2つ

わたしたちはこれまでの経験を基準に自分を評価します。そのため、これまでの経験を肯定的にとらえることが多ければ、自己評価は高くなります。一方で、否定的にとらえればとらえるほど、自己評価は低くなっていきます。

3-1.自己評価が低いことがクセになっていませんか?

自己評価を低くしてしまう人は、自分を否定的に見ることがクセになっています。

たとえば、あなたはイヌを見たらどのように思いますか?

もしかすると、あなたは「かわいい」と思うかもしれません。しかし、世の中には「こわい」と思う人もいますよね。しかもその感情は、頭で考えるよりも先に自動的に反応していますよね。

同じように、自己評価を低くしてしまう人は、自分を評価するときに、半ば自動的に否定的な思考や感情が浮かんできてしまうのです。

さらによくないことには、いったん自己評価を低くしてしまうと、高くすることが簡単にはできなくなってしまいます。そして、そのレベルに合うものに気づきやすくなり、合わないものは排除してしまいます。そのようにして、否定的な考えがますます強化されてしまい、自己評価を低くすることがクセになっていくのです。

また、ほかの人の評価を気にしすぎると、相手の評価はコントロールできないので、気持ちが揺れやすくなり、自ら自己評価を高めようとすることがむずかしくなります。

3-2.自己評価を高めるクセをつけましょう

3-2.自己評価を高めるクセをつけましょう

自己評価を高くするクセをつけるコツは、いきなり高くしようとしないことです。

もしあなたがつい自己評価を低くしてしまうというのであれば、それはこれまで積んできた経験をもとに身につけた思考ですから、いきなり高くするのは簡単なことではないでしょう。もしかすると、あなたも何度となく自己評価を高くしようとがんばったことがあるかもしれませんね。

たとえば、仮に自己評価が低いことをマイナスととらえるとします。そこからいきなりプラスにするにはより多くの労力がかかりますよね。そこで、まずはゼロの地点に持っていくことを考えてみてはいかがでしょうか?

つまり、いまの自分を客観的に見て、ありのままの自分を認めて受け入れることからはじめてみる、ということです。そして、そこをスタート地点として、少しずつ自己評価を高くしていくということです。そうすることで、だんだんと自己評価を高くすることをクセにしていくというわけです。

4.自己評価を高めるための思考と行動のヒント3つ

4.自己評価を高めるための思考と行動のヒント3つ

たとえあなたが、自己評価が低いと感じていても、いまから自己評価を高くするためにできることがあります。ここでは、自己評価を高くしていくためにどのようにして考え、どのような行動をしていったらいいのか、わたしのお客さまにも実践いただいていて効果のあった方法を3つ挙げます。

4-1.自己評価を高める|ありのままの自分を受け入れる

  
自己評価を高めるために、まずは現在の自分を知ることからはじめましょう。いまの自分に対して良いでもなく悪いでもなく、これがいまのわたしなのだということを受け入れてみましょう。そして、その自分を起点にして、いまできることに集中することが大切になります。

たとえば、あなたが朝起きて鏡を見たら髪がボサボサだったとします。そのとき、髪がボサボサだからダメだと思っても髪は整いませんよね。まずはボサボサだという事実を認めることよって、髪をとかしたり、伸びすぎたから美容室へ行こうと考えたりするわけです。

同じように、自己評価が低い自分を好きではないと思ったときは、「わたしは自己評価を低く見ているんだな」「そんな自分が好きではないんだな」とまずは素直な気持ちを受け入れてあげます。

そうすると、こころが落ち着いてくるので、だんだんと自分で変えられるものであれば変えてみよう、自分の伸ばせるところは伸ばしていこうという気持ちになっていきます。

どのような自分であっても、それを受け入れて、自分を大切な存在であると思える気持ちを自尊心といいますが、あなたは自尊心の高め方をもっと知りたいですか? 以下の記事では現役メンタルコーチが、自尊心が低くなってしまう理由や、その高め方などについてくわしく解説しています。特に4章の6つの自尊心を回復して高める方法は必読です。

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4-2.自己評価を高める|自分の長所を伸ばす

4-2.自己評価を高める|自分の長所を伸ばす

自分の長所を伸ばしていくことは、自己評価を高めることに効果があります。

もともと長所というものは自分の中で評価が高いものです。そのため、これを伸ばすことはさらに自己評価を高めることにつながります。もともと得意なことでもあるので取り組みやすいし、充実感や達成感も手に入れやすく、さらに自己評価が高まっていきます。

長所を伸ばすために、まずは自分の長所を挙げてみましょう。ただこのとき、自分の長所よりも短所の方に目が行くことがあるかもしれません。

自分の短所が長所になるなんてありえないと思いながら、長所を探そうとしても見つかりません。それは時間のムダ。では、どうやって短所を長所に変えるのでしょうか? それを心理学用語ではリフレーミングと言います。こちらの記事で、私が具体例をたくさん使いながら説明してみたので、ぜひ読んでみてください。

誤解だらけのリフレーミングの「本当の意味」と具体例を紹介のイメージ画像誤解だらけのリフレーミングの「本当の意味」と具体例を紹介
もしかするとあなたは、リフレーミングという言葉を初めて聞いてこのページにたどり着いたのかもしれませんね。あるいは、リフレーミングを実際に使おうとしたけれどうまくできないな、使ってはみたものの、なんかしっくりこないなと思ってこのページを見ているのか...

4-3.自己評価を高める|肯定的な経験を思い出す

4-3.自己評価を高める|肯定的な経験を思い出す
 
これまでの経験を肯定的にとらえることが多ければ、自己評価も高くなります。

そこで、あなたがこれまでに経験した肯定的なできごとを思い出してみましょう。それに注意を向けるようにすると、自己評価も高まっていきます。

以下のような質問が、あなたの記憶をたどるのに役に立つかもしれません。

「あなたがほかの人にしてあげたことで、喜ばれたことはなんですか?」
「あなたが“自分ってスゴイな”と思った経験には、どんなものがありますか?」
「あなたがこれまでに自然とうまくできたことは、なんですか?」

それでも、なかなか肯定的な経験を思い出すことがムズカシイと感じることもあるかもしれませんね。そのときは毎晩、寝る前に、どんなささいなことでもいいので、その日に「できたこと」を5つ挙げてみてください。

たとえば、朝起きて会社に行くことができた、お客さまとスムーズにコミュニケーションが取れた、締め切り前に書類を提出できたなど、どんな小さなことでも構いません。

たとえ小さくても、日々できた経験を実感していくと、あなたの自己評価が高まっていきます。わたしのお客さまにも「たった1日なのに、自分ができたことって意外にあるもんですね」「毎日続けていくことで自分に自信が持てました」と好評でした。

そもそも、あなたは、自分のことをどのような人だと思っていますか? このような自分に対して描いている自己像のことを、ある認知心理学の教授が「セルフイメージ」と呼びました。このセルフイメージが低いままでは、かえって自分を低く評価しかねません。私が書いた記事で、自然にセルフイメージが変わっていく4つの方法を紹介しましたので、読んでおいてください。

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セルフイメージを高めて人生うまくやっていきたいな、あなたはそんなふうに思いながらこの記事にたどりついたのかもしれませんね。メンタルコーチであるわたし自身もそうでしたし、わたしのお客さまも、セルフイメージを変えることにより、人生のさまざまな場面でよ...

5.自己評価を適切にするために、自分を客観的に見る習慣を

5.自己評価を適切にするために、自分を客観的に見る習慣を

事実をありのままにとらえ、自分を客観的に見ることは、職場や恋愛、夫婦、親子などさまざまな人間関係を良好にすることに役立ちます。たとえば、あなたにも自分が話していることが相手に伝わっていないなと思って、ネガティブな感情を抱いたことがあるかもしれませんね。

このとき自分を過大評価してしまうと、「なんで言ったことが理解できないんだ」と相手を責めてしまいます。逆に過小評価すると、「うまく伝えられない自分はダメだ」などと自分を責めてしまいます。

しかし、客観的に見ることができると、「自分が知っていると思っていたことを相手は知らなかったのかもしれない」「きょうは相手の気分が良くなかったのかな」というように、ひとつの思考にこだわらず、さまざまな観点から物事を考えられるようになります。

このような視点を自分のものにすることは、カンタンではないかもしれません。いろいろがんばってはみたものの、なかなかうまくいかずにこころが折れそうになることもあるかもしれません。

けれども、そこを乗り越えるからこそ価値があります。そして、そういった実践の積み重ねがあなたの実力となって、自己評価を高めていきます。ぜひありのままのあなたからはじめて、いまできることを続けてみてくださいね。

ところで、あなたは自信をつけたくありませんか? 心理学では、自信のことを「自己効力感」と言います。この自己効力感を高める4つの方法を、私は過去に記事にしたので、あわせて読んでみてください。

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